台湾初体験で食べた「おいしかったものベスト5」!そして帰国のピンチに現れた台湾の神

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まいど憶良(おくら)です。

 

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台湾は台北にやって来ました。

今回の旅には縛りがあります。

 

もう一度旅のルールの確認をしておきましょう。

<ルール>

  • ガイドさん、通訳さんはなし。
  • 飛行機を降りてから帰国まですべて人に聞いて目的地まで動く。
  • 食べる物はホテル、飛行機を除いて地元の人が勧める物限定とする。

台湾初心者のドタバタ旅にお付き合いいただければ幸いです。

 

地元民が美味しいと勧める店だけを食べ歩く旅、3日目

台湾グルメは元々リーズナブルなのですが、もっとリーズナブルで、もっと地元民に愛されている味を求めて、公館駅にやって来ました。

公館駅には台湾大学があるため、安くおいしい庶民派の店が多いという情報をキャッチしたのですが、さてどうでしょう。

駅で早速学生さんに聞いた美味しいスポットに向かいます。

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3号出口を出た所。

 

台湾大学の文字も見えます。

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階段を登って、そのまままっすぐ進み、1つ目の信号を渡って直進します。

 

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このお店、陳三鼎(ちぇんさんでぃん)が目印。

そしてその斜め向かいには藍家割包(らんじゃーぐわぱお)、そしてその隣には金雞園(じんじーゆえん)。

実はこの交差点近くに名店が3つも固まっていると教えてもらったんです。

 

安くておいしい学生街の名店 

まずは金雞園へ。

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何でも美味しくて、その上安いと聞いています。

 

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入り口近くでも次々と料理が作られていますので、

 

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出来上がった料理は、店外で食べる人にもすぐ提供出来るようになっているんです。

 

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店内では日本語の解説も書かれているメニューがあり、注文票に書き込むシステムなので安心です。これはありがたいっ!

 

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メニューのトップのあたりにはずらりと小籠包が並んでいます! トップに載っているという事は、看板メニューに違いありません。これはもう絶対に食べないと…。

うふふっ。熱々にありつけそうです。

 

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今まさに蒸し立て。

 

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来ました! 小籠包70元(約280円)とリーズナブルです。

 

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一瞬でも早く口に入れたいのは山々ですが、レポート用の写真は撮らなければなりません。

 

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はやる気持ちを抑えつつ、レンゲに乗せて、

 

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生姜をたっぷり乗せます。そして、辛味タレをちょんと乗せて……パクりっ!

うおおぉおっ! おいしいっ!!

 

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同じく小籠包ですが、こちらは中に蟹味噌が入っています。

 

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皮をめくってみましたが、悲しいかな蟹味噌は確認できません……。

 

が、しかし! 口に含むとふわっと蟹味噌の風味が広がり幸せな気持ちに! これで80元(約320円)なんて。

私の『コスパが良すぎて逆に罪悪感を感じてしまうお店』に、勝手に認定させていただきます。

 

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学生さんだけでなく、お年寄りやお子さん連れなど、幅広い層のお客さんで賑わうお店でした。

店名:金雞園
住所:316巷8弄3-1號 羅斯福路三段 台北市中正區
憶良おすすめ度:★★★★★

 

台湾的ファストフードに舌鼓

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続いて、金雞園の近くにある藍家割包へ。ここは割包(ぐぁぱお)が美味しいと聞いていたお店。

割包は台湾バーガーともいえるファストフードなんですって。

 

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行列に並んでいる間にメニューをもらいました。痩肉は赤身、肥肉は脂身の事。割包の豚肉は(脂身、赤身、半々、脂身多め、赤身多め)から選べます。 いずれも八角などの香辛料で煮たもの。

 

饅頭(まんとう)は、日本でいう蒸しパンです。これにお好みのお肉、さらに甘みのあるピーナッツ粉と酸味のある高菜、そしてパクチーを加えると台湾式バーガーの出来上がりです。

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今回は綜合(半々)60元(約240円)を選びました。

 

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注文をすると目の前で具材を入れてくれます。

 

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「パクチー、OK?」(お店の方)

イエス、オフコース!」(私)

 

パクチーが大丈夫な人は絶対入れてもらいましょう。苦手な方はパクチー抜きが選べます。

地元の人が、絶対食べるべきと勧めるのもうなずけるお味でした。

 

店名:藍家割包
住所:316-8-3號 羅斯福路三段 台北市大安區 
憶良おすすめ度:★★★★☆

 

タピオカティーもうまい

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メガネのおじさまの看板が目立つこのお店。

タピオカティーが美味しいと、こちらも行列が絶えない名店です。

 

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左のお姉さんがスマホをいじっているのは何も仕事中にさぼっている訳ではありません。

行列をさばきつつ、私の質問に日本語で答えようとして調べてくれているのです。

 

「一番の人気メニューはタピオカの入ったアイスティーです。ホットもありますが、どちらにいたしますか?」(お店の方)

ではアイスをください」(私)

 

という事でアイスを注文しました。そして飲んでみると、

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▲青蛙撞奶(ちんわーじゅあんない)40元(160円)。

 

冷たくない!? 

