グランスタの「東京みやげマスター」が教える、絶対に外さない東京みやげ10選

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旅行のとき、帰省のとき。

実家や親戚、友人たちへのおみやげって、結構悩みませんか?

せっかくなら久しぶりに会う人たちに、センスの良い品を贈りたいですよね。

 

今日は「グランスタ」(JR東日本グループの株式会社鉄道会館が運営している、JR東日本東京駅構内地下1階にあるエキナカ商業施設)の広報担当の方に、いま話題の手みやげを聞いてきましたよ。

広報さんは限定商品や季節商品、ランキング上位ではないけれどおいしくておすすめの商品など、数えきれないほどの商品の取材に対応し、東京みやげを知り尽くす「東京みやげマスター」です。

日々、東京グルメの魅力を日本中、また世界中に発信しています。

 

そんな広報担当者がセレクトした今話題の東京みやげを、早速紹介していきます。

 

東京駅限定! 定番みやげ5選

まずはハズレなし&手堅いおみやげ重視の方向け。

東京(駅)といえばコレ!」といった、王道の定番品を5つ紹介しますよ。

 

■「ザ・メープルマニア」のメープルバタークッキー(グランスタ限定)

価格:9枚入 864円、18枚入 1,728円、32枚入 3,214円

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1日に5万枚分以上を売り上げることもある商品です。

 

メープルシュガーを発酵バター生地に練り込んで焼き上げたクッキーに、バターチョコレートをサンドしています。

焼き立てアツアツのパンケーキに、バターとたっぷりのメープルシロップをかけたような味わい、サクサクの食感に仕上げています。

 

と広報さん。

こちら、早速購入してみました。

 

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パッケージを開けると、メープルバターのおいしそうな香りが!

サクサクの生地の食感とバターチョコレートの優しい甘さが絶妙です。ほかにないのに、どこか懐かしさを感じさせる優しい味わい。

抜群の評判もうなずける一品です。

 

イメージキャラクター「メープル坊や」がデザインされたパッケージや個別包装はレトロでかわいらしく、女性は絶対喜んでくれるはず!

 

■「アルデュール」の東京グランマカロン(グランスタ限定)

価格:5個入 1,404円、10個入 2,808円

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東京駅丸の内駅舎がプリントされた東京駅限定のマカロンです。

 

カルピス30本に対してわずか1ポンドしか作れない、希少なカルピスバターを使用しています。

香り高い自家製ラムレーズンが大人の味わいですよ。

 

とのこと。

こちらも、早速購入してきました。

 

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どうですか、この美しいビジュアル。

パステル画のような絵柄の見事さに、思わず見とれてしまいます。

 

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断面はこんな感じ。濃厚なカルピスバターの中に、ラム酒に漬け込まれたレーズンがいくつも入っています。

ラム酒の風味がきいた上品な甘さは、まさに大人向けのマカロン、といった感じです。

 

■「銀のぶどう」の銀のぶどうのチョコレートサンド<アーモンド>(グランスタ限定)

価格:8枚入 712円、12枚入 1,080円、18枚入 1,620円、24枚入 2,160円

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こちらも最大で1日に5万枚分以上も売れたという東京駅限定スイーツ。

独自開発したクリスピータイプの生地に、ミルクショコラとホワイトショコラを挟んだチョコレートサンドです。

 

サンドは生地が命と考え、とにかく生地にこだわり、特別製法を駆使して作り上げました。

 

とのこと。

こちらも、早速実食です。

 

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側面をよく見ると、薄いショコラ生地の中にナッツがたっぷり。

ローストアーモンド、マカデミアナッツ、ピーナッツと3種のナッツを生地に練りこんでいるそう。

こだわりの生地は、クッキーともビスケットとも違う、しっかりと歯応えのある独自の食感。

うま味が凝縮した薄いショコラ生地がなめらかなチョコレートと絡みあい、濃密なのに軽やかな味わいです。

 

一枚一枚にハート模様をまとった、おしゃれなビジュアルも好評の理由ですね。

 

■「Caffarel(カファレル)」の東京ジャンドゥーヤチョコパイ(グランスタ限定)

価格:4個入 648円、8個入 1,080円、12個入 1,620円

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ジャンドゥーヤチョコレートの味わいが楽しめる、サクサク食感のチョコレートパイです。

 

カファレルは、1865年に世界で初めてヘーゼルナッツとカカオを配合した、当時としては全く新しいタイプのチョコレート「ジャンドゥーヤ」を開発し、世の中に広めました。

 

かわいい三角形の形は、ジャンドゥーヤチョコレートの名前の由来となった、イタリアの喜歌劇に登場する陽気なキャラクター「ジャンドゥーヤ」が被っている三角帽をイメージしたそうですよ。

 

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断面はこんな感じ。サクサクのパイの中に、チョコクリームがたっぷり

幾重にも織り込んで焼き上げた生地からは、香ばしいチョコレートの香りが漂い、中の濃厚なジャンドゥーヤクリームと相まって、風味豊かな味わいが広がります。

 

■「フォルマ」のオリジナルアソート(グランスタ限定)

価格:1,944円

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濃さや味わいが異なる6種類のチーズケーキが楽しめるグランスタ限定アソートです。

 

クリームチーズやカマンベールのほか、グランスタ限定の完熟チーズケーキも入っています。

 

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ふたを開けると、この通り。見た目からしてまったく違うチーズケーキが6種類入って、チーズケーキ好きはテンションが上がること間違いなし。

 

“チーズケーキの王道”というべきプレーンタイプの「帝塚山フロマージュ」(上から時計回りに3番目)から、カマンベールの味わいが豊かな「カマンベールロワイヤル」(上から時計回りに5番目)まで、食べ比べればチーズの風味、質感の違いがはっきりわかります。

 

少しずつシェアして、それぞれの違いを味わうのも楽しそうです。

 

東京駅限定! 人と「かぶらない」みやげ 5選

次は、よく知られた定番品以外で、幅広く喜ばれるおみやげリストです。名づけて、人と「かぶらない」みやげ5選。先に紹介したラインアップほど有名ではないけれど、お味もビジュアルも折り紙つきの5品をご紹介します。

 

みんなに喜んでもらえるおみやげを買いたいけれど、無難な印象をもたれたくはない。ましてや、「おみやげ選びの労を惜しんだな……」などと思われたくない!

