怒濤のモーニング全24種類! 毎日来ても飽きない「カフェ・お茶かつ ベニ」【名古屋】

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名古屋の喫茶店のプライドにかけて」

名古屋の喫茶店といえばモーニング。お値打ちな値段でしっかりと食べられるので毎日通うお客さんも少なくない。郊外のお店では、常連客が座る席どころか車を止める場所まで決まっているという話もよく聞く。それにしても、毎日通っていて飽きないのだろうか?

今回紹介するのは、名古屋市と日進市の境、名東区梅森坂にある「カフェ・お茶かつ ベニ」

 

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店名にある「お茶かつ」という謎のメニューは後ほど紹介するが、ココはモーニングがスゴイ喫茶店として地元では有名なのだ。

 

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何がスゴイかって? まずはこちらのメニューを見てほしい。

 

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細かい文字がぎっしり!

メニューの豊富さもさることながら、「追加おかわりコーヒー 110円」や「おにぎり1ヶ追加 140円」「野菜サラダ 110円」など、お腹の空き具合に合わせてカスタマイズできるのだ。

 

驚くのはまだ早い。モーニングのメニューはまだある。

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「あさがおS」や「あさがおR」、「あさがおDX」など独特すぎるメニュー名がズラリと並んでいる。

1枚目のメニューと合わせると、全24種類。何なんだ、この充実ぶりは!?

 

マスターの伊藤孝之さんは語る。

この界隈はファミレスやファストフード店が多く、名古屋の喫茶店のプライドにかけて、絶対に負けたくないと思ったんですよ。で、毎日来ても飽きないように、数で勝負しようと。

 

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基本のトースト・コーヒー・玉子・サラダ

今回は伊藤さんの全面協力のもと、「カフェ・お茶かつ ベニ」のモーニングメニューの全貌を写真で紹介する。

『メシ通』読者の皆さん、どうかついてきてくれ! 決して飽きさせないから。

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まずはベーシックなモーニングから。コーヒー(または紅茶)とトースト、ゆで卵が付くセット「No.4」(390円)。これに+10円で日替わりの1品が付く「レギュラーモーニング」(400円)になる。 

 

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手作りのシフォンケーキとトーストが付く「シフォンケーキモーニング」も400円。こちらも好評だという。

 

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 「もうちょっと豪華なモーニングが食べたいがね」との声に答えたのが、「No.4」に彩りのよいサラダを付けた「1元気モーニング」(450円)だ。

 

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さらに「もう1枚トーストつけたってちょ」というワガママにも対応。それがトーストが2枚になる「2元気モーニング」(500円)。

 

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トースト2枚のモーニングは、ほかに「2枚トースト・玉子付・モーニング」(450円)も用意している。こちらは名古屋人が大好きな小倉(またはジャム)が添えられる。写真はないが、45mmの超厚切り食パンを使ったトーストとジャム、ゆで卵が付く「45厚切り・ふかふかトースト」(590円)も。

 

シンプル派からゴージャズ派まで大満足!

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逆に「No.4のゆで卵は要らんわ」という少食派にはトーストのみの「No.3」(380円)もある。

 

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ごく少数だが、「何も要らんわ」というお客もいるらしい。そんな方にはコーヒーのみの「No.1」(350円)を。通常価格は400円なので、これはサービス価格だ。

とはいえ、コーヒーは創業以来、40年間にわたってネルドリップにこだわる本格派。名古屋らしくしっかりと苦みがきいた一杯は朝にぴったりだ。

 

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「やっぱり、何かコーヒーのツマミが欲しい」というお客には「No.2」(360円)。プラス10円で小袋入りの豆菓子が付く。……って、どこまで細かく対応してるんだ(笑)。

 

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トーストのモーニングで豪華なのは、レタスとハムのオーブンサンドとゆで卵が付く「アメリカンブレッドハムサンド」(500円)だろう。コーヒーの値段が400円なので、プラス100円でここまでゴージャスになるのだ。

 

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一方「日本流プチ,ブレックファーストSET」(480円)は、トーストとソーセージ2本、コールスローサラダ、ゆで卵のセット。うん、たしかに日本の家庭でありがちな朝食だ。

 

和風モーニングもチョー充実!

