旬を迎える「春菊」をガパオライスに。この意外な組み合わせがピタリとハマる【和食材でエスニック】

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タイ料理のガパオライス、すっかりおなじみになりましたね。 最近はレトルトや冷凍食品でも見かけるようになりました。

 

しかし、そもそも「ガパオ」って何のこと……?

 

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これです!

ガパオとはタイの野菜で、シソ科のハーブの一種。英語でいうと、ホーリーバジル。この葉っぱが使われている炒めものとごはんのセットが「ガパオライス」なわけですな。

しかしガパオは今のところ、一般的には入手困難。なのでよくスイートバジル(イタリアンで登場する、あのバジル)などで代用されますね。

 

ここで、今回のご提案。

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ガパオの代わりに春菊を使うのも、うまいんすよ……。西日本では「菊菜(きくな)」と呼ばれるあれです。

家でなるたけ簡単に作る方法、考えてみました。ぜひ試してみてください。

 

春菊ガパオ(2~3人前)

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  • 春菊 180g程度
  • ナス 2本
  • 豚ひき肉 300g(粗びきタイプ)※合いびきでもOK
  • ニンニク ひとかけ
  • 酒 大さじ2
  • ナンプラー 大さじ1
  • 醤油(濃口) 大さじ1
  • 砂糖 大さじ1
  • オイスターソース 小さじ1
  • サラダ油 少々
  • 唐辛子 お好みの量

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①ナスは1㎝ぐらいの輪切りにして、さらに四つ切りにします。ニンニクは粗くみじん

切りにして、春菊は葉のところは5㎝幅、茎のところは2㎝幅に切りますよ。

 

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②フライパンに油をひいて中火にかけ、まずニンニクを軽く熱して、次にひき肉を入れて炒めていきます。

※辛くしたい人は、ここで唐辛子を好みの量入れてください。辛いの苦手なかたは無しでもOK!

 

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③ひき肉が全体に白っぽくなってきたら、ナスを投入。

 

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④お酒を入れ、全体を軽く炒めてください(30秒ぐらい)。

 

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⑤残りの調味料、全部入れますよ。ナンプラー、醤油、砂糖、オイスターソース。最初に全部混ぜ合わせておくと手軽です。

 

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全体に炒め合わせて、写真のような感じでナスに汁気が染みてきたら

 

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⑥ここで春菊投入。

さあ、ふり合えていきますよ。

 

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よっ。

 

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ほっ。

 

すみません。

 

頑張ったんですがどうしても「ふり合えるイメージカットのブレてないバージョン」は撮れませんでした。ひとりで料理しつつ左手カメラ、難しい……。

 

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春菊、5~6回もふり合えれば火が通ります。ふり合えなくても、菜箸や木べらで炒め合わせるのでいいですからね。

※春菊、火を通し過ぎるとべチャッとしがちなのでご注意を

 

目玉焼きをオンすれば完成!

さあ、火を止めて盛りつけましょう。あ、その前に。 

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「ガパオときたら目玉焼きは欠かせない!」という人も多いでしょうな。油たっぷりで揚げ焼きにするのが本場のスタイル。

 

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ふちがこのぐらいの茶色になるまで、私は揚げ焼きにします。カリッとしてうまいよー。

 

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完成!

春菊にはガパオのような胸のすく香りはないけれど、あの独得の苦みがナンプラー&甘い醤油の味わいにマッチします。ぜひぜひ、試してみてください。

 

※このレシピ、タイ料理店でよくあるガパオよりはアッサリした味つけにしています。物足りなければナンプラーを足してください。

【ポイント】

ガパオ炒め、タイでは牛・豚・鶏、またはイカやエビなどでも作られるようです。鶏肉を小さく刻んで炒めるスタイルは、日本でもおなじみですね。

私が今回、豚のあらびき肉でやったのは

  • 鶏もも肉より安い
  • 切り分ける手間が省ける

という2つの理由から。そして豚ガパオの味が好き、というシンプルな理由です。鶏が好きな人なら鶏でも全然OK。あと、合いびき肉でもうまいっすよ。

 

あと、シーズニングソース(タイ語でソープーカオ)という調味料を使うのが本来なんですが、手に入りやすいものではないので、砂糖と濃口醤油で代用してます。もし手に入れば、砂糖と醤油はカットして、大さじ1/2弱ぐらい入れてください。これ、味濃いので入れすぎ注意

 

ネーミングの問題

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しかし「春菊ガパオ」ってのはおかしいんですよね、ガパオ使ってないわけだから

けれど日本では「ガパオ」ですっかり料理名として通ってしまったから、悩ましいところ。「春菊のタイ風炒めライス」だと料理イメージ、湧きづらいでしょうし。

 

まあ、今回は「春菊ガパオ」でお許しください。上の写真はパプリカ入り。ブナシメジ入れてもうまいっすよー。

 

最後におまけ。

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これ、春菊ではなくセリを使ったバージョンです。セリも合うんだこれが。セリのシーズンになったらぜひお試しあれ!

あとね、身近なところだとブロッコリーを細かく刻んでひき肉と炒めてもうまいですよ。いろいろ試して楽しんでください。

 

企画・文・撮影:白央篤司

白央篤司

郷土料理がメインテーマのフードライター。雑誌『栄養と料理』『ホットペッパー』農水省広報誌などで執筆。著書に「にっぽんのおにぎり」(理論社)「ジャパめし。」(集英社)など。

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