そんなあなたは、ぜひこちらを参考に。

 

■「フェアリーケーキフェア」のトーキョーステーションビスケット(グランスタ限定)

価格:10枚入 1,500円、16枚入 2,200円、24枚入 3,200円

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東京駅丸の内駅舎を模っています。

シンプルな素材の味わいを生かした、コク深いひとつひとつ手づくりのビスケットです。

 

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「バター」は発酵バターの香りとコクがあり、「カカオ」は甘さ控えめでカカオの風味がとても豊か。

 

シンプルかつ素朴な味わいゆえに、広い世代から愛されそうです。

 

■「トラベラーズファクトリー ステーション」のコーヒーキャンディ TOKYO STATION(グランスタ丸の内限定)

価格:540円

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ブラジル産コーヒーと、国産の砂糖と水飴のみで作られた絶品キャンディです。

東京駅丸の内駅舎がプリントされたシックなパッケージに入った限定商品となっています。

 

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一見、コンパクトサイズの箱にはキャンディがぎっしり。30個くらい入っているので、お友達とも余裕でシェアできます。

 

おしゃれな箱といい、甘さ控えめでコーヒーの風味豊かなキャンディといい、大人の男性、女性へのおみやげにぴったりの一品。

 

■「元町香炉庵」の東京鈴もなか(グランスタ限定)

価格:2個入×4袋 1,030円

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「銀の鈴」をモチーフにした小さなもなかです。

竹炭のパウダーで銀色に染まった皮の中には、求肥とこしあんが入っています。

 

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だるまと鈴のイラストがかわいい小袋に、鈴型をしたひとくちサイズのもなかが2個ずつ入っています。

きめの細かいこしあんは、食べやすい上品な甘さ。加えて、求肥のもちもち食感がたまりません。

 

和菓子好きやシニア層にも喜ばれるおみやげですよ。

 

■「まめや 金澤萬久」の金のカステラ(グランスタ)

価格:小 1,080円

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しっとり焼き上げたふわふわのカステラに、金沢名物の金箔をぜいたくに貼ったカステラです。

 

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……ま、まばゆい!

かなりゴージャスで、見た目にインパクトがありますね。

 

お味はというと、生地のきめが細かく締まっていて、“身が詰まっている”感じ。

濃厚な卵の風味がありつつ、さっぱりしています。

 

高級感があって、特別感を演出できるので、お祝いなどにもぴったりです。

 

■「ファイブクロスティーズコーヒー」の東京駅限定 5CCブレンドコーヒー(豆/粉)(グランスタ/グランスタ丸の内限定)

価格:160g 1,400円

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2017年11月に発売された、東京駅限定デザインのコーヒー豆です。

 

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店頭では豆と粉の2種類が販売されていますが、今回は粉を購入。

コーヒーメーカーで入れてみました。

 

厳選したコロンビア産の3銘柄をブレンドしたというコーヒーは、飲みやすく、今回ご紹介したお菓子との相性もばっちり。

 

パッケージもスタイリッシュで、コーヒー好きのおしゃれな方へのおみやげにピッタリですね。

 

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いかがでしたか?

これらの品々は全て東京駅で購入可能ですよ。

 

筆者としては、職場の人たちに贈るなら、メープルバタークッキーや銀のぶどうのチョコレートサンドですかね。おいしく、一箱で多人数に配ることができる。さらに、かわいい見た目で女性社員のハートがつかめます。

 

地方に帰省するなら、東京グランマカロンや東京鈴もなかでしょうか。シニア層が喜ぶ上品な味わいに加え、おしゃれなビジュアルが東京らしい洗練された雰囲気を運んでくれそう。

 

東京駅のおみやげは、それぞれ個性があって魅力的なものばかり。

多彩なラインアップから、贈るお相手や場面に合わせてぴったりの品が選べるのがうれしいですね。

 

手みやげセレクトの際に、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

お店情報

グランスタ/グランスタ丸の内

住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅構内B1
電話番号:03-6212-1740
営業時間:グランスタ/8:00~22:00(日曜日・連休最終日の祝日は~21:00)※一部ショップは異なる
グランスタ丸の内/10:00~22:00(日曜日・連休最終日の祝日は~21:00)※一部ショップは異なる
定休日:無休
ウェブサイト:http://www.tokyoinfo.com/

 

【ピリ辛とろとろ】「半熟たまごのコチュジャン漬け」で白ごはんのおかわりが止まらない!

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こんにちは、料理研究家のエダジュンです。

もう定番になりました、「とろとろ半熟たまご」シリーズ!

www.hotpepper.jp

今日はその新作、ピリっとした味わいがクセになる、濃厚な韓国風の半熟たまごです。おつまみでも、ごはんのお供にも楽しんでいただけますので、ぜひ作ってみてくださいね。

 

エダジュンの「半熟たまごのコチュジャン漬け」

【材料】(たまご4個分)

  • たまご 4個

(A)

  • コチュジャン 大さじ2
  • みそ、砂糖 大さじ1
  • しょうゆ 小さじ1

 

作り方

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1. たまごは常温にもどす。鍋にたまごが浸かるくらいのお湯を沸かし、塩少々(分量外)を入れ、たまごを優しく入れる。6分ほど温めたら、氷水にあげ、4分ほど一気に冷まし、殻をむく。

※とろとろ半熟たまご、写真付きの作り方はこちらです↓

www.hotpepper.jp

 

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2. ポリ袋に(A)をあえて、1を入れ、冷蔵庫で一晩漬け込む。

 

ピリっとした、濃厚な味わいがクセに!!

