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昼間からちょいと一杯! 地域とバックパッカーに愛される京都・西陣の立ち呑み屋【カドヤ】

京都 こだわり たこ焼き

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こんにちは! 京都在住メシ通レポーターの川上です。今日は、京都にやって来たバックパッカーが集うという立ち呑み屋さんがあると聞いて、西陣にやって来ました。

 

かつて西陣は織物産業で栄えたエリア。近隣は芝居小屋や映画館が立ち並び、京都の一大繁華街でした。現在は住宅街になっていますが、当時をしのばせる建築物も残っているので、西陣に来た際には、ぜひ歩いて散策してください。

 

さて、アクセスは京都市バスの205または206系統に乗り、「建勲神社前」で下車します。京都駅から乗った場合、乗車時間は約40分。少々長いですが車窓から京都の街並みを楽しんでくださ~い! 

 

 

f:id:mesitsu_la:20151102125157j:plain建勲神社は明治天皇のご下命で創建された、織田信長を奉る神社です。

 

「建勲神社前」に着きました。ここからは簡単! 降りてすぐ右にある船岡東通りを真っ直ぐ5分ほど進みます。写真右上の標識にご注目。

 

すると、右手にこんなレトロな建物が!

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「え? 川上いきなりタイムスリップした?」と皆さんの声が聞こえてきそうですが、いいえ。時空は歪んでおりませんっ! このレトロ感満載のお店「立ち呑み カドヤ」が今回の目的地なのであります。

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店内も期待を裏切らないレトロ感。「サッポロ」のロゴが入った冷蔵庫に瓶のサイダーが入っているあたり、小学生のとき学校帰りに寄った駄菓子屋さんを思い出すなぁ。

  

「いらっしゃい!」

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ジュージューとたこ焼きを焼くこの男性は、店主の上村愛一郎さん。出身は兵庫で、京都にやって来て9年目になるそうです。

 

京都に来る以前は、沖縄の「月光荘」というゲストハウスで働いていたそう(「泊まれる呑み屋」がコンセプトの、バックパッカーのなかでは話題のゲストハウスです。もしかしたらご存知の人もいるかもしれませんね)。

 

その後、自分で呑み屋をやってみたい!と2010年にカドヤをオープンしました。ちなみに、月光荘の2号店となる京都店はカドヤのすぐ隣にあります。カドヤにバックパッカーが多く来店するというのは、それが理由だったんですね! 

 

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カウンター席に入るのは78人というコンパクトなお店。

 

「近くにあるお肉屋さんの倉庫が空いたと聞いて、リノベーションして呑み屋にしました。立ち呑み屋がやりたかったというより、この狭さなので自然と立ち呑みスタイルになったという感じですね」(上村さん)

 

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カウンターの後ろにはすぐに扉があり、人が一人立ってぴったりの広さ。扉を背もたれにして立つのがベストです。この距離の近さゆえ、お客さん同士すぐに仲良くなるのだそう。

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上村さんが「昭和時代のテイストが好き」ということから、絵描きの友人にお願いしてお店のいたるところをエイジング加工し、昭和の雰囲気を演出しています。パッと目を引くこちらの看板もエイジング加工されたもの。加工でこんな風になるとは知らず、「あの看板はどっから拾ってきたんですか?」と聞いてしまった馬鹿者は、そう、私です(汗)。

 

現在は営業時間が19時半まで。営業のメインはお昼だそうで、
それってつまり……お昼から呑めるということ!!!!!

 

f:id:mesitsu_la:20151102125204j:plainビール(400円)

 

というわけで、現在14時、ビールいただいちゃいまーす!

 

まずは、カドヤの名物から。先ほどの写真を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、カドヤの名物とは…… 

f:id:mesitsu_la:20151102125205j:plain「たこ焼き」(8個入り/400円)

 

じゃーん! たこ焼きです!

 

8個のうち、4個はソース、あとの4個は塩がかかっています。塩でたこ焼きを食べるって珍しくないですか? 大阪出身の私も塩でたこ焼きを食べたことがないぞ……。と、半信半疑でパクッと食べてみると、う、う、うんまー!!!

 

塩が生地とたこの味を引き立たせてたこ焼き本来の味がします。ここで上村さんから「塩は自家製なんですよ」という衝撃の一言が。塩って、どうやって作るんや……? 何はともあれ、カドヤ特製の塩でいただくたこ焼き、激ウマですっ! 口をあーんと大きく開けなければ入らないくらい、ひとつ一つのたこ焼きが大きいのも嬉しい。

 

関東でよく見かける、外がカリッとしたたこ焼きではなく、外も中もふわふわとろとろ、「the☆関西のたこ焼き」です。やっぱりたこ焼きはこうでなくっちゃねー!

 

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特筆すべきはそのリーズナブルさ。普通でも安いのですが、看板の「たこ焼き」の文字の下、見えますか?

