ローストビーフを自作するといいことしかない

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「ローストビーフ自作」のメリットを最大化する方法

ネットの海は広大なので、ローストビーフの自作レシピも乱立しております。

我こそは最ウマ、我こそは手間なし、我こそは目ウロコ落としなど、特徴ある作り方がたくさんあります。

たくさんあるのは豊かなことですが、知りたいのは「自分にとってのベスト」です。

質が高くおいしいものを食べたければ、結局はお店に行くのがコスパ最強。

単に安く食べたいなら、スーパーで売られてるカット済み完成品を買うのが最適。

 

今回は「ローストビーフを自作することで享受できるメリットを最大化したい」という正直な欲望を基準にして、レシピを比較考察します。

 

結論を先に言っておくと、 自作のメリットは「圧倒的な物量と味付け自由度のもたらすぜいたくを勝手に楽しむこと」でした。

 

作り比べ作戦です

やってみた焼き方は3種類です。

 

  • フライパン
  • フライパン + オーブントースター
  • オーブントースター

 

筆者はフライパンとトースターを両方使うやり方が気に入りました。

まずは焼く前の下ごしらえ。

これはどの方法でも共通です。

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牛肉のかたまりです。だいたい250〜300グラムかな。

これは肩ブロックですが、ローストビーフの場合は赤身メインのモモ肉がおすすめです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180327211632j:plain冷蔵庫から出して室温にします。

温度が上がるのにはけっこう時間がかかるので、調理の半日くらい前に出しときましょう。

 

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調理開始30分前になったら、全面に塩コショウをすり込みます。

ここでさらに放置。

塩コショウしてから30分ほど経ったら焼きますよー!

では、3つの焼き方で試作していきましょう。

 

フライパン

  1. 全面10カウント焼き & 5分休み
  2. これを5~7セット繰り返す

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フライパンは中火。

なんらかの油をひいて肉をどーん。

1面あたり10秒、というか「いーち。にー。さーん……」と10まで数えたら次の面を焼きます。

油が跳ねるので長ーいトング推奨です。全面クリアしたら次の工程。

 

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火を止めて、肉を焼き網などに乗せてフライパンの底から浮かせます。

肉を休ませる、というやつです。

 

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そしたらフタをして保温効果に期待しつつ5分待つ。

キッチンタイマーがピピっと鳴ったらフタを取り、網を外し、再び中火で肉を全面10カウントずつ焼きます。

この工程を5~7セット行なうと。

 

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じっくり熱が通ったかたまり肉はパツパツとした弾力が出てまいります。

感触と見た目で焼き終わりを判断します。

 

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表面は焼き目もくっきり。

中身はシズル感あふれるローズピンク。

十分な出来のローストビーフではないでしょうか。

肉に小1時間つきっきりでお世話してきました。

じっくり手をかけて作った満足感はありますけど、この手間をどう考えるかは難しいところ。

 

フライパン + オーブントースター

  1. フライパンで全面焼き(1面あたり30秒)
  2. 耐熱プレートに置いてオーブントースター(中)で10分焼く
  3. 冷めるまで庫内で予熱調理

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牛脂などを溶かして中火のフライパンにぱーん。

 

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1面あたり30秒焼いていきます。

まあ、だいたいでいいです。

 

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貫禄あるたたずまいですなあ。

こんな具合に全面に薄く焦げ目がついたら次の工程。

 

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オーブントースター用の天板にそのまま乗せます。

こういうのは100均で買えます。

くっつかない加工がされていて、いろいろ便利です。

アルミホイルでも代用可能です。その場合はへりを折り上げて汁がこぼれないようにしましょう。

 

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オーブントースターの出力は「中」くらいで10分焼きます。

チンとなっても扉は開けずに、触れる温度になるまでそのまま冷まします。予熱調理ってやつですね。

 

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フレッシュと加熱済みのちょうど中間の色、アミノ酸がおいしくなってるのが目でわかります。

ローストビーフ自作はこの境地、この断面を見る瞬間が楽しい。

ちなみに作業もめちゃくちゃ簡単です。

フライパンで焼き目つけたら、あとはトースターに入れっぱなし。

機械任せでオッケーですからね。

 

オーブントースター(ホイル包み焼き)

  1. スライス玉ねぎやキノコと一緒にアルミホイルでびっちり包む
  2. オーブントースター(強)で30分焼き庫内で予熱調理

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アルミホイルを広げて、玉ねぎのスライスをしき、肉を置き、玉ねぎのスライスを乗せます。

玉ねぎ以外ではキノコもアリです。

玉ねぎやキノコは肉が直接アルミホイルに当たらないためのスペーサーでもあり、甘味づけ風味づけのアイテムでもあります。

 

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さっきの状態からアルミホイルでビチーと包みます。

空気は断熱効果が高いので、空間ができないようにきっちりシメます。

 

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オーブントースターに入れて、強モードで30分焼きます(実は10分焼きだとほとんど生だったのです)。

 

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チンと鳴ったら、触れる温度になるまで庫内で放置。

扉は閉じたままです。

毎度おなじみ予熱調理です。

 

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肉のカーニバルや~。

そりゃそうです。

いやあ、玉ねぎのいい香りがします。

 

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これ、つまり「ホイル包み焼き」なんですよね。

「ローストとはなにか」という根源的な疑問が思い浮かびます。

ローストとは炙り焼き、蒸し焼きとのこと。

コーヒー豆の焙煎もロースト。

本格的なオーブンでじっくり焼くのもローストですね。

じゃあ、これは……。

この包み焼きメソッド、熱は通りますが、表面は焦げないのでちょっと食感のおもしろみに欠ける気がします。

 

ネットには「最高の焼き方」ばかりで迷うでしょ

さて3つの焼き方をやってみました。

たぶん、ローストビーフ自作のベストは「コンベクションオーブンでじっくり焼く」なんですけど、そんなもん一般のウチにはありませんわい。

そこで「ウチにあるものでできるアイデアレシピ」がネットにあふれてくるわけです。

炊飯器の保温モードを使う有名な方法もありますよね。

どのレシピも「自分のやり方が最高」というテンションで書かれるので、普通にレシピを探してると迷ってしまいます。

今回やってみたローストビーフ自作法はどれも満足いく結果となりましたので、好きな方法でビーフをローストしてみてください。

私はこれから食べます。

 

圧倒的な物量と味付け自由度を楽しむ

ローストビーフの自作のメリットとはなんでしょう。

安い。

そうですね。

ローストビーフを自作すると、どうしてもたくさんできてしまいます。

それが安さにつながるんですけど、自作のメリット最大の部分は「どういうふうに食べてもいい、だっていっぱいあるしさ」という自由とぜいたくにあります。

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スーパーのローストビーフ売り場にあるローストビーフのソース。

ホースラディッシュが入っているアレでビタビタにひたして、マッシュポテトと一緒にいただくオーソドックスな食べ方をしてみました。

ソースをかけてちょっと置いたものは、味が染みて、なぜ外国人がこのように食べようと思ったかがよくわかります。

牛肉とこのソースの組み合わせは実においしい。

マッシュポテトで味の濃さも調整できるし、一緒に食べてもおいしい。

先人の知恵に「なるほど」と納得です。

 

そして次は。

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ウニ、どさー!

