タイム・イズ・マネー。
意識の高いビジネスパーソンは常に時間と競い合い、より効率的なモノを求めている。「24時間戦えますか?」の精神は、21世紀でも健在だ。中でも、食事をいかに手軽に、かつスピーディーに行えるかがポイントとなる。
そこでオススメしたいのが、他人にバレることなくビジネスシーンに食事を取り入れる『カモフラ飯』だ。
本企画では、自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデルの大川竜弥氏が、意識の高いビジネスパーソンであれば誰しも取り入れたくなる『カモフラ飯』を紹介する。
机の引き出しで『カモフラ飯』
今回紹介する『カモフラ飯』は、机の引き出しを利用したカロリー補給だ。
意識の高いビジネスパーソンは、レーシングカーである。常にフルスロットルで仕事をしているため、カロリーという名のガソリンを補給しないと止まってしまうのだ。
まずは、こちらの写真をご覧いただきたい。
一見、オフィスでプレゼン資料を作成するビジネスパーソンだが……
角度を変えて机の引き出しをよく見てほしい。
ちらし寿司だ! 机の引き出しにちらし寿司が敷き詰められている!!!
パソコンのモニターをチラ見されることはあっても、机の引き出しのちらし寿司をチラ見されるリスクは極めて少ない。
机の引き出しは、オフィス内で最もカモフラ飯に適したフィールドなのである。
デスクサイズのちらし寿司&焼きそばを作る
からくりを紹介しよう。
用意するのは、ちらし寿司の材料と各種調理器具。今回は意識の高いビジネスパーソンが好んで食べるといわれている、焼きそばも作ることにした。
まずはちらし寿司の米を炊くのだが……
豪快にこぼしてしまった。意識の高いビジネスパーソンも、時にはミスをする。
こぼした米を残さず集めて、
炊飯器のスイッチを入れる。机の引き出しにまんべんなく敷き詰めるには、6人前のちらし寿司が必要となる。引き出しの大きさに合わせて、分量を調整しよう。
米が炊けるまでの間に、焼きそばを作る。
肉と野菜を炒めたら麺と水を入れ、焦げないように火加減を調整する。意識の高いビジネスパーソンは、金銭も焼きそばも焦がさない。なにごとも見極めが大事だ。
ソースを入れ、麺と絡むまで炒めたら完成。一般的な机の引き出しであれば、8人前の焼きそばで足りるだろう。
ちらし寿司の米が炊けたらボール移し、具材を入れる。しっかりと混ぜれば完成だ。
豪華な具材があれば、急なお祝いごとにも対応可能
次に、盛り付け。机の引き出しをしっかりとアルコールスプレーで消毒したら、
隙間なく酢飯を詰めていく。
桜でんぶ、錦糸卵、さやいんげんなど、好みの具材を並べよう。
オススメの具材は、甘エビといくら。豪華な具材を入れておけば、急なお祝いごとにも対応できる。同僚が表彰されたとき、引き出しの中からササッとちらし寿司を取りだし、お皿に盛りつけて「おめでとう!」と渡すことができるのだ。
仕上げに刻み海苔をかければ、引き出しちらし寿司の完成である。
同様に、引き出しをアルコールスプレーで消毒してから、焼きそばを敷き詰めていく。ポイントは、中央より手前側に紅しょうがを配置すること。奥側に配置すると、目一杯引き出さないと紅しょうがが取れない。
引き出し焼きそばの完成だ。
ひとつだけ注意点がある。焼きそばはにおいが強いため、十二分に気をつけないと「あれ? 焼きそばの香りしない?」と指摘される可能性がある。全員が帰宅するまで、引き出しを開けることができなくなってしまうのだ。
カロリー補給と同時に早弁の背徳感も味わえる
他の社員が出勤する前に、引き出しちらし寿司をセットしておいた。
仕事中カロリーを補給したくなったら、周囲を確認し、静かに引き出しを開けてちらし寿司を食べる。隣の席の社員も、机の引き出しにちらし寿司が敷き詰められているなんて夢にも思わないだろう。
このようにちらし寿司だけではなく、学生時代昼休み前に早弁をしたあの背徳感も味わうことができるのだ。
タイミングに気をつければ、甘エビを食べることもできる。
カロリーの補給中、万が一カモフラ飯が発覚しそうになったら、とっさに体をひねってごまかせばいい。意識の高いビジネスパーソンには、臨機応変な対応が求められる。これくらいお茶の子さいさいだろう。
においが強いため気をつけなければいけないと説明した焼きそばだが、もうひとつ注意点がある。
青のりである。急いで焼きそばを食べ、口の周りに青のりがついたままだと、せっかくのカモフラ飯が台なしになってしまう。意識の高いビジネスパーソンは、身だしなみにも配慮しなければならない。
最後に、ひとつだけ伝えたいことがある。今回紹介した『カモフラ飯』は作るのに約1時間要するだけではなく、引き出しちらし寿司をオフィスまで運ぶことは困難を極める。電車通勤であれば、不可能に近い。
あなたが真のビジネスパーソンであれば、カロリーを補給するためにそれほどの時間と労力を投資するような選択肢は選ばないだろう。現代には、コンビニという便利なオアシスがあることもお伝えしておく。
※撮影に使用した食べものは、スタッフがすべて美味しくいただきました。