シンガポールでカオマンガイを食べ歩いて完成させたレシピを大食いアナの谷あさこさんに聞いた

大食いアナウンサーとして活躍する谷あさこさんは料理が趣味。中でも得意料理は「カオマンガイ」。鶏もも肉を酒蒸しするひと手間で本場シンガポールの味を再現できると豪語する谷あさこ流カオマンガイの作り方とは?

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※当記事は、取材に際して感染対策を十分に配慮した上でおこなっています

 

法政大学在学中から学生キャスターの活動を始め、大学卒業後はフリーのアナウンサーとしてテレビを中心に活躍する谷あさこさん。

特技が「大食い」で、バラエティ番組はもちろん、自身のYouTubeチャンネルでも豪快な食べっぷりを披露している。

 

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その一方で、2020年12月12日開催の健康美、知性・品格のある態度などを競う日本最大のコンテスト「ベストボディ・ジャパン」日本大会モデル部門では3位に輝くなど、食と体型維持の意識も高い。

そんな谷さんは大食いが高じて料理も得意で、テレビでも度々腕前を披露。訪れたレストランや旅行先で美味しかった料理を徹底的に研究している。

得意料理は大豆ミートを使ったヴィーガン料理、イスラエル料理のファラフェル(※つぶしたひよこ豆やそら豆に香辛料を混ぜ合わせて揚げた中東の伝統料理)などワールドワイド。コロナ禍の自粛期間は手打ちパスタにも凝っていたという。

 

そんな谷さんの得意料理が、シンガポールの有名レストランを一日に10軒回るほどハマった大好物のカオマンガイ(海南鶏飯)。

カオマンガイといえば、炊飯器を使ったお手軽レシピが広く知られているが、「炊飯器カオマンガイでは本格的な味にならない!」と断言する谷さんが試行錯誤を繰り返してたどり着いた、自己流カオマンガイのレシピを伝授してもらった。

 

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▲谷あさこさん。1993年5月20日生まれ。神奈川県出身。特技:大食い(お寿司98皿、うどん16玉、肉3.8kg、ハンバーグ3.5kg)。趣味:料理、韓国カルチャー、旅行、メイク・美容。現在、『美BODYサロン』(BSフジ)他、「食」を中心に数々のレギュラー番組を務める。

 

炊飯器カオマンガイは鶏肉がパサパサになってしまう

──谷さんは大食いのイメージが強いですが、料理も趣味なんですよね。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷さん(以下敬称略):食べるのが好きになって、料理も好きになったんです。自分好みの味で仕上げた料理を、たくさん食べたいですからね。
きっかけは大学時代、カオマンガイにハマってシンガポールに行ったんですよ。現地でカオマンガイが美味しいとされているお店を10軒食べ歩いて。すごく美味しかったから再現したいと思って、いろんな作り方を試したんです。そうやってハマった料理を自己流で追求するうちに料理が好きになりました。

 

──今回は谷さんが料理にハマるきっかけとなったカオマンガイの作り方を紹介してもらいますが、まずはこだわりポイントを教えてもらえますか。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:いろんな炊き方があるんですけど、ポイントはごはんと鶏肉を一緒に炊かないことです。

 

──よくレシピサイトなどでは、炊飯器でごはんと鶏肉を一緒に炊くカオマンガイが紹介されていますよね。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:私も炊飯器カオマンガイを試したことがあるんですが、ごはんと一緒に炊飯器で炊いてしまうと、鶏肉がパサパサになってしっとりしないんですよ。私がおすすめするのは、まず鶏肉を酒蒸しにして、そのときに出たスープでごはんを炊く方法です。

 

──なるほど。では実際に「谷あさこ流カオマンガイ」の作り方を教えてください!

 

鶏もも肉を酒蒸しするひと手間が味の決め手

【カオマンガイ材料】(2人前)
  • 鶏もも肉 2枚(約600g)
  • ジャスミンライス(普通の白米でも可) 2合
  • ショウガ 3かけ
  • 長ネギ 青い部分を1本分
  • 砂糖 大さじ2
  • 塩 大さじ1
  • 料理酒 1/2カップ
  • ナンプラー 大さじ1
  • チューブのニンニク 大さじ1
  • 炊飯用の水 2合分
  • 洗米用の水 分量外

 

作り方

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①鶏もも肉に砂糖と塩を全体的にまぶして揉み込む。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:砂糖をまぶすとお肉が柔らかくなります。しっかりした味付けにするために、塩は多めでいいです。

 

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②鶏もも肉を平たくなるまで叩いて厚さを均等にする。叩いた後、砂糖と塩をなじませるために数分置く。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:酒蒸しするときに熱が通りやすいように薄くします。カロリーが気になる人は鶏むね肉を使ってもいいですが、鶏もも肉よりも念入りに叩いて、酒蒸しした後に固くならないように平たくしてください。

