「うなぎ~ぱいぱいぱーい♪」が耳から離れない!年間63万人が訪れる、浜松銘菓「うなぎパイ」の工場見学

f:id:uralatokyo:20150923164900j:plain

結論から言いますとね。うなぎパイは手作りです

 

唐突な出だしで失礼しましたが、お急ぎの読者(……が『メシ通』を見ているかという話はさておき)に向けて、今回は結論を最初に持ってまいりました。それほどお急ぎでない方は、お茶でもすすりながら続きをご覧ください。

いまや全国トップの認知度を誇る「うなぎパイ」は、昭和36年から春華堂が製造している静岡浜松市の代表的なお土産です。「夜のお菓子」という有名すぎるキャッチフレーズとともに、とある調査では全国の認知度96%を誇るお菓子です。その認知度たるや、「鳩サブレー」先輩と肩を並べるといってもいいぐらい。自分で買ったことがない人も、1度はお土産でもらって食べたことがあるでしょう。

 

実は、うなぎパイはその製造工場も全国屈指の話題のスポットなんです。

2005年の開業から今年で10周年になる「うなぎパイファクトリー」は、工場見学ランキングでも断トツのトップ! 平日で800~1,000人、週末や連休ともなると1日2,000~3,000人、年間で約63万人も訪れるという浜松の一大観光名所として定着しているんです。ですってよ。

 

……なんで?

失礼ながら、県民歴5年(頻繁に静岡推ししておきながら微妙に浅くてすみません)で、うなぎパイファクトリーに行ったことのない筆者は、「作ってるのを見るだけじゃん」と思っていました。しかし、行った人は口を揃えてその満足度の高さを褒め称えます。気になります。気になるので行ってみました。

 

地味な工業団地の中に突如現れるうなぎパイカラー

f:id:uralatokyo:20150923162836j:plain

東名高速浜松西ICから車で約15分。浜松の街中から少し離れた工業団地の中に「うなぎパイファクトリー」があります。「○○エンジニアリング」「○○テック」「○○精機」など、周りはお堅い技術・工業系の無機質な建物が並ぶエリアです。したがって、目的地はすぐにわかります。

 

f:id:uralatokyo:20150923162021j:plain

▲その中でひときわ目立つマムシドリンクカラー

 

ちなみに当初は「夜のお菓子」という意味に精力増強のニュアンスはなかったようですが、いかがわしい解釈をした人が多かったのでパッケージをマムシドリンクカラーにしたところ、爆発的にヒットしたそう(実際にうなぎのパウダーとニンニクが使われているので、あながち間違いでもない)。

この日は平日にもかかわらず、家族連れやカップルが9時半の開館を待っていました。

 

f:id:uralatokyo:20150923163146j:plain

▲巨大うなぎパイを積んだトラックはイベント開催時に活躍するPRカー。来館者のほぼ100%が写真を撮る撮影スポット

 

f:id:uralatokyo:20150923163025j:plain

▲イベントにも出動する「うなくん号」。うなぎパイファクトリーにある「うなくん号」では夏場は「うなぎパイジェラート」や「うなくんアイスもなか」を販売中。土日は運が良ければ「うなくん」にも会える

 

ふらっと見学できるが予約をすればガイド付きも

明るく綺麗なエントランスに入ったらまず正面の受付へ。館内には甘くて香ばしいあの匂いが漂っています。

f:id:uralatokyo:20150923163510j:plain

f:id:uralatokyo:20150923163413j:plain

申込書に必要事項を記入。予約不要なので突然見学したくなっても安心です。記入していたら早速気になるものを見つけました。

 

f:id:uralatokyo:20150923163658j:plain

唐突にオートバイが登場する小冊子。

戦後にオートバイ産業が立ち上がった浜松市には、国内の主要二輪メーカー4社(カワサキ、ホンダ、スズキ、ヤマハ)のうち、ホンダ、スズキ、ヤマハの3社のルーツや本社があり、「バイクのふるさと」といわれています。

 

f:id:uralatokyo:20150923163806j:plain

▲それにしても唐突に登場する

 

記入した申込書を受付に出すと、うなくんが印刷されたミニうなぎパイ(3個入り)がもらえます。 もちろん工場見学の限定品!

f:id:uralatokyo:20150923163915j:plain 

ちなみに見学方法は3種類あり、予約不要で自分のペースで回れる「自由見学」のほかに、ガイド付きツアー(所要時間40分)が2種類あります。

●ファクトリーツアー

ガイドが製造工程を説明しながら案内してくれるツアー(定員50名、要予約)

●スマイルツアー

探偵に扮したガイドが謎を解き明かしながら案内する家族向けツアー(毎週土曜開催、要予約)

f:id:uralatokyo:20150923164042j:plain

f:id:uralatokyo:20150923164125j:plain

▲平日はツアーの団体客がひっきりなしで、受付のお姉さんも忙しそうであった 

 

味を左右する重要な工程は手づくり!