 

6300(小学生150円、中学生200円、高校生250円)

 

子どもになっていくにつれ、50円安くなってるぅ! 小学生150円って、安すぎません? 半額じゃないですかー!(うらやましい!)

 

「小学生がもらえるお小遣いの金額からすると、それでもちょっと高いみたい(笑)。よく学校帰りの子が立ち寄って、店にある漫画を読みながら食べています」と上村さん。

 

たこ焼きをハフハフ食べながら観察していると、確かにランドセルを背負った小学生が「よっ!」と上村さんに声をかけて行きます。いいなぁ、自分が小学生の頃近くにカドヤさんみたいなお店があったら絶対に寄ってたよ~!

 

他にもご近所さんたちが「たこ焼き6個ね~」とカドヤを訪れ、たこ焼きが出来上がるまでの時間に上村さんとの会話を楽しんでいたのでした。お店の外観だけじゃなくて、地域の人と何気ない会話が繰り広げられるこの感じも、何だかなつかしい感じがします。

 

穏やかな日常の空気を感じながら、ビールをグビグビ。しあわせってこういう瞬間にあるよね……。

 

次はこちらをいただきます。

 

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「らっきょの甘酢漬け」(150円)

 

立ち呑み屋だもの、メニューはお酒に合うものばかりです。上村さんは以前働いていたゲストハウスでも宿泊客に提供する食事の調理を担当したり、ラーメン屋さんやイタリアンレストランでアルバイトをしたりと、飲食業経験が豊富。いろんな食のジャンルで得た知識を、カドヤのメニューに反映させているようです。

 

上村さんいわく、らっきょは3ヶ月漬けたら食べられるそうですが、本日いただいたのはなんと2年間漬けたもの! ポリポリと歯ごたえがよく、甘酢が染みてウンマー。これまでの人生、らっきょってカレーの脇役だと思っていたのですが、大変失礼しました。このウマさは主役はれるわ。

  

f:id:mesitsu_la:20151102125209j:plain「自家製スモークチーズ」(200円)

 

私が愛してやまない燻製も登場。燻製ってめちゃくちゃビールに合いますよねー!

「スモークチーズは桜の木で燻製しています」と上村さん。

そういえば燻製でよく使われるのは桜の木だと聞いたことが……。桜の木で燻製すると、どう違うんですか?と尋ねると、

「木の種類によって燻製するものの味や香りが変わるんですけど、桜の木は香りが強いのでよく燻製をするときに使われる木なんです」との返答が。

燻製してから冷蔵庫でしばらく寝かせてあるので、もちろん煙たさは全く感じません。一口いただくと、濃い~いチーズの味。こりゃ最高のおつまみだ!

 

ここで「焼酎にも合うんだろうな~」と思った、酒呑みのアナタ。もちろんありますよ!

 

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上村さんが焼酎好きということから、お店には数十種類の焼酎が揃っています。

 

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さてさて、お次ぎは燻製された卵。初めていただきます。

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しっかり燻製されたことがわかるこの白身の側面の色! そして、黄金に輝く黄身……。白身はしっとりとしていて、黄身は深~い味わい。これもビールが進む進む~っ! 1つの卵が8等分されて出されますが、1つ、2つ……と箸が進み、あっという間になくなっちゃいました。1人で食べてこれだから、数人でお店に来たら何皿も頼んじゃうかも。

 

「日が暮れると、赤提灯がついてキレイなんですよ」と上村さん。なるほど、日暮れの時間帯にも夜も来てみたいな~。19時半で閉まってしまうのが惜しいですが、カドヤは全国各地のお祭りやイベントに出店しており、お店をお昼から夜中まで1日中開けておくというのはなかなか難しいとのことです。

ちょうど取材に伺ったときも、「先週末はイベントに出店するため車で名古屋まで行ってきました」とお話されていました。過去にはフジロックへの出店経験も! どこへ出店するときもこの立ち呑みスタイルを保つというのだから驚きです。

「イベントだけじゃなくて結婚式にも頼まれたら出店しますよ!」とのこと。なにそれ、絶対楽しいやん!

 

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最後に「これをどうぞ」と上村さんからお土産をいただきました。カドヤオリジナルグッズのマッチ(右)と、左……はい、えっと、お察しください(笑)。お店で販売しているそうなので、一風変わった京都土産にいかがでしょうか?

 

上村さんの人柄、おいしいお酒と料理……。旅行中は毎日カドヤに呑みに行きたくなっちゃいそう! 旅先にいきつけのお店があるというのも素敵ですよね!

 

以上、京都からレポートでした~。

 

店舗情報

立ち呑み カドヤ

住所:京都京都市北区紫野南舟岡町73-18
電話番号:090-5294-4378
営業時間:11:00~19:30
定休日:毎週月曜日

 

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書いた人:
川上ひろこ

大阪府出身。「京都好きが知らない京都」をコンセプトにした京都の情報サイト『ナポリタン』の編集・ライター。タイ料理が好きすぎて、京都のおいしいタイ料理屋さんでアルバイトをはじめました。

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