こんにちは! スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。
市販のレトルトカレーをもっとおいしく食べたい、ということで「クミンライス」の作り方を紹介したことがありましたが、
今回は、カレーの本場・インドでもよく食べられているお手軽薄焼きパン「チャパティ」のレシピです。いつものレトルトカレーも、焼き立てのチャパティを添えるだけで見た目も味もほぼお店の“それ”になりますよ。
カレーに合わせるのはナンも人気ですが、家でおいしいナンを焼こうとすると、ベーキングパウダーやドライイースト、さもなければ市販のナンミックスなどが必要に。そこで、粉と水と塩だけで手軽にできるチャパティの出番です。発酵不要ですし、そもそも、インドの家庭ではチャパティのほうが一般的なんです。
本場のチャパティはアターと呼ばれる全粒粉を使いますが、今回は手軽に薄力粉を使用。生地を扱いやすくするにサラダ油も少量入れています。
生地にピザ用チーズをプラスした、チーズ入りチャパティも作ってみました。
バリ猫ゆっきーの「薄力粉チャパティ」
材料(2~3人分)
- 薄力粉 200g
- 塩 ふたつまみ
- 水 130~150ml
- サラダ油 小さじ1/2
- ピザ用チーズ 適量
作り方
1. ボウルに薄力粉、塩、サラダ油を入れて、混ぜ合わせる。
チャパティは粉、塩、水だけで作れますが、少量の油を加えることで生地がやわらかくなり、扱いやすくなります。
2. 1に水を3~4回に分けて入れ、粉っぽさがなくなり耳たぶくらいのかたさになるまでこねる。
水の量は、生地の様子を見ながら加減してください。
こねた生地は丸くまとめて、乾燥しないようにラップをかけて15分くらい置く。
3. 2の生地を6等分(1つ55~60g)する。3つはそのまま丸め、3つは手で少しのばしてからピザ用チーズを包んで丸める。
ピザ用チーズは1つに10gくらいが適量です。
4. 台に打ち粉(薄力粉、分量外)をして生地をのせ、麺棒などで丸く(直径15~20cmが目安)のばす。
生地は、1つのばしては焼き、1つのばしては焼くのがおすすめ。“のばし置き”しておくと、生地の表面が乾きすぎて膨らみにくくなります。
5. 中火で熱したフライパンで、のばした生地を焦げ目がつくまで焼く。焼けたらひっくり返して裏面も同様に焼く。
ここでは油は引かなくてOKです。チーズ入りも焼き方は同じです。
生地の端を布巾やフライ返しなどで押さえながら焼くと、本場のチャパティのように生地が膨らみやすいです。チャパティが出るカレー屋さんで「裏技だけど」と教えていただいた方法です。
ナンより簡単、薄力粉チャパティは食べごたえあり
レトルトカレーを器に入れて、焼き立てのチャパティとサラダを添えれば、専門店風のカレープレートの完成です。
表面はパリッと、中はやわらかく焼き上がった薄力粉チャパティは、ナンに比べるともちもち感はないものの、食べごたえあり。ちぎってカレーをつけていただくと、小麦粉の素朴な味わいがカレーにぴったりです。チーズ入りはそのまま食べてもいけますよ。
ところで、カレーといえばナンを思い浮かべる人が多いかと思いますが、インドの家庭では、ナンは家で作って毎日食べる、というようなものではないそうです。ナンを焼くには専用のタンドールという壺窯型オーブンが必要ですが、インドでは大きなタンドールを持つ家庭が少なく、また、精製された小麦、塩、酵母などを使い、生地を発酵させる手間もかかります。
一方、チャパティの材料は粉と水、少量の塩のみ。タワーという平らなフライパンのような道具を使いますが、こちらは家庭用のフライパンでも代用できるので、インドの家庭でも親しまれています。
とっても手軽なので、キャンプ飯にもおすすめの薄力粉チャパティ。お好みのカレーに添えて、楽しんでくださいね。
作った人:バリ猫ゆっきー
スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン*spice-cooking*』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。
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企画協力:レシピブログ
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