 

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受け取ったタピオカアイスティーは、冷たくなかったんです。半分温かく、半分冷たい飲み物。

 

不思議な感じですが、これがまた美味しいっ!

 

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タピオカのもちもち食感と共に、温冷の変化を存分に楽しめます。これが約160円なんて信じられない!

 

店名:陳三鼎
住所:316-8 羅斯福路三段 台北市中正區
憶良おすすめ度:★★★★★

 

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さて、この街には美味しそうなお店が目白押し。

 

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よくこれだけたくさんの食べ物屋さんの経営が成り立つものだと、不思議に思うくらいお店があります。家でご飯、作らないのかなぁ。

実際これだけ安くておいしいなら、家でご飯を作る気にもならないかも。

 

新鮮で豊富な食材の山、水源市場 

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次に向かったのは、公館駅近くの市場、水源市場(しゅぅいえんしーちゃん)です。

私は町中をぐるぐる回って偶然通りがかったんですが、公館駅の1番出口から行くとすぐの距離でした。

 

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中には服屋さん、雑貨屋さん、服の仕立て屋さんなどもあり、生活に密着した市場という感じです。

 

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入り口近くにある八百屋さんには日本でもよく見る野菜が並んでいて、食材を見てるだけでも楽しいです。

 

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私が行った時には日本語を話す人は1人もいませんでした。

でも、看板などでは日本語も見かけましたので、全く観光客が来ない場所でもないようです。

 

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見るもの全てが美味しそう。

 

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カレー屋さんもあるんですね。90~100元(360〜400円)と、やっぱりリーズナブル。

あぁ、無限に食べられる胃袋が欲しいっ。

 

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食材も豊富。

 

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鶏、魚、豚などなど。

 

f:id:okuradesu:20190221030630j:plain捌きたての食材がずらりと並び、肉質は直接触って確かめていました。日本ではまず見ない光景なので少し驚きました。

 

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鶏が、豚が、どんどん「食材」へと形を変えていきます。

日本のスーパーマーケットではあまり感じませんが、ここでは「本当に命を頂いているんだな」という気持ちになります。個人的にはお勧めのスポットです。

 

この旅もいよいよ最終日、そろそろ帰りの飛行機まで時間が少なくなってきました。

 

最後の観光名所、行天宮に

さあ帰るかと、後ろ髪を引かれながらホテルのチェックアウトをしていると、「行天宮はどうでしたか」と聞かれ、「行っていません」と答えると、すると 

「それは信じられない事です」

と言われました。信じられない……?

 

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ひょっとして、旅行者としてあるまじき行為をしてしまっているのでは? と感じ、行ってみる事にしました。

 

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歴史を感じる厳かな空間。

 

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皆さん熱心にお祈りをしていました。

観光名所も見て、さぁ、あとは帰るのみです。

 

旅の締め、そして事件が。

今回の旅は本当に満足できるものになりました。

www.hotpepper.jp

仕事を中断してまでもわざわざお店まで連れて行ってくれた方や、 

www.hotpepper.jp

行列が出来てめちゃくちゃ忙しいにも関わらず、料理について教えてくれた店員さんなど親切な方ばかりでした。

 

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そんな幸せな思いに浸りながら帰国しようとしたら、その直前に大事件が……。

 

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空港まではMRTを使って向かうつもりでしたが、ホテルで「バスなら乗り換えもなくて便利だよ」との情報を得たので、急遽バスで空港に向かう事に。

 

ところが同じ停留所から出る、1本前のバスに間違って乗ってしまいました。

 

その事に気づき、にわかに慌てる私に声をかけてくれたのが、たまたま1つ前の座席に座っていた、黄(こう)さん。吉田羊さんがそのまま上品に年を重ねた感じの、素敵な女性です。

 

「このバス、このまま高速道路に乗って別の場所にいくのよ。空港には行かないわね」(黄さん) 

ええっ! 本当ですか? ど、どうしよう!」(私)

 

死ぬほど焦りました。

 

なんとか気持ちを落ち着かせ、翻訳ソフトを使ってバスからの乗り換え方法などを説明してもらうことに。

 

すると、なんとか間に合いそうだという事はわかりました。が、どうしても不安です。

するとその様子を見て、

 

「わかった、大丈夫。私が連れて行ってあげる。安心して」(黄さん)

え。神……?」(私)

 

