島素材満載の居酒屋さん「酒肴屋 迷亭」でメェ~と鳴くあいつを食らう【石垣島】

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東京出身の夫婦が営む人気店

ハイタイ!(ハイサイの女性語)
石垣島出身で京都在住のメシ通レポーター・泡です。

今回は、私が帰省するたびに足しげく通う、本当は秘密にしたいとっておきのお店「酒肴屋 迷亭」をご紹介します。


島にいる時の私の外出は、昼間は八重山そばを食べるか海辺でひとり宴会、夜は実家かこのお店で飲んだくれるというパターンで確立されております、ハイ。

 

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バスターミナルから美崎町を抜けて西へ、徒歩5分ほど。

 

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国道沿いにある「かみやーき小」というかまぼこ店(左側の建物)の横の通りを北上し、2筋目を右折してすぐ。

 

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島の藍で染めたのれんが目印。

 

お店があるのは、「十八番街」というディープなスナック街の中心部。10分もあれば一周できてしまうほどの一帯にスナックやバー、居酒屋さんが並んでいます。
現在の繁華街である美崎町は埋め立て地で、そこができる前はこの十八番街が島で最も賑わうエリアだったのだそう。


私が島の純朴な高校生だったン十年前はいわゆる大人の男性向けの歓楽街というイメージが強く、若者が飲みに行くということはほぼありませんでした。
それがここ数年来、次々と新しいお店が誕生し、客層がぐっと若返ってきたのです。

 

その呼び水となったのが、5年前にオープンした「迷亭」。

 

営むのは東京出身の小暮夏雄さん&智子さん夫妻。長年勤めていた飲食店を辞めて独立するにあたり、なんとなく来てみた石垣島で「やってみるか!」と開業を決めちゃったのだそう。沖縄フリークでそれまで何度も通ったわけでも、マリンスポーツが趣味なわけでもないのに! いいよいいよ、このノリのよさ!


ちなみに最近はゴルフにハマっているそうです。

 

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なにせ右も左もわからないから、当時はまだ昔ながらの雰囲気が色濃かった十八番街がどのような場所かも知らず物件を決めてしまったといいます。
「でも結果的にはここでよかったですよ。周りのお店や人もおもしろいし」とお二人。

夏雄さんが料理を手がけ、智子さんは接客とお酒を担当。


店内にはカウンター席、小上がり、テーブル席とありますが、ひょうひょうとしたお二人の人柄に引かれて、おしゃべりをするためにカウンター狙いのお客さん多し。もちろん私もその一人ですがな。

 

夏雄さんはここに来て見たことがない食材ばかりで戸惑ったそうですが、むしろ知らないからこそタブーを持たずに自分なりの料理ができた、といいます。

家庭ではチャンプルー一辺倒なゴーヤをポテトサラダに入れたり、パクチーやツナと和え物にしたり、島豆腐をアヒージョに、島バナナをエビチリに使うなど、島んちゅがびっくりするような料理を生み出した夏雄さん。
まー、これがうまいんですわ、どれも!

 

まず、絶対に食べてほしいのがこちら。

 

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▲島野菜の前菜。写真の全部盛り 780円。ほか、1品 280円、3品 580円もあり

 

島の野菜を多彩に味わえる、たまらん一皿です。その日の仕入れによって内容が変わるので、毎回お楽しみ。

右から時計回りに、フリッター風のふんわり衣で冷めてもおいしい島らっきょの天ぷら沖縄特有の柑橘・シークヮーサーを搾って)、甘辛いだしに漬けた茄子の揚げ浸し、ハリッとした食感の豆に濃厚な島豆腐が絡む四角豆の白和え、ほろ苦さと酸味が食欲を刺激するゴーヤとなまり節のポン酢和え、胡麻香る島野菜のナムル


この一皿で泡盛の水割りが少なくとも3杯は空くこと確実!

 

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また別の日はこんな感じでした。野菜たっぷり取れてるっ、と実感できるビジュアル。

 

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▲自家製ツナとゴーヤのポテサラ 400円

 

シャクッとしたゴーヤの歯応えもいいんですよね〜

 

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▲お造り盛り合わせ 750円〜980

 

内容や値段は日によって変わります。

 

沖縄の魚は大味というイメージが強いと思いますが、実は意外とそうじゃないものも多いんです。
写真左手前のアカマチなんかは、湯引きした皮がプリッとしているのに対して身はしっとりシルキー。上品な脂がのってホントにおいしいんですから。

 

魚もいいけどもちろん肉も!
石垣島の肉と言えば今や全国区となったブランド牛・石垣牛ですが、それ以外にも食べて欲しいうまい肉があります。

 

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▲島豚ロースのトンテキ 850円

 

鳴き声以外は食べる」といわれるほど、昔から豚食文化が盛んな沖縄
石垣島にも養豚場があり、新鮮な島豚の肉が出回っているのです。脂が甘くてうまいっすよ〜。こっくりとしたタレで仕上げたトンテキ、てりってりです。これは酒よりご飯ですな。途中で白飯もらって丼にしましたわ、ホホ。

 

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▲美崎牛のスパイシー串焼き 1本 300円

 

石垣牛とほぼ同じ環境で育った美崎牛は、味は負けず劣らずながら石垣牛よりリーズナブルで近年人気急上昇中。クミンなどのスパイスを効かせた串焼きは、かむほどに牛肉ならではの甘味がじわじわと口中を満たします。

 

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▲自家製レーズンバター 680円(写真は二人前のダブルサイズ)

 

飲兵衛の智子さんが自ら手がけるレーズンバターは、バターをしっかりホイップしてあるのでふわっと軽い口当たり。それを、島のおやつでおなじみの塩せんべいにのっけるというアイデアが秀逸です。せんべいの塩気がバターの風味を際立てるナイスコンビネーションでもう1杯!