違うんス。

聞いてください。

自作ローストビーフのメリットは圧倒的な物量と味付け自由度のもたらすぜいたくです。

ウニと牛肉。

そう、このウニ乗せローストビーフ丼。

お店で食べられる憧れのメニューですし、実際おいしいんですけど、ウニと牛肉をこんだけのバランスで食べようとするとサラリーがバーンアウトします。

丼だとご飯の量も多いので「アタマ」と「飯」のバランスも難しくなってきます。

ローストビーフを自作すると、自分が食べたかったバランスで「ウニローストビーフ丼」とフードファイトできるんです。

わさび醤油をかけて泣きながら食べましょう。

なんてぜいたくだ。

最高だ。

 

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ローストビーフ丼はおいしいけど、丼で食べると1杯で満足しちゃうじゃないですか。

家で茶碗で食べるとおかわりができるんですよ。

味変えて。

何度でも。

バカみたいでしょ。

筆者は常々、ローストビーフと「牛のたたき」の違いについて疑問がありましたので、生姜とにんにくをガバガバに溶かした醤油でローストビーフを食べる実験をしましたね。

ローストビーフとか偉そうに言っても、西洋の牛たたきでしょ、こんなの。

 

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生姜にんにく醤油でビタビタになったローストビーフでこういうふうにご飯を巻いてパクっですよ。

 

ううう、うまい。

生姜とにんにくを溶かした醤油と白ご飯、そこに最高のコンディションで加熱された牛肉。

人間がダメになりますね。

 

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翌日の昼メシです。

自作するとどうしてもたくさんできちゃうので、食べ放題になってしまうんですな。

いやあ、うれしい悲鳴が出ちゃうなあ。

まいったなあ。

自作ローストビーフのメリットを最大化する方法は、この圧倒的な物量と味付け自由度のもたらすぜいたくを楽しむことだと思われます。

パンにはさんでもいいし、丼にてんこ盛りしてもいい。

お店でオーダーを特注しないとできないアホな食べ方ができる。

それが楽しいのではないでしょうか。

 

書いた人:鷲谷憲樹

鷲谷憲樹

フリー編集者。ライフハック系の書籍編集、専門学校講師、映像作品のレビュアー、社団法人系の広報誌デザイン、カードゲーム「中二病ポーカー」エバンジェリストなど落ち着かない経歴を持つ器用貧乏。

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「ぬるそば」を知っていますか?極楽系「飲める立ちそば店」が楽しすぎた【東京ソバット団】

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「飲める立ち食いそば店」のニューカマー

こんにちは、東京ソバット団の本橋です!

今回のお店は、「飲める立ち食いそば店」。

これまでもいい感じのお店を紹介してきましたが、今回もなかなかですよ。

そのお店があるのは方南町。

メトロ丸ノ内線の方南町駅を出て、方南通りを新宿方面に少し行った路地を入るとあります。

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お店の名前は「Y’z☆Kato」。

ちと表記が面倒だし、みんな「ワイズ」と読んでいるので、以下「ワイズ」と書きますね。

 

この「ワイズ」がオープンしたのは2017年の9月なんですが、実はその前がありまして、それが立ち食いそばファンの間では有名だった「ちかてつそば」なんですよ。

メトロ方南町駅の地上出口そばにあって、豊富な天ぷらと「ぬるそば」なるメニューが好評だったんですが、建物の老朽化もあって17年の6月に閉店。

場所と店名を変えて再オープンしたのが、この「ワイズ」なんです。

 

で、その「ワイズ」が以前と変わって飲めるお店になっているという噂を聞きましてですね、ちょっと飲んでみようかと。

以前、取材に協力してもらい、めでたく団員3号となったケビン氏を召喚して行ったんですが、これが想像以上に楽しいお店だったんです!

 

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店頭にはこんな感じで持ち帰り天ぷらが売られているわけですが、その奥の貼り紙を見てください。

通常は揚げ置きの天ぷらが、15時からは揚げたてでいただけるんですって! 

こりゃもう酒のアテにはぴったりじゃないですか!

 

さて、店内はというと、こんな感じ。

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厨房正面にカウンター、奥にテーブルが1つあるんですが、とにかくメニューがあちこちにあるんですよ。

 

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まずはそば・うどん類。

 

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レギュラーの天ぷらですね。

 

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天ぷら含むトッピング類。

 

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バラミックス天のご案内。

 

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そしてあった! ぬるそば!

 

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はいはい、定食類もありますよっと。

 

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もちろん、アルコール類もバッチリ。

押し寄せてくる情報の洪水にクラクラしそうですが、とにかく飲める雰囲気がプンプン。

まずは缶ビール(350円/350ml)で乾杯をしてから、じっくりオーダーを決めましょうか。

 

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この、あれこれ迷っている時間が楽しいんですよね~。

 

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この日は18時過ぎにお邪魔したんですが、なかなかにぎわっておりました。

実は飲むお客さんは午前中や午後の早い時間のほうが多いんだとか。

次はぜひ昼酒でいきたいですね~。

さて、討議の結果、注文したのは……。

 

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ゲソ天バラミックス(100円)に、

 

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なす天(90円)と、

 

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むきえび(100円)です!

 

いや~、どれも揚げたてサクサクでうまいですよ!

 

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ちなみにバラミックス天とは、メインの天ぷらに野菜の天ぷらがミックスされたもの。

野菜は日替わりになりますが、この日は春菊に紅しょうがにかぼちゃといった布陣。

この量で100円ですよ!