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とろ~っとした卵黄に、ピリ辛の味つけが◎。夜作っておけば、次の日の朝ごはんや晩酌においしくいただけますよ。冷蔵庫で2~3日ほど保存も可能なので、味がどんどん濃くなっていくのを楽しめます。残ったタレは野菜スティックのディップソースなどにもぴったり。最後まで余すことなく堪能してくださいね。

 

作った人:管理栄養士 エダジュン

管理栄養士 エダジュン

パクチー料理研究家・管理栄養士。株式会社スマイルズに入社。SoupStockTokyoの本社業務に携わり、2013年に独立。家で作れるエスニック料理とパクチーを使ったレシピを研究中。「料理にやっちゃいけないことはない」がモットー。パクチーレシピの数々を録した『パクチー!パクチー!パクチー!』(NHK出版)、和・洋・中・韓・エスニック・ポタージュと150品のスープレシピをまとめた『これ1品で献立いらず!野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150 』(誠文堂新光社)が好評発売中。

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野食家・茸本朗さんが作った「野食寄せ鍋」が、ものすごいオリジナリティだった【ウツボ、アナジャコ、ポルチーニ】

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突然ですが、タコです。

見事に干されています。

 

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続いて、ドライポルチーニ。

いわゆる干しキノコ。

 

さらにさらに。

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ウツボの切り身。

 

これらの食材で一体なにができるのか?

 

なんか三題噺みたいになってますが、ことの起こりは野食家の茸本朗(たけもとあきら)さんに、「茸本さんちの冷蔵庫ってすごいことになってそうですねえ。一掃セールじゃないけど、寄せ鍋なんかやったら面白そう」

と、何気なくつぶやいたことから始まりました。

 

【ご紹介・茸本朗さんとは?】

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月間100万PVを超えるブログ『野食ハンマープライス』主宰。釣りとキノコ採取をメインとしつつ、この世の食べられそうなものに出来る限りトライし、その食味の可能性を探っている人、なんである。モットーはそれらを「できるだけおいしく食べる」こと。調理・加工の腕前もクロウトはだし。

 

『メシ通』でも、過去に取り上げさせていただきました。

www.hotpepper.jp

 

食材からしてスペシャルな予感

そんな人なんですが、私の何気ないつぶやきを覚えていてくれたんです。

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茸本:寄せ鍋やりましょう! 冷蔵庫と冷凍庫をあさって、良さそうなものをみつくろってきましたよ。

 

そう、片手に光るクーラーボックスから出てきたのが先のウツボ、干しダコにドライポルチーニというわけです。もちろん、すべて茸本さんが山で海でとってきて、加工したもの。ウツボが冷蔵庫に入ってる、しかも自どり。さすが野食家!

 

茸本:まだまだありますよ!

 

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どれが鍋にいいかなあ……と迷う茸本さん。

鮎(アユ)やアナジャコがこともなげに出てきます。

繰り返しますが、「寄せ鍋の食材候補」なんですよ。

 

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白央:茸本さん、そっちのビニール袋は?

 

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茸本:ハマダイコンの葉っぱです。緑もあったほうがきれいかな、と思って。

 

白央:採取したのはどちらで?

 

茸本多摩川の河川敷ですよ。葉は硬くてアクがあるので、下ゆでしてから鍋に入れましょう。

 

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白央:たしかに、近づいてみるとダイコンの葉という感じですね。しかし多摩川の河川敷に、食べられる菜っ葉が自生してるもんなんだなあ。

 

茸本:多摩川はなんでもありますよー。セリやナズナ、ハコベなど春の七草に含まれるものやカラシナ、アブラナ、クレソンなどの野菜と呼んでもよいような野草、ヤブカンゾウやノカンゾウのような著名な山菜も普通に生えています。少し下流に行けばツルナやスベリヒユもあって、秋まで採取できます。

 

白央:なんと!

 

茸本:別に多摩川に限らず、江戸川だったら春には山菜のノビルもとれるし、三つ葉もよく生えます。あ、キノコと干しダコ、ダシにするんで水に浸けておいてください。

 

白央:かしこまりました!

 

干しダコ×干しキノコ

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白央:漬けて30分ぐらい経過。いい色出てくるもんですな。香りもね、そそられる感じなんですよ。濃いィうま味感。タコはどこでとったんですか?

 

茸本:西湘のほうです(神奈川県湘南西部)。このときは5~6匹釣れたんですが、やっぱりそんなに食べられないじゃないですか。生ダコおすそわけされても困る人のほうが多いだろうし(笑)。なので何匹か干したんです。

 

白央:サラッと明石の漁師さんみたいなこと言いますね。タコを釣って干しダコまでホームメイドする人、なかなかいませんよ!

 

茸本:ははは。やっぱり地ダコのうまさって格別なんですよ。海外からの輸入品とはもう断然違うので、とりたくなるんですよねえ。

 

白央:そしてドライポルチーニ、イタリアンの食材として有名ですよね。海外産のものしか見たことなかったです。これも、日本で採取して乾燥させたんですか?

 

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茸本:これ、和名だとヤマドリタケモドキっていうんです。

ポルチーニの和名はヤマドリタケで、モドキというぐらいですから似てるんですね。

モドキの方はちょっと香りが弱く、肉も柔らかいですけど、本家に負けない強いうま味を持っていますし、干してしまえば全く同じように使えます。

 

白央:なるほどなるほど。 

ところで茸本さん、干しダコと干しキノコの組み合わせだしって、よくやられるんですか? おいしそうな匂いしてますが。

 

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茸本:いやいや、初めてですよ!

 

白央:えええっ。

 

茸本:この闇鍋感が楽しいんじゃないですか。野食はその時とれたものをどう料理する、そのとき考えるのも醍醐味(だいごみ)。料理しつつ、味の「着地点」をどうするか考えるのも僕は大好きなんです。

 

そう、茸本さんは採取するだけが目的じゃないのだ。採取したら、できるかぎり余すところなくいただく。最初にも書いたとおり、「できるだけおいしく料理する」までを考える人なんですね。

そういう覚悟とポリシーをずっと貫いているから、ブログにもファンがついてくるんだろうな。

 

メイン具材、ウツボ

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そしてウツボに話は戻ります。

 

白央:どちらで釣り上げたんですか?