今回は取材ということで、コンシェルジュのお姉さんに簡易ガイドツアーをお願いしました。よろしくお願いします!

f:id:uralatokyo:20150923164405j:plain

まずは焼くまでの生地の作り方をパネルで確認します。
ざっくりまとめると、

①バターや小麦粉、うなぎの粉に水を加えた生地を練る
②生地を手で伸ばして折り、何層にも重ねる
③冷蔵庫で24時間寝かせる
④砂糖を加えながら伸ばして折る

という流れ。
※ちゃんとうなぎパウダーが入ってるんですよ!

f:id:uralatokyo:20150923164453j:plain

▲とにかく伸ばして折る、折って伸ばす。いったい何回繰り返すんだ

 

最終的には9千層まで生地を重ねるそうです。9・千・層!!
ちなみに市販の冷凍パイシートだと100~150層ぐらい。

 

実はこの「仕込み」と「仕上げ」と呼ばれる工程は、うなぎパイの味や食感に関わる重要な工程で、すべて手作業。ベテランのうなぎパイ職人が、その日の気温や湿度によってこね方を変えて生地を作っています。6kgもある生地に体重をかけてこねるので、めん棒は持ち手の部分がすり減るほど使い込んむのだとか。そりゃ9千層も作るんだもの!

特に砂糖を入れてこねる「仕上げ」は、職人の中でも熟練した者のみが担当するそうで、「ネ申」と呼ばれるカリスマ職人も存在するそうです。
――うなぎパイ界は完全に職人の世界!

是非ともその職人技を見てみたいところですが、残念ながら工場見学の中でここだけはイラスト。なぜならこの工程こそが一番の企業秘密だから! うなぎパイの美味しさに関わるノウハウが凝縮されている部分だからこそ、見せるわけにはいかないというジレンマなのです。
ちなみに、一見全部同じに見えるうなぎパイを並べてみると、微妙に異なるのがわかります。この中では一番下が最も美しいうなぎパイ

 

f:id:uralatokyo:20150923164900j:plain

▲上と真ん中は小さなス(空洞)が入っていて、上下の幅が微妙に不均一。一方パーフェクトうなぎパイ(下)は生地の層がびっしり詰まっていて幅も揃っている


職人のクセや熟練度によって、生地のこね方や砂糖の混ぜ方に微妙な差が出るようで、会社の製品基準としては認められるレベルでも、職人によってはダメ出しがあるそうです。厳しい……厳し過ぎる!

 

製造ラインの見学は焼き窯から

そして切り分けられた生地はベルトコンベアーにのせられて焼き釜へ。ここからガラス窓越しに見学できます。いかにも工場といった機械的な絵が見られるので、メカ好きにはたまらない萌えポイント。

f:id:uralatokyo:20150923165313j:plain

▲焼く前は指の細さ程度だったうなぎパイが、ものの数分で見覚えのあるサイズに

 

そして爆速のハケでタレが塗られていきます。

f:id:uralatokyo:20150923165451j:plain

▲ガーリックが含まれるタレのレシピは、一部の職人しか知らされていないトップシークレット

 

f:id:uralatokyo:20150923165400j:plain

焼き上がったうなぎパイは急速に冷やされたあと、人の目でひとつひとつ検品。時折、物差しをあてて長さや太さをチェックしています。結構なスピードにのって3列で流れてくるうなぎパイを瞬時に見極めるのは、かなり集中力のいる作業です。
しかも、すぐ横で不特定多数の見学者に見られながら、時にはカメラのフラッシュをたかれたり、真横で変顔されたりしても動じない……この業務は強いメンタルも備え持つ人でなければ務まりません。

 

圧巻の包装・箱詰めライン

2階の窓からは包装・箱詰めラインを見学できます。どちらかといえば包装・梱包ラインの方が大規模で仰々しい。

f:id:uralatokyo:20150923165832j:plain

▲真上からフロア全体が見渡せる。好きな人ならたぶん何時間でも見ていられる景色

 

f:id:uralatokyo:20150923165931j:plain

製造ラインは全部で6台。この日は「うなぎパイ(レギュラー)」が4ラインで「うなぎパイV.S.O.P」が2ライン。1日で20万本、土日も稼働していて年間で8千万本生産されています。全然ピンとこない数ですが、年間のうなぎパイをつなげると地球の直径とほぼ同じ長さだとか。

 

f:id:uralatokyo:20150923170125j:plain

▲丸みを帯びた低い椅子なので、小さな子供も安全に見学できる

 

f:id:uralatokyo:20150923170310j:plain

▲個包装されたうなぎパイは、ここでも人の目でチェック。商品の間隔も調整するなど、とにかく流れてくるうなぎパイをひたすら見続けるという作業。これで寝ちゃいけないなんて到底無理な話

 

f:id:uralatokyo:20150923170220j:plain

▲異物混入などはX線検査でチェック

 

f:id:uralatokyo:20150923170558j:plain

▲黄金色に輝くV.S.O.Pのライン。レギュラーより配置されたスタッフの数が多く、さすが最高級パイといったVIPな扱い

 

f:id:uralatokyo:20150923170947j:plain

衛生管理とスピードが求められる部分は機械、チェックは主に人の目と、機械による効率化と人による細やかな配慮が上手に融合していて、とても効率的で安全な生産体制が整えられています。これぞ、手作業なのに大量生産が実現できる肝!

