こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。「ツジメシの日常メシと週末メシ」シリーズ、今回は日常メシ。
そろそろ春めいてきました。スーパーの野菜コーナーにも、この時期ならではの野菜が並んでいます。今回はその中から相性のいい３種類を使った、手軽なパスタをご紹介します。
パスタを茹でるお湯に、材料に合わせて時間差で野菜を入れて一緒に茹で上げ、フライパンで仕上げます。こういう野菜類を一緒に茹でるパスタでは唐辛子やアンチョビを使うパターンが多いのですが、ここではゆずこしょうで香りと辛味、味付けをまかないます。仕上げにチーズじゃなくて、すりごまでコクを出すのもポイントです。
使っているのは植物性のものだけなのに、食材の食感と香りの組み合わせでしっかり食べ応えもある、僕がこの時期に10年くらい作り続けているパスタです。
ツジメシの「春野菜のゆずこしょう風味パスタ」
材料（1人分）
- パスタ（5分茹で） 60g
- 新じゃがいも 小１個（60〜70g)
- スナップえんどう 4-5本
- 春キャベツ 60g
- オリーブオイル 小さじ2+小さじ１
- にんにく 1/2〜1かけ
- ゆずこしょう 小さじ1/3
- すりごま 大さじ１
- 塩 適量
作り方
新じゃがいもはよく洗って皮ごと7-8mm厚さに切り、
春キャベツは大きめに切るか手でちぎり、
スナップえんどうはヘタをちぎり取りながら両側の筋を取ります。
にんにくはみじん切りにしておきます。
1人分あたり1Lのお湯を沸かし、1%の塩（10g、分量外）を入れて混ぜ、まず新じゃがいもを入れます。
再沸騰したらパスタを入れてタイマーをスタート。
今回は５分茹でのパスタを４分30秒茹でで使います。
茹で時間が異なるパスタを使う場合は、茹で上がりからの時間を合わせて野菜を入れてください。
ここでフライパンにオリーブオイル小さじ２とにんにくを入れて中火にかけ、ふつふつとしてきたら弱火に落とします。均一に火が入るように時々混ぜましょう。
2分経ったら（今回のパスタ茹で上がり時間から2分30秒前）スナップえんどうを入れます。
にんにくの香りが立ち、ほどよく色が変わったら、パスタの茹で汁を大さじ２ほど入れます。これでにんにくが焦げる心配はないので安心して進められます。ここにゆずこしょうを入れて茹で汁に溶き、弱火でキープしておきます。
3分30秒経ったら（パスタ茹で上がり時間から1分前）春キャベツを入れます。
時間になったら、茹で上がった野菜とパスタをフライパンに加えます。
すりごま（仕上げ用に少し残します）、オリーブオイル小さじ１、茹で汁少々を加えてトングか菜箸でよく混ぜ、フライパンを傾けて底にとろりとした液体が少しある程度に調整します。味をみて塩で調整します。追加なしか、ひとつまみ程度でいいと思います。
お皿に盛り付け、上から残りのすりごまを散らしたら出来上がり。お好みで、皿に盛った後、香りのいいオリーブオイルを少し（分量外）かけても美味しいです。
ふんわり甘みのある柔らかい春キャベツ、ほっくりシャリッとした皮付き新じゃがいも、しゃっきりしたスナップえんどうは、つるんとアルデンテのロングパスタといい組み合わせです。春の野菜にうっすらピリ辛、遠くにゆずの香り。このメンバーが揃うのは今だけです。ぜひお試しください。
野菜はこの３つがおすすめですが、他にも、
・ブロッコリー（好みでじゃがいものタイミングでくったりさせても、スナップえんどうのタイミングでしゃっきりさせても）
・アスパラ（春キャベツのタイミング）
・そら豆（薄皮をむき、スナップえんどうのタイミングで）
などでも美味しくできます。
もちろん、ゆずこしょうの代わりにアンチョビでも美味しいです。
その場合アンチョビのフィレなら2-3枚ほどをにんにくと一緒に炒めて使ってください。
作った人：ツジメシ
本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』（アース・スターエンターテイメント）。
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