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「日本人ならご飯に決まっとるがや」というお客さんには、卵かけご飯と赤だしの「さくらモーニング」(410円)。

さくら=和風、ということか。青森八戸産のこだわりの卵を使っているとのこと。

 

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プラス100円でなんと、サラダとアジフライが付く「さくらDX」(510円)に。もはや、これはモーニングではなく、アジフライ定食ではないか!

このメニューは伊藤さんの自信作なのだそう。

 

牛丼店やファミレスの朝定食を意識して作ったのですが、実はこの「さくらDX」がウチの売れ筋なんですよ。もちろん、ウチは喫茶店ですからコーヒーなどのドリンクも付きます。(伊藤さん)

 

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おにぎりのモーニングもココの名物。「あさがおS」はおにぎり1個とゆで卵が付く。ちなみに「S」は、サイズを意味するS、M、LのSでもなければ、シングルのSでもない。シンプルのSなのだ。

 

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「あさがおSW」(540円)の「SW」は、シンプル・ダブル。つまり、おにぎりが2個付くというわけだ。

 

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「あさがおR」(460円)は、「あさがおS」に赤だしをプラス。Rはレギュラーの略。ご飯ものには、やはり赤だしは欠かせない。

 

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こちらもおにぎりが2個付く「あさがおRW」(600円)を用意。ご飯好きにはたまらないセットだ。

 

朝食の域を超えたモーニングセット

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「あさがお」シリーズの最高峰は、おにぎり1個とゆで卵、赤だしに「さくらDX」で登場したアジフライとサラダが付く「あさがおDX」(660円)。

この豪華さ加減は、モーニングの域を完全に超えている。

 

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これでも満足しない超ワガママなお客さんには、おにぎりが2個になる「あさがおDXW」(800円)でどうだ!

もうこのボリュームならランチと兼用にしてもイイだろう。 

 

お昼の名物“お茶かつ”が朝にも登場!?

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さて、店名にも冠した“お茶かつ”にも触れておこう。このメニューは30年以上前に誕生したオリジナル。茹でキャベツと海苔がのった揚げたてのとんかつにかかっているのがお茶なのだ。

 

昭和59年頃に先代がお店の名物を作ろうと、当時のシェフとともに考案したんです。ダシがお茶漬けのように見えることから“お茶かつ”と呼ばれるようになりました。10年ほど前、先代から店を継いだ際にメニュー名の通り、お茶をブレンドして味をリニューアルしました。(伊藤さん)

 

醤油ベースのダシに合わせているのはハーブティー。あまり入れすぎると味が変わってしまうので、ほんのりと香る程度。これがダシの香りと相まって、食欲をソソられるのだ。

 

見た目がコレですから、色モノ扱いされそうなんですが、いちばんのこだわりはとんかつに使う豚肉です。地元愛知県産こだわり霜降豚と鹿児島県産豚のいずれかを使用しています。脂が甘くて美味しいんですよ。(伊藤さん)

 

お茶かつは、定番の「お茶かつ定食」(980円・前出写真)のほか、小ぶりな「桃お茶かつ定食」(890円)、ささみフライを使ったヘルシーな「ささみお茶かつ定食」(870円)が揃う。

 

そして、予想どおりというかなんというか……。

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お茶かつはモーニングでも楽しめる!

小サイズのお茶かつにご飯と漬物、コーヒーが付く「朝お茶かつ 飲物セット」(690円)がそれだ。ちなみに朝でも前出の「お茶かつ定食」(980円)も注文可能とのこと。

朝は20種類を超える豊富なモーニング、そして昼は名物のお茶かつ。いつ訪れてもオリジナリティ溢れるメニューが楽しめる「カフェ・お茶かつ ベニ」。この至れり尽くせりの姿勢が40年にわたって多くの人々に愛されている理由なのだろう。

 

お店情報

カフェ・お茶かつ ベニ

住所:愛知名古屋市名東区梅森坂5-217
電話番号:052-801-8108
営業時間:7:30~16:00(LO 15:30)
※モーニングタイム/7:30~11:00、ランチタイム/11:00~16:00
定休日:月曜、第2第4 日曜日
ウェブサイト:http://www.mitoku.jp/beni/

 

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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