皆さん、ブロッコリーのことをどう思ってますか?
ちみをです。
皆さん、ブロッコリーのことをどう思ってますか。ひょっとして、なめてませんか。もしかして、サラダの二軍構成員くらいの位置づけで認識してませんか?
だいたい、ブロッコリーについて真剣に考えたことがありますか。真正面から向き合ってあげたことはあるのでしょうか。
もうね、世間の皆さんのブロッコリーに対する理解の低さにはホトホト閉口なんですよ。彼のポテンシャルはね、そんなもんじゃないんですよ。
サラダの二軍やハンバーグの付け合せで終わるために生まれてきたわけじゃないんですよ。もっと皆さんの食生活に潤いをもたらすことができる食材なんですよ。
……はい、愚痴はこのくらいにしておきましてですね、本日は、このブロッコリー先生に対する皆さまの認識をご刷新いただきたく、その無限のポテンシャルを褒めて褒めて褒め倒して褒め殺していきたいと思います。
それではいってみましょう、ドドン。
ブロッコリーのすごいところ
なにがすごいって、いやもう、とにかく憎いぐらいすごいんですよ。どの角度から見ても。
1. カッコいい
カッコよくないすか?
この勇壮な佇まい、身の締まったたくましい茎、ブッダヘッドを思わせる豊穣(ほうじょう)な房。ありがたさが段違いです。
▲雄々しい
▲ミクロ接写すると意外な美しさに気づかされる
2. 安い
1株100円くらいから、高くても200円くらい。この子犬の頭くらいもありそうな大きさの野菜で。そして調理してもカサがあまり減らないから、お得感もすごい。
3. かさ増し性能が素晴らしい
調理してもカサが減らないうえにどんな料理にも入り込めるなじみの良さ。栄養価面でもローカロリー(100gで33kcal程度)、かつローカーボと、ダイエッター、筋トレ野郎の献立にローテーション入り確実です。
4. 汎用(はんよう)性が高すぎる
ゆでてよし、炒めてよし。房で食べてもみじん切りにしてもいいし、なんならミキサーでペーストにしてもいい。
ゆでたら冷凍ストックできるし、てかむしろ冷凍買ってくればいいし(冷凍でも安いし便利)。そして実は「茎」も食べられる(むしろうまい部分です)。
5.吸水・吸油性能はトップクラスの性能
ココ重要。特にその形状から液体をじゅうじゅう吸い込む特性をもっており、特に油を思い切り吸い込んだときの爆発力は全野菜中トップクラスの性能です(※個人の感想です)。
ってな感じで、こんなに安くておいくて汎用性に富み、冷凍保存も可能、さらにはダイエットなど食事制限シチュエーションでの活躍も期待できるなんて、もはや神がつくりたもうた奇跡に他なりません。
しかし、こんな死角の無い食材なのに食卓への浸透度はいまひとつな気がして、私は残念でならないのです。
なのでぜひ、これを機に皆様にはブロッコリーのヤバさとともに、いつものブロッコリーとは違うボーノな食べ方も知っていただき、ブロッコリー消費拡大に努めていただけますと幸いです。
ブロッコリーに下処理は必要か
いりません。生で食えます。
▲ボリボリしてうまい
まあ、洗うくらいはした方がいいでしょう。とはいえブロッコリー、実は撥水(はっすい)性能が高い。
▲弾く弾く
なので「水に15分くらいつけ置き」をしてからジャバジャバすると、ホコリや虫なんかが取れます。
▲逆さにドボンとつけ置きしましょう
ゆでるならそのままゆでれば良いと思います。あと茎を食べるなら皮むきした方が良いでしょう。
ではでは食べ方ですが……
ブロッコリーとエビのアヒージョ
▲鉄板 of 鉄板
【材料】
- ブロッコリー (好きなだけ)
- エビ (好きなだけ)
- オリーブオイル (適量)
- ニンニク (1片)
- 塩 (少々)
【作り方】
- 塩以外を全部鍋(スキレットが良し)に入れる
- 弱火でグツグツし、軽く火が通ったら、塩で味を調えて完成
エビはうまい。そりゃ当たり前だよ、エビだもの。
だからこのブロッコリー食ってみいやねぇって、油を吸えるだけ吸い込んでジュックジュクになったこいつを食ってみいって。
このすみやかに脊髄を駆け抜ける油の弾丸ライナーはブロッコリーにしか到達不可能な領域と言っていいでしょう。
ブロッコリーソース
使えるブロッコリーを、さらに使えるソースにしてしまいます。
【材料】
- ブロッコリー (5,6房、冷凍でも可)
- 塩コショウ (好きなだけ)
- レモン汁 (好きなだけ)
- ニンニク (チューブで好きなだけ)
- オリーブオイル (適量)
【作り方】
- ブロッコリーをチンしてみじん切りにする
- 多めのオリーブオイルで弱火で炒める(ニンニク入れてつぶしながら)
- 塩コショウとレモン汁を入れて、味を調えて完成
塩とレモン汁は少し多めがオススメ。このブロッコリーソースが万能すぎるんですよ。なんにでも使えて食べ応えも付加できます。
たとえばサラダチキンに盛ったり……
パンに挟んだり……あとはパスタソースにしてもたぶんうまいですね。やったことないけど、うまいはずです。たぶん。
ブロッコリーの洋風炊き込みご飯
衝撃のビジュアル。突っ込んで炊くだけ、カーボンカット飯の急先鋒(せんぽう)。
【材料】
- ブロッコリー (1株)
- 米 2合
- 水 (米2合を炊く分量の水、少し固めが良い)
- コンソメ (小さじ2)
- 塩 (少々)
- コーン (食べたいだけ)
- バター (1片)
【作り方】
- ブロッコリーの茎の部分を切り落とし、薄切りに。適当でOK
- 炊飯器に全部入れ、炊飯ボタンを押す
- 炊けたらシャモジで切るようにして……
こんな感じで切るように……
ブロッコリーのほっこりとしたいい香りがします。
混ぜて混ぜて完成。ブロッコリーは、炊くと茎も柔らかくなってシャモジで崩れます。
ちょっと前になんかTVでやってて有名になったらしいのですが、ブロッコリーでいい感じにカサ増しされているので「糖質制限してるけど米食いてぇぇぇ」ってときにオススメだし、また、バターコーンとコンソメでほどよい満足感がプラスされているためオカズのパンチが多少弱くても献立のバランス感が整うため、作り置きで冷凍しておくと大変重宝します。
粉チーズかけてもうまい。
そもそもコメ2合に1房入っているとは思えないくらいサクサク食べられるので、野菜不足時へのアプローチにも良いでしょう。
という感じでまだまだレシピもありますが、これにてブロッコリー先生のポテンシャルは存分にご理解いただけたかと思います。
ぜひ一度試して見てください。ブロッコリーが嫌い、苦手……その大半は幻想です。まずはやってみましょう。きっとあなたもブロッコリーの魅力を再確認するでしょう。
うまいんだって。うん。