 

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さてさて、天ぷらとビールでちょっといい気分になってきたんで、2杯めにいきましょうか。

 

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チューハイ類にハイボール、日本酒に焼酎とあれこれそろっていて、これまた悩んでしまいます。

 

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しばし悩んで、角ハイボール濃いめ(350円)をセレクト。

缶ビール以外は、飲み物を選んだら自己申告して、氷の入ったグラスをもらうシステム。

ちなみにトリスハイボールもあったんですが、角ハイと同じ値段でした。

う~ん、太っ腹!

そして2杯めのアテには、鍋焼きうどん(550円)を。

これがなんとカセットコンロに乗せられ、グツグツ状態で出てくるんですよ。

 

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具はかき揚げに玉子、餅に春菊とちくわ、さらに舞茸になると。

「これ、550円でいいんですか?」と聞きたくなるぐらいのボリュームで、アテに最高!

 

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よく煮込んだうどんもいい感じ。

 

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ツユを吸ってトロトロになったかき揚げもたまらないですね~。

 

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うまい!

 

追加でちょいと珍しい、さきイカのかき揚げ(120円)を頼んだんですが、これまたアテに抜群。

鍋焼きうどんのツユをたっぷり染み込ませてからいただきました。

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名物「ぬるそば」ってどんな味?

さてさて、ビールとハイボールでちょうどいい具合になってきたんで、そろそろ「ちかてつそば」時代からの名物、ぬるそば(280円)をいただきましょうか!

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ぬるそばってなんだよって思うかもしれませんが、文字どおりのぬるいそば。

熱さで3種類ありまして、普通の熱いツユに水で締めたそばの「1 少しぬるい」と、常温ツユに締めないそばの「2 通常」と、常温ツユに水で締めたそばの「3 だいぶぬるい」の3種類があるのです。

今回は「3 だいぶぬるい」をセレクト。

さてさて、どんだけぬるいんでしょうか。

ちなみにそば以外に、うどん、きしめん、ソーメンがありますよ。

 

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まずはツユをひと口。

うん、ぬるい。

 

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ぬるいですね。ケビン氏も納得。

 

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当然ですが、そばを食べてもぬるいです。お味はというと、そばはちょいゴワ。ツユはぬるいこともあって、淡い感じがしますかね。なんというか、普通のそばです。ただし、ぬるい。

「ぬるいそばってどうよ」って思うかもしれませんが、普通にそばもツユもうまいですからね。

熱かろうとぬるかろうと、うまいもんはうまいんですよ。

ぬるそばには天ぷらを乗せるとツユの吸いが悪いという欠点はありますが、飲みの締めにはこのゴクゴクいける感じが最高なんです。

こんなメニュー、よそにはないと思いますが、由来を聞いてみてびっくり。

なんとはこのぬるそばは、店主の加藤さんが猫舌だったことから生まれたんですって!

 

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以前の「ちかてつそば」は地下鉄出口の横だったため急いで食べたいお客さんが多く、早く食べられるぬるそばは、なかなか好評だったんだそうです。

それをこの「ワイズ」でも提供していると。これから暑くなったら、もっとぬるいそばを出すと、加藤さんは意気込んでいました。

 

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いやはや、他にも紹介したいメニューがいろいろあるんですが、そろそろ閉店なので、今日はこのへんで。

この「ワイズ」はとにかくメニューが多いんで、初見で行くとかならず迷うことになると思うんですよ。

もし行くのなら、まずはこの記事をよく読んで。

絶対に楽しめること、請け合いです!

あ、行くなら早い時間のほうが、ゆっくり飲めておすすめですよ!

 

お店情報

Y’z☆Kato(ワイズ)

住所:東京都杉並区方南町2-15-5
営業時間:平日6:00~19:00(LO) 土曜日6:00~17:30(LO)
定休日:日曜日・祝日

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤、そしてケビンの3名。

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ナポリタンの具はハム、ベーコン、ソーセージのどれがベストなのか?【プロ&ブロガーに徹底聞き込み】

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今回から始まった新連載、ハクオーことフードライターの白央篤司が、毎回ひとつの食テーマを掘り下げてお届けします。

 

ナポリタンの「具問題」

唐突ですが、今回はナポリタンの“具”について考えてみたいんです。

ナポリタンの具といえば、定番どころで玉ネギ、ピーマン、マッシュルームときて……他に何が浮かびますか?

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  • ハム
  • ベーコン
  • ソーセージ(ウインナー)

この3つのうちのどれか、という人は多いんじゃないでしょうか。実際レシピを調べると、「3つのうちのどれか × 玉ネギ・ピーマン・マッシュルーム」という構成はすごく多い。

 

うーむ。

今まで何気なくハム、ベーコン、ソーセージ入りのナポリタンを食べていたけど、作り手はどんな思いからそれぞれをチョイスしているんだろう?

どんな違いがあるのか?

どんな良さがあるものか?

 

急に気になっちゃったんですね。捜査の基本はまず聞き込みから、まずはその道のプロに質問してみました。

  1. ナポリタンを作る場合、ハム、ソーセージ、ベーコンのうちどれを使いますか? 
  2. いずれも使わず、別のものを使う場合は何を使うか教えてください
  3. それを使用する理由はなんでしょうか?

こんなアンケートを実施してみたんです。 さっそく、料理家さんブロガーさんたちの回答をごらんください。

 

【ソーセージ派】藤村公洋さん

トップバッターはバーテンダーで料理家の藤村公洋さん。実際にバーでナポリタンを提供していた経験もおありです。いろいろ作られてきた上でのチョイスとは……?

