ホマレ姉さんが動画でわかりやすく解説!みんなで楽しむ手打ちパスタのすゝめ

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こんにちは、メシ通レポーターのホマレ姉さんです。

突然ですが、皆さんはパスタ料理が好きですか……? たぶん好きですよね。もちろん姉さんも大好きです! 食べるのも……作るのも……。

シンプルなペペロンチーノからカルボナーラ、アラビアータ……ジェノベーゼに至っては畑で収穫したスイートバジルをタップリ使ったソースから作ります。

そして最近、特にハマっているのが麺から作る手打ちパスタ……。ショートパスタなんですけどね、思ったよりも簡単に作れて、そして何といっても楽しいの。

楽しさの感覚は、子供の頃に工作で作った粘土細工ってところかな? 作ってる間は無我夢中になるので、ストレス発散にもってこい!

おまけにそれが食べられるってんだから一石二鳥で言うことなし! どうです? パスタ作りを趣味にしちゃったら最高だと思いませんか? 

慣れるまではチョッと手間取るかもしれないけれど、すぐに自然と手が動くようになり、けっこう素早く作れるようになります。

今回は、手の動きが分かりやすいように、な、なんとホマレ姉さんが動画初挑戦してますので、是非見てくださいね。

 

それでは、まずは必要な道具と材料の説明から

 

必要な材料と調理道具

粉さえあればあとはどうにかなるものばかりです。最初は家にあるものを使ったり、無ければ100円均一で買ったりしてみてください。

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  • セモリナ粉……デュラム小麦を粗挽きしたもの。
  • 強力粉……硬質小麦を原料としたグルテン含有量の多い小麦。
  • オリーブオイル……ピュアで十分。
  • 塩……生地に残ることがあるので、あまり粗いのは避けた方がよい。
  • 製麺台……45〜60cm四方くらいが使いやすい。材質は白木や合板、大理石など好みと予算に合わせて選べばよい。大き目のまな板でもどうにかなる。
  • ボウル……中で粉を捏ねることができる、直径23cmくらいの大きさのもの。
  • スケッパー……生地を切ったり、粉を寄せたりするときにあると便利。生地を切るのはナイフでも良い。プラスチックやステンレスなどがある。
  • 大きなバット……できたパスタを置くのに使う。無ければまな板などでもよい。
  • ナイフ……パスタを成形するのに使う。実際にやってみて、自分がやりやすいものを選んで使えばよい。 

 

どうですか? そんなに大そうなものは無いでしょ? では、次に生地の作り方です。

 

手打ちショートパスタ生地の作り方

ホマレ姉さんがよく作るショートパスタ生地は、セモリナ粉と強力粉で作り、卵などは入れません。

セモリナ粉100%だと捏ねるのがチョッと大変なのと、成形しにくいタイプのパスタがあるので、強力粉を半分混ぜています。

この生地一つあれば、その日の気分によって食べたいパスタが作れるのでとても便利な生地なんです。

 

材料

  • セモリナ粉   125g
  • 強力粉   125g
  • 塩   ひとつまみ
  • オリーブオイル   大さじ1/2
  • ぬるま湯   120ml 
  • 打ち粉(セモリナ粉)   適量  

 

作り方

  1. ボウルにセモリナ粉、強力粉、塩を入れ、指先やフォーク、箸などで混ぜる。

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  1. 中央に凹みを作り、ぬるま湯とオリーブオイルを3〜4回くらいに分けて入れ、その都度粉を崩して混ぜ合わせる。(ぬるま湯は100ml辺りから様子を見ながら加えるとよい)

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  1. 混ぜ合わさったら、手のひら全体で生地をボウルに押し付けるようにして捏ねる。

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  1. 生地がまとまったら台の上に移し、手のひらで手前から奥へ生地を押すようにして捏ねる。

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  1. 4.の生地をたたみながら縦と横の向きを変えて両手の付け根で捏ねる。

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  1. 生地に粘りが出て伸びが良くなってきたらもう少し。4.と5.を繰り返しながら、生地が滑らかになるまで頑張って捏ねる。
  2. 捏ね上がりの見極めは、丸めて指で押しても戻らず、ナイフで切ったときにスパッと離れればよい。(時間が経つと柔らかく滑らかになるので、少しくらいは固めでも大丈夫)

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  1. 捏ね上がったら丸めて二重にラップで包み、冷蔵庫で1〜2時間寝かせる。使うときは1/6くらいにカットした生地を、作るパスタに応じた太さに延ばして作る。使わないときは乾燥しないようにラップに包んでおく。

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なかなか捏ねることができないときは少し置いてから捏ねてみてください。意外と生地がしんなりしてきて捏ねやすくなったりもします。

 

さて、生地ができたらいよいよパスタ作りに入ります。まずは一番簡単なカヴァテッリの作り方です。

 

カヴァテッリの作り方とレシピ

カヴァテッリ(cavatelli)

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「掘る」とか「溝を掘る」といった意味を持つ、南イタリアのパスタです。

