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ワンじゃねえ、ニャンだ! 猫好き必飲のカップ酒「にゃんかっぷ」はガチな実力の吟醸酒!

藤枝 こだわり 日本酒 お取り寄せ

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ネコ派なら無条件で呑みたくなる酒

私はネコ派です。飼っていたネコ(享年18)の命日には、毎年墓参りをしています。

ネコ好きとして同好の士にオススメしたい日本酒、それが今回紹介する「にゃんかっぷ」。イラストはCHISAさんが手がけています。うんうん、可愛らしいネコちゃんですね。

そしてこの「にゃんかっぷ」、間違ってもネーミングだけの、可愛いだけの酒じゃありません。

 

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中身は山田錦100%の純米吟醸。精米歩合55%ですから贅沢な吟醸酒です。そう、可愛らしいカップに実力派の酒、それがにゃんかっぷの正体なんです。

 

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フタを開けると素晴らしい吟醸香が漂います。カップなので呑むときに鼻もカップ内に入ることになり、おちょこで呑むよりも強く、フルーティな香りが感じられます。

口に含んでスッと喉に送れば、ジュワ~ッと旨味がひろがってキュッと切れ上がり、舌の上にどっしりとした余韻を残します。美味い!

シャープながらも力強い、静岡吟醸の名作ではないでしょうか。余談ですが静岡の吟醸酒は実力派ぞろい。吟醸の好きな方は静岡に注目してみてください。

 

蔵元の志太泉酒造さんを直撃! 中身って山田錦でしたっけ?

しかし今年のにゃんかっぷ」は山田錦100%とのことですが、うっすらとした記憶では、たしか八反35号を使用していたような……。

 

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というわけで蔵元の志太泉酒造さん(静岡藤枝市)に行く……ことは予算的に難しいので、科学技術を使って話を訊いてみました。

※写真はご親切に送ってくれました。感謝!

 

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――こんにちは、お忙しいところすいません。

志太泉:いえいえ、「にゃんかっぷ」の中身について、でしたっけ?

――そうです。26BYは山田錦100%なんですけど、以前は八反35号だった記憶がありまして。

志太泉:近年は酒造米の入荷が不安定でして、入荷状況によって八反35号、五百万石のときがありました。26BYでは山田錦が確保できたので、山田錦100%になっています。
※26BY…「Brewery Year」の略。平成26年7月~27年6月に醸造されたという意味。

――しかし山田錦とは、カップ酒にしては贅沢ですよね。

志太泉:まあカップというのは、いわばキワモノでして、本格派の地酒ファンからは『どうせ容器だけでしょ』とか『純米吟醸はカップに入れるべきではない』とか言われるんです。その逆もありまして、『お酒はいらないからカップだけ欲しい』なんて言われることもあります。

――え……と、本当ですか? 私はカップと中身のギャップが好きなんですけど。

志太泉:本当です。しょっちゅう言われますよ。その評価をひっくり返すのが志太泉の仕事だと思っています。なので山田錦が確保できたときは嬉しかったですね。

――八反35号の「にゃんかっぷ」も素晴らしいキレで好きだったんですけど、もうないんですよね?

志太泉:販売店様の要望で、一部ですが八反35号100%のものも流通しています。

――本当ですか!? もし見つけたらそれはお宝ですね?

志太泉:そうかもしれませんね(笑)。

 

というわけで、「にゃんかっぷ」の山田錦100%には蔵元の熱い思いが込められていたのでした。

 

日本酒にとってネコは偉い!?

――もうちょっと聞かせてください。そもそもなぜ「にゃんかっぷ」という名前に?

志太泉:ルーツとしては、子供のころから『ネコは大切な動物』だと聞かされてきたからです。

――ネコが大切? そりゃ可愛いですけど……。

志太泉:今は殺鼠剤がありますけど、昔は酒造りの米を守るのが、ネコの仕事でした。いわばネコも酒造りの一員というわけです。

――なるほど、ネズミ捕りの役割があったんですね。

志太泉:ネコが行方不明になると、笛や太鼓で探したとか、初亀醸造の先々代の橋本富蔵様がネコを持ってきてくれたとか、そういった話を聞いております。今は殺鼠剤があるために、逆にネコを飼えなくなってしまいました。

――それは残念ですね……。本日は貴重なお話をありがとうございました。

志太泉:こちらこそありがとうございました。今後とも「にゃんかっぷ」をよろしくお願いします。

 

歴史的にネコと日本酒とは密接な関係にあるということでした。ちなみに「にゃんかっぷ」にはファミリーが増えています。

にゃんかっぷラスタ(梅酒)

にゃんかっぷ江ノ島

にゃんかっぷふじえだ

ちょっと揃えたくなりますね。

 

ネコに感謝して呑んできた

日本酒にとって大切なネコに感謝するべく 、というかネコが恋しくなり、ネコの多い公園に行って呑んできました。もう暗くなりつつあったので、写真はブレブレです。

 

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ネコを前にカップ酒を呑む……傍から見ると普通に変なオッサンかもしれませんが、手に持っているのは「にゃんかっぷ」ですから、ごく自然な行動と言えます(と思いたい)。

またネコを飼いたくなった、そんな夕暮れどきでありました。

 

蔵元情報

志太泉酒造のウェブサイト

 

書いた人:秋葉実(あきば・みのる)

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山形県出身、さいたま市在住。もつ焼き屋で呑むのが心の底から楽しい意識低い系で、好きな酒類は日本酒。撮影集団「team GAM」に所属しています。料理はできません。センスのないペンネームだったので、シレッと変えました。

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