 

うなぎパイの歴代CMがとても楽しい

f:id:uralatokyo:20150923171205j:plain

▲企業秘密である生地作りのシーンはシアターの映像で確認できます。うなくんがうなぎパイの成り立ちを説明中。何度も言うけど手作業!

 

f:id:uralatokyo:20150923171358j:plain

f:id:uralatokyo:20150923171459j:plain

その後に続くうなぎの寝床のような通路では、うなぎパイにまつわるクイズや、歴代CMが展示上映中。

 

f:id:uralatokyo:20150923171603j:plain

▲なぜか外国人の子供が出てくるのに時代を感じさせられる

 

f:id:uralatokyo:20150923171651j:plain

▲パイのパイのパイ!パイのパイのパイ!


他にもグッとくる映像がてんこもりです。ちなみに最新版のCMはこちら。 

このテーマソング「うなぎのじゅもん」は10年前からCMで流れている歌です。そして、次がうなぎパイ生誕50周年を記念して作られた“体操バージョン

 

f:id:uralatokyo:20150924105247j:plainf:id:uralatokyo:20150924105319j:plain

シュールな振り付けに気をとられて初見では歌詞が頭に入ってこないかもしれませんが、よく聞くとめっちゃいいこと言ってるんですよ。そして甘いイイ声。 

 

「 まってるだけじゃ なにもおきない
 とおいみちでも でかけてみよう
 むずかしそうでも やってみようよ
 つまずいたって あきらめないで
(中略)うなぎ~ぱいぱいぱ~い 」

 

実はこのうなぎパイ公式テーマソングを作詞・作曲したのはシンガーソングライターの小椋佳さん。自身も歌手として活躍するほか、「愛燦燦(美空ひばり)」や「俺たちの旅(中村雅俊)」など、アーティストへの作品提供でも知られる大御所です。

f:id:uralatokyo:20150923173126j:plain
© 株式会社ゴッド・フィールド・エンタープライズ

小椋佳さんはかつて旧第一勧銀(現みずほ銀行)の浜松支店長を務めていたことがあり(元銀行マン!)、春華堂さんと取引があった縁で10年前に作られたとのこと。

さらに、この「うなぎのじゅもん」は2代目のCMソングで、1代目は正式なオファーのもとに作られたものでしたが、2代目はある日ギターをもってふらっと訪れた小椋佳さんが「これどう?」ってノリで披露してくれた曲だったんだとか。
ノリの力、ゴイスー!!

 

f:id:uralatokyo:20150923173527j:plain

▲過去のCMでご本人登場

 

つい無意識に口ずさんでしまううなぎ~ぱいぱいぱーい♪」
すっかり静岡県民の脳内に刷り込まれています(ですよね?)

 

f:id:uralatokyo:20150923173358j:plain

▲日曜朝のキッズのゴールデンタイム。『手裏剣戦隊ニンニンジャー』を毎週録画している筆者宅では、録画一覧のサムネイル画像は全部コレ(必ず直前に放映される)

 

ここでしか食べられない、オシャレうなぎパイスイーツ

歩き疲れたら2階のカフェスペースへ。 

f:id:uralatokyo:20150923173810j:plain

今年7月にオープンしたばかりの広くてオシャレなカフェです。

 

f:id:uralatokyo:20150923174040j:plain

f:id:uralatokyo:20150923174155j:plain

▲でも、うなぎパイ!


開業10周年を記念して、今年3月表参道に40日の期間限定でオープンしていた「UNAGI PIE CAFE TOKYO at BAKERYCAFE426」は、期間中に約5万人が来店する盛況ぶりでした。そこで7月、うなぎパイファクトリー内のカフェに表参道で評判だったオリジナルメニューを逆輸入!

ここではうなぎパイを使ったスイーツはもちろん、

f:id:uralatokyo:20150923174313j:plain

f:id:uralatokyo:20150923174418j:plain

ご飯ものまで、うなぎパイを使ったオリジナルメニューが楽しめます。
せっかくのオシャレ空間なので、一番オシャレなスイーツにしました。

 

f:id:uralatokyo:20150923174600j:plain

▲4種のうなぎパイ&抹茶ショコラ(税抜1,834円)


リッチでスタイリッシュなうなぎパイが出てきました。白いドームはホワイトチョコ。その中にうなぎパイ(ミニ)とフルーツ、シャーベット状のクリームチーズが入っています。

 

f:id:uralatokyo:20150923174748j:plain

▲安心してください! はいってますよ(うなぎパイミニ)

 

f:id:uralatokyo:20150923174928j:plain

これにアツアツの西尾抹茶入りのホットチョコソースをかけて、

 

f:id:uralatokyo:20150923175030j:plain

どろ~り崩壊したドームと一緒に中身をいただきます。

甘くて温かいチョコソースに、冷たくてさっぱりしたクリームチーズ。
サクサクしたうなぎパイに、とろりと溶けたチョコレートソース。
ーーこの両極端の対比がお互いを引き立てあっていて、この上ない幸せを感じられます。オシャレおいしい!!

