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今、パクチーが女性を魅了するそのワケとは

圧倒的な中毒性!パクチー好きの2割が週1回以上食べたい!各メディアで話題騒然、空前のパクチーブームを“外食”のプロ集団「ホットペッパーグルメトレンド座談会」が徹底検証。パクチーはアジア料理を中心に使用され、用途も香味付けが主でした。しかし今ではパクチーそのものを楽しむ傾向があり、その活躍の場は拡がってきています。“ブレイク野菜”に昇りつめたパクチ―のスゴさのワケを検証します。


ココがスゴい①

圧倒的な中毒性!6割以上が毎月、2割以上が毎週“パクチスト”。そのワケは……

飲食トレンドの調査・研究を行うホットペッパーグルメリサーチセンターの調べによると、パクチーの好みは、あの独特の味と香りもあり真っ二つに分かれました。

パクチーの好みについて(全体/単一回答)

次に、「好き」と答えた方に「どれくらいの頻度で食べたいか」と尋ねたところ、「週に一回以上」が21.9%、「月に一回以上」は60.9%、「ほぼ毎日」と答えた強者も3.5%おり、高い中毒性があることが浮かび上がりました。

パクチーを食べたい頻度(パクチーを「好き」と回答した人/単一回答)

パクチー好きの方はパクチストと呼ばれ、そのほとんどが女性と言われています。パクチーには、高い抗酸化作用があり、美肌や便意改善、アンチエイジングやデトックスに効果があるとされています。さらに、消化促進や食欲増進など、じめじめした梅雨や暑い夏に嬉しい効果も期待できます。心理学の一説によれば、女性の方が食に対してチャレンジャー、逆に男性は(好きな食べ物がハンバーグやカレーライスなど、子供の頃に好きだった物が変わらないように)保守的という傾向があるそうです。昨今のパクチーブームは、パクチーの持つ高い美容効果と、女性ならではの心理傾向が合わさって生み出した産物と言えるかもしれません。

ココがスゴい②

タジン鍋やスムージーにも!アジア料理以外に拡がるパクチー料理

近年、定番のアジア料理以外でも様々なパクチー料理が登場しています。昨年10月、三軒茶屋にオープンしたパクチー料理専門店「ラム&パクチー Salad Days」では、「塩レモンタジン鍋(パクチー添え)」や「パクチーミントモヒート」が大評判。さらに「パク根とはすのきんぴら」のように、パクチーの部位を使い分けた料理も取り揃えています。その他の店舗でも、パクチーのスイーツ「バナナパクチースムージー」(右写真)や、そば粉にパクチーを練り込んだ「パクチーそば」、パクチーサラダにパクチードレッシングをかけて楽しむ「グリーンサラダ パクチードレッシング」など、その組み合わせは多岐にわたります。

ココがスゴい③

外食のプロ”有木真理が語る「なぜパクチーがここまで有名になったのか?」

2010年以降ワールドカップなどの影響で各国料理が浸透し、異国の食文化を寛容に受け入れやすい状況になりました。それに伴い外来の野菜を国内でも生産し始めるようになり、取り扱う飲食店やスーパーが一気に増えました。より身近に、様々なお店で楽しめるようになったことが、最近の爆発的なブームの後押しになったと思われます。そしてこのブームを受け、意外な料理との組み合わせなど、パクチーメニューの進化はこれからも進んでいくと思われます。

ラム×パクチー

昨年10月にオープンした、三軒茶屋駅から徒歩約7分のラム&パクチー料理専門店。店内には、いたるところに“羊”が“パクチー”をくわえた可愛らしい絵が。「塩レモンタジン鍋(パクチー添え)」以外にも「パクチーサラダ」「ラム&パクチーのまぜ冷麺」などパクチー好きにはたまらないメニューが盛りだくさん。クセのある食材同士のラムとパクチーを使った料理を体験し、熱狂的な常連客となる方もいらっしゃるそうです。

お粥×パクチー

昨年10月にオープンした、三軒茶屋駅から徒歩約7分のラム&パクチー料理専門店。店内には、いたるところに“羊”が“パクチー”をくわえた可愛らしい絵が。「塩レモンタジン鍋(パクチー添え)」以外にも「パクチーサラダ」「ラム&パクチーのまぜ冷麺」などパクチー好きにはたまらないメニューが盛りだくさん。クセのある食材同士のラムとパクチーを使った料理を体験し、熱狂的な常連客となる方もいらっしゃるそうです。

バナナ×パクチー

某ガイド誌で、タイレストラン全国7選に選ばれた本格タイ料理店です。店内は幸せ感を演出するためほんのりした桜色に統一され、そこに照らされる柔らかい照明が、落ち着いた雰囲気を醸し出します。調理はタイ出身のシェフが担当し、本格タイ料理を堪能できます。そんなシェフ一押しのメニューがパクチー入りのスイーツ「バナナパクチースムージー」。なめらかな口当たりのバナナスムージーに、風味が楽しいパクチーをトッピングし、ラム酒などの追加も可。常連客の中で話題騒然となる美味しさだそうです。

沖縄そば×パクチー

本格タイ料理 渋谷ガパオ食堂  (道玄坂/居酒屋)

電話番号
03-6455-1817
平均予算
ランチ1080円~・ディナー3500円
アクセス
JR渋谷駅南口より徒歩4分東急東横線 代官山駅 徒歩15分渋谷駅から301m

沖縄出身の料理長がふるまう本格沖縄料理とふわっふわのかき氷がウリのこちらのお店。定期的にパクチー祭りを開催しています。使用するパクチーはなんと全てうるま食堂で自家栽培されたもの。こだわりのパクチーをふんだんに使ったオススメメニューを多数用意し、その中の一つに「パクチーそば」があります。パクチーが練り込まれており、鰹と昆布だしのさっぱりしたスープに合わせていただく沖縄そばで、独特の風味がたまらない逸品です。

沖縄料理 うるま食堂 田町  (田町/ダイニングバー・バル)

電話番号
03-6435-4002
平均予算
4000円
アクセス
JR田町駅東口より徒歩5分 

豆腐×パクチー

”TOKYO””GREEN””ASIA”をコンセプトに、インドネシアやタイ、ベトナムなどの各国のエスニック料理を楽しむことが出来ます。パクチー料理を多く提供しており、中でも「パクチーとおぼろ豆腐のサラダ」は旨辛味のラー油入りドレッシングでビールが進みます。他にも「グリーンサラダ パクチードレッシング」はパクチー女子がリピートして注文する一品。パクチーサラダにパクチーで作ったドレッシングをかけて楽しみます。

「ホットペッパー グルメ トレンド座談会」とは

シーズン毎に“今”流行りの外食トレンドを発表する、株式会社リクルートライフスタイルの外食のプロフェッショナル集団。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーには、飲食トレンドの数値化・可視化を行うホットペッパーグルメリサーチセンター センター長や、食材と飲食店のマッチング事業も行っている一般社団法人「東の食の会」事務局メンバーなど、各ジャンルのスペシャリスト計6名で構成されます。


※本記事は2015/09/30に公開されています。記事に書かれている内容は現在異なる場合がございますので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。

この記事を書いたライター

座長
外食チェーンから28歳でフリーのフードコーディネーターとして独立。その後リクルート(現リクルートライフスタイル)に入社。毎週全国を飛び回っており日本各地の食材に詳しい。自身もフードコーディネーターとして定期的にイベントを開き、外食だけでない視点での食トレンドを語れる。

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