タイ北部の名物を京都で
こんにちは。メシ通レポーターの泡です。
個人的な話で恐縮ですが、この1年で3回ばかりタイに旅をしまして。
にわかながらにすっかりタイ料理のトリコになっております。
また行きタイ!
タイ料理食べタイ!
しかし夢はそう簡単に叶わないのが世の常。
ならば身近でなんとかするまでよ!
と駆け込むは、四条大宮にある「タイカレーラーメン シャム」。
タイカレーラーメンの専門店です。
店長は今村洋介さん。イタリアンの料理人などを経て、このタイカレーラーメン専門店を任されることになりました。
「このお店は、京都の円町にあるタイカレー専門店『タイカレーレストラン シャム』の姉妹店なんです。本店のオーナーが旅行中に現地でタイカレーにハマり、帰国後も幾たびもタイに渡って研究を重ね、生ハーブをたっぷりと使うペーストが特徴のオリジナルタイカレーを生み出しました。その味が評判を呼んで、なんと本家のタイからもお墨付き(※)をいただいたほどなんですよ」
※2009年にタイ国産業大臣賞を受賞。また2006年、2009年、2011年の三度にわたり、タイ国商務省が認定した”本場のタイ料理を味わえるレストラン”として「タイセレクト」を受賞(お店のHPより)
「オーナーは僕のイタリアン時代の先輩。最初は『うちのカレーでカレーうどんしよか』なんてノリだったのですが、せっかくやるならちゃんとやろうと。そこで、本店のペーストを使って、現地のタイカレーラーメン『カオソーイ』を作ることになったんです」
「カオソーイ」とは、チェンマイなどタイ北部の名物料理の1つ。ココナッツミルク入りのカレースープに麺と揚げ麺、肉類、酢漬けの葉野菜、マナオという現地のライムなどを添えたもの。
それを日本で入手しやすい素材を使って再現したのが、シャム流の「カオソーイ」なのです。
それがこちら!
▲カオソーイ(レッドカレー、ダブル) 並880円
こちらでのメニューの選び方は以下の通り。
①スープを選ぶ
- レッドカレースープ
- グリーンカレースープ
②具とサイズを選ぶ
- サイズは、並・大・特大
- 具は4つの選択肢あり
- チキン(柔かく煮込んだゆで鶏)
- ポーク(タイ産バジルと炒めた辛めの豚ひき肉)
- ダブル(チキン&ポーク)
- 具なし
③ 好みでトッピングを(50〜150円)
- 煮玉子、パクチー、野菜増、肉増、スープ増、チーズ、激辛
今回はごくベーシックな「カオソーイ」を選んでおります。
ちなみに、「チーズが意外なほど合うのでおすすめ!」だそう。
まずはスープをひと口。さらっとした口当たりでまずはココナッツの香り。のちにハーブとスパイスがじわじわっと広がってきて、その爽快さに「ここにタイがある!」と本能が感応。一瞬で多幸感に浸れる! 合法で! ひゃっほい!
ポーク部分はいわば「ガパオライス」(ひき肉のバジル炒めのせご飯)の具の部分。タイのホーリーバジルの清涼感が豚のうま味によく合います。ナイスハーバル!
チキンは胸肉を低温調理したもの。京美人の柔肌のようにしっとり……どす。
酢漬けキャベツは高菜の炒めもので代用。この酸味がイーネ!
これは欠かせない、揚げ麺。パリッとしたやつがスープに浸ってしなしなになったのもまたよし。
麺は近所の製麺所の中華麺を注文ごとにゆで上げます。
「タイでは細めのきしめんのような平麺で、ゆで置いたものにスープをかけるスタイル。それだと日本人にはぬるく感じられるので、うちではゆで上げにして熱いスープをかけています」
そのままでも十分においしいのですが、好みで調味料を追加するとさらにツウっぽい味に!
右手前から、タイラー油(ニンニク&唐辛子)、レモン汁、ナンプラー。
- ナンプラーでは塩味を調整。塩気を足すことでスープの甘みが際立ちます。2、3滴でかなり味が変わるのでごく少量からお試しを。
- レモンはマナオの代わり。スープがさっぱりしてハーブの香りをより引き立てるので夏には特によい感じ。
- タイラー油は激辛。少〜しずつ加えるべし。
一杯でさまざまな表情のタイ味を楽しむことができて大満足です!
「カオソーイ」のほか、サイドメニューも数品あります。
▲カオマンガイ(小) 350円
鶏肉をゆでたスープでジャスミンライス(タイの香り米)を炊いたもの。ゆで鶏なしのご飯だけバージョン(100円〜)を頼んで、カオソーイのスープに浸して食べるのもイイ!
このほか、ガイトート(手羽先の唐揚げ)、トートマンプラー(タイ風さつま揚げ)などのおつまみもあるので、シンハーやチャーンといったタイビールと一緒にちょい飲みってのもアリです。
この夏、タイへ旅して私のようにタイ飯ロスに陥っているあなた。
ここに来れば心の隙間が埋められますよ〜!
さて、お店の場所ですが、
阪急大宮駅、京福 四条大宮駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
四条通の北側を歩いて、右手にパチンコ屋さんが見えたらもうすぐ。
タイカレーラーメンののぼりが目印。
ここにものぼり。
客席はすべてカウンター仕様。以前はテーブル相席スタイルでしたが、1人客が気兼ねなく入れるようにチェンジしたそうです。
卓上にはメニューのほか、「店長おすすめの食べ方」や、カレーに入っているハーブの説明などが。料理を待つ間に読み込んでおきましょう。
お店情報
タイカレーラーメン シャム
住所:京都府京都市中京区壬生花井町23-4 四条壬生ビル1F
電話番号:075-823-6118
営業時間:11:30〜15:00(LO)、17:00〜21:30(LO)
定休日:水曜日
ウェブサイト:http://www.siam-thaicurry.com/noodle/
※本記事の2017年8月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。