「ショウガオイル」が料理の幅をグッと広げます【3分でできる】

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料理家の服部志真さんに教わる便利ダレ、第2回は「ショウガオイル」です! 

この作り方、『メシ通』史上もっともカンタンかも。

サラダや和えもの、炒めものの味がグッと引き立つんですよ。活用レシピも3つお届けします。まずはさっそく、その作り方からご紹介。

 

すっごく簡単「ショウガオイル」!

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  • ショウガのすりおろし 60g
  • 米油 120ml
  • 塩 大さじ1

これを、混ぜるだけ!

冷蔵庫保管で1カ月ほど使えます。

 

ポイントは米油を使うこと。サラッとしていて、ショウガとの風味がいいのです。太白ごま油や、綿実油でもOK。サラダ油でもかまいませんが、おいしさ追求派は米油、トライしてみてほしいです。
塩は、藻塩がおすすめ。風味のしっかりした天然塩の場合は小さじ1にしてください。混ぜた時にやや強めのしょっぱさを感じるくらいが、調理したときにちょうど良くなります。(志真さん)

 

さあ、実際に使ってみましょう。まずは一番簡単な活用法、サラダから! 

 

かんたんお刺身サラダ

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お刺し身サラダ

【材料】(2人前)

  • カンパチのサク 100g(お刺身で売っているものでもOK)
  • ベビーリーフ 30g程度
  • すりごま 小さじ 1/2
  • ショウガオイル 小さじ2

 

【作り方】

カンパチを食べやすい大きさに切り、ベビーリーフといっしょにボウルなどに入れ、ショウガオイル、すりごまを加えてよく和える。

これだけです!

これだけなのに、ホントおいしいんです。

 

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この「ショウガオイル」、お刺身との相性がとってもいいんです。きょうはカンパチを使いましたが、ブリもおすすめ。アジやイワシ、タコ、マグロの赤身なども合いますよ! (志真さん)

 

和えものに活用!

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菜の花とアサリの和えもの

 【材料】(2人前)

  • 蒸しアサリ 50g
  • 菜の花 50g(ゆでた状態)
  • ショウガオイル 小さじ1と1/2 

 

A

  • 酒 大さじ1
  • 薄口醤油 小さじ 1/4
  • おろしニンニク 小さじ 1/4
  • カイエンペッパー 少々(七味や一味で代用OK)

 

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蒸しアサリ、こんな感じでスーパーの鮮魚コーナーに売っていますよ。 

アサリの水煮缶詰でもOKです。

 

【作り方】

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鍋やフライパンに、アサリとAを入れて火にかけます。

 

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ジュッと音がしてきたら、そこから約30秒ほど加熱します。こうすることでニンニクのツンと角がある感じが取れます。

 

火を止めて、5㎝ぐらいの長さに切った菜の花、ショウガオイルを加えて、よくまぜ和えます。

 

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盛りつけて、完成!

 

菜の花以外でも、豆苗やホウレン草にもよく合います。春菊やピーマンなど、苦味のあるものとも「ショウガオイル」は相性がいいです。まろやかさが加わって、食べやすくなりますよ。(志真さん)

 

炒めものに活用!

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豚とタケノコ、ドライトマトの炒めもの

【材料】(2人前) 

  • タケノコの水煮 100g
  • 豚もも薄切り肉 100g
  • ドライトマト 20g
  • スナップエンドウ  4本(なくてもよい)
  • ショウガオイル 小さじ3程度

 

【作り方】 

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ひと口大に切った豚肉をボウルに入れて、まずショウガオイルを小さじ1と1/2入れて、よく和えて下味をつける。

ドライトマトはさっと水で洗い、1.5㎝幅に切る。

タケノコは6~7㎜幅に切る。

スナップエンドウは下ゆでしておく。

 

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フライパンにショウガオイル小さじ1強、タケノコを入れて中火にかけ、両面に軽く焼き色がつく程度に炒める。

 

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豚、ドライトマトも入れて、全体に火が通るまで炒める。

仕上げにスナップエンドウを入れて、全体を軽くあわせる。

 

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盛りつけて、完成!

 

ここでは「ショウガオイル」を豚肉の下味として、そして炒め油としての2パターンで使っています。あまり長く肉をつけておかないのがポイント。ショウガのフレッシュ感がなくなります。つけおくのは、野菜を切るあいだの時間でじゅうぶんですよ。(志真さん) 

 

3品とも、お弁当のおかずや、酒のつまみにピッタリな味わいです。

ぜひぜひ作ってみてくださいね!

 

※第1回目の「コチュマヨソース」も簡単便利で、実においしい。

ぜひぜひごらんください。

 

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服部志真(はっとり・しま)

料理家。高校生の頃に料理にめざめ、レシピ雑誌を熟読しては実践する日々を過ごす。友人と集まれば自然と食事担当になり、その腕前が評判になっていった。2011年から出張料理を始め、現在は「しま食堂」名義で食のイベントを定期的に開催している。

Facebook:https://www.facebook.com/shimashokudo

  

執筆・撮影:白央篤司

白央篤司

フードライター。雑誌『栄養と料理』などで執筆中。「食と健康」、郷土料理がメインテーマ。著書に「にっぽんのおにぎり」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)などがある。

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