今日も飲み過ぎ、明日も飲み過ぎ、ああ、酒がうまい。
連日深酒しては夜更かしして……の不健康ライフを満喫しているため、どうあったって日中の飲食物を健康的なものにして昨夜の暴挙をリカバリーしたいもの。
どうも、メシ通レポーターのおかんです。
そういや二日酔いの日は、新鮮なフルーツと、なぜか牛乳が飲みたくなるんですが、そんな欲求を一気に満たしてくれるお店があると知り、実際に足を運んでみました。
京都は左京区、京都大学のある百万遍交差点からほど近い裏道の一角にある「GREEN FARM(グリーン ファーム)」。
真っ白な外壁が午後の日差しにまばゆいですね。こちらはテイクアウト専門の窓と、中に入ってイートインが楽しめるお店です。
で、ドアの前にちょこんと鎮座している銀色の容器。そう、これミルクタンクですよ。
というのも、この「GREEN FARM」ですね、お店の隣を見ればピンと来るんですが……。
でん。
でんでんでんでん。
そう、こちらは牛乳屋さんが経営しているスムージースタンドなのです!
お茶屋さんが経営するカフェなんかはありますが、牛乳屋さんがお店をするってのはなかなかに珍しいんじゃないでしょうか。
濃厚! ケールたっぷりグリーンスムージー
こちらが店長の谷尻さん。宅配牛乳店「たにじりや」の4代目にあたります。
──どうしてこのお店をはじめようと思ったんですか?
谷尻さん:宅配している商品のひとつに、国内ではじめて青汁系の飲料を考案した「遠藤青汁」さんの青汁があるんです。宅配を中心にお店をやっていたなか、何か新しいことをはじめないといけないな……というタイミングで。
──じゃあグリーンスムージーは、「遠藤青汁」さんとコラボした商品なんですね。食材へのこだわりはありますか?
谷尻さん:そうですね。取り扱っているいろんな美味しい牛乳をはじめ、有機無農薬栽培のケール、旬や産地にこだわった果物や卵など、安心だと思える食材を取り揃えています!
では、さっそくグリーンスムージーをいただいちゃいましょう。
メニューはこちら。いちばん好評の「ケールリンゴ」の他にも、ブルーベリーミルクやパインミルクなど、苦い味が得意でない人でもおいしく飲めるスムージーもあります。
ここはオーソドックスに「ケールリンゴ」を注文しました。
大ぶりに切られた冷凍リンゴ、そしてケールの葉っぱをわっさわっさとジューサーに投入。
「まず〜い、もう1杯!」なんてワードが定着している青汁、もといケールですが、実際の味はどんなものなのか、スムージーを作っていただいていた奥さんから葉っぱをひとつもらいました。
見た目で「キャベツに似てるな」と思った人もいると思いますが、ケールはアブラナ科、キャベツの仲間なんです。
というかケールの方が原種のヤセイカンランに近いので、キャベツがケールの仲間……といったほうが正しいのかもしれません。
味は、ズバリ草です。もう草。ガッジガジに繊維質で「葉っぱ食ってる!」感満載。なかなかコレをストレートで食べられる人は強者やな……。
リンゴとケール、アクセントの生姜、牛乳をフュージョン! ハッ!
馬力のあるジューサーなので、冷凍リンゴとケールがあれよあれよという間に粉砕されていきます。
▲リンゴケール 400円
いよいよスムージーの完成です! 馬力のあるジューサーで撹拌(かくはん)されているので、すっかりリンゴとケールは牛乳と一体化。たっぷり空気を含んでもったりとしたテクスチャになっています。
では、さっそくいただきます!
ズズズズ……。
う、うまい……!
スムージーだのケールだの有機栽培だの、何じゃい意識高ェもん食いやがって……とギスってたハートをふわぁ……っとやさしく解きほぐす味わい!
牛乳がまずおいしいんですよ、これは。濃厚ながらさっぱりとした風味で、まろやかな甘さがケールの苦みを包んで飲みやすい。しかも冷凍リンゴが氷かわりになるので、水っぽくならないんですよね。
おいしい牛乳を買って、新鮮な野菜を買って、馬力のあるジューサーを買って……となるとなかなか家庭では難しいもの。ハイクオリティなスムージーが気軽に味わえるっていいな! 毎朝飲みたい!
近年の流行から女性向けの飲み物のようなイメージがありますが、これは老若男女の身体に染み渡るドリンクですよ。実際にテイクアウトで若い男性客がテイクアウトしていきました。
シンプルでかっこいいデザインのTシャツで、仲睦まじくお店を切り盛りするご夫婦の図。
牛乳をふんだんに使ったスイーツも
奥さんが元洋菓子店で働いていたため、こちらではお手製のプリンやシフォンケーキも販売しています。
テイクアウトも可能なので、プリンを3種類買って帰りました。左からノンホモ 330円、コーヒー 380円、ほうじ茶380円。
ノンホモとは何ぞやという問いについて少し。搾った牛乳は脂肪の成分が大きな球になっており、時間が経過すると上層部にクリームが浮いてきてしまいます。スーパーなどで買える牛乳は、品質保持のため脂肪の球を細かく砕いて、牛乳の液体中に均質に乳脂肪が行き渡るように処理がされています。この処理を「ホモジナイズ(均質化)」と言いまして。
逆に、ホモジナイズされていない牛乳をノンホモ牛乳と呼ぶのです。脂肪球が大きくバラバラのため、飲んだときの風味に変化が生まれたり、牛乳本来の風味が強かったりという特徴があるそうです。
単語的に皆さんが想像されたものではないことをここに明記しておきます。
新鮮なノンホモ牛乳をたっぷり使ったプリン、これがまた絶品……。
ちょうど家で作る硬いプリンと、洋菓子店のゆるゆるなプリンの中間くらいの食感で、濃厚な玉子の風味、三温糖のまろやかな甘みが一体となっています。
甘いものが苦手な私でも、これはむっしゃむしゃ食べられる……。
お店前に植えられていたケールの葉っぱ。キャベツのように結球しないんです。
なにかと乱れがちな食生活、こだわりの食材で作られるスムージーで少しでもリカバーしてみてはいかがでしょうか。二日酔いや体調不良で食欲がない日でもスルルルーっと胃袋に入っていきますよ。
お店紹介
GREEN FARM
住所:京都府京都市左京区田中大堰町92
電話番号:090-9707-9408
営業時間:火曜日〜金曜日 10:00〜19:00、土曜日:11:00〜18:00
定休日:日曜日、月曜日
※金額はすべて消費税込です。
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