 

f:id:uralatokyo:20150923175141j:plain

一緒についてくる「うなぎパイ(レギュラー)」とブランデー入りの「うなぎパイV.S.O.P.」「ナッツとはちみつ入り」もチョコソースでフォンデュ。それぞれ味の変化が楽しめます。

 

お菓子だけではないファクトリー限定品

工場見学で忘れてはならないのが売店。直営店でしか手に入らない限定品に出合えるのも工場見学の醍醐味です。

f:id:uralatokyo:20150923175418j:plain

▲うなぎパイ各種、うなぎパイグッズのほかに春華堂のお菓子も揃う。試食ができるものも

 

f:id:uralatokyo:20150923175521j:plain

f:id:uralatokyo:20150923175632j:plain

▲朝のお菓子(すっぽんの郷)と昼のお菓子(しらすパイ)がセットになって一日の時間すべてをカバーする「お菓子のフルタイム」。あまり知られてないが、朝のお菓子はこのセットでしか買えない限定品!


徳用うなぎパイも魅力的でしたが、せっかくなので、ここはファクトリー限定品を買って帰りました(浮かれていた)。

f:id:uralatokyo:20150924110738j:plain

f:id:uralatokyo:20150923175741j:plainf:id:uralatokyo:20150923180006j:plain

▲4歳児かぶりつき(とても目と心にやさしい色使い)

 

日本一オシャレなうなぎパイスイーツも楽しめる「うなぎパイファクトリー」。
最後にしつこいですがもう1度。

1日20万本も作られているうなぎパイですが、
実は、
手づくりです。
(職人さんの愛とこだわりと、うなぎパウダー入り
 

施設情報

うなぎパイファクトリー

住所:静岡浜松市西区大久保町748-51(浜松技術工業団地内)
開館時間:9:30~17:30(7~8月は18:00まで)
定休日:不定休(メンテナンスのため臨時休業あり)
入場料:無料(カフェ内の飲食は有料)
問合せ:053-482-1765(予約受付時間9:00~17:00)
公式サイト:http://www.unagipai-factory.jp/

www.hotpepper.jp

 

築90年の祇園町家カフェで、ほっこり過ごす京都の時間【紅ゆき】

f:id:mesitsu_la:20150930191617j:plain

祇園建仁寺南、八坂通りを南に入ったところ。路地を行くと、隠れ家的喫茶店「コーヒー&らうんじ 紅ゆき」があります。祇園散策の合間にちょっと一息、静かにほっとしたい時にぴったりです。

重厚感のある静かな和の空間。カウンターから望む美しい坪庭。手作りのデザート。物腰の柔らかい素敵なマスター。京都での優雅な午後のひととき。そして何より地元の方が通われているので、驚くほどリーズナブルな価格帯。

知っているとドヤ顔で自慢できるお店です。

祇園だなぁーという雰囲気の町並みを眺めながら歩いていると「コーヒー&らうんじ紅ゆき」の看板が見えます。

本記事はライターmamitaがお伝え致します。

 

建物は築90年!舞妓さんや芸妓さんがプライベートで訪れる

f:id:mesitsu_la:20150930191556j:plain

静かな京の町並みに佇む風格ある建物です。ちょっとドキドキしてきました。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191558j:plain

f:id:mesitsu_la:20150930191559j:plain

建物は築90年。これぞまさに「京都」といった趣です。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191613j:plain

f:id:mesitsu_la:20150930191618j:plain

f:id:mesitsu_la:20150930191619j:plain

さぞ敷居の高いお店だろうとドキドキしながら暖簾をくぐると、出迎えてくれたのは笑顔の素敵な優しいマスター寺田さん。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191621j:plain

重厚で雰囲気のある落ち着いた和の空間の店内には静かにJAZZが流れています。

広めのテーブル席とカウンターという作り。カウンター席に座ると寺田さんとお話しできます。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191617j:plain

グループでもカップルでもお一人様でもゆったりと寛げそう。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191620j:plain

カウンター席の柱には舞妓さんの名刺代わりの千社札(せんじゃふだ)が。

気になって寺田さんに伺うと

祇園甲部や宮川町が近いので舞妓さんや芸妓さんが、プライベートでもいらっしゃいます。

とのことでした。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191605j:plain

ランチ、軽食、デザート、飲み物と、とても充実したメニュー。

ランチや軽食はもちろんのこと、デザートまでマスター寺田さんの手作り。

なんとソースや餡、アイスクリームまでこだわりの自家製だそう。

 

それにしてもリーズナブルな価格帯でちょっと驚いてしまいました。ドリンクとフードのセットで200円引き、ドリンク2杯目から100円引きとなります。ランチ(700円~)後のデザートは100円引きとなるそうです。さらにリーズナブルな価格で楽しめますね。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191600j:plain

こちらはドリンクメニュー。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191601j:plain

こちらはサンドイッチやピザなど軽食と、抹茶を使ったアイスクリームやパフェ、焼き菓子などのデザートのメニューです。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191602j:plain

