レア気味に焼かれた、見るからにジューシーでおいしそうなお肉。
なんのお肉かお分かりでしょうか。
そうです、馬肉なんです。
うかがったのは馬肉専門のワインバル「馬肉バル跳ね馬 三田店」です。
三田と池袋にワインバルを2軒、同じく三田にビストロ風のお店を1軒、計3店舗の馬肉専門店を展開しています。
最初は普通の居酒屋さんだったそうですが、5~6年ほど前から常に桜鍋が置いてある馬肉メインの居酒屋さんに方向転換。そこからさらに馬肉を突きつめ、いまでは差別化のきいた馬肉専門ワインバルとして評判のお店となりました。
すぐ近くには慶応大学がありますが、平均単価4,000~5,000円ぐらいなので学生さんよりもサラリーマンのお客さんが多いそうです。馬肉はヘルシーなこともあって、一般的な飲み屋さんより女性グループが多めだとか。
▲馬肉の部位はイラストで描かれているのでわかりやすいですね
▲お店のあちこちに馬グッズが置かれてます
▲帽子をかぶって馬そのものになりきることも可能です
馬刺しの5点盛りで食べ比べしよう!
▲使用している馬肉はカナダ産。輸入先はカナダ、アルゼンチンが多いそうです
馬肉は牛や豚と比べて低カロリーで高たんぱく。
たんぱく質も鶏肉よりちょっと高くて、鉄分も多く含まれています。
国内ですと馬肉料理は熊本や会津が盛んですが、世界的には馬肉を食べない文化の国もたくさんあります。
店長さんいわく、海外のお客さんに「馬肉のお店ですよ」と伝えると「馬は食べられない」と帰ってしまうことがあったり、焼いたものは食べられても「刺身はムリ!」と手をつけない方もいらっしゃるんだとか。
▲馬刺し5点盛り 1,922円
こちらが馬刺し5点盛りです。
もも、ひれ、サーロイン、たてがみ、ふたえごの5種類の馬刺しを食べ比べできます。
サーロインを食べて驚きました。ものすごい柔らかいんです。
馬刺しは歯応えがあるというイメージだったのですが、この部位は溶けるような柔らかさです。
クセも強くないし、においもありません。適度にさしが入っていて、脂身とのバランスもいいですね。
希少部位のふたえご。
牛で言うとカルビにあたり、おなかの部分のお肉です。脂と脂に挟まれています。
ムニムニとしたおもしろい食感で、かむほどに脂身の甘味が出てきます。
たてがみは脂身ですね。赤身のももと合わせていただきます。
バターのようにねっとり濃厚で、同じ馬刺しといっても他の部位とは一線を画します。ハマる人はとことんハマるそうで、単品で追加注文される方もちらほらいるとか。
ひれもすごく柔らかいですね。四角いブロック状にカットされています。
お肉というよりマグロのような味わいでした。
そして、もも。
赤身主体でザ・馬肉って感じの味です。
こちらのお店では刺身本来の味を楽しんでもらうために、サラダやワインよりも先に刺身を出すそうです。
▲肩ハラミ(上)と肩ロース(下)のグリル 1,792円
肩ハラミと肩ロースを4分の1ポンドずつグリルにしていただきました。
お好みにあわせて岩塩、オニオンソース、ワサビをつけて食べます。
レアな焼き加減で血がしたたっています。赤い断面が食欲をそそります。
グリルをすると刺身の時とはまったく違った表情を見せてきます。
刺身の状態だとさらりと淡泊だった馬肉ですが、焼くことで格段にジューシーで「肉を食っている!」と満ち満ちた気持ちになってきます。
赤身主体なので、ある程度の量でもペロリと入ってしまいます。
▲馬肉の唐揚げ 734円
ちょっと変わったところでは、馬肉の唐揚げもあります。
こんなにレアな唐揚げ、はじめて食べました。衣が薄くてクリスピー。グリルともまた違ったおいしさです。
「精がつくものを食べたいけれど夏バテで重いものはなぁ……」
という場合に馬肉料理、おススメですよ。
お店情報
馬肉バル跳ね馬 三田店
住所:東京都港区芝5-22-5 原田ビル1F
電話番号:03-5444-2755
営業時間:月曜日~金曜日 17:00~24:00、土曜日・祝日 16:00~23:00
定休日:日曜日
ウェブサイト:http://www.haneuma.jp/
※この記事は2017年7月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。