「8:2:1」のスパイスの黄金比で「ほうれん草カレー」がお店の味のようになる【バリ猫ゆっきー】

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こんにちは! スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。

今回はインド料理屋さんで出てくるような本格派の「ほうれん草カレー」を手軽に自作するコツと、一度覚えておけば超使える「スパイスの黄金比」をご紹介します。

インドのカレーはとてもシンプル。そもそも暑いインドでは長時間煮込こむのは難しいので、各家庭でその都度スパイスを調合して作り、手際よく仕上げて出来立てを美味しくいただきます。

そんなインドカレーを作る上で必要なスパイスは、芳香性スパイス(コリアンダーやクミンなど)、辛味スパイス(レッドペパーなど)、そして着色スパイス(ターメリックなど)の3種類。

ここでいきなりポイントですが、その黄金比は「8:2:1」が私のおすすめです。この割合さえ覚えておけば、毎回味がブレることなく、美味しいカレーになりますよ。

 

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今回使うスパイスは、コリアンダーパウダー(写真左)、レッドペパー(右)、フェヌグリーク(下)の3種類。

ほうれん草カレーの色付けには、ターメリックより色味がよくなるので「フェヌグリーク」を使うのが私の定番です。

基本のスタータースパイスとしても使われるフェヌグリークは、スーパーのスパイスコーナーでも手に入りやすくなっているので、ほうれん草カレー好きはぜひ試してみてください。若干の苦味と甘い香りで、ほうれん草の旨味を引き立たせる効果もありますよ。

 

バリ猫ゆっきーの「ほうれん草カレー」

材料(4人分)

  • ほうれん草 300g
  • じゃがいも 400~450g
  • 玉ねぎ 1個
  • トマトの水煮缶 100g(ホールでもカットでもどちらでも可)
  • おろしにんにく、おろししょうが 各小さじ1
  • サラダ油 大さじ1
  • 水 100ml+200ml
  • 生クリーム(牛乳でもOK) 50ml
  • ナンやご飯(サフランライス)、付け合せのレタスなど お好みで

(A)

  • コリアンダーパウダー 小さじ2
  • レッドペパー 小さじ1/2
  • フェヌグリーク(ターメリックでもOK) 小さじ1/4
  • 塩 小さじ2

 

作り方

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1. ほうれん草は根元を切り落とし、3等分くらいに切る。鍋に湯を沸かし沸騰したら、まずはほうれん草の茎の部分から入れる。30秒くらいしたら葉の部分を入れ、ほうれん草がやわらかくなるまで4、5分茹でる。茹だったらザルにあげてよく水気を切っておく。

ほうれん草は、おひたしにするよりも見た目でクタッとなるまで茹でます。また、あれば重曹(分量外、小さじ1くらい)をお湯に加えてから茹でると、より色鮮やかに茹で上がりますよ。

次の工程でほうれん草をペースト状にしますが、ミキサーやブレンダーを使わずに包丁で刻んで作る場合は、茹で時間を2~3分プラスしてよりやわらかくしてください。

 

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2. 1と水(100ml)を合わせ、ミキサーやブレンダーなどでなめらかなペースト状にする。

ミキサーやブレンダーを使わない場合は、2、3分長めに茹でたほうれん草を、包丁で5mmくらいに刻めばOK。完全なペースト状にはなりませんが、カレーの美味しさは変わりません。

 

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3. 玉ねぎはみじん切りにする。じゃがいもは皮をむいて一口大に切り水にさらす。

 

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4. 鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎを加えて炒め、玉ねぎが少し色付いてきたらおろしにんにく、おろししょうがを加えて絡める。

玉ねぎは色付く程度でOK。よく炒めようとすると焦がすこともあるので、飴色まで炒める必要はありません。

 

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5. トマトの水煮缶を加え潰しながら煮て、(A)、残りの水(200ml)を加えて混ぜ合わせる。

ほうれん草を刻んで作る場合は、ここで水300mlをすべて一度に加えてください。

 

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6. 3のじゃがいもを、水気を切って加える。フツフツとしてきたらフタをして、弱火にして10~15分くらい煮る。

 

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7. 弱火のまま、2のほうれん草ペーストを加えてよく混ぜ合わせる。

 

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8. じゃがいもに竹串を刺し、すっと通れば完成。仕上げに生クリームを加えよく混ぜ合わせ、火を止めて器に盛る。お好みでナンやご飯、レタスなどのサラダを添える。

器に盛ってから生クリーム(分量外、適量)をまわしかければ、よりお店のカレーっぽい雰囲気になりますよ。

 

「8:2:1」でスパイスカレーは美味しくなります

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野菜の旨味とコクをしっかり感じられる、お店みたいな「ほうれん草カレー」の完成です。じゃがいもも入って食べ応えも十分。ほうれん草の甘味があって、仕上げに生クリームや牛乳を加えることで、さらにまろやかに仕上がっています。

私は香りが好きなのでコリアンダーパウダーを使いましたが、クミンが好きな方はコリアンダーをクミンに変えても、コリアンダーとクミンを小さじ1ずつにしてもOKです。

芳香性スパイス、辛味スパイス、そして着色スパイスの黄金比「8:2:1」さえ覚えておいて、スパイスの組み合わせを変えていけば、スパイスカレーのレシピは無限に広がりますよ。

ちなみに、フェヌグリークは野菜とよく合うスパイスなので、今回のコリアンダーパウダー、レッドペパーの組み合わせは、なすとピーマン、ねぎと大根などお好きな野菜でも美味しいスパイスカレーができますよ。豆カレーもOKです。その他、このブレンドはカレー以外で野菜炒めに入れても美味しいです。

玉ねぎを炒めるサラダ油を、以前ご紹介したスパイスオイルに代えるとさらに香り豊かになっておすすめです。

www.hotpepper.jp

 

ほうれん草カレーは「サグカレー」? 「パラクカレー」?

最後に、インドでカレーやスパイスの修行をした友人に聞いた、ほうれん草カレーの豆知識をご紹介します。

日本ではほうれん草カレーを「サグカレー」と呼ぶことが多いですが、お店によってはメニューに「パラク(パラック)カレー」と書いてあることもあります。サグとパラク、この違いって?

そもそも、ヒンディー語ではほうれん草を「パラク」といい、「サグ」はほうれん草を含む青菜全般(とくに菜の花、からし菜)を指す言葉で、パラクカレーは「ほうれん草が入ったカレー」、サグカレーは「青菜が入ったカレー」となります。ただし、ほうれん草も青菜の一種ということで、日本ではサグカレーとして広まったそうです。味わいだけではなく、こんなところも奥深いスパイスカレーです。

 

作った人:バリ猫ゆっきー

バリ猫ゆっきー

スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン*spice-cooking*』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。

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