早くも第12回を数える、東京ソバット団プレゼンツ「立ち食いそばワンダー紀行」。今回はこれまで取材してきた、ワンダーな立ち食いそば店、11軒を振り返ってみましょう! いや~、いま見ても美味しかったし面白かったし、そして食べ過ぎています。立ち食いそば巡りのご参考にどうぞ!
【大岡山・よりみち】2つの名を持つお店は都会のいやしスポット!
▲ごぼう天そば (350円)
まず最初は「よりみち」「米次郎」と2つの名を持つ(正解は「よりみち」)、大岡山の立ち食いそば店。ファンの間では長い間の謎だったのですが、今回、あらためて「よりみち」が正解だとわかりました! しかし店主さんいわく「そば屋だってわかれば、どうでもいいよ」とのこと。ギャフン!
ここのおすすめは、ごぼう天そば。太く切ったごぼうをいかだ状に組んだもので、ごぼうの香りが濃厚です。上にちょんと乗った人参もまたいい!
そしてこちらはロードサイド店なんですが、通りから離れているため静かなうえ、店内がえらく落ち着ける雰囲気なんですよ。
まるでおじいちゃんの家に来たような、このまったり感。立ち食いそば店なのに長居しちゃいそう。まさにロードサイドのいやしスポットです!
お店情報
よりみち
住所:東京都目黒区南3-8-8
営業時間:6:00~19:00
定休日:日曜日
【日本橋・よもだそば】玉ねぎをまる1個使った巨大かき揚げそば!
立ち食いそばファン以外にも有名な「よもだそば」。自家製麺に化調不使用のツユと、こだわりのお店なのですが、天ぷらもまたこだわっています。かき揚げは、使われている玉ねぎが、なんとまる1個。他にもニラ天があったり、週替り限定でいろいろな野菜を使った天ぷらが提供されたりと、実は野菜が美味しく食べられるお店でもあるんです。
▲特大かき揚げそば (370円)
立ち食いそば店なのに本格的すぎると話題の、よもだカレー。こちらにほうれん草をトッピングすると、これまた美味いんですよ。
▲よもだカレー(490円)/ほうれん草のお浸し(150円)
実はこのほうれん草、しっかり国産だったりするから、侮れません。最近、野菜不足だなと感じているあなた、ぜひ「よもだそば」をどうぞ!
お店情報
よもだそば日本橋店
住所:東京都中央区日本橋2-1-20 八重洲仲通りビル1F
電話:03-3273-0505
営業時間:月曜日~金曜日 7:00~22:00 /土曜日・日曜日・祝日 10:30~15:00
【中延・大和屋】なんとイチから手作りする絶品のコロッケそば
一部で熱狂的なファンを持つ「コロッケそば」。多くのお店では冷凍品のコロッケを使うことが多いのですが、なんと「大和屋」はジャガイモをゆでるところから手作りなんですよ。具はジャガイモのみの王道派。しっかりした衣で、ツユに浸ってもすぐに崩れないのがうれしい一品なのです。
▲コロッケそば (380円)
崩れないうちに食べるもよし。しばらく待ってクタクタになってから食べるもよし。コロッケ好きなら、そばなしコロッケのみの「ぬき」で頼むのもいいですぞ。こちら、コロッケ以外の天ぷら類も絶品。コロッケ+天ぷらという贅沢路線で攻めてみるのもおすすめ!
お店情報
大和屋
住所:東京都品川区中延4-5-4
電話:03-3783-3472
営業時間:月曜日~日曜日 6:15~21:00/祝祭日 6:15~15:00
【秋葉原・岩本町スタンドそば】東京屈指の暗黒汁と天ぷらでちょい飲み!
最近、流行っている「ちょい飲み」が楽しめるのが、こちらの「岩本町スタンドそば」。多くて迷うほどの天ぷら、メンチ、コロッケのカレーがけ(裏メニュー)でビールとお酒を楽しんだら、濃いツユのスタンダードな立ち食いそばで締める!
カツ丼のアタマなんてのを作ってくれたりして、さすが、老舗の立ち食いそば店はふところが深いっす。丼ものも充実しているんで、そちらもおすすめです!