 

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ちなみにこちらでは石垣島にある全6軒の酒造所の泡盛が揃っています。1杯 300円〜で注文できるので、飲み比べて好みの味を探してみるのはいかがでしょうか。


南の島の珍味にして妙味、ヒージャー(ヤギ)料理にうなる!

野菜、魚、肉ときましたが、ここまではまぁなんというか「なんとなく想像がつく」島素材でしたよね。
でも、これはなかなか口にする機会はないでしょう。

 

島素材の真打ちは、ヒージャーことヤギです。

 

沖縄では昔からヤギを食べる習慣があります。
慶事の時などに一頭つぶして大鍋でヤギ汁を作り、周囲にふるまうというのは現在でもおなじみの光景。
食堂でもたまにヤギ汁やそれに八重山そばの麺を加えたヤギ汁そばを出すところがありますが、料理のバリエーションとしてはそれくらいでした。

 

が、そこに一石を投じたのが夏雄さんです。


「見たことのないヒージャー料理を生み出してやんよ!」ってことで、肉質のよさで知られる波照間島産のヤギを仕入れるルートを確保し、試行錯誤すること幾星霜(うそ)。

さー、その成果をご覧ください。

 

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▲ヒージャーのハツ塩焼き 780円

 

ハツ、心臓です。プリッとしてます
豚と鶏のハツの中間のような動物感で臭みはなし。あっさり上品な味わいでした。
夏雄さん曰く、「消化器官じゃないから臭みがないんだよね〜」。

 

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▲ヒージャーソーキの炙り焼き 980円

 

ソーキはスペアリブのこと。骨付き肉をちょいとスパイシーなタレに漬けてから炙ってあります。けっこう身がしっかりしていて、場所によっては硬いところも。かんでいるうちに鼻孔の奥から野生っぽさが迫ってきます。お好きな人にはたまらないワイルド感!

 

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▲ヒージャーもつのスタミナ焼き 650円

 

沖縄では「中味」と呼ばれる内臓。豚の中味をゆでこぼしたお吸い物、中味汁は大人も子どもも大好きな行事食の一つです。前述のヤギ汁も、ヤギの中味を加えるのが味の要だそう。でもヤギの中味って聞いたことないな……。


「そうそう。胃袋なんかはびっくりするくらい臭みがあるの。でもどうにかしてやりたいって思って、ネットで調べまくって臭みを抜いたんだよね。正直、僕はヤギ苦手なんだけど(えっ、そうだったの⁉)、だからこそ初心者でも食べられるようにしたくて
」と夏雄さん。
ゆでこぼすをひたすら繰り返した後に、牛乳に漬けたり圧力鍋にかけたり、とかなり手間をかけた結果、いい感じに野趣を残したぷにぷにの中味に変身! 素晴らしい〜。


野菜と共にニンニク醤油で風味をつけ、鉄板でジュージューいいながらの登場です。
ゴーヤやニラといったクセのある野菜と相性よし。生卵のマイルドさがいいアクセントに。

 

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▲ヒージャーのスパイシー煮込み 850円

 

こちらは肉をほんのりピリ辛なチリトマトソースで煮込んだ一品。
ハーブやスパイスがたっぷりで、ヒージャーのクセはほとんど気になりません。私はもっとヒージャーっぽさがあっても好きだけど、これくらいなら初心者の方にも食べやすそう。
ヒージャーバージン&チェリーを捧げるならこちらがおすすめです。ビールによく合いますわ

 

このように、常に果敢に未知なる食材を取り入れて楽しませてくれる(そして大いに飲ませてくれる)のが「迷亭」の大きな魅力なのです。

 

石垣島へ初めてくる方も、リピーターの方もきっとそれぞれに美味しい発見ができるはず。ぜひとも予約をして訪ねてみてくださいね。
(ヒージャー料理の有無は入荷の状況で変わるので事前にご確認ください)

 

お店情報

酒肴屋 迷亭

住所:沖縄県石垣市石垣6-2
電話番号:0980-87-0880
営業時間:18:00〜24:00(LO 23:00)
定休日:日曜日、ほか不定休あり

※金額はすべて消費税込みです。
※この記事は2017年1月の情報です。

 

書いた人:泡☆盛子

泡☆盛子

ライター。沖縄出身、京都在住。京都の水というか食がカラダに合い、40kg肥えたのが自慢。立ち呑みと、おかずケース食堂での昼酒が好き。

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