 

僕はソーセージ派です。
ベーコンは薫香が強すぎてジャマになり、ハムは逆に存在感がない、というのがその理由。ソーセージはベーコンとハムの中間というか、ほどよい存在感が出るのがいいですね。

 

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なるほど。そしてさらには

 

ハムとベーコンは、どちらも薄切りにすると、炒めたあとにフライパンにくっついて料理しにくいのもイヤなんです。

 

と藤村さんは続けました。

  • ほどよい存在感
  • 調理もしやすい

ということで、まず藤村さんはソーセージに1票

 

編集部注※各ナポリタンの写真は執筆の白央さんが調理・撮影したイメージカットで、各料理家さんのものではありません。念のため

 

【ハム派】イナダシュンスケさん

続いてツイッターでも、おなじみイナダシュンスケさんにうかがってみました。

「エリックサウス」など各種レストランの業態・メニュー開発を手掛ける専門家で、先ごろは洋食ビストロ「マカロニ軒」をプロデュースされたばかり。

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強いて言うと、クセも個性も薄いハムでしょうか。ナポリタンにおいて肉は主張せず、最小限であって欲しいんです。薫香とか、脂の主張のないものをごく少量使いたい。

 

ただし、

 

スパムでやる時は別。スパムはたっぷり入れたいです。スパムのナチュラルなおいしさはナポリタンを邪魔しないと思います。

 

とのこと。

いやはや、不勉強でした。ナポリタンにスパムという選択肢もあるのですね。検索してみればスパム派もけっこう多いよう。

ひとまず 

  • 肉の存在感は最小限にしたい
  • クセもなく個性もひかえめ

ということで、イナダさんハムに1票さらにハム派が続きます。

 

【ハム派】久保百合子さん

料理雑誌やテレビをはじめ、各方面で活躍するスタイリストの久保百合子さん。著名な料理研究家のスタイリングも長年手掛けられています。

 

ハムです。ナポリタンの味わいの邪魔をしないのがいいですね。ベーコンだとスモーキーさが目立ちすぎてしまう。気分転換でソーセージを使うことはありますが、基本はハム。なんならハムも使わないことも。その場合はシイタケなどのキノコを多めにして作ります

 

何かが突出するのではなく、肉と野菜がなだらかにひとつになってナポリタンを作りあげる……というイメージでしょうか。あくまでナポリタンの主役はケチャップと麺、という考え方の人はハムに行きつくのかもしれない。

というわけで久保さんはハムに一票

 

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▲シイタケ入りのナポリタンが気になって実作してみました。これはハム入りで、シイタケ、ブナシメジ、マッシュルームを使用。コクが増して実にうまかったです!(白央)

 

しかし、もちろん「存在感がほしい!」という意見もあるわけです。

 

【ベーコン派】ツレヅレハナコさん

 

うちは断然ベーコンですね。ベーコンをじっくり焼いて、そのうま味と脂をナポリタンソースと混ぜ合わせ、パスタに吸わせるようにして食べるのが好きです。ハムやソーセージに比べると断然パンチが出ますよね。

 

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インスタでも話題、数々のヒット著書でもおなじみのツレヅレハナコさんはベーコン派。ここまでは「存在感をなるべく控えめにしたい」という意見が続きましたが、逆にクッキリ存在を際立たせたい、というのもわかりますね。

ちなみにハナコさんは、良質な手づくりベーコンが手に入りやすいというのも理由の1つにあるようです。

  • 3つの中では際立ってパンチが出る!

ということで、ハナコさんベーコンに1票

 

【ハム&ソーセージ派】重信初江さん

 

おなかが空いているときはソーセージ。ボリュームが出ますからね。

ワインのおともにするときはハム。普段はハムが多いですね、つまみになります。

 

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NHK『きょうの料理』などでもおなじみ、料理研究家の重信初江さん。豊富なレパートリーと作りやすく明快なレシピで、幅広い層から支持を得ています。そんな重信さんは、

  • おつまみにするなら→ハム
  • 普段の食事では→ソーセージ

という使い分け。「ハムは存在感が薄い」という意見は、別角度だと「お腹に軽く、酒と一緒に楽しむときにいい」ともなるわけですね。

そういえばナポリタンにワイン、やったことなかったな……(いつも単体でガッツリ食べて終わってしまう)。今度ゆっくり、楽しんでみよう。

ちなみに重信さん、

 

ナポリタン大好きなんですけど、最近ちょっと太ったのであまり作らないようにしてます(笑)

 

とのことでした。(;^ω^) 

  • 軽さを活かしておつまみならハム
  • ボリュームを出したいときはソーセージ

以上が、重信さんのご意見まとめ。そしてここからソーセージ派が続きます。

 

【ソーセージ派】きじまりゅうたさん

 

ソーセージが昔から我が家の定番なんです。「ナポリタンにはソーセージが入っているもの」という刷り込みは大きいかもしれません。

 

NHK『きじまりゅうたの小腹がすきました!』でもおなじみ、料理研究家のきじまりゅうたさん。祖母が村上昭子さん、母親が杵島直美さんと、親子三代で料理研究を続けられています。

きじまさん、ソーセージを使う良い点はどこでしょうか?

 

ソーセージから出る脂分と塩味が麺全体になじむところですね。ベーコンやハムだとケチャップの強い味に対して繊細すぎる。そしてソーセージは他の食材より味にしても見た目にしても、ジャンク感が出ます。しっかり焼いて、カリッとプリッとさせて、食感も楽しめますね。高級なものより、スーパーで2パックいくらで売っているようなソーセージがいい。

 

なるほど、ジャンク感。

たしかにソーセージナポリタンって、ベーコンやハムでやるよりも大衆感が増すような。厚切りベーコンなら高級感とパンチが増し、ハムだと全体の統一感が出る……うーん、ちょっと見えてきいたぞ。ということで、

  • ジャンク感が出る
  • ケチャップにしっかり対抗
  • カリッ&プリッとした良食感

以上から、きじまさんはソーセージに1票。さらにソーセージ派が続きます。

 

【ソーセージ派】服部志真さん

 

ソーセージをやや大きめの切り方で使います。慣れ親しんだ喫茶店のナポリタンがソーセージだったので「ナポリタンはソーセージ」という刷り込みがあるんです。ピーマンとの相性も良いかと。

 

「しま食堂」として食イベントやケータリングで活躍される服部志真さん。ナポリタンには「刷り込み」ってやっぱり、ありますね

今回ご紹介した以外にも、食雑誌の編集者やクッキングスタイリストの方々にアンケートに協力してもらったのですが、「味わいや相性という以前に、初めて食べたナポリタンが〇〇だったので、以来ずっと使っている」と答えた方は多かったんです。

「子どもの頃に好きになった組み合わせが忘れられない」という人は、ナポリタンの場合特に多いよう。

 

さて、最後はとっておきのご意見番を。好みの具のほか、ナポリタンにまつわるあれこれをインタビューしてみましたよ。

 

【ソーセージ派】イートナポさん

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ナポリタンブロガーのイートナポさん

日本のみならず、世界を旅して今まで2500食以上のナポリタンを食べ歩かれてきました。ブログ「ナポリタン×ナポリタン」にはそのヒストリーがたっぷりと刻まれています。『マツコの知らない世界』(TBS系列)のナポリタン編にも登場されたので、ご存じのかたも多いのでは?