 

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③フライパンに皮目を下にして鶏もも肉を置く。臭みをとるために長ネギの青い部分と、約2ミリにスライスしたショウガ1かけを上にのせて、鶏もも肉がひたひたになるまで料理酒を入れる。

 

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④フライパンに蓋をして強火にかける。沸騰したら弱火にして酒蒸しにする。13分経ったら火を止めて、冷めるまで放置する。(※写真は蓋代わりにアルミホイルを使用しています)

 

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⑤ショウガ1かけずつを、それぞれ、千切りとみじん切りにする。

 

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⑥④のフライパンから鶏もも肉を出して、煮汁を、ジャスミンライスを入れた内釜に注ぐ。長ネギとショウガは捨てる。

ジャスミンライスは研がなくてもいいが、表面のゴミなどが気になる場合は、あらかじめ、軽く水で洗い流しておく。

 

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⑦内釜の目盛りに合わせて2合分の水を注ぐ。

 

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⑧⑤で千切りとみじん切りにしたショウガ、チューブのニンニク、ナンプラーを入れて軽く混ぜ、ジャスミンライスを炊く。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:ショウガはチューブでも代用できますが、生のほうが味わい深くなりますし、食感も楽しめます。
ちなみに私は大食いなので、同じ鶏もも肉の量でジャスミンライスを4合炊くことがあります。その場合は、せっかくのスープが薄くなるので鶏がらスープの素を大さじ1~2加えて炊きます。

 

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⑨ジャスミンライスが炊けたら全体を大きく混ぜる。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:鶏もも肉を酒蒸ししたときの煮汁を入れることで、ジャスミンライスにしっかりと鶏肉の旨みが染み込んで美味しくなります。酒蒸しのひと手間が味の決め手ですね。

 

ゴマ油たっぷりのネギソース

続いてはカオマンガイにかけるソースの作り方を教えてもらいます。

 

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【ネギソース材料】(2人前)
  • 長ネギ 1/3
  • ショウガ 1かけ
  • ゴマ油 適量
  • チューブのニンニク 大さじ1
  • 塩コショウ 少々
  • ナンプラー 少々
  • 砂糖 少々

作り方

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①長ネギとショウガをみじん切りにする。

 

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②みじん切りにした長ネギとショウガを容器に入れて混ぜ、ひたひたになるまでゴマ油を入れる。

 

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③チューブのニンニク、塩コショウ、ナンプラー、砂糖を入れてかき混ぜ、味を調える。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:ナンプラーが苦手な人は、しょうゆで代用しても美味しいですよ。

 

簡単なスイートチリソースのアレンジ法

もう1種類、手早くできるソースの作り方を教えてもらいました。

【スイートチリソース材料】(2人前)
  • スイートチリソース 大さじ6
  • ナンプラー 大さじ2
  • レモン 1/4

作り方

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スイートチリソースとナンプラーを容器に入れてかき混ぜ、レモンのしぼり汁を注ぐ。

 

f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:そのままカオマンガイにスイートチリソースをかけるだけでもいいんですけど、ナンプラーとレモンを加えると甘じょっぱくなって本場シンガポールの味に近くなります。私はナンプラーが大好きなので、ナンプラーだけかけてカオマンガイを食べることもあります。

 

カオマンガイの盛り付け

【盛り付け材料】(2人前)
  • ショウガ 1かけ
  • パクチー 適量
  • フライドオニオン 適量
  • レモン 1/4

※【カオマンガイ材料】【ネギソース材料】【スイートチリソース材料】は上記を参照

 

作り方

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①パクチーの葉と茎を細かく刻み、ショウガを千切りにする。

 

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②酒蒸しした鶏もも肉を食べやすい大きさに切る。

 

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③茶碗などで丸く形を整えたジャスミンライスを皿にのせ、鶏もも肉を添える。

 

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④鶏もも肉に千切りにしたショウガ、フライドオニオンをのせて、パクチーとレモンを添えて完成。

 

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f:id:exw_mesi:20210224063435j:plain谷:2種類のソースで味変を楽しんでください!

 

鶏もも肉を酒蒸しにして、煮汁でごはんを炊くだけで、ワンランク上のカオマンガイが食べられるなら、ほんのひと手間も苦にならないはず。

ぜひ谷あさこさんが本場シンガポールの食べ歩きをきっかけに考案したオリジナルのカオマンガイを作ってみてください。

 

撮影:丸山剛史

 

※当記事は、取材に際して感染対策を十分に配慮した上でおこなっています

書いた人:メシ通編集部

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