こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。「ツジメシの日常メシと週末メシ」シリーズ、今回は日常メシ。
手間をかけた趣味のラーメンは「週末メシ」として何度かここでも紹介しています。(記事の最後にリンクを貼っておきます)
ふだんの「日常メシ」として「少ない手間で、それに見合ったそこそこ美味しい」ができたらいいな、と試したら「少ない手間なのにかなり美味しい」ができてしまいました。
秘訣はナンプラー。度々言っていますが、「ナンプラー=魚だしの塩水」。加熱すると独特の癖は和らぎ、醤油と合わせると日本人にわかりやすい美味しさになります。
鶏ひき肉から出る旨味+ナンプラー+醤油のシンプルで深みのあるスープに、生姜とセロリがいいバランスですよ。
ツジメシの「セロリラーメン」
材料(1人分)
- セロリの茎 50g(約2/3本)
- セロリの葉 10g (約10枚)
- 生姜 10g(細切りで約大さじ1.5)
- 鶏ももひき肉 100g
- 水 400ml
- 醤油 小さじ2
- ナンプラー 小さじ2
- 赤唐辛子 1本
- 中華乾麺または生麺 1玉(1人分)
- 醤油 (仕上げ用) 3-4滴
- 油 小さじ1※
※油は、あれば太白ごま油(ローストしてないゴマを絞った透明の油)か、市販のネギ油がよいですが、なければサラダ油でもOKです。香りのあるごま油を使う場合はサラダ油と半々くらいのほうがこのラーメンには合うと思います。
作り方
スープの材料はこのほかに水、ナンプラー、醤油、油、だけ。
セロリの茎は2-3mm厚さにスライス、葉は5mm幅に切っておきます。
生姜は2mm程度の細切りに。
小さめ(直径16cmくらい)の鍋に水、ナンプラー、醤油、鶏ひき肉、生姜、赤唐辛子を入れて中火にかけます。
ヘラなどでひき肉をざっくりほぐし、
沸騰したら軽くアクを取ります。(だいたいでOKです)
蓋はせず、ぐらぐらさせず、静かに対流するくらいの火加減(中火程度)を10分キープ。
ナンプラーの癖と鶏の臭みを飛ばしつつ、鶏肉から旨味と脂を抽出します。
仕上がり時間に合わせて麺を茹でます。今回は棒状の乾麺を使いました。
9分経ったところでスープの鍋にセロリの茎を投入。あと1分煮ます。
茹で上がった麺をよく湯切りして丼に入れ、スープを少し注いで麺をほぐしたら、残りのスープを注ぎ、具を乗せます。セロリの葉を乗せ、油を回しかけ、肉の部分に醤油を垂らしたらできあがり。
鶏肉とナンプラー、醤油が合わさった旨味に、生姜とセロリ、セロリの葉の香りも効いていてさっぱり感もあります。この手間でこの味は、家庭では必要かつ十分、以上なラーメンではないでしょうか。飲み干したくなるスープです。
仕上げに肉に醤油を垂らすのは、スープに旨味を出した鶏ひき肉に具としての味を補うため。また適度に味のムラがあるほうが美味しく感じます。さらに最初に口に入るところが味濃いめだと、美味しさの初速が上がりつつ最後まで飽きずに食べられると思います。
春から夏に向けて、手軽でさっぱり、かつしっかり美味しいラーメン、ぜひお試しください。
↓「週末メシ」としての趣味のラーメンもお時間のあるときにどうぞ。