お団子、好きですか？ こしあん、つぶあん、よもぎにきなこ、のり巻き……最近では種類も増えて、胡麻あんやずんだ（枝豆あん）、桜あんなどなど、いざ選ぶとなると迷ってしまいます。
けれど、個人的に不動の1位は「みたらし団子」。香ばしく焼いたお団子に、とろーりあまじょっぱいみたらしあん。
もともとみたらし団子は、京都の下鴨神社境内にある「御手洗池」の水泡を象って作られたものなのだとか。今も下鴨神社の近くにみたらし団子の発祥店といわれるお店があるのですが、以前そこで食べたみたらし団子が本当においしかったんです。
一般的に売られているみたらし団子よりはちょっと小ぶりなのですが、しっかりと焦げ目がついたおだんごの香ばしさと、黒糖を使ったみたらしあんの組み合わせがベストマッチ。それ以来、なにかとみたらし団子を選んじゃうんですよね。
そんな「みたらしLOVER」な筆者ですが、とある和スイーツが発売されたと聞き、思わず耳を疑いました。その和スイーツとは「みたらしDANGO」。大阪・千里阪急ホテルとホテル阪急エキスポパークにて発売されています。
「みたらし団子に見立てたクリームチーズムースを醤油ダレのゼリーで包んだ新感覚スイーツ」というこの商品。みたらしDANGO？ クリームチーズムース？？ 頭の中には？？？しかありません！ さっそく、開発担当者に話を聞いてみました。
「みたらしDANGO」を開発したのは、千里阪急ホテルのパティシエである窪田秀樹さん。1996年「第21回西日本洋菓子コンテスト 工芸菓子の部」最優秀賞受賞、2004年「第21回世界料理オリンピック デザート部門」金賞受賞など、輝かしい受賞歴を誇る凄腕パティシエです。
ーーそんな窪田さんがこの「みたらしDANGO」を開発したきっかけはなんだったんでしょうか？
近年『塩バニラ』など、『塩味』×『甘味』を組み合わせたスイーツが流行っていますよね。夏には特に塩味を効かせたスイーツは好評ですし、今回のお菓子にも塩味を取り入れようと思いました。そこで目をつけたのがみたらし団子。みたらし団子は誰もが一度は口にしたことがあって味も思い浮かびやすいでしょうし、その中身をクリームチーズムースにすることで、和と洋の組み合わせの意外性がとてもおもしろいんじゃないかと思ったんです。
ーー商品を開発されるにあたって、こだわった点はどこですか？
あくまでもみたらし団子のイメージは崩さずに作ることを心がけました。洋風なクリームチーズムースとみたらし風の醤油ダレのゼリーの組み合わせに、米粉のクッキーを取り入れたことで、グッと和のイメージでまとまった感じがします。
ーー香ばしい米粉のクッキーとの組み合わせで「こんがり焼き目を入れた団子」の風味に近づいたのかもしれませんね！
発売当初から大きな話題となり、昼過ぎには売り切れてしまうこともあるというこちらのスイーツ。さっそく実食！ と行きたいところだったのですが、お取り寄せ不可、店頭販売のみ……ということで、東京在住の筆者はまだお目にかかれておりません……（泣）関西近郊の皆さま！ ぜひ実食レポートをお願いします！ そして、パティシエの窪田さん曰く、「次は白みそを使ったスイーツを作ります！」とのこと。
千里阪急ホテルの今後の商品展開にも目が離せませんね！ 太陽の塔を見に行くついでに出かけなきゃ！
お店情報
千里阪急ホテル ケーキショップ
住所：大阪府豊中市新千里東町2-1 千里阪急ホテル 西館1F
電話番号：06-6871-8441
営業時間：10:30～19:30（金・土・祝前日 10:30～20:00）
定休日：なし
http://www.hankyu-hotel.com/hotel/senrihh/index.html
【閉店】ホテル阪急エキスポパーク フォンテ
住所：大阪府吹田市千里万博公園1-5 ホテル阪急エキスポパーク 本館1F
※このお店は現在閉店しています。
※飲食店の掲載情報について。
書いた人：大矢幸世
転勤族の父親と夫を持ったがために、愛媛、群馬、東京、京都、福岡、鹿児島、福井を渡り歩いた流浪系ライター。現在地は東京。地元はしいて言えば福岡。立命館大学卒業後、百貨店勤務、フリーペーパーの編集を経てフリーランスに。月刊誌や広報誌、WEBなど各媒体で執筆中。著書に『鹿児島カフェ散歩』(書肆侃侃房)。
