【含多湯】何て読むかわかりますか?ナゾのご当地メニューを徹底調査

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突然ですが、みなさん「含多湯」って何て読むかわかりますか?

 

ふくむた……ゆ……?

がん……た……とう……?

 

一発目で正解できる方はいないのではないでしょうか。

 

答えはガタタン。
何かが崩れ落ちたような音。

 

北海道の芦別(あしべつ)市には、
「含多湯(ガタタン)」という謎のご当地メニューがあります。

市内にはガタタンを提供するお店をまとめたマップもあるほど。

広い北海道の中でも、
ガタタンが定着しているのは、ここ芦別市だけ。

う~ん、何ですかその不思議な現象は。
超局地的なグルメ というわけです!

今回は名前からは想像もつかない不思議な料理を徹底取材します。

 

芦別市にやってきました

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のどかだな~。
なんか好きだな~、このマチ。

おいしいグルメを求めて、北海道をブラリ散策。
メシ通レポーターの裸電球です。

今回は芦別市にお邪魔しました。

『北の国から』で有名な観光地・富良野は、
40分ほどのドライブで訪れることのできるエリアです。

 

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そんな芦別市に根付いたご当地メニューとは。
名前がいいですよね、「ガタタン」。

その響きから、どんな料理かも想像できません。
肉なのか、魚なのか、何なのか。

完全に「崩れるとき」の音ですもんね。

 

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市内には大きな看板まで!
「ガタタンのまち」と書かれています。

ものすごく 破壊力のある言葉!

せっかくですので、お店までお楽しみに。
モザイクかけときますね。

 

元祖の味を継承するお店へ

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お邪魔したのはこちら!
「元祖ガタタンの店 きんたろう」です。

お好み焼きやカレーなど、幅広いメニューが楽しめるお店で、
芦別市民から愛されています。

 

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気になって、気になって。
まずはこの目で見て、この舌で味わってからでないと。

お腹が空いては調査できませんからね。

 

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え?
「ガタタン」ってこんなにあるんですか?

メニュー表いっぱいに「ガタタン」の文字。

チーズ入りにうどんに。
カレーなんて文字もチラリ。

こんなにも多様性があるなんて!

 

これが芦別の郷土料理「ガタタン」だ

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▲ガタタン(1人前) 350円

 

なんと!
「ガタタン」とは、スープのことだったんですね。

名前からは、「ガッチムキの体育会系料理」が登場するのかと思いましたが、
なんだかとっても優しそうなお料理です。

 

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トロミがあるんですよ!
一般的な「あんかけ」よりも強い気がします。

食べてみると、とにかく熱々!
あっさりとした塩味でおいしい!
ググッとダシの香りが追いかけてきます。

寒い北海道にピッタリのスープではありませんか。

 

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具材は白菜、豚肉、卵にちくわ、
フキにイカゲソ、タマネギに。

まだまだあります。

団子にシイタケ、こんにゃくなどなど。
10種類以上の具材は入っていそうです。

これぞ芦別の「ガタタン」!
食の経験値、上がりそうですね~。

 

「ガタタン」のルーツは中華にあり

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「ガタタン」の歴史は古く、戦後、旧満州から引き揚げてきた、
「村井 豊後之亮」さんという方が、
芦別の中華料理店「幸楽」でメニューに出したのがルーツと言われています。

戦時中の貧しい時期、このような料理が中国の家庭で作られていたんだとか。

現在、中国の若い世代の方は、ほとんど知らないそうですが、
田舎のおじいちゃん、おばあちゃんに聞くと、
こういう料理がその当時はあったというお話が聞けるそうです。

 

市内には「ガタタンマップ」まである

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芦別市内には「ガタタンマップ」なる地図まで。
食べ歩きをしたくなりますね。

そんな中、今回お邪魔した「きんたろう」は、
芦別の中でも「ガタタン」との関わりが深いお店なんです。

 

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「きんたろう」の2代目店主・笠井 寛生さんです。

笠井さんの先代のお母様(義弟の母)が、
なんとガタタン元祖のお店「幸楽」で働いていたのです! 

ガタタンの歴史にも詳しく、
この味を後世に伝えていきたいと話す笠井さん。

シンプルがゆえに、深い世界がありそうです。

 

うま味あふれる優しいスープ

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笠井さんの作る「ガタタン」は香りが違います。
丁寧に豚骨からとったスープに、たっぷりの天然だし。
化学調味料は一切使わずに、2日間かけて作られます。

油分を極力カットすることで、
子どもからご年配の方まで食べられる絶品料理になります。

さらに13種類もの細かく切られた具材!
レンゲですくうごとに、違った食感が楽しめるんです。

シャキシャキにモチモチにとたまりません。

 

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笠井さんは中国の総領事館を訪れたことがあるそうで、そこになんと!

「ガタタン」にそっくりな料理があったことを知る人がいたんですって。

その方に漢字で書いてもらったのが、上の写真。
日本の「ガタタン」は村井さんが当て字で考えたんですね。

 

中国で愛されていた料理が、海を渡って「北海道・芦別」で愛されているなんてロマンを感じます。

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ちなみに。
領事館の方に芦別の「ガタタン」を食べてもらったところ、

「違うね」と言われたそうです(笑)。

日本人に合わせて、村井さんが独自のアレンジをしたのでしょうか。
それも含めて、ガタタンエピソード、最高です。

 

アレンジも楽しめる「ガタタン」

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「ガタタン」はアレンジも自由自在!

「きんたろう」では、スープカレーやチャーハンまであります。
そんな中、見つけたのがこちら。

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▲がたたんラーメン 890円

 

「ガタタン」は濃厚なスープなので、
ラーメンにすると、麺に絡んでそれはもう「すごいこと」になるのでは……。

 

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はい、正解!

絡むというよりも、
麺がスープによって「包まれている」状態ですね。

どこかで食べたことがあるような、
いや、ないような。

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記憶をたどってみても、
懐かしさはあるものの、やっぱり新しい味わい。

ラーメンとも、あんかけ焼きそばとも違う、
「ガタタン」なのです。

 

ご家庭でも挑戦してみては?

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ネットで調べれば、意外に出てくるガタタンレシピ。

ホームパーティーで、芦別のエピソードとともに、
「ガタタン風」の料理をふるまえば、きっと驚いてくれるはずですよ!

そして、ぜひ本場の味を芦別で。

北海道の中でも札幌旭川、富良野など、
観光地とのアクセスも良いので、ツウな旅を楽しんでみてはいかがですか。

一度食べればトロミにヤミツキですよ!

 

お店情報

お好み焼き&カレー・元祖ガタタンの店 きんたろう

住所:北海道芦別市北4条西1丁目3-19
電話番号:0124-22-8205
営業時間:11:00〜15:00 17:00~20:00(都合により変更あり)
定休日:不定休
ウェブサイト:http://www.gatatan.net/

www.hotpepper.jp

 

書いた人:裸電球

裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。

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