 

茸本:これも西湘ですよ。こいつは80㎝ぐらいあったかな。

 

白央:やっぱりデカいもんですねえ。よくドン・キホーテの入り口の水槽にいますね。

 

茸本:(笑)。ウツボだと、最大110㎝のサイズを釣ったことがあります。 ウツボ料理のおいしさにここ数年ハマって、釣り方から調理までいろいろ研究してるんですよ。

 

白央:茸本さんのブログ『野食ハンマープライス』でも評判のトピックですよね。

※ウツボは生命力が強く、釣り上げられてからのどう猛さも第一級。ブログ内で「ウツボ」で検索するとその格闘と捕獲・調理の工夫の歴史がずらずら出てくるので、興味のあるかたはぜひ→こちら

 

白央:切ってそのまま鍋に入れるんですか?

 

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茸本:かなり食べやすい状態にまでウツボをさばいてはあるんですけど、ウツボは小骨が多いんですよ。小骨とは言ってもかなり強靭(きょうじん)なので、食べ慣れてない場合は取った方がいいですね。

 

白央:お願いします!

 

ウツボのさばき方について詳しく知りたい人は、こちらを参照ください。

高知県ではよく食べられる食材なんですよ、ウツボって。

こんなプロセスがあって、ようやく食べやすくなってたんだなあ。

 

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茸本: 皮と身の間のしっかりとした脂質、わかります? ウツボって独得の磯臭さがあるんです。皮目を焼いて脂を落とすことで、その臭みが消えるんです。

 

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茸本:なので、一度皮目からだけ焼いて鍋に入れましょう。

 

佛跳牆(ぶっちょうしょう)の香りに!

ウツボを加熱するうち、サラッとした油がどんどん出てきました。このサラッと感がやっぱり海のものという感じ。

さあ、今回の鍋の具材がそろいまいしたよ。

 

【茸本流・寄せ鍋、今回の具材】

  • ウツボ
  • 干しダコ
  • ドライポルチーニ
  • アナジャコ
  • ハマダイコンの葉

(調味料)

  • 酒、みりん、醤油

 

アナジャコは甲殻類の一種で、身と味噌に濃厚なうま味があるもの。茸本さんのアナジャコ釣り、『メシ通』の記事にもなってます。揚げたてにスイートチリソースをかけたもの、絶品でしたねえ。

www.hotpepper.jp

 

さて先のだしに、具材と調味料を一緒にして煮込んでいきましょう。

 

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だんだんと濃くなるスープの色。

味見をした茸本さんが何やらつぶやきだしました。

 

茸本:これは……佛跳墙だ、佛跳墙だ!

 

【佛跳墙(ぶっちょうしょう)とは?】

中国・福建省の料理で干しアワビや干しナマコ、干し貝柱にフカヒレ、金華ハムなどの食材をぜいたくに使用したスープのこと。漫画『美味しんぼ』でも「究極のメニュー」の一品として登場する。

 

茸本: この濃厚な色合い、そして乾物出汁独特の、いかにもうまみの強そうな香り……。以前、友人の小林銅蟲さんが佛跳墙を作りたいというのでお手伝いしたことがあるんですけど、その時の香りを思い出します。まあ、あれはもっとずっと複雑でしたけど。

 

なんと……野食寄せ鍋企画から伝説のスープに近づくとは……!

 

鍋の中に海があった

そしてこのスープの色、ほぼ素材から出てるものなんです。醤油は軽く風味をつける程度にしか使っていません。さあ、ハマダイコンを最後に添えて……

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できましたー!!

 

白央:正直、煮込んでいる際中は「まるで秘薬を作っているかのよう……Web記事のビジュアル的にどうなることか」と思っていたのですが、うまそうに仕上がってうれしい!

 

茸本:そんなこと思ってたんですか……。

 

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茸本:まあともかく、いただきましょう! ……うん、いいですね! 予想以上にまとまっています。タコとアナジャコのだしが非常に濃厚で、ヤマドリタケモドキの香りも力強いのですが、そこをウツボのゼラチン質がうまく受け止めつつ、スープにコクを与えています。干し貝の在庫も持ってきたらよかったですね……干しマテガイとか。みりんはもうちょっと少なくてもよかったかな…… 。

 

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白央:うま味濃厚だけど、意外や上品に仕上がるものですね。さすが海のもの。

ウツボ、脂身はかなり弾力がある。しっかり加熱しても、とろけずねっとり感がキープされるんだな。身に臭みはほとんど感じず。なんというか、上質なホルモンを食べているみたい。

 

茸本:あ、わかります。博多モツ鍋っぽい味つけにしたらよさそう。今度やってみようかな。

 

白央:タコとキノコのだしもケンカせずまとまりましたねえ。アナジャコからはエビとホヤを感じさせるだしが出て、まさに海のごった煮という面白い鍋に仕上がってます。いやーこれ、読者さん全然想像できないだろうな(笑)。

ハマダイコンの葉はけっこう筋っぽいけど、ほどよい苦味で口の中がさっぱりします。こういうのを食べると逆に、流通している野菜っていろいろ改良された結果の味なんだな、とも思ったり。

 

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▲ウツボの皮(上)とその肉

 

白央:茸本さんはウツボにここ最近すっかり魅了されているようですが、ほかにどんな食べ方がおすすめなんですか?

 

茸本:新鮮ならやはり腹身を刺身、もしくは皮付きのタタキにしたいですね。小ぶりのものなら骨切りをして、クミンやコリアンダーシードなどのスパイスを効かせてから揚げにすると、面白いことに赤ワインに合うんです。カリッカリに干したものを煮立ててだしをとり、スープにするのもオツですねぇ。

※茸本さんは日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートでもあるのだ

 

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さて、そんな茸本さん。去年(2017年)にそのフードライフスタイルを一冊の本にまとめられました。その名も『野食のススメ 東京自給自足生活』(星海社新書)。

野食のススメ 東京自給自足生活 (星海社新書)

野食のススメ 東京自給自足生活 (星海社新書)

  • 作者: 茸本朗
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/09/23
  • メディア: 新書
 

 

茸本:この本では野食初心者向けに、身近なフィールドで見つけやすく、見わけも簡単な食材をたくさん紹介しています。

シーズンごとの章立てになっており、獲物が多く入門に最適な初夏から、夏・秋・晩秋・冬・春と、各季節ごとにおすすめを分けました。

また、各シーズンごとに「1日で採取できる野食材で、1食分まかなう」ためのモデルプランを作成し、採取時の写真とともに掲載しているので、非常に実践的な内容になっていると自負しています。

あわせて、釣りやキノコ狩りなど、各種アウトドアを行う際に最低限知っておきたいことも載せました。

 

絶賛発売中なので、お手に取ってみてくださいね。

都会のただ中でも、こんなにも食べられるものはあり「世の中には私たちが知らない味がたっくさんある!」って教えてくれる本でしたよ。

茸本さん、きょうもありがとうございました!

