料理家の服部志真さんに教わる便利ダレ、第2回は「ショウガオイル」です!
この作り方、『メシ通』史上もっともカンタンかも。
サラダや和えもの、炒めものの味がグッと引き立つんですよ。活用レシピも3つお届けします。まずはさっそく、その作り方からご紹介。
すっごく簡単「ショウガオイル」!
- ショウガのすりおろし 60g
- 米油 120ml
- 塩 大さじ1
これを、混ぜるだけ!
冷蔵庫保管で1カ月ほど使えます。
ポイントは米油を使うこと。サラッとしていて、ショウガとの風味がいいのです。太白ごま油や、綿実油でもOK。サラダ油でもかまいませんが、おいしさ追求派は米油、トライしてみてほしいです。
塩は、藻塩がおすすめ。風味のしっかりした天然塩の場合は小さじ1にしてください。混ぜた時にやや強めのしょっぱさを感じるくらいが、調理したときにちょうど良くなります。(志真さん)
さあ、実際に使ってみましょう。まずは一番簡単な活用法、サラダから!
かんたんお刺身サラダ
お刺し身サラダ
【材料】(2人前)
- カンパチのサク 100g(お刺身で売っているものでもOK)
- ベビーリーフ 30g程度
- すりごま 小さじ 1/2
- ショウガオイル 小さじ2
【作り方】
カンパチを食べやすい大きさに切り、ベビーリーフといっしょにボウルなどに入れ、ショウガオイル、すりごまを加えてよく和える。
これだけです!
これだけなのに、ホントおいしいんです。
この「ショウガオイル」、お刺身との相性がとってもいいんです。きょうはカンパチを使いましたが、ブリもおすすめ。アジやイワシ、タコ、マグロの赤身なども合いますよ! (志真さん)
和えものに活用!
菜の花とアサリの和えもの
【材料】(2人前)
- 蒸しアサリ 50g
- 菜の花 50g(ゆでた状態)
- ショウガオイル 小さじ1と1/2
A
- 酒 大さじ1
- 薄口醤油 小さじ 1/4
- おろしニンニク 小さじ 1/4
- カイエンペッパー 少々(七味や一味で代用OK)
蒸しアサリ、こんな感じでスーパーの鮮魚コーナーに売っていますよ。
アサリの水煮缶詰でもOKです。
【作り方】
鍋やフライパンに、アサリとAを入れて火にかけます。
ジュッと音がしてきたら、そこから約30秒ほど加熱します。こうすることでニンニクのツンと角がある感じが取れます。
火を止めて、5㎝ぐらいの長さに切った菜の花、ショウガオイルを加えて、よくまぜ和えます。
盛りつけて、完成!
菜の花以外でも、豆苗やホウレン草にもよく合います。春菊やピーマンなど、苦味のあるものとも「ショウガオイル」は相性がいいです。まろやかさが加わって、食べやすくなりますよ。(志真さん)
炒めものに活用!
豚とタケノコ、ドライトマトの炒めもの
【材料】(2人前)
- タケノコの水煮 100g
- 豚もも薄切り肉 100g
- ドライトマト 20g
- スナップエンドウ 4本(なくてもよい)
- ショウガオイル 小さじ3程度
【作り方】
ひと口大に切った豚肉をボウルに入れて、まずショウガオイルを小さじ1と1/2入れて、よく和えて下味をつける。
ドライトマトはさっと水で洗い、1.5㎝幅に切る。
タケノコは6~7㎜幅に切る。
スナップエンドウは下ゆでしておく。
フライパンにショウガオイル小さじ1強、タケノコを入れて中火にかけ、両面に軽く焼き色がつく程度に炒める。
豚、ドライトマトも入れて、全体に火が通るまで炒める。
仕上げにスナップエンドウを入れて、全体を軽くあわせる。
盛りつけて、完成!
ここでは「ショウガオイル」を豚肉の下味として、そして炒め油としての2パターンで使っています。あまり長く肉をつけておかないのがポイント。ショウガのフレッシュ感がなくなります。つけおくのは、野菜を切るあいだの時間でじゅうぶんですよ。(志真さん)
3品とも、お弁当のおかずや、酒のつまみにピッタリな味わいです。
ぜひぜひ作ってみてくださいね!
※第1回目の「コチュマヨソース」も簡単便利で、実においしい。
ぜひぜひごらんください。
服部志真(はっとり・しま)
料理家。高校生の頃に料理にめざめ、レシピ雑誌を熟読しては実践する日々を過ごす。友人と集まれば自然と食事担当になり、その腕前が評判になっていった。2011年から出張料理を始め、現在は「しま食堂」名義で食のイベントを定期的に開催している。
Facebook:https://www.facebook.com/shimashokudo