そう言うと、用事があったにも関わらず途中下車して、バス乗り場から空港行きのMRT駅まで走りながら連れて行ってくれたんです。

日本人も親切だと言われていますが、自分の予定を変えてまでという方はなかなかないと思います。

ご迷惑をかけてしまって申し訳なかったですが、大変貴重な、思い出深い旅となりました。 黄さん、本当にありがとうございました。

 

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電車に乗ったはいいが特急だったため、目的駅には止まらなかったという失敗もよくあるようです。

 

人気の高い店でも、閉店前などで熱々が食べられない時もあります。料理している姿が見える店も多いので、その辺の状況を確認するのも大切なポイントだと思いました。

私の失敗を参考にしてもらって、充実した旅を楽しんでいただければこんなに嬉しいことはありません。

 

台北の旅のお勧め情報

台北の旅に限ったことではないですが、今回やってよかったこと、失敗したことをまとめました。

 

レンタルのWi-Fi機器

持って行ってよかったと思います。今回使った翻訳ソフトはネット接続していないと相互音声翻訳をしてくれなかったのでネットが切れると突然不便になりました。移動時にもネット環境があった方が便利です。

 

スマホのモバイルバッテリー

写真を撮ったり、調べ物をしたりと旅行中はバッテリーを使うことが多いです。モバイルバッテリーは持っていると安心です。

 

電車バスの確認は必須!

乗る場所、時間を確認し、乗る時には、〇〇まで行きますかと聞くことが大切です。私はたまたまうまく行きましたが、特に九份からの帰りはバスが混むので大変らしいです。事前にしっかりと調べておいた方が安心ですね。

(っていうか、事前調べをしないのは私くらいなものかも)

 

積極的に話してみると楽しさ倍増?

今回の旅では優しい人にしか出会わなかったこともあり、積極的に話をして本当に良かったと思います。ガイドブックに載っていない情報も得られるかも知れません。私のように全面的にオープンハートというのはどうかと思いますが、危険は避けつつコミュニケーションを楽しむのは良いと思います。

 

台湾のパクチーは甘い?

新鮮なパクチーは、甘みと旨みが違います。市場近くのお店ではちょっとパクチーが苦手な人も試してみてはどうでしょう。パクチー好きになっちゃうかも。

 

今回の旅、おいしかったものベスト5

5位:豪大大雞排

店名:豪大大鶏排 士林總店
住所:113號 文林路 台北市士林區 

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八角が効いた一品。巨大かつ、ジューシーでクセになること間違いありません!

70元(約280円)

 

4位:青蛙撞奶

店名:陳三鼎

住所:316-8 羅斯福路三段 台北市中正區  

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日本でもブームとなった台湾スイーツ、モチモチぷにぷにの食感と温冷が同時に楽しめる黒糖ミルクティー。

40元(約160円)

 

3位:大腸麺線

店名 : 阿玉大腸麺線(屋台)

住所:3 新市街24巷 台北, 台北市 付近

(屋台につき、店舗が移動する可能性もございます)

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カツオベースのとろみのあるスープに浮かぶのは、臭みのない大腸とぷりぷりの牡蠣。細麺にしっかり絡むスープがたまりません!

35元(約140円)

 

2位:臭豆腐

店名 : 腐豆臭郷家渓大(屋台)

住所:57 新市街 台北, 台北市 付近

(屋台につき、店舗が移動する可能性もございます)

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その匂いゆえ難易度が高い臭豆腐は台湾グルメの代表格。カリッと揚がった臭豆腐に、大根おろしと荒おろしのニンニク、そして酸味の効いたタレがマッチしたクセになる料理でした。

45元(約180円)

 

1位:蟹黄湯包

店名:金雞園

住所:316巷8弄3-1號 羅斯福路三段 台北市中正區

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蟹ミソ入り小籠包は、皮を破った途端にあふれ出すスープに蟹ミソの香りが。具からも噛みしめるたびに蟹ミソの風味が口いっぱいに広がり、鼻から抜けていく。これで80元(約320円)なんて、本当にいいのかなと思ってしまう逸品でした。

 

レポートを書いてて、台湾の美味しかったものを思い出してしまいました。 

リーズナブルで、美味しくて、温かみを感じる旅ができる、台湾。今回の私の旅を参考に、より楽しい食べ歩きを皆さんが楽しむことができたら、こんなに素敵なことはないと思います。

 

美味しいものと出会うとき、美味しいもののことを考えているとき、その人を包む世界がほんの少し素敵で幸せであったなら、とてもうれしいと思います。

 

あぁ、また来週にでも行きたいっ!

 

(編集部注:文中で一部表記を修正いたしました 2019年5月17日)

 

書いた人:憶良(おくら)

憶良(おくら)

ゲームプランナー、プロデューサー、CMディレクター、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日はよく温泉に行き、その道中では積極的に食べ歩いたり、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。

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