肉まんを音速で自作してみる【安い・うまい・楽しい・単身者におすすめ】

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寒い季節の肉まんはおいしいよね。

コンビニ肉まんもいいけど簡単に自作できるんだよね。しかも安上がり。

冷凍保存をレンジでチンして即ぱくり、便利で夜食にありがたい。

とにかくおいしい。

そしてなにより作っててやたら楽しい。

肉まんを自作しない手はないぜ。

休日はこれだ。おいしいものを作ったら楽しいからな。

 

自作なら肉まん8個で500円以下

これまでにいろんなレシピを横断してきて、なるべく手間がかからずおいしくできる部分を抽出したつもりですよ。

材料はこれ。8個分だよ。費用も500円しないくらい。安いなあ。

 

[まんじゅう部分]

小麦粉 200g

ドライイースト 3g(売ってるやつで1包ぶん)

グラニュー糖 12g(3gスティックを4本)

塩 3本指でひとつまみ

サラダ油 大さじ1(毛糸の太さで2秒たらす)

ぬるま湯 110ml(熱湯と水を半々)

 

[肉部分]

豚バラ薄切り 200g(テキトーに刻む)

長ネギ 1本(白いところを1cm刻み)

たけのこ水煮(刻んだ状態でネギより少なめに)

黒コショウ(欲しいだけ)

酒 大さじ1

おろししょうが 大さじ1

醤油 大さじ1

オイスターソースorとんかつソース 大さじ半分

ごま油 大さじ半分

 

たけのこ水煮はなくてもいいけど、あると歯ごたえが楽しいよね。長ネギも同じ理由でデカめに切るのだ。

オイスターソースがなくったってとんかつソースで代用してオッケー。これくらいの気楽さでいきましょう。

 

肉まんでいうと「まん」の部分

まずはまんじゅうをこねるぜ。発酵生地は難しい印象があるけどぜんぜんちょろい。

大きめのボウルに小麦粉をどーんと200グラム。

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ドライイーストは小さじ1つまり3グラム、これは売ってるものの1包分で計る必要なし。小麦粉の山にバサーっとかける。

 

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そこにグラニュー糖。3グラムのスティックシュガーを4本で大さじ1杯だ。

塩もひとつまみ入れるぞ。3本指できゅっとつまんでぱっと入れるだよ。

 

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そしたらぬるま湯110mlを4回に分けて、菜箸で混ぜながら入れていく。

ぬるま湯は熱湯と水を半々にすれば検温の必要もなしだ。

 

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水気のない部分を巻き込むようにしながら箸でこねる。ゴロゴロぼそぼそして不安かもしれないけど、まだ手で行く必要はないぞ。

 

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ぬるま湯をぜんぶ使ったら手でこねる。まだ粉な部分を巻き込むようにして、伸ばしてたたむ感じだ。

こんなの、エポキシパテを練るのと同じよ。

 

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粉の部分がなくなるまでこねたらサラダ油を毛糸の太さで2秒たらすのです。

 

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サラダ油を生地に握りこむ。握って折りたたんでどんどんこねるぞ。

平べったくして折りたたむを繰り返してると生地がベイビースキンなテクスチャになってくるので、その段階までこねるのだ。

手触りがけっこう気持ちいいのでおすすめの工程だぞ。

 

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こんな感じになったら濡らしたタオルを固く絞ってかけておく。乾燥するとすげえ面倒なのでこれ大事ね。

一次発酵というやつを待つのだ。

快適な室温の部屋で30分以上が目安だけど、これから肉部分を作る間に一次発酵はできてるからノープロブレム。シンプルに考えようぜ。

 

肉まんでいうと「肉」の部分

一次発酵を待つ間にちゃちゃっと肉を作ろう。

黒田硫黄の餃子自作まんがを読んで以来、ひき肉よりも豚バラ薄切りをテキトーに刻んだものが好きですよ。おいしいし楽ちんだ。

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でっかく刻んだ長ネギ、歯ごたえの水煮たけのこ、黒コショウをバンバンと入れる。

 

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酒を大さじ1、醤油を大さじ1、おろししょうがをニュルー、とんかつソースを大さじ半分、どんどこ入れるぞ。

 

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ごま油は大さじ半分だけど、香りづけの意味もあるので気持ち多めに入れると楽しい。よく混ぜたら肉部分もオッケー。早いなー。

 

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ここでいきなりおまけのコーナー。

和菓子屋からあんこを買ってきました。すげえいいあんこだけど100グラムで130円くらい。うれしい。

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このあんこを多めのごま油といっしょに炒めながら練り、粗熱をとる。粗熱とるのは金属容器に平たくのばして冷蔵庫にポイだ。