 

さっそく教えてください。

イートナポさんはベーコン、ハム、ソーセージのどれ派でしょうか?

 

イートナポ:ソーセージです。ただ味というよりは、見た目のワクワク感というか、インパクトとして好きなんですよ。幼少期にソーセージのナポリタンに憧れたんですね。

 

おお、やっぱり「刷り込み」って強いものだなあ。

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▲イートナポさん好みは、ソーセージを切らず、ごろっとそのままがのっているスタイル。最近この手のタイプでヒットだったのは札幌の喫茶店「オリンピア」のナポリタンだそう。

 

イートナポ:同様に、ベーコンだったら厚切りであってほしい。しかし食べ歩いていて、厚切りベーコンのナポリタンはあっても、厚切りハムのナポリタンってほとんどないんです。

 

どうしてなんでしょう?

 

イートナポ:原価の問題でしょうね。個人的にはナポリタンって外で食べる場合750円ぐらいであってほしいんです。この価格だと、ハムを厚切りにすると大変じゃないですか。ソーセージもベーコンも多くは入れられない。セットでコーヒーつけて750円だったらもっと大変ですし。

 

たしかにそうですね。安く提供したい場合、または高級感を出したい場合、それぞれでチョイスも変わってくる……そういう視点はこれまで抜けていました。

ところで、せっかく2500食以上のナポリタンを食べたイートナポさんだからこそ、聞いてみたいことがあります。ハム、ソーセージ、ベーコン以外を使っているナポリタンで、印象的だったものはありますか?

 

イートナポ:それらに代わるものとなると、まずエビが多いですね。なぜかエビ入りナポリタンって横浜に多いんですよ。ほかでは魚肉ソーセージあり、ベーコンとソーセージ、ハムとソーセージの合わせ技もあり、肉無しのもあります。

 

おお、ベジナポですね。

 

イートナポ:けっこうありますよ。玉ネギにキャベツやニンジンという焼きそば系のナポリタンもあれば、ナス入りも。とあるお店ではキュウリが入っていたこともあります。さすがに驚きました(笑)。

 

それはオリジナリティー高い!

 

イートナポ:でも、基本僕はナポリタンってなんでもありだと思ってるんです。具無しで、麺とケチャップだけでもナポリタンですから。先のキュウリ入りナポリタンにしても、店主が昨日のあまりもので作ってるような感じのお店だったんですよ。それでいいと思うんです。たくさん食べてきて思うのは、ナポリタンはフリースタイルってことです。

 

なんでもありの世界、ということですか。

 

イートナポ:作った人が「これはナポリタン」と思えばナポリタン、そういう自由さがいいなと思うんですね。マニアックに定義されない自由さがナポリタンのいいところ。

 

うーん、ナポリタンって大きいなあ……。

イートナポさん、どうもありがとうございました。ブログ更新楽しみにしてますね。

 

まとめ

みなさんのご意見から、それぞれの特徴をまとめてみます。

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三肉三様、それぞれの良さがありますな。皆さんはどれ派ですか? 

 

ちなみに、図式化してみるとこんな感じでしょうか(下参照)。

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実は去年、ツイッターで同様のアンケートをお願いしたんです。その結果はこちら。

 

 

投票数は1821票、結果はソーセージ派がトップ。

これ、またリプ欄が楽しいんです。「在庫一掃」とか「そのときあるもので」とイートナポさんと同意見のかたもいれば、「減塩をしているので鶏肉を入れている」というかたも。そう、ソーセージにベーコン、ハムって塩分けっこう高いんです。おとなのナポリタンはそのへんも要一考かなあ。

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ナポリタン談義は尽きませんな。

 

今回は料理家のかたから、おいしく作るコツもいろいろ聞きました。また別にナポリタン企画、考えてみます。長くなりましたが、以上ナポリタン具の一考察でした!

 

企画・文・撮影:白央篤司

白央篤司

フードライター。雑誌『栄養と料理』などで連載中。「食と健康」、郷土料理をメインテーマに執筆をつづける。著書に「にっぽんのおにぎり」「にっぽんのおやつ」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)がある。

過去記事も読む

自宅で絶品すぎるモツ鍋を作るための「ある方法」とは

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「モツ」は炙ればうまくなる

モツ鍋はお店で食べるもの、というイメージが強いのはなぜか。

新鮮なモツを買ってきて、スープに入れればいい。簡単である。

しかし、お店で食べるような味にはならない。だから外で食べる。

もちろん専門店で食べるモツ鍋はとてもおいしい。

しかし、ある簡単な方法で、自宅でも最高にうまいモツ鍋を作ることができるのだ。

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▲おいしそうなモツ鍋。これはイメージです

 

家で食べるモツ鍋が魅力的でない原因は2つある。

まず、スープのクオリティーが違うこと。

老舗のモツ鍋専門店の味にはかなうべくもないが、これは市販のスープを買ってくればある程度は解決できる。

もうひとつは、モツそのものの違い。

専門店のモツは、市場から届いた新鮮なものを使用しているため、プリプリ度が全然違う。スーパーで買ってきたモツと比べたら、その違いは一目瞭然だ。

つまり、新鮮なモツが手に入るかどうかによる。

 

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▲肉屋さんで売ってます

 

スーパーではなく、肉屋さんに行けば新鮮はモツは手に入る。

私が住む品川区の西小山・武蔵小山周辺は、区内に食肉市場があることから、新鮮な肉や内臓を扱っているお店が多い。

家の近所にある、ごく普通の肉屋さんで買ったモツ(小腸)を使って、最高のモツ鍋が作れたらうれしい。

かねがねそう思ってきた。

そして、私は気がついた。

ある方法を使えば、自宅でも簡単においしいモツ鍋が作れることに。

 

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▲モツ鍋を作ろうと決意して最初にしたことはガスレンジの掃除

 

