新潟県五泉市には、地域の特産品「里芋」を活かした一風変わったご当地グルメが存在します。
その一品は、五泉市にあるいくつもの飲食店が提供しており、今回はその中の1軒「日の出食堂」をご紹介します。
落ち着いた雰囲気の店内。
ちなみに、名産の里芋をどのような形で提供しているのかというと……。
里芋を粉にし、麺に練りこみ使用しているとのこと。
その名も「さといも麺」。
店内にある「さといも麺」の紹介。
今回は、「さといも麺」を用いた各種メニューの中からこちらの一品を注文してみました。
▲みそもやしラーメン(750円)
これぞ「昔ながらのみそラーメン」といった見た目ですね。
そして、注目は「麺」です。
モッチリもちもちとした食感がたまりません!
加水率(麺に含まれる水分)が高く、ツルツルもちもちとした質感となり、また、弾力感もしっかりとしています。
そこに、優しさの中にコク深さのあるあっさり系味噌スープが程よく絡んできます。
モヤシ、ニラ、ひき肉など具材のボリュームもあり、食べ応えも抜群です。
寒い冬にぜひおすすめしたい心も体も温まる一杯でした。
「さといも麺」を使う調理場に潜入
ここで、「さといも麺」を使ってのラーメン作りについてご紹介したいと思います。
「日の出食堂」では、麺を4種類用意しています。
写真左上が、通常の小麦を使った極細麺「30番」、そして右上が中華麺。
左下が、先ほどご紹介したみそラーメンに使用している「さといも麺」です。
そして、「日の出食堂」では2種類の「さといも麺」を用意しており、右下はさといも含有量を増やしたタイプとのこと。
確かに見るからに色が違いますね。
ちなみに、こちらの「さといも麺」。
発売は2010年12月との事ですが、完成までには試行錯誤を繰り返したようです。
地元産の里芋の粉末化の製法にこだわっているらしく、それを確立するにも時間を要したのだとか。
また、たくさんの里芋を用いても、出来上がる里芋粉は少量らしく、そうした事もあり、生産量を増やす事が出来ず、希少価値の高い麺となっているようです。
みそラーメンの提供作業
みそラーメンの提供作業を見学させてもらいました。
ゆであげた麺を湯切りし、丼に投入。
各種具材を炒めます。
スープは、鶏ガラ、煮干し、野菜等を用いたあっさり清湯です。
炒めた具材にスープを加えます。
そこに、味噌ダレを加え……
麺にかければ出来上がり!
看板メニュー「クリームパスタ」とは?
ここで、もうひとつ「さといも麺」を使ったメニューを作り方からご紹介したいと思います。
使用する具材はこちら。
これらの具材を炒め、牛乳と、あらかじめ仕込んでおいたホワイトソースを加えます。
麺は、里芋がたくさんふくまれる色の濃い方の麺でお願いしました。
ゆで上げた後、水でしっかりとしめます。
そして、調理した具材とソースに麺を入れます。
ソースと麺を良くなじませながら、しめて冷たくなった麺を加熱した後、皿に盛りつけます。
仕上げに胡椒をかければ完成!
出来上がりはこちら。
▲クリームパスタ(800円)
やはり、「麺」が気になりますね~。
弾力感ある歯応えと濃厚な味わいのコラボが絶妙です!
一度水でしめられた事で、更に増した強い歯応え。
そして、そこに濃厚なコクのあるソースがしっかりと絡んできます。
各種素材の味が染み出たソースの味が良く、最後まで食べ飽きる事はありません。
とてもおいしい一品でした。
こちらは、ソースが目立つ形となっていますが、メニューの中には「つけめん(800円)」もあるので、「さといも麺」特有のヌメりや風味を存分に味わいたいという方は、そちらを注文してみるのも良いでしょう。
その他メニューもご紹介
▲しょうゆラーメン(550円)
サイドメニューとしておすすめなのが……。
▲ミニマーボー丼(+350円)
「日の出食堂」では、他にも豊富なメニューがそろっているので、何度行っても飽きる事がありません。
また五泉市には、こちらの「日の出食堂」以外にも「さといも麺」を提供するお店がいくつかあるので、「さといも麺巡り」という楽しみ方も可能です。
「新潟県五泉市に行った事が無い」
という方は、この機会にぜひ一度訪れてみて下さい!
お店情報
日の出食堂
住所:新潟県五泉市駅前1-8-4
電話番号:0250-42-2331
営業時間:11:30~15:00 16:30~21:00(L.O.20:45)
定休日:火曜日
ウェブサイト:http://www.hinodex.com/Pages/default.aspx