刺身って閉店前やまとめて買うと安くなったりするので、つい買ってしまいがちじゃないですか。勢いで買ってしまったものの、けっこうな量の刺身を消費するのはなかなか大変なんですよね……。そんなときにオススメしたいのが「漬け」。
漬けにしておくと日持ちもするし、アレンジ次第で味のレパートリーも広がります。
ただ、「漬け」と聞くと「マグロの漬け」や「カツオの漬け」を思い浮かべる人が多いはず。ですが、マグロなどの赤身の魚以外でもいろんな魚を漬けにしてみるとおいしく食べられます。むしろ、魚の脂がほどよくまろやかになり、漬けの方が好きという人も。 ……というわけで、魚の漬けを作ってみました。
まずは魚をチョイス!
魚って、「赤身魚」と「白身魚」がありますよね。
赤身か白身かどうかの違いは魚の筋肉の色によって変わってきます。遠海まで泳ぐ魚は赤い筋肉、近海を泳ぐ魚は白い筋肉がついているそうです。
筋肉が違えば、味も違う!というわけで、赤身魚の場合は脂肪分が多い傾向にあるので濃厚で旨味が強いのが特徴。対して白身魚は脂肪が少なく、低カロリーで淡白な味わいです。
はい。そこで、今回用意したのがこちらの赤身と白身の魚。
サワラが白身魚で、サーモンが赤身魚。
と思うでしょうが、実はサワラが赤身魚でサーモンが白身魚なんです。人は見た目じゃないのと同じく、魚も見た目からは判断できないですね……。
なんでこんなことが起こるかというと、サワラはミオグロビンの量が~、サーモンはアスタキサンチンという色素が関係していまして~……という難しい説明は置いておいて、早速漬けていきましょう。
まずは煮きり酒を造る!
調味料は、酒、醤油、みりんです。分量はそれぞれ1:1:1でOK。魚の大きさに合わせて分量は調節してください。
ここでポイントになるのが料理酒です。生のまま使うとお酒の臭みが出てしまいます。なので、一回沸騰させて「煮きり酒」にすること。この作業だけでグッとおいしくなります。
煮きり酒は沸騰させたら冷やします。あとはその他の調味料と合わせて……。
漬け込むだけ。これだけでOK! 半日~1日置けば味がしみこんでおいしく食べられます。
サワラ漬けはタイムなどを散らすと、ちょっとイタリアンっぽくなりますよ。
特にサーモン漬けは、日本酒はもちろん、白ワインにも合いますよ。
また少し前にネットで「サーモン×めんつゆ」がウマい! と話題に。こちらも同じように、めんつゆにごま油を入れて漬けておけば完成。5分ほどおいておくだけでも十分味がつくようです。ちゃちゃっとできあがるので、寂しい男の家呑みで重宝されるかも?
漬けた魚は丼やノリ巻きにしても〇
さて、このまま漬けた魚をそのまま食べるのももちろんグー!
でも、それでは腹が満たされぬ……という人は丼にしてみるのもいいですよ。
白米の上に漬けた魚を乗せ、真ん中に卵黄をポトン。最後にネギや大葉を散らせば立派な海鮮丼!
少し面倒ではありますが、酢飯を作り、海苔巻にしてみてもいいかもしれませんね。
漬け込むだけで簡単にできる一品。いろいろな魚で挑戦してみれば、レパートリーがグッと広がりますよね。刺身を安く手に入れたら、作ってみてはどうでしょうか。
漬け込むだけなので簡単。刺身を安く手に入れたときは、試してみてはどうでしょうか。
書いた人:中村直人
日本酒、ワインが好き。休日には魚をさばいたり、燻製したり、干物を作ることも。