家飲みしていて、「もうちょっと飲みたい、もうちょっと何かつまみたい……けど、何か作るのは、おっくう」ってなとき、ありませんか。
先日まさに、そんな気分になったんですよ。ツイッターに書き込んだら「分かるよー」「あるある」ってなリプをたくさんいただきました。フォロワーさん、飲んべえが多くて嬉しいな。
もうちょいゆるゆる飲みたいとき、どんなものつまんでますか?
作るのが面倒なとき、用意しておくべきものって、なんだろう?
いただいた声を、まとめてみました。
ゆるつまみ界の定番、海苔
海苔。
「とりあえず、海苔があると安心」って人、多かったな。
分かる。
そのままで、おいしい。味つけ海苔もいいし、味つきでないのも好きだ。韓国海苔のファンも多かった。
おいしいよね、韓国海苔。スーパーで置いているところもすごく増えた。
海苔をぱりぱりやりながら、だらだらと酒を飲む。カロリー的に罪悪感少なめな感じもいい。
チーズもハズせない
プロセスチーズ。
こちらも推し多数でした。ほどよい塩気とコク、そして食べやすさの見事な共存。キャンディ包装のやつは妙に郷愁そそられる。
各社からいろんな味わいが出てますよね。「プロセスチーズつまみ選手権」 みたいなことやっても面白そうだ。
チーズといえば、「saruouto」さんから「クリームチーズ。醤油と鰹節かけて食べてください」とリプライが。
これ、おいしいんだよねえ……。あと、クリームチーズは塩辛ともよく合う。日本酒開けたくなりますな。クリームチーズとキムチもいい。コクのあるもの同士がお互いを高めあう。
夜ふけのウィンナーは正しい
ウィンナーやソーセージ、という人も多かった。
ウィンナーといえば子どもの頃、夜に小腹がすくと母親がウィンナーを炒めたのよーく作ってくれたんですよ。今でもたまにやりたくなる。単にサラダオイルひいて切り込み入れて、ちょっと炒めるだけなんだけど。
火を使うのは今回の趣旨に反するかなー、と思いつつ、「夜ふけのつまみ」として大好きなので入れさせてください。私はケチャップつける派。
ちくわさえあれば
思いのほか多かったのが、ちくわ。
ちくわ好きな人、多いもんだなあ。キュウリ入れるもよし、入れなくてもよし。マヨネーズに七味を混ぜて、ちょっとつけて食べるのもいいですよね。
私は鳥取名物の「とうふちくわ」ってのも好きなんです。その名のとおり豆腐と魚を原料にしたちくわなんですが、あっさりしてて、いいもんですよ。
缶詰開けてちびちびやりたい
缶詰をあげる人も多数。
おいしい缶詰、珍味好味の缶詰はそりゃいっぱいあるけれど、私はねえ、「サバ水煮缶+マヨネーズ+ちょい醤油」が好きなんだ。なんかこう………「ちびちびやりたい」気分のときに最高。そして缶詰を開けたのがのってる酒卓、風情あって、好きだな。
アンチョビの缶詰にオリーブ、なんて人もいれば、牛肉の大和煮激推しの人も。缶詰持って集まる飲み会なんて、やりたいなあ。そういうリモート飲み、近々やってみるか。
冷奴でも温めてもよし、豆腐
豆腐も多くの人から支持の声が。
ぴったりですね、今回の趣旨に。パックから出して醤油かポン酢でもかければ、もうつまみになる。
最近は1丁じゃなく、3分の1丁ぐらいのサイズもあるの、ひとり暮らしやふたり暮らしにとってありがたい。
冷奴もいいけど、私はレンチンで温奴にして食べるのも好きだ。夏の冷房で疲れた体にもいいよ。
ちょっと気力があれば、ネギも刻む。おろしショウガがあれば、なお良し。
海苔をちぎって散らすのもいいよねえ。
豆腐は素でよし、トッピングを楽しむもよし。ミョウガにゴマ、なんてのもいいですな。ワサビに醤油でも、ゆず胡椒でやるもいい。
レトルトパスタソース……これアリかも
「ミズ マリ」さんからのリプライは「レトルトパスタソース」で飲む、というもの。
うーん……唸りました。
まいった。
レトルトのパスタソースをチンしてアテにしてみた。今回はミートソース。
いいねえ。クラッカー開けようかな。
ミズさんはジェノベーゼでやることが多いそう。夏の夜、白ワインのアテにしたら素敵だね。今度やってみます!
明太子+油、勝利の方程式
「手洗いうがいanconee-----2y(妊活お休み中)」さんのリプライ、「明太子にごま油垂らしたのは、いくらでも呑めちゃいます」というのも、シビれたな。
これはねえ、酒好きの意見ですよ。ただでさえ「つまみ横綱級」の明太子に油をかけちゃう、それもゴマ油!
すぐ真似して、またシビれた……。うまいぞ。お互い全然負けず、相性がいいもんだね。うちで定番化しそうです。
海苔がすべてを格上げしてくれる
ふと思ったんだけど、ここまで出てきたもの、海苔で巻いてつまみにするのもいいよね。
マヨ、醤油をつけたサバ水煮を海苔で巻く。間違いない。
おかかと醤油とクリームチーズを海苔で巻く。実にいい。
これは出てきてないけど、キュウリがあったので、マヨつけて巻きました。巻くだけで、生野菜が「ちょいとしたアテ」に変わるぞ。
あと、前から思ってるんですが、手巻き寿司になるもの、寿司めし抜きにするとすべてがいいつまみになりますね。「ツナかいわれ巻き」で醤油ちょいなんて、いいですよー。
プロセスチーズ巻き。
シンプルなのもいいけど、黒コショウとかナッツ入りのやつを巻くと実にいいつまみになりますねー。ゆず胡椒味なんてのもあって、これを巻くとまた実にいいんだ。
ウィンナー巻いてみたんですが、これはちょっとイマイチだったかな。両方別々に食べたほうがいいや。
ちょっと遊びたくなって、刻んだトマトとツナにマヨつけて巻いてみた。
おお、しゃれたつまみになるなあ……。
クリームチーズに「明太子×ごま油」のせて巻きました。
あっはははは……うまいなー。思わず笑いが出ましたよ、マジで。いいアテだ……焼酎いくかね、焼酎。
結論
海苔は常備する。
単品で保存がきいておいしくて、いろんな味わいを「一品」としてまとめあげる力がすごいんだな。特にキュウリ巻いたの、いわば「寿司めし抜きカッパ巻き」ですよね。あれが妙に気に入っちゃいました。これからの季節にもサッパリして、ぴったりだ。そして…原価が安いのも、いい。
他にもいろいろ「ゆるゆるやりたいときの手間なしつまみ」ありますので、第2弾できるといいですな。「こんなのもいいよ」というのあったら、ぜひ教えてください!
企画・文・撮影:白央篤司(はくおう あつし)
「暮らしと食」、郷土料理やローカルフードがメインテーマのフードライター。CREA WEB、Hot Pepper、サイゾーウーマン、hitotemaなどで連載中。主な著書に『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』『自炊力』『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』など。家では炊事全般と土日の洗濯、猫2匹の世話を担当。