 

【おまけ】

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我が家からの帰り道、「あ、食べられる草が生えてますよ」と反射的に野食活動をはじめる茸本さん。彼のセンサーは24時間フルオートなのです。

 

企画・構成・撮影:白央篤司

白央篤司

フードライター。雑誌『栄養と料理』、『ホットペッパー』、農水省の広報誌『aff』などで執筆中。食と健康、郷土料理がメインテーマ。著書に「にっぽんのおにぎり」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)など。

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はかりしれない衝撃度!チャーハンしっとり派が一目置く板橋「龍王」の超目玉新メニュー「ナスバター炒飯」

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東京都内、JR板橋駅近くに、夕方となるとサワーが180円で飲めてしまう激安な中華居酒屋さんが存在する。お店の名は「龍王」という。

 

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酒場激戦区にあって、勝ち抜くために単に安さを売りにしているのではない。外観からもうかがえるように、このお店の持つ独特のオーラ、みんなこれにハマっていくのだ。

 

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店内に入ると掲示されているように、サワー類はハッピーアワーなどという限られた時間ではなく、夜の部オープンから23時までその安さが続く。

 

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さらに、つまみはALL350円、その他定食にもなる一品メニューが500~600円台が大半。

 

「キムチ炒飯」の破壊力

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この「龍王」、店内は床やテーブルがアブラーな仕様になっているが、フレンドリーで気の置けない接客に、いつの間にか大して気にならなくなってしまう。

 

こうしたお店の空気感も含めて「龍王」の魅力なのだが、もちろん雰囲気だけのお店ではない。

以前に取り上げた「丸鶴」と並んで、私が『マツコの知らない世界』(TBS系列)の「板橋チャーハン」を代表する1軒として紹介し、ご出演いただいた。

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その時に紹介された、巨大なドーム型の炒飯の上にキムチの山が覆いかぶさる「キムチ炒飯」の迫力は、いまだ多くの人の脳裏に焼き付いているようで、語り草になっている。

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▲龍王の「キムチ炒飯」(650円)。キムチの酸味と炒飯の米の甘みと油のコクが実にマッチしている

 

安ウマ大盛の見本市

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定食やセットメニューもお得メニューの名の通り、ビックリするほどお得すぎる。

 

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野菜炒め定食の530円に始まり、

 

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ラーメンと半麻婆丼が550円、

 

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炒飯と餃子のセットが650円。

 

普通で山盛りサイズの炒飯単品500円と激安なのに、半餃子でないフルサイズ、しかも大きめのジャンボ餃子5個を+150円で付けられるとは、正気の沙汰とは思えない。

お店として大丈夫なのか心配になるレベルだ。

 

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▲餃子300円は皮が厚めで、肉汁が飛び出るほどジューシー

 

これだけでも十分スゴすぎるお店なのだが、今回取り上げたのには理由がある。新たに開発された炒飯の新メニューを、たまたうかがった際、偶然にも発見した。

 

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それがこの、「ナスバター炒飯」(700円)だ!

 

ナス好きとしては一も二もなく注文。出てきたそれは、ブロック状のナスがゴロゴロと大量に入り、しかもハムとチャーシューというW肉まで混在する代物だった。

ナスはトロトロになるまで火が入り、これがべらぼうに甘い! 対して、肉は大きく食べ応え抜群。米はバターで炒めているが、ピラフではなくあくまで炒飯。バターの乳のコクとナスの甘みとの相性が素晴らしく、どうして今までこの組み合わせがなかったのか、不思議に思えてしまうほど── 。

こんな天才的発明をしたご主人に、このお店の経緯を含め、お話をうかがわずにいられなかった。

というわけで、お父さんは中国語しか話せないので息子さんに通訳してもらうことで、取材が実現した。

 

経営者親子にインタビュー

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▲左:調理担当の父、楊利波(ヨウ・リハ)さん 右:フロア担当の息子、楊潤浩(ヨウ・ジュンコウ)さん

 

── こちらオープンは?

 

息子:お店自体は2004年からあったんですけど、それまでは別の方が営業してました。2006年にお父さんが先に日本に来て、料理人としてお店に入りました。私はその1年後に来日したんです。

 

── お父さんが日本に来られたキッカケは?

 

父:中国に住んでいたとき、町の中でも有名な中華料理店に勤めていて、同じ料理人仲間も結構日本で中華料理の仕事をしている人が何人か出ていたのもあって、誘われたんですよね。

 

── 日本でやってみないかと。

 

父:そうそう。

 

日中の中華料理はどう違う?

── その故郷で有名なお店というのは、中国のどの辺の、どういった料理になるんでしょうか?

 

父:東北部ですね。

 

── 東北料理の特徴ってあるんですか。四川みたいに辛いとか?

  

父:うーん、普通かな。でも日本人にしたら、十分すぎる辛さかもしれませんね。

 

── 火鍋メニューもありますよね。春雨のをいただいたことありますが、結構本格的な辛さでしたが、おいしかったです!

 

息子:そう? アレでレベル2くらい。中国では普通の辛さ。でもウチが今出してる料理は辛くない料理が主流です。辛いのがダメなら、青椒肉絲とかいろいろオススメがありますね。

 

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▲火鍋メニュー。「辛味」とわかりやすく表記している。鍋といっても1人前の適量で、ツマミとしても食べやすい

 

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▲息子さんオススメのチンジャオロース(650円)

 

── お父さんが中国の故郷で有名な中華料理店、そこで作られていた味と、いま板橋で出されてる味とは違いますか?

 

父:違いますね。

 

── 中国の味を板橋で出したいという思いはありませんか?