- お好み天ぷら=100円~
- 缶ビール=360円
- ワンカップ・缶チューハイ=310円
- コロッケカレーがけ=200円
- カツ丼アタマ=300円
お店情報
岩本町スタンドそば
住所:東京都千代田区岩本町3-10-8
電話:03-3861-9866
営業時間:月曜日~金曜日 6:20~22:00/土曜日 6:20~19:00
定休日:日曜日・祝日
【相模大塚・あさひ】美味すぎて感動してしまう無敵のロードサイド店
神奈川県大和市、国道246号線沿いにある「あさひ」は、多くのドライバーさんに愛される名店。「体にいいものを」との思いから厳選された素材で作られたメニューは、どれもこれもびっくりするほどの美味さなのです。
海鮮かき揚げそばは、ちょい高いものの、そば、ツユ、海老、ホタテがゴロンゴロン入った天ぷらとすべてが、スキなく美味い。
▲海鮮かき揚げそば(690円・ライス100円)
ご飯物も素晴らしく、特にここの「しらす丼」は、しらすも玉子も味が非常に濃厚なのです。
▲しらす丼(玉子のせ・250円)
本当にどれもこれも美味いんで、いっそ店に住んで毎日3食、食べたいほどなのです。都内からは少し遠いんですが、ドライブがてらにぜひ!
お店情報
あさひ
住所:神奈川県大和市上草柳541
電話:046-263-1422
営業時間:5:30~16:00
定休日:日曜日・祝日
ウェブサイト:そば処あさひ|美味しいそばうどんのお店
【本蓮沼・そばひろ】深夜にオープンする変則営業のお店に集う人々とは?
中山道沿いにあるロードサイド店の「そばひろ」は、見た目のインパクト大な「春菊天そば」が評判のお店。
▲春菊天そば(440円)
と、ここまでは普通の美味しいお店なんですが、変わっているのが営業時間。なんと22:00~翌7:00という、深夜営業のお店なんです。もともと深夜に働くドライバーさんのための、この営業時間なのですが、集う人々はそれ以外に飲み帰りのサラリーマンや近所に住む人、はたまた犬の散歩ついでに寄る人などさまざま。地元の人たちに愛されているお店なんです。
営業時間的にハードルは高いかもしれませんが、行く価値アリ! 夜中に目の前を行き交うトラックを眺めながら、そばをすするってのも、なかなか楽しいものですよ。
お店情報
そばひろ
住所:東京都板橋区大原町10-16
電話番号:非公開
営業時間:22:00~7:00
定休日:土曜日・日曜日・祝日
【目黒・田舎】目黒名物は昔ながらの立ち食いそばと名物おとうさん
目黒駅を出てすぐのところにある、もはやランドマークな「田舎」。オールスタンディングでオープンエア、濃い目のツユにゆで麺とオールドスタイルな立ち食いそば店でそばも美味いんですが、なによりおとうさんがいい。
▲たぬきに煮玉子ダブル (450円)
こんなお大尽なメニューを食べながら聞く話は、競馬やら街のことやら。これらが軽妙で下ネタがちょっと入ったりして、なんとも楽しいんですよ。
開店してから目黒のこの地で48年。最近は老舗店の閉店が続いていますが、
いつまでもがんばってください。今度、食べに行ったら、また話を聞かせてくださいね!
お店情報
田舎そば
住所:東京都品川区上大崎2-27-6
営業時間:月曜日〜土曜日 5:00~22:30/日曜日・祝日 5:00~14:00
【日暮里・一由そば】立ち食いそばの定番、ゲソ天を心ゆくまで味わえる
立ち食いそばならではの好評メニューといえばゲソ天。そんなゲソ天を日本一売るお店と言われているのが「一由そば」なのです。クリスピーに揚げられた天ぷらを濃い目のツユに浸してかぶりつけば、中からプリプリのゲソがゴロゴロ。まさに至福の瞬間というやつですね。
▲ジャンボゲソ天そば (340円)
この他にもノーマルのゲソ天(310円)に、JKB(ジャンボかき揚げ紅しょうが(370円))があって、海鮮かき揚げ(320円)にもゲソが入っていたりと、まさにゲソを心底、楽しめるお店なのです。
そしてゲソ天そばのサイドにおすすめしたいのがゲソ寿司。
▲ゲソ寿司(1個80円)
紅しょうがが混ぜられたすしめしの上にゲソをオン! これがまたそばツユに合うんです。ゲソにまみれたい、そんな時は迷わず「一由そば」にGO!
