もっちり皮が1人前約15円。薄力粉で作った皮で「水餃子」と「モモ風蒸し餃子」を愛でる【ツジメシの付箋レシピ】

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たくさんの方にお試しいただいている「薄力粉うどん」。

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今回は、同じ生地を使ってもっちりの皮を作り「水餃子」にしてみました。自分で作った皮で包んだ餃子は、おいしさも愛らしさもひとしおですよ。

近所のスーパーでは薄力粉1kgで税込み130円ほどで手に入ったので、餃子16個分の皮(薄力粉100g使用)が約13円で作れる計算です。

 

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この薄力粉生地は、少ない水分でもこねやすく、つながりやすく、それでいてもっちり感を出すために「お湯」でこねるのがポイントの1つ。

うどんにする場合は、薄力粉100gに対し熱湯45gで作りましたが、水餃子はそれよりも若干、水分多い方(47~48g程度)がやりやすいようです。(とはいえ、50g以上入れると生地がくっつきやすく扱いづらくなります)

餃子のあんは、セロリとショウガを使った簡単なものをご紹介します。タレは、黒酢としょうゆを混ぜたものがおすすめ。ラー油やコショウを足して、お好みの味に調節してください。

今回のレシピメモはこちら。

 

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必要な道具は、はかり、ボウル、泡立て器、まな板、麺棒、包丁と、基本的にはうどん作りのときと同じですが、今回、麺棒は15cmほどのものが使いやすいです。100円ショップに売っている15cmくらいのすりこぎでもOKです。

 

ツジメシの「もっちり水餃子」

【材料】(これだけで食事にするなら1人分、おかずなら2人分)

  • 薄力粉 100g+打ち粉用に適量
  • 塩 1g
  • 熱湯 47~48g

(A)

  • 豚ひき肉 70g
  • セロリ(みじん切り) 1/3本分(30g)
  • ショウガ(みじん切り) 小さじ2(5g)
  • しょうゆ 小さじ1と1/2
  • 砂糖 小さじ1/3
  • ごま油 小さじ1

(B)

  • 酢(あれば黒酢)、しょうゆ 各小さじ1
  • ラー油またはコショウ お好みで適量

 

作り方

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1. まずは、手打ちうどんのレシピと同じ工程で、薄力粉と塩に熱湯を加え、湯ごねして生地を作る。生地をひとまとめにしたら、こねて、10分休ませ、さらにこねるところまでは熱湯の量以外はまったく同じ。

うどんレシピの記事で写真付きで紹介しています。工程5までを参照↓

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2. 生地を一旦休ませている間に肉だねを作る。ボウルに(A)をすべて入れ、

 

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ねばりが出るまでよく混ぜ合わせる。

 

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3. 包む時の量の目安に4等分しておく。

 

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4. 休ませた生地をさらに縦横畳んで玉にしたら、ころがして細長く伸ばし、

 

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16等分に包丁で切り分ける。乾かないように、濡らして絞ったペーパータオルなどをかけ、ラップをしておく。

 

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5. 切った生地(左)をそのまま伸ばすと割れたり凸凹するので、まわりから生地を伸ばし、生地の合わせ目を1箇所に集める(写真右)。その合わせ目を下にして、

 

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手のひらで押しつぶすときれいに丸くなる。

 

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図にするとこんな感じ。

 

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丸くつぶした生地をのし棒で縦横に伸ばし、直径7cmほどの円形にする。

 

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伸ばした生地はくっつかないよう軽く打ち粉をふっておく。

 

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6. 生地の端の方を指でつまんで薄くし(中央を厚めに、まわりを薄めにする)、真ん中に肉だね(4等分したもののさらに1/4)をのせ、まわりに指で水をつける。

 

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7. 小さなヘラかスプーンで肉だねを押し込むように皮を伸ばし、まず二つ折りにして中央をくっつけ、

 

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8. 空気を抜きながら両側も押し付けてとじる。とじ目はしっかり密着させておく。

 

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これで16個の餃子を作ります。

 

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9. 1.5Lほどのお湯(分量外)を沸かし、餃子をひとつずつ入れ、鍋底やお互いにくっつかないよう、やぶけないよう、やさしく混ぜる。

 

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10. 餃子は7分を目安に茹でて、湯を切り、器に盛る。(B)を合わせたタレをそえていただく。

 

もっちりした食べ応えがクセになる

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もちもち、みっしりとした皮の食感は手作りならでは。セロリとショウガのさっぱり肉あんと、黒酢のタレでいくらでも食べられそうです。もちろんビールとの相性もばっちり。

ここではシンプルに茹でただけですが、茹でた餃子を酸辣湯のようなスープに具として入れても美味しいですよ。

 

ネパールの「モモ」風蒸し餃子もおいしい

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蒸し器やせいろがあれば、同じ生地を使って作る、ネパールの「モモ」風スパイシー蒸し餃子もおすすめです。

水餃子と同じ生地を、やや大きめにするため12等分し、直径8cmに伸ばします。

肉だねの材料は、鶏ひき肉150g、長ねぎ(みじん切り)を大さじ3(25g)(好みで半量を刻んだパクチーにしても)、おろしたニンニクとショウガを各小さじ1、塩2~3つまみ、ごま油小さじ1、ガラムマサラ小さじ1/4、クミンパウダー小さじ1/4(スパイスは代わりにカレー粉小さじ1/2でもOK)。これをよく練ります。

 

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親指と人差し指で輪を作って皮をのせ、肉だねを中央に置きまわりに水をつけたら、

 

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へらなどで肉だねを押し込み、皮で包み込むようにしてひだを作り、

 

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上で閉じる。全部で12個作ります。

 

今回は蒸し器を使います。皿にオーブンシート(くっつき防止)を敷き、蒸すと膨らむので1~2cm間を開けてモモを並べ、湯気の上がった蒸し器で15分蒸します。

モモによく合わせるピリ辛トマトたれは、市販のトマトソースをベースにレンジで簡単に。

耐熱容器にトマトソースカップ1/3、おろしニンニク、おろしショウガを各小さじ1/2、ガラムマサラ(またはカレー粉)小さじ1/4、チリパウダー(一味唐辛子でもOK)、粉山椒各適量を入れてラップをし、電子レンジ500wで1分30秒ほど加熱します。最後に味をみて塩で調整してください。

 

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タレをたっぷりつけていただきます。モモ風の蒸し餃子は、茹でたものとはまた違う食感とスパイシーさで、こちらもビールが進むこと間違いなしです。

水餃子も蒸し餃子も、薄力粉があれば特別な材料は必要ありません。お好みの具やタレで、ぜひお試しを。

 

作った人:ツジメシ

ツジメシ

本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。

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