オムライスやスパゲッティなどガッツリと食べられるランチもあります。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191614j:plain
シナモンフレンチトースト(マヌカハニー使用)単品450円(ドリンクとセットで200円引き)
※マヌカハニーはニュージーランドだけでとれる抗菌性の高い高級ハチミツです

今回頂いたのはアイスコーヒーとシナモンフレンチトースト。フワフワとしたパンに、香ばしいシナモンの香りが午後の軽食にぴったりです。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191609j:plain
アイスコーヒー 単品430円 (フードとセットで200円引き)

今回取材ではアイスコーヒーをいただきましたが、ネルドリップで淹れたブレンドコーヒー(税込み400円)も寺田さんのオススメだそうです。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191616j:plain

そして「僕が焼いたんですけど。サービスです」と出して頂いた手作りクッキー。さくさくとした食感で、ほっとする優しいお味でした。寺田さんが料理上手…。

 

僕、学生時代にパン屋さんでアルバイトしてたんですよ。サンドイッチ係だったんですけど。まぁあんまり関係ないですかね(笑)

 

寺田さん可愛い…。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191604j:plain

カウンターに座ると奥に見える素敵な坪庭。なんと贅沢なティータイム…。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191612j:plain

和好きにはたまらない、ぐっとくるお庭。良い眺めです。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191611j:plain

手前の木はもみじで、11月の終わり頃が見頃だそう。紅葉シーズンが楽しみですね。


カウンター席で寺田さんといろいろお話が盛り上がってしまいました。温泉の話やヒゲの話から寺田さん趣味であるランニングのお話まで、他愛もない雑談で盛り上がってしまいました。

寺田さんは、世界一周の距離40000kmを目標に週に3回、最低15.3キロ、 月1回はハーフマラソンを走っているそうです。

 

いやーでも、最初は痩せましたけど、年齢もあるのか、食べ過ぎてるのか、体重戻ってきちゃって

 

寺田さん可愛い…十分スマートですよ。

 

f:id:mesitsu_la:20150930191622j:plain


夜は寺田さんのお母様がラウンジ営業をされているとのこと。店内にはカラオケ機材とピアノが置いてありました。

f:id:mesitsu_la:20150930191608j:plain

元々は別のところでラウンジをやっていたんです。こちらに移転してからは昼の時間帯に喫茶店をはじめました。夜は常連さんが多いですが、昼間は近所の方や、ふらっと寄ってくださる方が多いですね。それからピアノは…月曜は定休日なんですが、母がJAZZソングを習っていて、練習に使ったり教室の方に貸し出したりしているんですよ

 

なるほど、お母様がJAZZ好きだから、店内のBGMもJAZZなんですね。

 

ちなみにさっきテーブル席にいらっしゃったのは、近くのお寺のお坊さんです。たまに来られますね。少し祇園の中心から離れているので、常連客の方以外は見つけづらいみたいで…頑張って手作りでやってるので、是非常連の方以外にも、みなさんに食べにきて頂きたいですね

 

「祇園の町家」という先入観で、てっきり一見さんお断り的な敷居の高いお店かと思っていましたが、すごくフランクな雰囲気で、リーズナブルに素敵な京都の雰囲気を味わえるお店でした。

 

静かな京都のひとときを楽しみたい方は「こんな良いお店があるんだぜ!」とドヤ顔をしてお友達と一緒に行ってみてください。とてもオススメなお店です。

 

店舗情報

コーヒー&らうんじ 紅ゆき
電話番号:075-541-1311
住所:京都京都市東山区八坂通り小松町572
アクセス:市バス、バス停清水道から徒歩5分(380m)/祇園四条徒歩12分 清水五条駅から830m
定休日:月曜定休
営業時間11:00~18:00(ラストオーダー17:30)※19:00よりラウンジ営業となります。

 

f:id:mesitsu_la:20151013184152j:plain

書いた人:
mamita

ひとり結婚式をした人として恋愛コラムからベンチャー企業取材までネット上に文章を書いています。ライター兼アマチュアボクサー。犬2匹+人間3人+夫と共に京都の町家シェアハウスで暮らしています。

めっちゃ粘るって本当? おかめ納豆史上NO.1の粘りがウリの納豆「ねばうま」を検証してみた

f:id:naruse_e:20151002215028j:plain

ゆるキャラブームが継続中の昨今、独特の出で立ちから話題の茨城県非公認の納豆の妖精「ねば~る君」。彼の経済効果は未知数だが、そもそも納豆は一過性のブームではなく、日本の食卓に欠かせない重要な食材で、きっとこれからも愛され続けるはずだ

(たとえ、ねば~る君がメディアで見かけなくなっても……)。

 

なかでも、日本の朝食シーンを長らく支え続けているタカノフーズの「おかめ納豆」は、定番中の定番で、冷蔵庫に常備している人も多いだろう。この同ブランドから、“強い粘りと濃い旨み”が特徴の「ねばうま」が新発売されている。同ブランドによると、おかめ納豆史上NO.1の粘りと旨みだという。これは確かめてみなくてはならない。

f:id:naruse_e:20151002214748j:plain

ラインナップは左から「味わい小粒」(タカノフーズ)、「ねばうま」(同)、「小粒納豆」(ライフPB)。これら3つで粘り気を比較してみる。やり方は、付属のタレやカラシを入れずに100回かき混ぜた後、納豆を箸でつまんで粘り気を確認するだけ。