個人的な話で恐縮だが、モツ鍋って本当においしいと思う。

どこで食べたって、それなりにおいしい。

おいしいモツ鍋屋さんがあるんだ、と聞いて足を運ベば、予想以上のうまさにびっくりする。

私たちが思っている以上に有名店のモツ鍋はおいしい。

モツは私たちの想像力を簡単に上回る。

だが、会計を見てさらにびっくりする。意外と安くない。東京で食べるモツ鍋は、高級とは言わないまでも、安い料理の部類には入らないだろう。

だから、私はおいしいモツ鍋が家で簡単に作れるという記事を書こうと思う。

この手法を知ってから、私は3キロは太った。

週に2回はモツ鍋を食べたからだ。

恐るべしモツ鍋。

だが、後悔はしてない。

 

自宅で絶品モツ鍋を作ってみよう

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▲モツを買ってきた

 

自宅の近くで300gを買ってきた。

510円だった。

安い。

モツは下処理が欠かせない。

まずモツが持つ(シャレである)臭みを消すため、ゆでこぼしと呼ばれる作業が必須だ。沸騰させた湯でモツに熱を通し、それによって臭みを消す。

この際、青ネギの青い部分や、生姜などの薬味を入れるとさらに効果が高まる。

今回は生姜のみを入れる。

この段階でそこまで神経質にならないでもいい。その理由は後ほどわかる。

 

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▲モツを入れた鍋を沸騰させる。上にたまる白い泡状のものはアクである

 

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▲湯がいたら、ざるにあける

 

何度かこの工程を行うと臭みがさらに消えるが、今回は1回でオッケー。

「小麦粉でモツを洗うと汚れがよく取れる」という説があるが、「小麦粉と一緒にうま味が逃げてしまうので厳禁」という、まったく異なった見解もある。

モツの下処理は難しいのだ。私ごときが悩んでも仕方ない。

あまり考えすぎないようにしよう、人生は短いのだから。

 

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▲モツをカットします

 

手頃な大きさにカットする。

 

そしていよいよ魔法の道具が登場。

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ガスバーナーである。 

回転寿司に行くと、よく職人さんがサーモンを炙っている、あれである。

ガスボンベの上についているのが、着脱できるトーチバーナーと呼ばれる道具で、Amazonなどで1,000円ほどで購入できる。

あったら便利だろうけど、おそらく買わない道具の代表格である。

だが私はこのモツ鍋のために購入した。

察しのいい読者の方はもうおわかりだろうが、これを使ってモツを炙るのだ。

1,000円あれば、あの憧れの「炙り」が家庭で再現できるのだ。

決して高くない(言い聞かせている)。

 

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▲さて、どこで炙ろう

 

ゆでこぼしてカットしたモツをどこで炙ろうかという問題が発生した。

魚焼き網に水をしいてから火を当てるのがベストだろう。

だが、問題がある。

網の目が大きすぎて、焼いているうちにモツがこぼれ落ちてしまう危険があるのだ。

もちろん、細かい目の網を用意すれば問題ないだろうが今回は別の方法を模索する。

 

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▲いいものがあった

 

コンパクトスモーカーと呼ばれる燻製道具があった。これを使おう。

 

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▲細かい網の目がちょうど良さそうじゃないか

 

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▲この上にのせる

 

ウンウン。いい塩梅だ。さあ始めよう。

 

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▲ゴーという音とともにモツに向けて火炎を放射する

 

いきなり火炎の登場である。

初めて使うトーチはちょっと怖かったが、慣れてきたら恐怖感はすぐになくなる。

勢いに乗って、バーナーの火力を最大にする。

炎を直接モツにぶつけると、油の焦げるいい香りがしてきた。

ちょっと楽しい。

じゃんじゃん炙ろう。

 

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▲モツから火の手が上がった

 

火事である。モツの油に熱が入り、全体的に温まったようで、とうとうモツに火がついた。

焼肉屋さんでよく見るあれである。

だがバーナーの炎を消したら自然と消火した。

焼肉屋さんの網の上で肉が燃え上がるのは、恒常的な熱源(炭など)があるからだとよくわかる。

バーナーの火を消せば、モツも静かになる。

ゴー。ゴー。

火加減に注意しながら、何度かひっくり返して炙り続ける。

やがて、モツはこんがり色に変身を遂げる。

さっきまでの奥ゆかしい色白なモツと比べると、小麦色に輝くモツの方が断然魅力的だ。

新入社員だったら「生意気だが何かをやりそうだ」と上司から目をかけられるに違いない。

 

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▲こんな感じで完成。すでにおいしそう

 

モツの周囲は軽く焦げている。

だいぶ油が落ちたようで、最初の大きさの2/3になっている。ちょっと寂しいが、おいしく食べるための犠牲だと思えば、我慢できる。

余計な油をそぎ落としたとも言えるだろう。

そして、強火で炙ったことで臭みははとんど消えている。

この工程を経ることで、味わいはぐっと変わる。

余計な油と臭みが落ち、うま味が凝縮される。そう、この「炙り」こそ、モツを自宅でもおいしく食べる秘訣(ひけつ)なのだ。

 

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▲スープを作る

 

どうせだから、鍋のキモとなるスープも作ろう。

まずはキャベツを煮る。

材料は以下のとおり。

  • モツ 300g
  • 水 600ml
  • キャベツ 適当
  • にら 適当
  • 鶏ガラスープの素 大1(味覇 小1)(顆粒だし 小1)
  • 醤油 1/2カップ
  • みりん 大1
  • 砂糖 大1
  • 酒 1/4カップ

キャベツをガンガン煮て、柔らかくなったらニラ以外の全ての材料を投入。

5分ほど煮たらおしまい。

 

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▲最後にニラとお好みで唐辛子とニンニクを散らせば完成である

 

キャベツの量を多くすれば、カサは増えて甘みも増す。

砂糖の量はお好みで調整したい。

キャベツをたくさん入れると、水分は多くなる。

味が薄くなった場合は、味覇などで味を調整する。醤油の代わりに塩で作ってもさっぱりとしておいしい。

 

炙ってうまくならないものはない

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▲いただきましょう

 

いただきます。

もう、わかっている、絶対においしいって。

 

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▲見てくださいこのモツの焦げ目を

 

甘めのスープに、ちょっと香ばしい焦げ目がついたモツが入ると、味わいがぐっと増す。

モツが持つ(ダジャレです)油の甘みがスープに溶け出して、ちょっと例えは悪いが、ラーメンのスープを飲んでいるかのような錯覚に陥る。

鍋の締めは絶対にラーメンがいい。うまい!

