【From アメリカ編】激辛スナックでどれが一番激辛なのか、激辛好きのライターが辛口批評

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先日、『メシ通』でどのスナック菓子が1番辛いのか?という記事を書きました。

すると、アメリカ出張中の友人がこれを読み、なんと「とりあえず辛そうなもの選んで来た」と、現地から激辛スナックを買ってきてくれました。感激!

早速、激辛仲間と共に友人宅を訪問し、日本の激辛スナックと食べ比べてみることにします。

 

どーん

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どうですか、この邪悪なパッケージ。

袋もスナック本体も、まがまがしいオーラを放っています。原色のグミを思い出しました。
ただ、買ってきた本人も激辛仲間も私も、辛さについては正直なところ期待はしていませんでした。ケチャップ&マスタード味に暮らすアメリカ人の舌は、激辛という猛烈な刺激に到底耐えられないだろうと思ったからです。

アメリカ人の「耐辛性」(?)はさほど高くないはず。だからこのいかにも体に悪そうな、いかにも辛そうな色合いは、半ばはったりのはず。どれどれ、どのくらいヘタレの辛さか、食べて確かめてみようじゃないですか。

 

商品は左から順に以下の通りです。

  • ドリトスダイナマイタ 2.99ドル 262g
  • チェスターズホット味 2ドル 163g
  • チートスホット味 3.49ドル 255g
  • ローリングコーン トルティーヤチップススパイシーサルサ 3ドル前後 284g

みんな大袋すぎますよ……

 

左からドリトス、チェスターズ、チートス、ローリングコーン

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では食べてみましょう。


まずはドリトスダイナマイタ。

「Fiery Habanero」、火を噴くハバネロという文字も印刷されています。日本でも売られているドリトスがロール状になっていて、食感は固くて食べ応えがあります。からさはどんなもんでしょうね。

 

か、からっ!!

 

え? なにこれ? なにこの辛さ? ハラペーニョの辛さが口いっぱいに広がり、カラムーチョのような甘さが皆無。うまい。うまいよこれっ! いやはや驚きました。

 

興奮冷めやらぬまま、2番目のチェスターズホット味を試食します。最初がドリトスの固い食感だったせいか、カールやポテロングのようなはかなげでふわふわな食感がちょっと物足りなく感じます。これは食べた順番が悪かったかも。「色はすごいけど全然辛くない」と、3人ともいきなりテンションが落ちてしまいました。

 

気を取り直して3番目のチートスホット味。

日本でも売られているチートスと全く同じ食感ですが、日本ではまず発売を許されない凶悪な色をしていますね。4種類の中でいちばん赤いのに、いちばん辛くなかったのがこれです。

実は食べたときはブービーだったのですが、時間を置いて改めて食べてみたら、これがいちばんヘタレでした。ただし辛いものが苦手な人には、これでも十分辛いですから。カラムーチョを辛いと思う人にとっては、十二分に辛いですから。

 

そして最後にローリングコーン。トルティーヤチップスをロール状にしているので、見た目はドリトスと似ています。「スパイシーサルサ」の言葉に期待して食べてみます。

よし! いいぞ、辛いぞ!! 

口に入れた途端、ハラペーニョの香りがぐわっと広がります。ドリトスよりもハラペーニョ感はすごい。日本にはないテイストです。そしてドリトス同様固い食感。辛さもまずまず、うまい!

 

というわけで4種類を試食した結果、もっとも辛かったのは最初に食べたこのドリトスダイナマイタでした。

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順位を付けるとこんな感じ。


1位 ドリトスダイナマイタ
2位 ローリングコーン
3位 チェスターズ
4位 チートス

 

いやー、アメリカの激辛スナックなめてました。ちょっと馬鹿にしてた、ごめん。

いずれも甘さが感じられない「本気の辛さ」、しかも1位と2位の固い食感も「食べている」感が味わえてポイント高いです。邪悪でもまがまがしくてもいいから、日本のメーカーもこういうの作ってくれないかなと切実に思いました。激辛という称号を暴君ハバネロだけに背負わすのは荷が重すぎる。

 

日本で買える輸入もののスナックで激辛ものを探したところ、全然ないです!
輸入食材のみを扱う大型店舗なら何種類か置いてあるのかもしれませんが、なんとか入手できたのはこの1種類だけ。

 

アメポテ スリラチャ味 378円 160g

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商品説明には「スリラチャとはニンニクと唐辛子をベースにしたタイ生まれのホットソースです。甘辛ですっぱい味がアメリカで人気です」とあります。甘辛ですっぱいね……買ってはみたものの、「甘辛」という言葉に戦意喪失しつつ、食べてみました。

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……おや?

確かに甘みはあります。ありますが、スイートチリソースみたいな味を想像していただけに、なまじ最初のハードルを低く設定していたために、思いがけず舌に残る辛さの余韻に驚きました。辛さのみを求めて食べるには、にんにくのしつこさが気になるし、甘みも邪魔です。でも「ギザギザポテチの辛いの食べたい」程度の軽い気持ちで食べるなら、しっかり期待に応えてくれる味です。これまた馬鹿にしててごめん!


以上、アメリカの激辛スナックは日本のそれをはるかに凌駕する辛さの域に達していることが判明したのでした。

 


ひとつ番外編を。試食に付き合ってくれた激辛仲間がそのときくれたのがこれ。

 

わさびの粋 わさび鉄火 植垣米菓

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今のところ、わさびの辛さでこれ以上辛いせんべいを食べたことがありません。うまい、けれど辛い。罰ゲームに使える辛さ、少し泣ける、けれどうまい。これを商品化した神戸市長田区の植垣米菓さんの自信と勇気にスタンディングオベーションです。

 

書いた人:椿あきら

椿あきら

猫の下僕をしているライターです。猫と暮らすようになってから、断然家飲み派になりました

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