 

f:id:naruse_e:20151002214910j:plain

まずはこちら、「味わい小粒」から。これを混ぜると……

 

f:id:naruse_e:20151002214930j:plain

こうなった。

いつもはタレやカラシを加えてから混ぜるため、潤滑油的なタレ(水分)がないと非常に混ぜにくいと感じた。粒同士が引っ付いたまま、塊となって混ざるばかりだ。そのまま箸で摘まみ持ち上げてみると、ねっとりとした感触はあるものの、粒がぽろぽろと落ちていく。

糸は引いているが、非常にか細い。

 

f:id:naruse_e:20151002214854j:plain

お次は「小粒納豆」。いつもライフにはお世話になっている。PB商品とあって、価格も55円ほどと非常にリーズナブル。

さて、これを混ぜると……

 

f:id:naruse_e:20151002214950j:plain

こうなった。

やはり混ぜにくかったものの、先ほどの味わい小粒よりも多くの粒を掴めた。糸の細さはさほど変わらないが、空気と合わさり、やや泡立っている。これは小粒納豆の勝利か……!?

 

f:id:naruse_e:20151002215007j:plain

ラストを飾るのは、今回の主役である「ねばうま」だ。その粘り気、とくとご覧あれ!

 

f:id:naruse_e:20151002215028j:plain

なんと!!

糸を引くという概念を凌駕して、糸の塊を生み出したのである。つまむまでもなく、箸に巻き付いて取れない。何本もの強力な糸が一体化し、モコモコとした糸玉を作り上げたのである。

実は混ぜているときから違いを感じていた。それは他の納豆よりも混ぜたときの感触が軽く、とても混ぜやすかったのだ。そのかいあってか、驚くほど短時間で100回混ぜ終わった。

 

これは水分を加えたら、どんな粘り気になるのだろう……。

f:id:naruse_e:20151002215040j:plain

やってみた。

糸玉がほぐれたものの、かなり極太の糸が垂れ下がっているのがお分かりいただけるだろうか? 先ほどの味わい小粒と比べてみよう。

 

f:id:naruse_e:20151002215118j:plain

ほら、全然違うよね。糸の太さと粘り気が別次元だよね。

 

f:id:naruse_e:20151002215141j:plain

コレ、すごくない!?

 

総括すると、ねばうまと名乗るだけあって、強靭な糸と粘り気を見せつけてくれる納豆だということがわかった。粘り気NO.1の称号は間違いない。

ちなみに、納豆の「粘り気=旨み」なので、これも例に漏れずおいしい。ねばうまは1500種以上の納豆菌の中から厳選した「TTCC865株」を使用したことにより、今までにない粘り気と旨みを生み出せたのだ。これは見かけたらぜひ試してみてほしい。

 

書いた人:藤田佳奈美

藤田佳奈美

セーラームーン世代。幸せに満ち足りた時よりも、おセンチだと筆が進むタイプ。未婦人の頃から「婦人公論」が愛読書。蕎麦に熱燗の組み合わせと、台所で料理しながら飲む麦酒が好き。かわいい系のアルコールって肴に合わないよね?

過去記事も読む

「生すじこほぐし」ベストアイテム実証実験!自家製イクラ大量生産

f:id:Meshi2_IB:20151009152647j:plain

みなさまの秋鮭が帰ってまいりました。

魚卵大好きな我々にとってこの季節はイクラのシーズンであります。事実として旬です。

通常、イクラ醤油漬は100gあたり900円から1,000円の末端価格、いや小売価格で取引されているのですが、この時期に出回る鮭の卵つまり生筋子(なますじこ)は100gあたり約500円という価格

おおむね半額です。

つまり、イクラが通常の2倍食べられるシーズンなのです。コスパコスパとおっしゃいますが、半額だったら2倍食べちゃうのが魚卵好きの業なのです。痛風なんか知ったことか。

 

生すじこからイクラ醤油漬を自作するには

生すじこの季節になるとスーパーの店頭でもインターネットでも情報が出ますし、魚卵好きの魚卵ist(ぎょらにすと)にはいまさら釈迦に説法かもしれませんが、知らない人もいらっしゃることと思われますのでいちおう解説しましょう。

生すじこからイクラ醤油漬を生成する方法はシンプルです。

 

①生すじこをバラす

②3%くらいの食塩を溶かしたぬるま湯で洗う(ほぼ海水と同じ塩分濃度)

③漬けだれに小一時間つけて完成(できればひと晩は漬けたい)

 

かようにシンプルではあるのですが、ネットで話題になったライフハック記事でこのプロセス①のところ、「生すじこをバラす」のが意外と面倒なんですよね。

これがもう、魚卵int(ぎょらにすと)積年の課題なわけです。

f:id:Meshi2_IB:20151009152648j:plain

生すじこはイクラが薄皮の中に詰まった状態になっています。タラコの外側にあるあんな感じの薄皮です。イクラ醤油漬を作るためイクラをひとつひとつの粒にバラす方法として、基本的には「塩を入れたぬるま湯の中でほぐす」ことになっています。

