みなさま、こんにちは。メシ通レポーターのナガオヨウコです。
いきなりですが、「ピネライス」ってご存じですか? 「ピネライス」は京都生まれのワンプレート洋食。京都人なら知っていて当然、しかし、知らない人にとっては想像もつかないナニソレメニューだと思われます。
ということで、ご存じない方のために詳しくご紹介していきますね。
「ピネライス」の発祥は西陣
「ピネライス」の発祥は西陣エリア。着物の西陣織で有名な地です。しかし、このあたりは西陣の端っこなので、普通の住宅街。市バスなら「堀川下立売」から徒歩3分です。
車派の方もご安心を。
無料駐車場が4台ありますよー。
46年の歴史ある洋食店
こちらが「ピネライス」が食べられるお店「キッチンゴン 西陣店」。昭和45年創業、46年の歴史をもつ洋食店です。
ドアを開けるとクラシカルな雰囲気のカウンター席。取材にご対応いただいた照内シェフはちょっぴりシャイな方でしたので、小さめ写真で登場いただきました。
奥はテーブル席。木を基調とした落ち着く空間です。そうそう、昔ながらの洋食店ってこうでなくてはね!
「ピネライス」は、夢の洋食3種盛り合わせ
さっそく、名物の「ピネライス」を注文します。
どん!
▲ピネライス (870円)
これ、何が乗っているか分かりますか?
よーく見て見て!
<チャーハン><トンカツ><カレーソース>の三重奏。
誰もが大好きすぎる、3つのメニューがひと皿に盛り盛りなのです。
「洋食が好き」「しかし、全部好きだから、ひとつの料理を選べない」「チャーハンは正義、トンカツは正義、カレーも正義」「洋食に1,000円以上出したくない」という庶民の欲をストレートに叶えてくれる夢のひと皿!
「ピネライス」を考案したのは、オーナーシェフの権藤吉彦さん。アメリカで修業した折に「ボリュームのある美味しい洋食を、気軽に食べてほしい」という思いから考えついたのだとか。
「ピネ」とは、フランスの俗語で薄いカツという意味なのだそう。
「ピネライス」はアレンジが自在です。定番は<チャーハン><トンカツ><カレー>の組み合わせです。
変更できる内容まとめ
- チャーハン→ドライカレー(同価格)/ガーリックチャーハン(+50円)
- カレー→ハヤシライス(同価格)
- トンカツ→ビフカツ(+200円)
<チャーハン><カツ><カレー><ハヤシ>の4種組み合わせは 980円。
※スモールサイズ……100円引き、ビッグサイズ……100円増し
プレーンチャーハンの具は、玉ネギ、ハム、玉子のみ。塩こしょうベースのシンプルな味わいに、玉ネギの甘みとハムの塩気、玉子の優しさが一体となっております。これだけでもうまい。
カレーソースは牛肉から取ったスープにスパイス約10種を合わせて作られています。写真の右2つの色が濃い方はハヤシソース。
トンカツは厚さ約5mmと薄めですが、チャーハンの上にみっしり乗っています。食べても食べても、お皿の上にはカツが乗っているという安心感。なにものにも代え難い幸せです。
チャーハン、カレーソース、トンカツをスプーンに乗せて、幸せのひと口をいただきます!
平日はサービスでコーンポタージュが付きます。
スープに浮かんでるのは、サラダスパイスというパウダー。
スペシャル ランチは+200円で、ライスのかわりに(小)ピネライスが付けられる!
ほかにもビーフカツやパスタ、サンドイッチなど「誰でも知ってる」的な洋食を数多くラインナップしています。
「ピネライス」は小さなサイズの「プラスワン」もあります。
ミニサイズは単品なら350円。洋食の単品メニューと組み合わせるなら+300円。
終日オーダーできるランチは3種類。これらのランチには+200円で小さなサイズの「ピネライス」を付けることができますよ。あれこれ食べたいなら、ランチメニューがいいですね。
「ピネライス」を食すことができるの「キッチンゴン」。
「キッチンゴン」は、こちら西陣店のほか、河原町丸太町の御所東店、京都駅ビル〜The CUBE店〜があります。店舗により一部メニューが異なりますのでご注意を。
昔ながらの雰囲気でゆっくり楽しむなら、やはりこちらの西陣店ですよ。
お店情報
キッチン ゴン 西陣店
住所:京都府京都市上京区下立売大宮西入ル浮田町613
電話番号:075-801-7563
営業時間:11:00~22:00(LO 21:40)
定休日:水曜日
書いた人:ナガオヨウコ
ライター歴22年、京都在住のフリーライター。食、手芸、子育て、京都関連の雑誌や書籍、webに執筆中。10年間続けている自然農業の畑では、20~30種の野菜やハーブ、花を栽培。
- ブログ:しましま畑でつかまえて