料理上手と誤解されそうなほどタイカレー作りには失敗がない

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タイカレーはタイ料理レストランで食べるかレトルトを買って食べる。家で作るなんてハードル高すぎ。そんな風に思っている人にほど挑戦して欲しい、自宅でのタイカレー作り。あまりの簡単さに拍子抜けするはずです。

インドカレーのようにスパイスから云々といううんちくも不要、西洋カレーのようにじっくり煮込む必要もなし、火が通ったらはいできあがり。材料を切ってから完成まで、30分かかりません。ほとんど鍋感覚で作れます。しかも失敗がなく、誰でもおいしく作れます。本当です。

 

おいしいタイカレーを作るポイントは3点のみ。では作り方をご紹介します。

 

タイカレー作りで必須の4点セット。

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タイカレーのもとはペースト状になっています。瓶詰めのものも売られていますが、この「メープロイ」が安くておいしくてお得です。ココナッツミルクは粉末や紙パックも売られていますが、ここはぜひ缶詰で。粉末や紙パックはコクに欠けます。ナンプラーもさまざまなメーカーのものが売られていますが、これはこだわりなしで大丈夫。どれも一様にナンプラーの香り全開です。そしてできればタイ米も用意しましょう。日本米でも悪くないのですが、タイカレーのようにさらさらしたカレーには、やはりさらさらした米がよく合います。

この4点セット、カルディがある地域ならその1店ですべてそろいます。

 

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タイカレーペーストのアップはこちら。

 

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裏面に作り方が書かれています。材料が随分アバウトな書き方ですが、要はどんな具を入れてもOKだということです。

 

そこで今回はこういう具を用意しました。

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これだとかなり具だくさんで、栄養バランスのよいことに加え、見た目もゴージャスなタイカレーになります。

ただしここまで野菜を入れると、野菜からの水分もそこそこ出ます。

野菜の総重量が200g以上になる場合は、水300ml入れるところをその分減らしてください。今回は野菜が大量なので、水は半分の150mlにしました。あとから水を足すことはできるので、迷った時は少なめに。これが1つめのポイントです。

 

ポイント1:野菜をたくさん入れるときは水の量を減らす

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まず、鍋に油を引いてタイカレーのペーストを炒めます。

 

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香りが出てきたらココナッツミルクを投入。缶のふた部分にココナッツミルクの脂分が付いているので、それも忘れずに入れてください。 

 

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煮立ったらすべての具をどーんと投入! 鶏ガラスープまたは水を入れるとありますが、水と鶏がらスープの粉末をそれぞれ入れればOKです。鶏ガラスープの粉末がなければ、入れないで大丈夫。実は味にさほど変化はありません。 

 

材料に火が通ったら、ナンプラーと砂糖を加えます。

が、ここでポイント2と3が同時に来ますよ!

パッケージには「ナンプラー大さじ2、砂糖大さじ1」とありますが、これでは味がちょっと決まらないのです。深みがないというか、まろやかさとコクに欠けるというか。けれど分量を変更してみると、驚くほど美味に! ぜひポイント2、3の分量で入れてみてください。

 

ポイント2:ナンプラー大さじ2は大さじ3に増量

ポイント3:砂糖大さじ1は大さじ2に増量

 

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たまたま鉢植えで育てていたバジルがあったので最後に乗せて……

 

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鍋の中はこんな感じに。はいできあがり。

 

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どーん。カレー作るより米炊く時間のほうがかかりますね。 

 

タイカレー初心者でも簡単に作れるということが、この手順からおわかりいただけたでしょう。鍋感覚で作れるというのも誇張ではないですよね。

ちなみにタイ米は炊飯器の白米の固めラインより、さらに少し少なめの水で炊くとちょうどいい固さです。

 

鶏肉は胸肉でもいいし、豚肉でもいいし、野菜だって冷蔵庫に眠っているものを何でも入れて大丈夫です。逆に具は少なめが好みの人は、肉と野菜2種類ほどというシンプルな選択もいいですね。そして肉なしでもタイカレーはおいしく食べられるので、ベジタリアンも楽しめます。

3つのポイントだけ守れば、誰でも失敗なしに作れるタイカレー。彼女が家に遊びに来たときにさくっと出してみたら、かなりいい反応が見られそうではありませんか。

 

書いた人:椿あきら

椿あきら

猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました。著書に『オリンピックと自衛隊 1964-2020』(並木書房)。

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