指で作るのとナイフで作る両方の作り方がありますが、今日は指で作る方法を紹介します。

短い棒状に揃えた生地を、2本の指で押し付けながら手前に引くと、指の跡がついたクルんとしたパスタになります。

何とイタリアには両手を同時に使って器用に作るスゴ腕のマンマもいるみたいですよ。

 

カヴァテッリの成形

 

作り方

  1. 生地を直径約8mmの太さにして、幅約3cmの長さにカットする。
  2. カットした生地に人差し指と中指、または中指と薬指(どちらでもやりやすい方でよい)を置いて下に押さえつける。
  3. 指を押さえつけたまま、手前に引っ掻くように引いて半回転させる。
  4. 打ち粉をして完成。

 

カヴァテッリで作るポモドーロのレシピ

トマトと玉ネギで作るシンプルなトマトソースをカヴァテッリに合わせました。

トマトソースは美味しいのはもちろんですが、1缶100円前後のトマトの缶詰で簡単に作れるのもいいですね。

カヴァテッリの他にはペンネなどのショートパスタも相性がバツグンです。

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材料(1人分)

  • カヴァテッリ   80g
  • トマト缶詰   1/2缶
  • 玉ネギ(みじん切り)   1/8個
  • ニンニク(みじん切り)   1/2片分
  • 赤唐辛子   1/2本
  • 塩   小さじ1/4
  • オリーブオイル   大さじ1.5
  • パルミジャーノチーズ、イタリアンパセリ   適量(好みで)

 

作り方

  1. 鍋に1.5Lの湯を沸かし、塩大さじ1(分量外)を入れてカヴァテッリを茹でる。
  2. 茹でてる間、別の鍋にオリーブオイルをひき、ニンニクと赤唐辛子を入れ火にかけ、香りが出たら玉ネギを加えて炒める。
  3. 2.に缶詰のトマトを潰しながら加え、時々混ぜながらおよそ半量になるまで煮詰める。
  4. 茹でたカヴァテッリを3.に加え混ぜ合わせ、塩で味を調えたら皿に盛りつける。
  5. 好みでチーズ、イタリアンパセリをふりかけていただく。

 

ニョケッティ・サルディの作り方とレシピ

ニョケッティ・サルディ(gnocchetti sardi)

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サルデーニャ島の伝統的なショートパスタ。サルデーニャの小さなニョッキの意。

北イタリアではジャガイモと小麦のニョッキが広がり、南イタリアでは硬質小麦と水のニョッキが広がりました。

姉さんはジャガイモのニョッキも作りますが、小麦だけのニョッキの方が作りやすい気がします。

筋をつける専用の板がありますが、姉さんはカマボコの板に彫刻刀で溝を彫った自作の板を使ってます。

自作するのは面倒だという方は、寿司用の巻きすなどを使って代用してもよいです。

 

ニョケッティ・サルディの成形

 

作り方

  1. 生地を直径約1cm、長さも約1cmにカットする。
  2. 筋をつける板(巻きすでもよい)に切り口を上にしてのせ、親指の腹で押し付けながら転がして筋をつける。
  3. 打ち粉をして完成。

 

ニョケッテイ・サルディで作るブルーチ-ズソースのパスタ

コロンとした形の可愛いニョケッティ・サルディは筋がついてソースが絡みやすくなっています。

トマトソースやセージバターなど何とでも相性の良いパスタですが、今日はブルーチーズを合わせることにしました。

オシャレっぽく見えるチーズソースですが、実はレンジ加熱だけでできちゃう簡単なソースなんですよ。

ブルーチーズにはいろんな銘柄があるので、ブルーチーズが苦手だと思っている方も大丈夫な種類がキットあるはずです。

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材料(1人分)

  • ニョケッティ・サルディ   80g
  • ブルーチーズ   40g
  • 生クリーム   大さじ2

 

作り方

  1. 鍋に1.5Lの湯を沸かし、塩大さじ1(分量外)を入れてニョケッティ・サルディを茹でる。
  2. 茹でている間に、丼ぶりくらいの耐熱容器にチーズと生クリームを入れてラップをし2分加熱する。
  3. 2.を混ぜ合わせ、茹で上がったニョケッティ・サルディを加えて更に混ぜ、器に盛る。

 

トロフィエの作り方とレシピ

トロフィエ(trofie)

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北イタリア・リグーリア州のパスタ。イタリア語で「こする」という意味があります。

バジルがタップリのジェノベーゼペーストにジャガイモとインゲンを合わせるのが伝統的なレシピ。

成形の方法はいろいろあるみたいですが、姉さんはペティナイフを使って作るのがキレイに仕上がるので気に入ってます。

道具を使わずに手刀でクルクルっと器用に成形する方もいらっしゃいます。

 

トロフィエの成形

 

作り方

  1. 生地を直径約1cm、幅約8mmの斜め切りにする。
  2. 切り分けた生地を両手の手のひらで擦り合わせるようにして細長くする。
  3. 細長くした生地の上にペティナイフを斜め45°にあて、転がすように手前に引く。
  4. 打ち粉をして完成。

 

