日中の猛暑をしのぎ、夜風にあたりながらガーッと流しこむビールは最高! そうそう、こんなウインナーなんかにかぶりつきながら…。
となるとロケーションはビアガーデンが好ましいわけですが、筆者が贔屓にしているビアガーデン、それは東京ヤクルトスワローズの本拠地・神宮球場です。
夕方5時、神宮に到着。まずはウインナー盛りを!
やってきました神宮球場。外野自由席の当日券は1,600円です。プロ野球を観戦しながら呑めるビアガーデンのチャージ料と思えば激安!
まだ試合開始までだいぶありますが、打撃練習などを観ながら呑み始めてしまいましょう。
まっさきに買うことにしている球場フード、いわゆる“球場メシ”は、神宮名物の「ウインナー盛り」。お店は外野ライト側18入口のところにあります。
写真を撮るために容器を傾けたところ1本落としてしまいましたが、すぐさま補充サービスしてくれました。人情の生きている球場、それが神宮なんです。
ケチャップとマスタードはセルフサービスでかけ放題。
普通盛り(600円)とメガ盛り(800円)のラインナップで、購入したのはもちろんメガ盛り。「神宮といえば…」という話題で真っ先に登場する代表的な球場メシです。問答無用でオススメ!
なぜまっさきにウインナー盛りを買いに走ったかというと、これが大変評判のお店なんです。写真は19:30ごろの同店の様子。試合開始からずっと行列が途絶えません。
ビール! ビール!
時間を戻しまして、グラウンドでは巨人軍が打撃練習をしています。
ビール! ビールをくれえ!
通りがかったアサヒの売り子さんから生ビールを買いました。
一杯750円。ドーム球場などにくらべてちょっと安いのが嬉しいですね。
夕方5時、まだまだ暑いなかガーッと流し込みます。
う、う、うますぎる!
右手にウインナー、左手に生ビールで練習を眺めます。いつも思うけど、プロって肩がすごいよなあ…とまあ、あっという間に一杯目のビールはなくなりました。
さて、おかわりしましょう。
神宮といえばこのビール。サッポロの瓶ビールを外すことはできません。
一杯(1本?)たったの450円! 球場で呑むビールとしては最安です。
瓶ならではのコクの深さも見逃せません。真夏はもちろんのこと、春や秋などに特におすすめです。
商品が非常に重いらしく、男性の売り子さんがガッシャンガッシャンと売り歩いています。可愛らしい女性の売り子さんから買うのが球場の醍醐味だとする向きもありますが、汗だくの男性から買うビールもいいもんです。
ビールを二杯飲んで、サワーにチェンジ。
「氷結」は450円で、レモンとグレープフルーツから選ぶことができます。
まだ試合開始前だというのに四杯目です。
取材なのでしっかり飲んでレポートしないと……そんな責任感が、いつになくハイペースにさせているようです。
サワーを呑むならアレを買いに行こう
サワーにはアレが欲しいところ。
神宮球場に通っている人ならピンとくるこの場所(外野センター16入口付近)に行って…
ラーメン、そば、うどん、カレーも手がける1984年創業のお店で…
串カツを買いましょう!
店舗のカウンターは食券機の向かいにあり、そこに食券を出して商品を受け取ります。
1本250円。レモンサワーにじつによく合います。
レモンサワーをおかわり。今度はサーバ型のサワーにしました。アサヒのレモンサワー500円。
ころもはサクサク、豚肉はジューシー。神宮の鉄板球場メシのひとつです。
試合はヤクルトスワローズがリードする展開…
……なのでスワローズのチャンステーマ『夏祭り』(Whiteberry? JITTERIN'JINN?)を何度も聴くことができました。う~ん、夏ですねえ。いい雰囲気です。
じつは筆者はパ・リーグ球団のファンなのですが、同時に神宮球場ファンでもあり、通っているうちにスワローズの選手にも愛着があります。川端内野手の打席登場曲と畠山内野手の打撃フォームが好きです。
東京ラーメンを食わずには帰れない!
そろそろ小腹が空いてきたので、中締めといきましょう。
バックスクリーンのすぐ下、ここの東京ラーメン(650円)を食わずには帰れません。
ワカメはセルフで入れ放題。
あっさり醤油のシンプルな東京ラーメン。さんざんビールやサワーを飲んだ後にサイコーの美味さです。もうちょっと若かったら二杯食うレベル!
ちなみにこの東京ラーメンのお店では、「宮崎鶏鉄板焼き(500円)」が売上No.1商品なのだとか。
たしかにこれはビールによく合います。
ご飯の上に乗せた「宮崎鶏丼(780円)」を食べているお客さんもよく見かけました。筆者はいつも東京ラーメンをチョイスしてしまいますが、いつかは押さえておきたい球場メシですね。
ラーメンをすすっている最中にホームランが飛び出しました。
そう、ここは球場――。飲み食いするだけのビアガーデンとはエンタメ性が段違いなんです。
今回は明るい時間に呑み過ぎてサワーで打ち止めになってしまいましたが、日本酒に呑み進むときはここで「煮込み」を買ってます。場所は外野レフト側、13入口と14入口の間ぐらいでしょうか。
もつ煮込み(550円)。七味はセルフです。
大きめにスライスされたネギが効いていて、カップ酒によく合います。
神宮でこういった球場メシが充実しているのは、ドーム球場と違って調理に“火”を使えることが大きいのでしょう(ドームでは消防法により火を使えない)。
夏の神宮はできすぎている!
ちょっと涼むために席を移動しました。上の方にのぼると風が通りやすいので。暑さがつらくなってきたら上の方に、これは神宮豆知識です。
試合もまた気温に負けず熱戦でした。
七回表の終了後、スワローズの応援歌『東京音頭』でライトスタンドが盛り上がります。
盛り上がるのは応援団だけではありません。盆踊りなどでもよく耳にするこの夏ソングを聴くことで、否が応でも夏気分が盛り上がります。前出しましたがチャンステーマは『夏祭り』ですし、夏の神宮はなぜこうも“よくできている”のか――。
五回終了後には花火が上がりました。
暑さ、ビール、夏ソングに花火まで楽しめる神宮球場。都内最高のビアガーデンであることがお分かりいただけたと思います。さあ夏が終わる前に、神宮で一杯いかがですか? 筆者はこの夏、もう何度か足を運ぶ予定です。