しかしこれがわりとアレでして。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152649j:plain

ご覧のとおり生すじこは結構かたまっているものなので、丁寧にやっていても意外とたくさんのイクラを潰してしまいます。すごくもったいないし、作業後に手がものすごく生臭くなります。まず一日は匂いが取れません。

 

想像してみてください。

メガネを押し上げるたびに手の平から死んだ魚の匂いがする世界を。

しかも時間がかかるのでイクラの味が落ちる気がするという不安な面もあります。

なんとか簡単にすばやく生すじこをバラす方法はないものか。

業を煮やしてインターネットをぐぐってみたら、

 

生すじこ イクラ - Google 検索

なんですかコレは。
 
鮭が捕れる地方の人たちは「ラケット」を使っているらしいじゃないですか。

バドミントンラケットの網目を漉し器みたいに使って生すじこをイクラのつぶつぶにバラすというのです。その手があったのか。

イクラってデリケートなものだから、ぬるま湯の中で丁寧に分解する必要があると思い込んでおりました

 

魚卵ist(ぎょらにすと)積年の課題であった「簡単にすばやくイクラ分解できる方法」は、漁師の家庭にすでにあったのです。こちらの思い込みで鮭の名産地からの情報が入ってこなかっただけなのでした。青い鳥は近くにいたのです。

 

だがちょっと待ってほしい。

本当にバドミントンラケットがベストなのでしょうか。網目があれば他のものでも代用できるのではないでしょうか。たとえば餅焼き網など。それにバドミントンラケットはちゃんとしたスポーツ用品。生臭いイクラ分解なんかに使っていいものかどうか気が引けますのちに100均でチープ品を買えることがわかり解決)。

 

さらに、スーパーで見た張り紙によるとイクラ分解に有効なアイテムとして「泡立て器」もあることを知りました。

あー、あー、あー、もうわかりません。

これはもうアレだ。

ラケット、餅焼き網、泡立て器による生すじこイクラばらしを実際にやってみて、どれが一番優れたイクラばらしアイテムなのか確かめたらええんやと、直接対決だと、実証実験で解決なんだと。

科学の心が目覚めました。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152650j:plain

結論から言います。コレが最高です。

作業が早い、歩留まりがいい、仕上げがきれい。

ラケットだって100均で買えるやつでオッケーです。

生すじこをイクラにバラす方法として、現状ベストなアイテムは、100均で買えるバドミントンラケットです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152651j:plain

まずバットの上にラケットを置きます。

 

f:id:Meshi2_IB:20151023101914j:plain

膜が開いている方を下にして生すじこをどべっと乗せます。

 

f:id:Meshi2_IB:20151023101602g:plain

軽めの力でぐいぐい押し込んで、網目の下にイクラをはみ出させます。

 

f:id:Meshi2_IB:20151023101532g:plain

そのまま横にスライドさせて、イクラをおろし取ります。

撮影の都合により片手でやっていますが、両手で丁寧に行なうともっと簡単です。

 

f:id:Meshi2_IB:20151023101949j:plain

最後には、これが

 

f:id:Meshi2_IB:20151023102015j:plain

こうなって、

 

f:id:Meshi2_IB:20151023102041j:plain

こうじゃ。

 

気持ちいいくらいきれいにイクラが取れちゃうんです。

ぬるま湯の中で手作業でバラしてた身としては、バドミントンラケットはちょっと革命的でしたね。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152656j:plain

いくらバドミントンラケットが便利とはいえ、スポーツ用品で食べ物を扱うのには抵抗があるとか、イクラのためにわざわざバドミントンラケットを入手するほどではないという考えもありましょう。

そこで、どこのご家庭にもありそうな焼き網を使って生すじこバラシをやってみました。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152657j:plain

ボウルの上に餅焼き網をどーん。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152658j:plain

生すじこを乗せて、

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152643g:plain

押し付けて網の向こうにイクラを送り、

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152644g:plain

網にひっかけてこそげる。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152659j:plain

バドミントンラケットと同じようなものなのに、たくさんのイクラがつぶれてしまいます。網に弾力がなく、ワイヤー自体も太いからでしょうか。もったいなくて泣きそうですがこれは実験なので心を鬼にしてぷりぷりとこそげます。

 

そして、どうしても膜にイクラが多く残ってしまいます。これ以上こそげてもつぶれるだけだなっていう手応えがあるので、最後までイクラを落とすことができませんでした。

ぬるま湯の中で手でほぐすのよりは早いし楽なんですけど、歩留まりが悪すぎる気がします。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152700j:plain

スーパーの張り紙で知ったアイテムです。

どこのご家庭にもある泡立て器を使って生すじこをバラします。

網目状のアイテムと違って、この場合は泡立て器で上からこすり取る感じです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152645g:plain

こんなふうにゾリゾリといきます。わりと取れるんですよ。撮影の都合上片手でやっていますが、みなさんは両手でいくといいです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152701j:plain

ただこれも最後のほうでイクラを取りきれないストレスがあります。まあ、気にせずにジャコジャコこそげてしまえばよさそうなのですが、つぶれてしまうイクラが多くなります。つらい。

 

そんなわけで。

検証の結果、生すじこバラし最適アイテムはバドミントンラケットであると判定いたします。うおー!