 

父:一時、味を変えないものをお客さんにサービスで出してみたこともありましたが、味を受け付ける人とそうでない人がハッキリ分かれますね。半分も食べられない人もいますね。

 

── その結果として、日本人に合わせる方向にしようと。この間いただいた麻婆丼の麻婆豆腐、あれはほとんど辛くないですもんね。

 

父:あれは日本のお客さんの好みに合わせて抑えてます。レベル1くらい。

 

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▲辛さのレベルが1という麻婆丼(380円)。ピリ辛な中に甘みも感じる

 

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▲筆者が個人的に大好物の麻婆茄子丼(650円)。麻婆豆腐より辛みが若干強めに感じる。ひき肉の食感と甘みが効いている

 

── でもお父さんとしては、麻婆豆腐はもっと辛くないと物足りないって感じますか?

 

父:いえ、今お出ししている麻婆豆腐が一番だと思ってます(笑)。

 

息子:お客さんのリクエストがあれば辛くしますよ。ただ、たまに、辛い料理をまったく辛くしないでくれって言われることがあるんですけど、例えば担々麺とか、それじゃおいしくないじゃんって思っちゃいますけどね(笑)。

 

── 辛い料理を頼む意味がないですよね。日本人は辛いのは全然受け付けない人と、平気な人の差が極端なんですよ、たぶん。

 

息子:激しい激しい。テレビでも激辛とかやってるけど、そういうのも食べられる人いますし。永遠に答えが出ないというか、難しいですよね。

 

「ナスバター炒飯」が出来るまで

── 個人的には丼物が充実しているのがうれしくて、深夜にガッツリ栄養補給したい時にスタミナ丼は何度もお世話になっていて、そのたび元気をもらっています!

 

父:ありがとうございます。

 

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▲個人的に一番注文しているスタミナ丼(580円)。豚肉他、ネギとニラがたっぷりでスタミナ満点! 豪快に混ぜてかっ食らうのが流儀

 

── おつまみのメニューもいっぱいありますけど、あれもあまり辛くないメニューばかりですよね。

 

父:棒々鶏の豆板醤くらいかなぁ。

 

── 飲む人がツマむ用のメニューなんで、そういうお客さんに合わせているということなんですか。

 

息子:そうそう、枝豆とか冷奴とか唐揚げとか、そんな感じ。

 

── 中でも、個人的なイチオシはナス揚げなんです。あれスッゴくおいしいですよね。熱が入ってナスがトロトロで。で、今回新メニューに登場した「ナスバター炒飯」も、ナスが甘くなるまでシッカリ炒められてて感激したんですけど、お父さんナスお好きなんですか?

 

父:特別好きというわけじゃなくて、ナス揚げがすごく人気あるから。

 

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▲ナス揚げ(350円)。フライドポテトのようにホクホクで甘みがあって、一度食べたら止まらない味!

 

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▲トロトロになるまで火が入ったナス。これが甘さの秘密。

 

── やっぱり評判メニューなんですね!!

 

父:それに、今はやっぱり炒飯が人気あるから、それを2つ合わせればイケるんじゃないかって。

 

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▲ナスバター炒飯(700円)をアップで見てみると、ナスの実の部分がサツマイモのように黄色くなるまで熱が入っているのがわかる

 

── なるほど。でも炒飯にナスを合わせようという考えはなかなか出てこないと思うんですよ。お父さんアイデアマンですね。だって、そもそも生のナスって硬いんで、トロトロになるまで火を通すのって時間かかって大変じゃないですか?

 

息子:時間かかるよ! 忙しい時に限って、ナス揚げや「ナスバター炒飯」がいっせいに注文入るんですよね(笑)。

 

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▲「ナスバター炒飯」を調理中のお父さん。ナスにしっかり火を入れて炒めるのがコツなのだとか

 

炒飯は日中共通アイテム?

── 炒飯といえば、2年前にテレビに出ていただいて、その時の反響ってやっぱりすごかったですか?

 

父:すごかったですよ。最初は思っていた数の倍以上来ましたから。でも今はテレビに出る前の標準くらいに戻ったかな。でも、出てよかったと思っています。

 

── テレビでは炒飯が取り上げられたので、炒飯ばっかりの注文になっちゃったと思うんですけど、炒飯って日本で独自に発展した料理じゃないですか。

 

息子:えっ、そうなの?

 

── あ、中国でも日常的に食べられるんですか?

 

息子:普通にあるよ。

 

── 中国の炒飯と日本の炒飯って一緒なんですか?

 

父:たぶん、そんなに違わないですね。中国で一般的な炒飯が、日本でいう五目炒飯に当たります。

 

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▲龍王で出されている炒飯(500円)。しっとりしているのは日本独自かと思っていたが、こういうものが中国でも食べられているとは!?

 

── へぇ、そうなんですか!? てっきり、昭和30年代の町中華で労働者メシとして、調味料とラードでこってりした炒め物が独自に進化したものかと思ってました。中国でも評判メニューなんですか?

 

息子:食べたことあるかは別にして、名前は全員知ってるはずです。

 

── なるほど。認知はされてますが、日本みたいにみんなよく食べる定番メニューではないと。では、このお店でお父さんイチオシのメニューはなんですか?

 

父:「ナスバター炒飯」です!

 

── 新メニューがいきなりおすすめに。独自に開発したメニューだけに思い入れがあるんですね。

 

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▲そんなわけで、しつこく再掲

 

親子で受け継がれる板橋の味

── では日本で作り上げたこの味を、この板橋で息子さんに継いでもらいたいですか?

 

父:そうですね。せっかくこの街で作り上げた味であり、地元のお客さんが愛してくれているお店ですから、可能な限りやり続けてもらいたいですね。

 

── 息子さんは、お父さんのお仕事を継ぎたいというお気持ちはありますか?

 

息子:お父さんがもし辞めるとしたら、私が厨房に入るかなぁ。

 

── では、将来的には、ずっと日本でこの仕事を板橋で続けていかれるんですね。

 

息子:そうそうそう。

 

── 中国に帰る予定はないと?