トロフィエで作るジェノベーゼのレシピ

トロフィエと言えば何てったってジェノベーゼですね。

最初にも書きましたが、姉さんは夏の終わりに畑のスイートバジルを使って自家製のジェノベーゼソースを作ります。

その際、ジェノベーゼソースにチーズを加えることはせず、料理するときに加えるようにしています。

でも、市販のソースには最初から入っているものが多いみたいなので、その辺は使うソースの作り方に従ってみてください。

もしチーズがもっと欲しければ、あとから足してみたらよいと思います。

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材料(1人分)

  • トロフィエ   80g
  • ジェノベーゼソース   大さじ2
  • パルミジャーノチーズ   大さじ1
  • オリーブオイル   大さじ1
  • 塩・コショウ   適量(市販のものはいらない場合が多い)

 

作り方

  1. 鍋に1.5Lの湯を沸かし、塩大さじ1(分量外)を入れてトロフィエを茹でる。

  2. 茹でている間、ボウルにジェノベーゼソースとパルミジャーノチーズ、オリーブオイルを入れて混ぜ合わせる。
  3. 茹で上がったトロフィエを2.に加え混ぜ合わせ、味をみて足りなければ塩、コショウをする。
  4. 器に盛り、好みでパルミジャーノチーズをおろして加える。

 

オレッキエッテの作り方とレシピ

オレッキエッテ(orecchiette)

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凹みをつけた小さな丸い形が可愛いらしい、南イタリア・プッリャ州の「小さな耳」の意味を持つパスタです。

成形するときにパスタを手前に引きずりながら作るのですが、その際にパスタの表面がザラザラになりソースが絡みやすくなります。

姉さんは食事用のナイフを使って成形しますが、指だけで作る人もいるようです。でも大量に作ると指が痛くなるので注意してください。

イタリアでよく食べられるチーマ・デ・ラパ(カブの菜花)のパスタが有名ですが、今日は手に入りやすいブロッコリーで合わせてみました。

 

オレッキエッテの成形

 

作り方

  1. 生地を直径約1cm、幅約1cmにカットする。
  2. カットした生地の切り口を上にし、右手でナイフを持ち、ナイフの刃先を生地に押し付け、左手(左利きの人は右手)の指先で生地の上部を押さえながらナイフを手前に引きずるように延ばす。
  3. 左手の親指と人差し指で生地を持ち、右手でクルッと裏表をひっくり返し形を整える。(左利きの人は逆に…)
  4. 打ち粉をして完成。

 

オレッキエッテで作るブロッコリーソースのパスタ

ホマレ姉さんが作るブロッコリーソースはパスタと同じ茹で汁を使って作り、花蕾だけでなく茎も小さ目に切って使います。

1〜2人分だとアンチョビはチューブ入りのペーストが便利です。そのままキャップして保存ができ、残ったものの心配が要りません。

ブロッコリーの他に季節感のある菜花などでも美味しいです。その場合はレシピをブロッコリーから菜花に置き換えるだけで大丈夫です。

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材料(1人分)

  • オレッキエッテ   80g
  • ブロッコリー   100g
  • アンチョビペースト   小さじ1
  • ニンニク(みじん切り)   1/2片分
  • 赤唐辛子   1/2本
  • オリーブオイル   大さじ1.5

 

作り方

  1. 鍋に1.5Lの湯を沸かし、塩大さじ1(分量外)を入れてブロッコリーをくたくたになるまで茹でる。
  2. ブロッコリーを茹でている間、フライパンにニンニクと赤唐辛子、オリーブオイルを入れ火にかけ、香りが出たらアンチョビペーストを加え混ぜ合わせながら火を通す。
  3. 1.で茹でているブロッコリーをすくって取り出し、2.に加える。
  4. 1.でブロッコリーを茹でていた湯にオレッキエッテを入れて茹でる。
  5. 3.に茹でたオレッキエッテを加えて混ぜ合わせ皿に盛る。

 

備考

  • 作った手打ちパスタは陰干しし乾燥させることで保存がききます。 時間がある時にまとめて作り、乾燥させておくといつでも使えて便利です。
  • 手打ちパスタの茹で時間は生か乾燥かで変わってきます。ショートパスタはロングパスタに比べてノビにくいので長めに茹でて大丈夫です。
  • ロングパスタは芯が残るアルデンテに、ショートパスタは芯が残らないように柔らかく茹でるのがポイントです。

 

§

 

いかがでしたか? 思ったより難しくないでしょ? たぶんうどんを打つのと同じくらいの難易度ではないかと思います。

休みの日にでも家族や友人たちと一緒に作ってみたらどうかしら? きっと子供の頃の粘土細工を思い出してみんな童心に還るはず。

最初は下手でも大丈夫! それがかえって楽しい思い出になりますよ。もし作ったらコメントくださいねっ。

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書いた人:ホマレ姉さん

ホマレ姉さん

1997年に岡山県で新規就農、有機野菜農家のホマレ姉さんです。オシャレなレシピからビギナー向け簡単レシピまで、貴方の「美味しい」と「ワクワク」を刺激する記事を目指します。

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