お店情報
一由そば
住所:東京都荒川区西日暮里2-26-8
電話番号:03-3806-6669
営業時間:24時間
定休日:年中無休
【稲田堤・星川製麺 彩】製麺所直営店はどこか懐かしい家庭的な味わい
製麺所が営む「星川製麺 彩」は作りたてのそばを併設の店舗、いわゆる掘っ立て小屋(店主さん談)で食べられるのですが、ここがまた手作り感満載の味わい深さでたまらんのです。
そばもなんだかサービス精神満載で、天ざるなんか、なぜかかき揚げが2個も付いてくるんです。
▲天ざる(500円)
そば・うどん以外にも醤油ラーメン(300円)、焼きそば(200円)に定食類も充実。どれもボリュームたっぷりで、どこか家庭的な味わいのするものばかり。掘っ立て小屋の居心地のよさも相まって、なんか小さい頃に友達の家でごはんを食べさせてもらった記憶が蘇って、タマんない気分になるんですよね~。周囲はのどかな田園地帯。散歩がてらにどうぞ!
お店情報
星川製麺 彩
住所:神奈川県川崎市多摩区菅馬場1-12-16
電話番号:044-944-8315
営業時間:月曜日~土曜日11:00-14:00
定休日:日曜日・祝日
女将さんのTwitter:星川製麺 彩 (@kazu0226ko) | Twitter
※営業情報などつぶやいています
【秋葉原・あきば】本格的すぎる十割そばとうどんの美味さに思わず涙
本格派をうたう立ち食いそばは多いのですが、「あきば」はそのなかでも屈指の存在。店主さんはもともとミシュラン1つ星店で働き、本格そばのお店も経営していた生粋のそば職人。自家製麺のノーマルそばも十二分に美味いのですが、最近始めた1日10食限定の十割そばがもう、涙が出そうなほど美味いんです。とにかく「そば」の美味さを堪能したいならコレ!
▲十割そば(800円)
同じく自家製のうどんもツルツルモチモチで、なんとも官能的な美味さ。温かいツユに冷たいうどんという変わった組み合わせのおろしせいろうどん(460円)がおすすめ!
お店情報
あきば
住所:東京都台東区台東1-10-3
営業時間:月曜日~土曜日 6:30~15:00(麺がなくなり次第閉店)
定休日:日曜日・祝日
Twitter:そば・うどん 「あきば」広報部 (@soba_akiba) | Twitter
【牛込柳町・白河そば】透明度の高い塩だし以外もオリジナルな名物がてんこ盛り
立ち食いそばといえばしょうゆのきいた黒いツユが定番。ところがこの「白河そば」はしょうゆを使わず塩を使った、透明度の高い「塩だし」なのです。凝り性のおやじさんはツユのみならず、天ぷらにもこだわりアリ。写真は熊本産の新ごぼうを使った、時期限定のごぼう天そばなんですが、いやもうごぼうの香りや甘さが半端ないんですよ。ごぼうの量もたっぷりで、かなりの満足度です。
▲ごぼう天そば(520円)
そば以外にもかまたまうどん(360円)に夏限定のぶっかけ中華、肉玉中華(670円)に本格カレーなど、オリジナルかつ抜群に美味いメニューが目白押し。おやじさんのこだわりをぜひ、味わってください!
▲ぶっかけ中華(470円)
お店情報
白河そば
住所:新宿区原町2-8
営業時間:月曜日~金曜日 7:00~14:30/土曜日 7:00~14:00頃
定休日:日曜日・祝日(営業する日もあり)
いやはや、あらためてまとめてみると、立ち食いそばの奥深さに驚きます。今回、紹介したお店はどこも美味くて面白いお店ばかりなんで、近くに行った時はぜひ! きっと予想以上の素晴らしい食体験ができますよ!
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。