 

息子:お父さんは仕事出来なくなったら中国戻るみたい。そうなったら、私がこのお店をやります。

 

── これからも安くてボリューム満点のこのお店が、父から息子へと受け継がれることを楽しみにしています。今日は誠にありがとうございました。

 

早い・うまい・安い上に、日付が変わるまで営業してくれているので、仕事で帰りが遅くなり、晩飯難民になるところを助けられた板橋民には、自分だけではあるまい。
この先も、この頼もしくも優しい親子の作り出す味と空気感は堪能できるという頼もしい言葉もいただけた。
その中で、「ナスバター炒飯」のような更なる新しい味、そしてお店としての進化に大いに期待することとしよう。

こういうお店が街にあるということが貴重でありがたいことだと思う。探せば案外近くにあったりするもの。地域に根ざしたお店を見つけて、ぜひ味わっていただきたい。

 

お店情報

龍王

住所:東京都板橋区板橋1-49-3 ライオンズマンション1階
電話:03-6780-0329
営業時間:11:30~15:00、17:00~24:30
定休日:無休

 

書いた人:刈部山本(かりべ やまもと)

刈部山本

スペシャルティ珈琲&自家製ケーキ店を営む傍ら、ラーメン・酒場・町中華・喫茶で大衆食を貪りつつ、産業遺産・近代建築・郊外を彷徨い、路地裏系B級グルメのブログ デウスエクスマキな食卓 やミニコミ誌 背脂番付 セアブラキングザ・閉店 などにまとめる。メディアには、オークラ出版ムック『酒場人』コラム「ギャンブルイーターが行く!」執筆、『マツコの知らない世界』(TBS系列)「板橋チャーハンの世界」出演など。

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書いた人:なかむらみつのり

なかむらみつのり

ラーメン好き。漫画とか描く人。自治会役員。1999年ヤングマガジンギャグ大賞 優秀賞受賞『ハゲ60W』にてデビュー。単行本『びんぼうまんが家! 都内で月3万の3DKに住んでます』(芳文社)、『出版業界すっとこ編集列伝』(アスキーメディアワークス)など。

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「ノンアルコール飲料だけの飲み会」でどこまで盛り上がることができるか検証してみた

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ノンアルコールビール、好評ですよね。

最近は飲み屋さんのメニューにも必ずあるし、コンビニのビールコーナーでも、何種類も置かれて充実してます。

「今のノンアルビール、おいしいよ。もうビールと変わらないくらい」

なんて声もよく聞きます。

クルマで来たとか、健康面とかの理由で飲めないけど、飲み会には参加したいなんて人も、よく飲んでますね、ノンアルビール。

そういえば、以前にやった「下戸飲み会」では、下戸の人はお酒を飲まなくても飲み会は楽しいんだって、言ってましたね。

www.hotpepper.jp

飲み会の雰囲気そのものが楽しいんだと。

ということは、

  • ノンアルコール飲料だけで飲み会をやっても、けっこう楽しいんじゃね? 
  • 雰囲気だけで酔えるんじゃね? 
  • そうしたら健康の面でも万々歳なんじゃね?

と、思いつきまして、決行いたしました、ノンアル飲み会。

飲み仲間であり、バンド仲間でもあるえみちんのお家に集まりまして、楽しいホームパーティー。

えみちんも豪華な手料理を用意してくれて、僕らも飲み物を持ち寄って、さぁ、盛り上がりますよ!

 

ノンアル飲料だけで自宅飲み会を開催

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テーブルにはえみちんの手料理、そしてたくさんの瓶と缶が並びます。

これ、全部ノンアル飲料なんですよ。

ノンアルビールだけじゃなくて、ノンアル梅酒ノンアルワインノンアルハイボールノンアル日本酒なんてのもあるんですよ。

これでノンアル飲み会イケるようだったら、もうアルコールとおさらばしても、フルコースで楽しめるわけじゃないですか。

健康診断の度に数値が赤で書かれちゃうおれの肝臓も安心じゃないですか!

 

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今回のパーティーの参加者は、フリーのライター/編集者のえみちん

その旦那さんでイラストレーターの瑞樹さん(別名にひパパ)。

下戸飲み会にも登場してくれたVARIさん

実はこのノンアル飲み会の発案者であるへーさん

えみちんのお友達のみおさん

そしておなじみカメラマンのねじ君と、僕の総勢8人です。

この中で下戸はVARIさんだけ。

あとはみんな、けっこうな飲兵衛です。

 

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▲左から、瑞樹、みお、へー、安田、えみちん、前列がVARI(敬称略)

 

さっそく乾杯してみます

ではまずは、ドライ系のノンアルビールで乾杯です。

ノンアルビールも何種類も用意しましたよ。

「かんぱーい」

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f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plain炭酸キツイっすね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plainシュワシュワしたのが飲みたいって時は、もうこれでいいかな。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainうーん、ボディがないというか、味の上っ面しかない感じ。まぁ、これしかないから、これで行けって言われたら、行けないこともない気がする。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plain結構、ビールっぽい気はしますよ。

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f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainうえー、この味、だめだ。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainえ、だめ?

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainビールの味自体がだめなんですよ。

 

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下戸のVARIさんには、ビールの味に似せようと一生懸命がんばってるメーカーさんの努力も全く意味なし(笑)。

やはりビールそのままとは行きませんが、それなりにビール感はあります。

えみちんお手製のローストビーフにも合います。

 

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今度は別のメーカーのノンアルビール飲んでみましょうか。

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plainこれ、私が妊娠中に飲んでました。さっきの奴の方がビールに近い味だけど、こっちの方が飲みものとしてはおいしいと思うんですよね。

(※)妊娠中や授乳中は、ノンアルコール飲料でもアルコール度数0.00%のアルコールフリーのものを選ぶようにしましょう。1%未満だが微量にアルコールを含むノンアルコール飲料は避けるようにしましょう。

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainうーん、おれは、こっちはちょっと微妙かなぁ。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plainだって、ビール飲めないんですよ! 私はこれにどれだけ助けられたか。

 

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では次はハイボール。

いや、ノンアルコールのハイボール風味飲料です。

 

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ちゃんとグラスに氷を入れて、ハイボールのようにしていただきます。

これはハイボールだ、これはハイボールなんだと自己暗示かけながら。

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainへー、ハイボールってこんな味なんだ。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plainこれは匂いだけハイボールっぽい。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plain炭酸にハイボールの匂いをつけた感じ? あ、後味がほんのりハイボールっぽいかな。

 

f:id:Meshi2_IB:20180110172545p:plainおれ、もともとハイボール好きじゃないんだけど、これはハイボールの苦手なとこだけがつまってる感じ(笑)。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainえ、ハイボールって、こんな味じゃないんだ?