 

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▲長男が写り込んだ

 

「うまいを表現する顔」を必死に作っていたら、モツの焼けた香りに釣られ、長男がふらふらとテーブルに引き寄せられてきた。

甘い匂いに誘われたのはカブトムシだったが、モツ鍋の香りに誘惑されたのは4月から小学校に入ったばかりの6歳児だった。

将来有望である。

そういえば、モツを炙っている時から、息子たちはそわそわしていた。

 

なぜ人は炙りに引きつけられるのか

味はもちろん、その匂いとダブルで楽しめるからだ。

サーモン、エンガワ、に加えて、モツだって炙ったらうまい。

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▲炙った結果、これだけの油が鍋に落ちていた

 

声を大にして言いたい。いや、小声だって伝わるに違いない。

炙ってうまくならないものはない。

トーチバーナーを買うし、もう炙らないなんて言わないよ絶対。

そんなフレーズが頭を駆け巡った春の夜であった。

 

書いた人:キンマサタカ

キンマサタカ

編集者・ライター。パンダ舎という会社で本を作っています。尿酸値13の痛風持ち。先日は足を引きずりながら立ち飲み屋の取材をしました。週刊実話で「売れっ子芸人の下積みメシ」という連載もやっています。好きな女性のタイプは人見知り。好きな動物は柴犬。好きな酒はレモンサワー。パンダとカレーが大好きです。

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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

300円台でできる今夜のぜいたく。「丸ごとカマンベールチーズのアヒージョ」【今週はとろ~りチーズ】

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こんにちは、料理研究家のエダジュンです。

今週はチーズを使ったレシピがテーマということで、ちょっとぜいたくなアヒージョレシピを紹介したいと思います。カマンベールチーズを丸々1箱使って、トロトロに仕上げたチーズアヒージョです。にんにくに香りと相性がよくクセになります。ワインのお供にどうぞ!

 

エダジュンの「丸ごとカマンベールチーズのアヒージョ」

【材料】(作りやすい量)

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  • カマンベールチーズ 6切れ(ホールタイプをカットしてもOK)
  • にんにく 2片 
  • 鷹の爪 1本 
  • 塩 粗挽き黒こしょう 各少々
  • オリーブオイル 1/2 カップ
  • バゲット 適量

 

作り方

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1. にんにくは横に薄切りにし、真ん中に芯があったら爪楊枝などで取り除く。鷹の爪は斜め切りにし、タネをのぞく。

 

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2. 小さなフライパンにオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れて、弱火で温める。にんにくの香りがたち、うっすら色づいてきたら、

 

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カマンベールチーズを入れて、塩と黒こしょうをふりかけ、チーズがとろけるまで弱火で温める。(1分もかかりません)バゲットを添えてお召し上がりください。

 

家飲みの救世主。バゲットが止まらなくなるので注意!

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今日はシンプルにカマンベールチーズのみでしたが、きのこ類やブロッコリー、えびやウィンナーなどが冷蔵庫にあれば、一緒に入れてもおいしくいただけます。スモークチーズを入れて、とことんチーズアヒージョにするのもいいと思います!

 

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ぜひ作ってみてくださいね。

 

作った人:管理栄養士 エダジュン

管理栄養士 エダジュン

パクチー料理研究家・管理栄養士。株式会社スマイルズに入社。SoupStockTokyoの本社業務に携わり、2013年に独立。家で作れるエスニック料理とパクチーを使ったレシピを研究中。「料理にやっちゃいけないことはない」がモットー。パクチーレシピの数々を録した『パクチー!パクチー!パクチー!』(NHK出版)、和・洋・中・韓・エスニック・ポタージュと150品のスープレシピをまとめた『これ1品で献立いらず!野菜たっぷり具だくさんの主役スープ150 』(誠文堂新光社)が好評発売中。

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店名=商品名という間違いのなさ。30年ハンバーグ一筋で愛される「ザ・ハンバーグ」【高田馬場】

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こんミンチは!

毎日ハンバーグのことで頭がいっぱい、日本ミンチ協会ハンバーグ王子のkazukazuです。

 

老若男女誰もが大好きな「ハンバーグ」。

このメニュー名をモロに店名に掲げるほどハンバーグに対しての愛情とこだわりを持つお店が学生の街・高田馬場にあるのをご存じでしょうか。

 

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その名も「ザ・ハンバーグ」

看板商品をそのまま店名に冠しているだけあって、お店に一歩足を踏み入れるとそこはかとない本物感が漂います。

 

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▲店内は肉欲をかきたてるウッド調な造り

 

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メニューがこちらです。

ハンバーグをメインにポークしょうが焼、ビーフカツレツ、ハーブチキンなどのメニューが並びます。

 

が、よくよくハンバーグのメニューを見てみると、

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「150g~1500gまで50g単位でお選びください」

とあります。

 

さらに、

「50g単位で細かく選べて、1500gまで焼けるのは日本で当店だけです」の文言が。

 

今までいろんなハンバーグを食べ歩いていたけど、ここまで細かくサイズを選べるハンバーグ店は初めて。

なぜゆえにここまで細かく選べるのか。

これはぜひお話を聞いてみたい!

 

というわけで、同店のマスター江本健吉さんにお話をうかがってみました。

 

一筋30年のハンバーグ愛

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▲「ザ・ハンバーグ」のマスター、江本健吉さん

 

創業は1988年。

2018年の春で30年を迎える「ザ・ハンバーグ」は、江本さんの父だった先代のアドバイスもあり、多くの人が大好きなハンバーグをお腹いっぱいに食べてもらいたいということでここ高田馬場の地にオープンしました。

ちなみに江本さんのお父さんは御茶ノ水の洋食屋の名店「キッチンカロリー」を立ち上げた方なんだそう。

そんなお父さんの意思を継ぐこちらのお店のポイントは、「個人店がゆえに小回りが効くところ」(江本さん)。

お客さんにとって一番の状態で食べてもらえるようにとハンバーグのサイズを細かく選べるようにし、さらにトッピングのチーズ、目玉焼き、ベーコン、温野菜もシングル、ダブル、トリプル……とお客さん好みにカスタマイズできるようになっています。

 つまりは、お客さんのことを第一に思って誕生した注文スタイルだったわけです。

また、ハンバーグの中に何が入っているかお客さんにもわかるように全部見せちゃおうという考えのもと、店内はオープンカウンターに。

 

そのカウンターにど~んと鎮座しているのが、

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ミンチ肉をひくのに使用する「ホバート社製のミートチョッパー」。