 

バラしたイクラを漬けて仕込むのです

f:id:Meshi2_IB:20151009152702j:plain

水色のバットから時計回りにラケット、餅焼き網、泡立て器でバラしたイクラとなっております。

さて手順としましては、バラしたイクラを生ぬるい食塩水で洗います。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152703j:plain

イクラをまとめて、

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152704j:plain

40℃くらいのぬるま湯を3%くらいの食塩水にしたものを注ぎます。

僕の場合は、1リットルの容器に熱湯と水を半々くらいに入れて、塩を小さじ2/3くらい。こんなもん、だいたいでいいです。

真水ではないのは浸透圧の関係でイクラが破けるのを防ぐためです。ぬるま湯なのは、イクラから卵巣膜が剥がれやすくなるからです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152705j:plain

まあ洗うといいますか、イクラ醤油漬の味を損なう余分なものを取り除くのです。生臭いとか薄皮が入ってるとか、もったいないじゃないですか。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152706j:plain

こういう卵巣の筋とか、破れてしまったイクラの殻をちょいちょいと取り除くわけです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152707j:plain

お掃除が済んでコンディションのいいイクラだけになりましたらザルにあけて水を切ります。目の粗いザルを使うとキッチンシンクが宝石を散りばめたようになっちまいますので注意ですよ。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152646g:plain

保存容器に移し替えて、

f:id:Meshi2_IB:20151009152708j:plain

生のイクラを漬け込んで、イクラ醤油漬にします。

漬けだれはいろいろあります。

イクラを漬けるための出汁入り醤油は売られていますし、みりんと醤油を合わせて昆布を浸して漬けだれを作る方法もあります。

保存を長持ちさせたい場合は生醤油という手もあります。この難点は、色が黒くなることです。白だしで漬けるとイクラの色がきれいです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152709j:plain

今回はイクラ醤油漬け専用のたれを使います。

イクラの発色がいいのですよ。

こういったものは生すじこ売り場に必ず一緒に置かれてるので迷うこともありません。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152710j:plain

じゃばーと注いで蓋をし、冷蔵庫に小一時間置くだけで……。来るぞっ!

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152711j:plain

イクラ醤油漬けの完成です。ちょろい。

たれを吸ったイクラがぷりぷりと膨らんで輝いております。

まさに宝石の、箱やー。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152712j:plain

あとはこうして毎日ごはんにイクラかけ放題してもいいですね。

それに鮭ハラスを焼いて鮭親子丼をつくるのもいいですね。

夢はふくらむばかりです。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152713j:plain

イクラがウルトラソウルよりも輝いてます。

これ、黒い醤油だれを使うと少しトーンが落ちます。それはそれでおいしいのでみなさんが自作する場合、たれはご自由にチョイスしてください。

 

こんなにたくさん食べきれないよう、とうれしい悲鳴を上げたくなる気持ちもわかります。

安心してください。

イクラ醤油漬は冷凍保存することもできます。一度にたくさん冷凍すると解凍したときにぜんぶ食べないといけなくなりますが、一回ぶんずつに小分けすれば解凍してそのまま使いきりできるので便利。

 

f:id:Meshi2_IB:20151009152714j:plain

そうは言っても自作イクラの醍醐味は圧倒的な物量がもたらす贅沢。

どんぶり飯にどっさりとイクラを乗せてスプーンでガツガツかっこむ幸福ったら筆舌に尽くしがたいものがあります。

市販のイクラ醤油漬の半分の値段でこれができちゃう。

 

バドミントンラケットを使うと純粋な作業時間は20分くらいですよ。もっと早く知りたかったですよ。漁師家庭の智恵、現場で研がれた使えるライフハックじゃないですか。

 

そして閉店間際のスーパーが狙い目

f:id:Meshi2_IB:20151009152715j:plain

市販のイクラ醤油漬の約半分のプライスで自作できるのがこの季節のうれしいところなのですが、生すじこは極めて足が速い食材です。なので閉店間際のスーパーで、たまにこんなシールが貼られていることがあります。

そう、さらに半額。

100gあたり200~250円くらい。

つまり、イクラ醤油漬完成品の約1/4のお値段で、どっさりイクラが食べられるわけです。通常の4倍食える。いくらでも食べられる。あっ。

コストパフォーマンスでいえば圧倒的です。魚卵ist(ぎょらにすと)がピリピリするシーズンなのも当然と言えましょう。

 

書いた人:鷲谷憲樹

鷲谷憲樹

フリー編集者。ライフハック系の書籍編集、専門学校講師、映像作品のレビュアー、社団法人系の広報誌デザイン、カードゲーム「中二病ポーカー」エバンジェリストなど落ち着かない経歴を持つ器用貧乏。好きな立教OBは中島かずき。

過去記事も読む

トップに戻る