 

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ワイン行ってみましょうかね。赤ワイン。

見た目は完全にワインのボトルなんですが、裏ラベルには「ぶどうジュース」って書いてあります。

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainなるほどー、これがワインかー。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plainあ、原材料は、ぶどう、クランベリー、レモンってなってますね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plainぶどうだけじゃないんだ!

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainこれは……ぶどうジュースだな。すごくぶどうジュース。渋みが全くないね。クランベリーとかレモン、必要だったのかな。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133639p:plain甘いですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180110172545p:plain甘いけど、こういうワインありますよね。

 

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それではシャンパン。

ノンアルコールシャンパンです。

子どものクリスマスパーティー用にシャンメリーなんてのもありますよね。

あれみたいなものでしょうか。

ボトルはかなり本格的にシャンパンチック。

もちろんコルクをポンっと飛ばすこともできますよ。

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plainかなり色が濃いですね。それっぽいです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180110172545p:plainん……甘い。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plain甘い。味はかなり甘いですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainなんかアップルタイザーみたいな味じゃない? ぶどうなのに、りんごの味。

 

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いや、ちょっとハンパない甘さでした。

子ども向けなのかもしれませんが、なぜ、そこまで甘くするのか、という甘さです。

パーティーでお酒の代わりに、という目的にはちょっとそぐわない気がします。

 

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では日本酒いってみます。

あるんですよ、ノンアルコール日本酒が。

原材料見ると、米と米麹だけ。

純米酒じゃないですか。

いや純米ノンアルですね。

ラベルには「米本来の旨味とふくらみが料理をひきたてます」というコピーが書かれていますよ。

ようし、引き立ててもらおうじゃないですか、料理を!

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plain……ちょっと酸っぱいですかね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133639p:plain酸っぱい。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plain予想していたほど甘くはないし、米の味はするけど。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plain工場見学に行って、作ってる途中のを飲ませてもらった感じですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180110172545p:plain飲みものとしては、それほどきらいじゃないけど、うーん、日本酒ではないね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainなんかの味に似てる気がするんだけど。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plain……よっちゃんいか?

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainそれだ!

 

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ラベルには「冷やでも燗でも楽しめます」と書いてあります。

ようし、お燗してみようじゃないですか。

せっかくなので、ちゃんと徳利に入れて温めてもらうことに。

 

ノンアル日本酒を燗にしてもらったら……

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f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainうわ、よけい酸っぱくなった!

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plainこれは甘いお酢ですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plain温めたら、余計遠くに行っちゃったなぁ。これ何も言わずに出したら、ノンアルの日本酒だってわからないだろうなぁ。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180110172545p:plainそういう意味じゃ、ノンアルビールはちゃんとビールだってわかりますよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133629p:plainノンアルビールがいかに素晴らしいか、という気持ちになってきた。

 

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最後にワインをもう1本。

ドイツ産のロゼなんですが、アルコールが0.5%だけ入ってるんですよ。

そんなちょっとでも、味に影響があるのでしょうか?

 

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f:id:Meshi2_IB:20171227133639p:plainあ、匂いがワイン。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainあ、これはだめです、これ僕がゲーゲー吐くやつです。(※VARIさんは下戸)

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133626p:plainこんな少しのアルコールでもわかるんだ。

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133616p:plainわかりますね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180110172545p:plain確かにいますよ。アルコールいたよ!

 

f:id:Meshi2_IB:20171227133630p:plainおいしい! これ、ワインですよ。

 

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なんと、わずかが0.5%だけでもアルコールが入ってるだけで、この高評価。

アルコール様、偉大。

アルコール様、素晴らしい。

 

ノンアル飲み会は盛り上がるのか?

というかですね、どうにも盛り上がらないんですよ、ノンアル飲み会。

ノンアル飲料を飲んでは、「う〜ん、どうかな……」みたいな会話を続けてたので、ムードもだんだん盛り下がってくるし。

おまけに、口数も減ってきます。

普通の飲み会だと、飲めば飲むほどにハイになってくるんですが、どんどんダウナーになっていく感じ。

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できるだけ普通の飲み会に近づけようとした分だけ、違和感が大きくなってしまったみたいです。

しまいには「私は酔っ払っていないと、ちゃんとしゃべれないコミュ障なんだ」と涙ぐむ人まで出てきちゃいましたよ。

 

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じゃあ、もうノンアル飲み会は終了。

ここからはただの飲み会だ!

てなことでお酒を買ってきて飲み始めたんですが、いやぁ、これがびっくりするほどにムードが変わるんですね。

開始3分にして、みんなの口数は増えるし、笑顔になるし……。

 

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あらためてアルコール様の偉大さを実感しました。

ああ、世界にお酒があってよかった。

お酒最高!

 

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ちなみに、大量に残ったノンアル飲料には、キンミヤ焼酎を入れてスタッフ全員で飲み直しました。

おいしかったです!

 

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書いた人:安田理央

安田理央

1967年生まれ。フリーライター、居酒屋お通しコレクター、アダルトメディア研究家、ニューウェーブ歌手、イベント司会、駅弁大会エバンジェリストなど、色々。好きなサッポロ一番はしょうゆ味。

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お店情報

メルシー

住所:東京新宿区馬場下町63
電話番号:03-3202-4980
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜日、祝日

www.hotpepper.jp

 

ムラマツヒロキ a.k.a Murama2

ムラマツヒロキ a.k.a Murama2

漫画家兼DJ。早稲田大学文学部中退。漫画家としてはムラマツヒロキ名義でガイドワークス『パチスロパニック7』『別冊パニック7』にて『ホール営業日誌』を連載中。DJとしてはMurama2名義でアナログオンリー、オールジャンルのロックDJとして渋谷clubasiaにて隔月開催のLIVE&DJパーティー「NUGGETS」レギュラー出演をはじめ都内の様々なイベント&パーティーに出演。ロック至上主義DJパーティー「TEASER」主催。

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