本体はアメリカ製、刃はドイツ製と言うこだわりよう。

 

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▲アメリカ・イリノイ州シカゴに本社を置く「HOBART(ホバート)」

 

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その日に使用するミンチ肉を毎朝ひいています。

 

「お客さんからのおいしい! という一言が何よりもの元気の源だからね。日本一のハンバーグを作っているっていう気持ちで毎日仕事してますよ」という江本さん。

ハンバーグの話をしている時のお顔は終始笑顔いっぱいで、ハンバーグ愛があふれていました。

 

1500gの超巨大ハンバーグを注文

そんなマスターが作り上げるハンバーグはおいしくないわけがなかろう。というわけで、ハンバーグ愛を余すことなく全身で受け止めるべく、私kazukazuはお店最大サイズのハンバーグを注文してみます。

 

そう、1500gのハンバーグを。

 

まずは冷蔵庫から出された特大のミンチ肉の塊をご覧下さい。

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重量はちょうど1500g。この牛豚合びき肉を両手を使って力強く成形していきます。

 

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▲目の前でペッタンペッタンとたたかれるミンチ肉は見ていてなかなかの迫力!

 

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成形後はこんな感じです。

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▲左のバカデカイ大陸が1500g。右の孤島は150gサイズのハンバーグ

 

ここでハンバーグのこだわりを聞いてみたところ4つのポイントがあるとのこと。

本来4つとも企業秘密ということでしたが、どうにか1つだけ教えていただきました。

その1つというのが、牛7:豚3の合びき肉を使用。使用する部位はよりおいしさをもとめて創業当時から少しずつ変化しているとのことです。

 

ピザ用の調理器具が大活躍

引き続き調理の様子を。

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成形した後は鉄板の上で豪快に焼き上げます。

 

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150gサイズのハンバーグと比べてもその大きさは明らか!

 

さらに通常の洋食店にはない道具がここ「ザ・ハンバーグ」にあります。

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それが右側のピザ用のターナーです。左側は通常のハンバーグ用のターナー。

1500gともなるとハンバーグをひっくり返すのにも一苦労です。

 

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片面に焼き目が付いてきたところでそのピザ用ターナーの出番。

 

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シャッ! っとハンバーグの下に勢いよく滑り込ませて、

 

くるぅ~ん、ぺたんっ!!!

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目の前で華麗にひっくり返される特大ハンバーグは圧巻!

 

まるで大巨人と子ども

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そして、180℃のオーブンで約10分ほど焼き上げます。

通常サイズは4~5分ほどなので倍の時間がかかります。

 

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じっくりと待つこと10分、オーブンから取り出して、

 

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お皿に盛り付ければ、

 

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自家製ハンバーグセット(1500g、5,650円)の完成です!

 

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チーズ、ベーコン、目玉焼き(各100円)もトッピングしてみました。

 

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さらにライスも無料で大盛りの450gまで選択可能です。

ここは迷わず大盛りを選択。

 

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150gのハンバーグと比べてみるとまるで大巨人と子どもw。

 

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この特大サイズハンバーグにハンバーグ王子も思わず笑みがこぼれます。

 

1.5kgバーグ、いざ実食

マスターの愛情を受け止めるべく、

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それではいただきバーグ!

 

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ナイフ入刀!

 

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ぱかっ!

 

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チーズと一緒に

 

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がぶぅ!

 

う、うみゃい!

 

1500gというだけあって、肉厚のパティは肉感ありながらもふっくらとやわらかでジューシーな仕上がり。かめばかむほどに肉汁があふれてきて口の中いっぱいに満たされます。

また、ソースがかかっていないのですが独自のスパイスでしっかりと下味が付いているので問題ナッシング。この絶妙な調合のスパイスが後ひく味わいとなっていてバクバクと食べ進めることができます。

 

ハンバーグ単体でも十分においしいのですが、トッピングとの相性も抜群!

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チーズ&ベーコンでうま味とコクアップ!

 

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目玉焼きの卵黄を絡めてまろやかさアップ!

 

味変も楽しめる

さらに卓上にはいくつか調味料が並んでいます。

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マスターの江本さんに確認してみたところ、味変を楽しんでもらうために、まずは「そのまま」、続いて「大根おろしと醤油」、そして最後に「ウスターソース」でぜひ味わってほしいとのこと。

 

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そんなわけで、大根おろしと醤油。

 

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一気に和風ハンバーグに変身!

さっぱりといただけちゃいます。

 

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そして、イギリス産のウスターソース。

うま味甘味が凝縮しているサラッとしたソースはこのハンバーグに華麗にマッチ!

これまたガラッと一味違った味わいが楽しめます。

 

そのまんま→和風ハンバーグ→ソースハンバーグと同じハンバーグでありながらもそれぞれ三者三様の味わいに変化し、そのどれもが完成度高く仕上がっています。

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もちろん、ライスとのマッチングも申し分なし!

 

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最初から最後まで一口一口を楽しみながら1500gのハンバーグ&450gの大盛りライスを完食しました。

 

実は2kgも可能だった

胸いっぱい、お腹いっぱい、幸せいっぱいな気持ちになれるお店「ザ・ハンバーグ」。入店した誰もが笑顔になること間違いなしのハンバーグ愛で満たされたお店でした!

 最後に1500gのハンバーグを完食したことで「マスターからのハンバーグ愛をしっかりと受け止めました」とお伝えしたところ、驚きのカミングアウトが。

 

「実を言うとその上の2000gがあるんだよね」

 

さらに、

 

「大食い女王のもえあずちゃんは余裕だったよ」

 

とのこと。

 

ひえぇ~!

マスターのハンバーグ愛はまだまだとどまることをしりません。

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それではまた次回お会いする日まで、ハンバーグッドラック!

 

お店情報

ザ・ハンバーグ 高田馬場

住所:東京新宿高田馬場2-14-7
電話番号:03-3232-9959
営業時間:11:00~22:20
定休日:無休

www.hotpepper.jp

 

書いた人:kazukazu

kazukazu

日本ミンチ協会ハンバーグ王子。「一日一バーグ」をモットーに年間400バーグ以上を食す日本一のハンバーグマニア。「こんミンチは!」「ハンバーグッド!」「いただきバーグ!」といったミンチ語なるものを多用する変わり者ではあるが基本ビビり。著書に「ハンバーグ大辞典」「デカ盛り完全攻略ガイド」などがある。

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