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多くのシチュエーションで「喫茶店」よりも「カフェ」の利用希望が優勢 利用減少の背景には価格高騰と外出機会の減少か

2026.06.26

多くのシチュエーションで「カフェ派」が優勢。特に「おしゃべり」や「おやつ・軽食」で顕著

喫茶店とカフェのどちらを好んで利用するかをシチュエーション別に聞いたところ、朝食を除く全ての項目で「カフェ派」が「喫茶店派」を上回る結果となりました。
・友人・知人とおしゃべり:「カフェ派」が圧倒的に多く、会話を楽しむ社交の場として定着しています。
・待ち合わせ:利便性の高いカフェが選ばれる傾向にあり、短時間の滞在でも利用しやすいイメージがあります。
・食事(朝食・昼食・夕食):昼食と夕食では「カフェ派」が「喫茶店派」を上回っている一方、朝食では「喫茶店派」が優勢であり、モーニングセットなどのコストパフォーマンスの良さが支持されています。

利用機会は「減少」が「増加」を上回る。最大の要因は「価格高騰」と「外出減」か

喫茶店・カフェそれぞれの利用機会の変化については、いずれも「減った・計」が「増えた・計」を上回る結果となりました。

・利用が増えた理由:「一人時間を充実させたい」や「ちょっとした空き時間を過ごす場所として便利」といった理由が上位にランクインしました。特にカフェでは、「仕事や勉強の気分転換」としてのニーズも高く、空間そのものの価値が重視されています。

・利用が減った理由:喫茶店・カフェともに「価格が高くなったと感じる」が1位、「外出自体が減った」が2位となりました。価格高騰と生活スタイルの変化が利用頻度に影響を及ぼしていることが分かります。また、「コンビニコーヒーで十分」がともに4位で、背景には低価格な代替サービスの台頭があるようです。

喫茶店・カフェともに利用機会は減少していますが、その割合は喫茶店よりもカフェのほうが小さくなっています。その背景には、カフェを併設したベーカリーなど業態のバリエーションの広がりや利便性の高まりがあり、今後もこの傾向は続いていく可能性があります。

田中 直樹

田中 直樹ホットペッパーグルメ外食総研 所長


今回の調査では、消費者の選択が「カフェ」寄りになっていることが明らかになりましたが、同時に喫茶店・カフェ業界全体が直面する課題も浮き彫りになりました。特に価格高騰への敏感な反応は顕著で、コンビニコーヒーという強力な競合が存在する中で、「わざわざ店舗へ足を運ぶ理由」がより厳しく問われそうです。
一方で、利用が増えた層の理由に着目すると、「一人時間の充実」やタイパ(タイムパフォーマンス)を意識した「空き時間の活用」など、現代特有のニーズがあることが分かります。単なる飲食の提供だけでなく、自宅やオフィス、コンビニエンスストアでは得られない、Wi-Fi環境等の利便性や匂い・BGMによる過ごしやすさといった「空間プロデュース力」が、これからの喫茶店・カフェが選ばれるための重要な要素になっていくと言えそうです。