初セリ1玉50万円!? 当麻町の「でんすけすいか」に密着!

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北海道・当麻町が誇る「でんすけすいか」

黒々と光り輝く、大きなスイカの存在感は圧巻です。

食べる前に「飾る」、これぞでんすけスタイル。
今年の初セリはなんと50万円という値がついたというから驚きです。

糖度、大きさともに圧巻のすいか!
栽培が大変難しく、厳しい審査を通過して、はじめて「でんすけ」を名乗れるのです。

今回は贈答用としても喜ばれる「でんすけすいか」の魅力に迫ります!

 

やってきたのは当麻町

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仲間とすいかを食べる時、

皮のギリギリまで食べているか、チェックを欠かさない、
メシ通レポーターの裸電球です。

今回は夏の風物詩、すいかがテーマです。

北海道・当麻町の名産。
みなさんは「でんすけすいか」をご存知でしょうか?

これ、食べたことない人、
超絶に損してますよ。

人生一度は食べたい高級すいかをご紹介します。

 

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当麻を歩くと、あちこちで見かける「でんすけ」の文字。

町をあげてプッシュ!

一般的なすいかは、
緑と黒のシマ模様ですが、「でんすけ」はといいますと……。

黒光りなんです。

 

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当麻町では1984年から作られている「でんすけすいか」。

現在、町内の38軒の農家さんが栽培しています。

その「でんすけ部会長」がいらっしゃるのが、こちらの農場です。
舟山 賢治さんにいろいろと教えていただきます。

 

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北海道の広大な畑。

路地とハウスで栽培されています。

ちょうど今が収穫時期。
全国のファンが今か今かと待ち望んでいるんですね。

 

さっそく大きなすいかを発見しました!

 

これぞ「でんすけ」!

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その佇まいたるや。
栽培されているというよりも、「こちらにいらっしゃる」といった雰囲気。

存在感ありますよね。

それもそのはず。
「でんすけすいか」は9キロ以上が一般的なのです。

 

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「『でんすけすいか』に似ている」という理由で、

部会長に就任したのではないかという噂の舟山さんです。

「でんすけすいか」を栽培し、その美味しさを全国に伝えるべく、
いろいろな取り組みをされています。

ガタイの良い舟山さんが持っても、これだけのサイズ感。
いかに「でんすけ」が大きいかわかりますか?

せっかくなんで。

 

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重くてグロッキー。

20キロほどですからね。


身を持って「でんすけ」の大きさを伝えてくださる。
舟山部会長、さすがです!

 

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黒く光る見た目が特徴の「でんすけすいか」。

ほんの少しのキズも目立ってしまうため、大変です。

 

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また、黒色は日光を集めてしまうので、日焼けの原因に。

日差しの強い日は横にあるワラで覆う徹底ぶりです。

 

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「そろそろ置いていいですか……?」

 

ちょっ……。

まだ持ってたんですか。

さすが部会長。
「でんすけ」のためなら、えんやこらじゃないですか!

 

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収穫した「でんすけ」は、

細部は手で磨き、さらに機械でピカピカにします。

この時点で大きさは問題なくても、
キズがあるものはハネられてしまうのです。

「でんすけ」はブランドすいか。
ハネ品を安価に買うことはできません。

キズがつくと、それで全てが台無しなのです。

 

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磨いた「でんすけ」はキラキラと輝いています。

いや、素晴らしい。

「でんすけ」のすごいところは、
見た目だけではありません。

やはり、味ですよ!

 

いただきます!

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うへ〜!

ギュッと詰まってます。
空洞なんて少しもありませんよ。

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甘い!
あまーーーい!!

そうですね、例えるならば……。

一番下のとこ、
皮ギリギリのところです。

そこの甘さが、
僕がいつも食べてるスイカの最初の一口くらいの衝撃です。

いつまでも続く、「先っちょ」の甘み!

 

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今回、選果作業をする工場にもお邪魔させていただきました。

ここで、「でんすけ」の厳しい審査が。

 

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1億4,000万円ほどするという、「でんすけすいか」の選果装置です。


このラインをすいかが流れて、
さまざまなチェックを受けるのです。

ちなみに手前の緑の機械で、
すいかの内部に空洞がないかを検査するそうです。

 

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収穫した山の中から、
どれかひとつをチェックして、あとはオッケーということではないんです。
すごいですね!

 

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糖度が自慢の「でんすけすいか」。

糖度計1本でも充分測ることはできるのですが、なんと2本で!

ここでもふるいにかけられます。

 

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ヘタの位置が中心にあるか。

大きさは適切か。

こんなところにまで厳しいチェックが!
こうやってブランドは守られているんですね。

でも、農家さんは大変だろうな〜。
舟山さんにうかがうと、全体の2割ほどはハネ品になるそうです。

 

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これでやっと「でんすけすいか」を名乗ることが許されます。

いかがでしたか。

このコダワリ、ハンパじゃないですよ!

 

「でんすけすいか」を使った商品開発も!

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「でんすけすいか」の果汁を使った商品も続々登場しています。

当麻町商工会が販売しているラインナップです。
おみやげにも喜ばれそうですよね。

最近、話題なのはコレ!

 

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「チョコッとでんすけ」1,000円です。
ホワイトチョコの中に、「でんすけ」果汁のジュレが入っています。

その味わいはまさに「でんすけ」!

ちなみに「でんすけすいか」にハネ品はないため、
正規の「でんすけすいか」を購入し、そこから絞るという徹底ぶりです。
原価かかってそうですね〜。

 

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冷やして美味しいこちらの商品。

「でんすけすいか 生キャラメル」700円です。

その味わいは、「でんすけ」にかぶりついた時のような爽やかさ!
キャラメルの濃厚な風味と、「でんすけ」の甘みがピッタリと合っています。

このように関連商品もたくさん販売されているんです。

 

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当麻町の道の駅や北海道内のスーパー、また、農産物の直売所で販売されています。

値段はサイズによって変わりますが、シーズン中は5,000円〜1万円ほどが相場です。

通販も好評ですよ!

 

当麻町の「でんすけすいか」、是非ご賞味ください!

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飾りたくなるほどの見た目。
他のすいかが小さく見えるほどのサイズ。
驚きの糖度。

その裏には、とても厳しい審査と、
おいしいすいかを届けたいと願う、農家さんのこだわりがありました。

 

皆さんも是非、
「でんすけすいか」をご賞味ください。

人生に一度は食べないと……損ですよ!

 

お店情報

とうまの農産物直売所(JA当麻直営)

住所:北海道上川郡当麻町宇園別2区
電話番号:0166-84-3131
営業時間:10:00〜16:00
定休日:水曜日

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:裸電球

裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。

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