 

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あんまんも作れるってことです。

 

生地で肉を包む

さて生地の一次発酵はどうかな。

おおー膨らんでる。イースト菌の働きで大きく膨らんでる。ぜんぜん難しくないよ。

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これが、こうなったのよ。

 

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そしたらシリコンペーパーを敷いて、打ち粉として小麦粉をばさばさ落としたところに長くのばして

 

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八等分に切るのだ。

断面に打ち粉をまぶすのを忘れないようにしようぜ。くっついちゃうからね。

 

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団子にして丸くのばして肉を包む。

ぜんぶ手でできるけど、麺棒を使うときれいに仕上がる。ていうか麺棒じゃなくても丸い筒ならまあオッケー。

手でのばすと不細工になるけど、まあ自分で食べるものだし。

 

包み方は、まず肉の材料の1/8弱をのっける。

コップを握る感じの手にして、凹みの中に生地を落とし込んで。

生地の端をつまんで寄せていくのだ。

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で、これは僕の反省点でもあり皆様への注意点でもあるんだけど、生地をのばして丸くしていくときに乾燥しがちなのね。すると包んで合わせるときにうまくくっつかなくなるのですね。なので、作業中は控えの生地を濡れタオルで保護しながら包むのをおすすめしますです。

 

口が開いちゃってても肉まんはおいしくできるけど、まあ僕の失敗を他山の石として、各位よろしく。 

 

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くっつかない生地をなんとか寄せて包んだ肉まん。細長いのはあんまんだよ。

これをせいろに入れて、蒸す前に20分くらい待つと二次発酵ができあがるはず。

 

せいろで蒸すのだ

二次発酵が終わったら、たっぷりのお湯を使って15分蒸すのだ。

たっぷりなのは途中で水が蒸発しきったら危険だから。

お湯スタートなのは始めからきっちり蒸すため。

途中で蓋を開けるのはやめたほうがいいぞ。

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蒸されたー。

不格好だけどお味はどうかしら。

 

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うまい。シャスデリ。

食べながら身悶えものですよ。自分で作ったのに、こんなに不細工なのに、すげえうまい。たけのこの歯ごたえがいわゆるシャッキリポン。

 

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豚肉の肉汁がまんじゅうに染みこんでエブリかじりごとに旨味がある。バラ肉だから脂がうまい。とんかつソースにしたことで日本人の舌にヒットすること間違いなくなってる。

 

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ちなみにあんまんは細長くしてみた。これは見た目で区別するため。

中のあんこが猛烈に熱いので注意だ。で、猛烈にうまい。ごま油で炒めたこしあんはすげえ。

 

冷凍保存できるのがイイのだ

単身者におすすめなのは、安い・うまい・楽しいのもあるけど、冷凍保存ができるからなのね。

蒸しあがった肉まんを1個ずつラップでくるんで冷凍。

食べるときはせいろで蒸すのがベストだけど、手軽さも重要なのでレンチンできなきゃ意味が無い。

大小の皿を重ねて、下の皿に水を入れて、水で濡らした肉まんを上の皿に置いて、ラップをふわっとかけると水蒸気が回りやすい。

出力は500wで3分くらい。かなー。

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この、下の皿にある水が蒸発して蒸してくれるわけだけど。

でもまあ普通にシリコンスチーマーを使ったほうが楽だわね。

 

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ウェイウェイしてないインドア企画はモテる

さらにいうと、独身男性におすすめする理由は「肉まんパーティ」がナイスだからだ。

気になる相手を含む5人くらいのパーティを編成して、みんなでマニュファクチュア的に肉まんを自作するのだ。できあがりがおいしくてもまずくても楽しいし、安上がりだし、BBQよりウェイウェイしてないインドア趣味なのね。宅飲み的に企画できる共同作業ってわけ。

ちくしょう、独身がうらやましい。ガチ旨い肉まん作りながら異性にドキドキできる機会があるってことでしょ。

3大欲求(食欲、性欲、肉まん製作欲)を網羅じゃん。

いいなあ。

よろしくやってくれよな。うまくいくことを祈りますよ。

 

書いた人:鷲谷憲樹

鷲谷憲樹

フリー編集者。ライフハック系の書籍編集、専門学校講師、映像作品のレビュアー、社団法人系の広報誌デザイン、カードゲーム「中二病ポーカー」エバンジェリストなど落ち着かない経歴を持つ器用貧乏。好きな立教OBは中島かずき。

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