くろぼうしの挑戦状~盗まれた誕生日プレゼントを取り戻せ!

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せまる「かいとう くろぼうし」のましゅ!

ウチには一男二女のチビたちがいるのですが、長女と次女の誕生日が近いため、毎年誕生日会は合同で行っています(バラバラにやりたいといいださなくて、ほんとパパとママ助かってるよ)。

 

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子どもにとって誕生日といえばお正月・クリスマスと並ぶ、いやそれ以上のスペシャルデー。だから豪華でなくてもできるだけ楽しい催しにしてあげたい。そんな親の願いが通じた(?)のでしょうか。数年前から「かいとう くろぼうし」なる怪人が突然出没し、姉妹の誕生日プレゼントを盗んでいってしまいます。

プレゼントを取り返すためには怪盗が残していった挑戦状にある“謎”を解かねばなりません。1つ謎を解くと次の謎のありかが示され、繰り返し謎を解くことでプレゼントにたどりつくという仕掛けです。いわば家の中での宝探し。姉妹は誕生日を指折り数えながら「今年もくろぼうし来るかな~」と怪盗の出現を楽しみにしているようです。

 

例えば今回はこんな感じでした。朝から奥さんと買い出しや部屋の飾りつけ、料理などを準備。誕生日会は夕方からのスタートとなりました。

 

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▲「今年はハンバーグがいい」とのリクエストだったので、カゲゾウ特製のハンバーガープレート。バンズとチーズ以外は一応手作り

 

食事が終われば、待望のバースデーケーキ。こちらは奥さん担当。ネットで「ドールケーキ」なるものを見つけて挑戦したそうです。上半身は子どもたちの好きなキャラクターをプリンターで打ち出し、切り取って裏に竹串をつけます。下半身はスポンジケーキでスカートの土台を作りホイップクリームで飾りつけます。最後に上下をドッキングさせて完成。簡単だけど子どもたちには大好評でした。

 

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▲子どもたちが好きな“世界的キャラ”で作りましたが、そのまま画像をアップできませんので「モザイク部分は察してくれ」バージョンです

 

そして誕生日プレゼントは「かいとう くろぼうし」に奪われた!

いよいよ最後のお楽しみの誕生日プレゼント。しかしここで大変な事件が発生します。用意された包みを開けてみると、そこにプレゼントはなく中には一通の挑戦状が……。ここから姉妹のプレゼント奪還作戦が始まります。

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ナゾ①「コーラのひみつをあばけ」。冷蔵庫にあるコーラを探し飲み干せというくろぼうしからの指令。ペットボトルに次の謎のありかが黒の油性ペンで書いてあり、コーラがなくなると文字が読めるという仕掛けだったのですが、「あれ? なんか文字が書いてあるよ」と目ざとく気がつく次女。そう、コーラとマジックでは同じ黒でも微妙に色が違い、飲む前に文字を発見されてしまったのです! 

 

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▲うっすらペットボトルの文字が透けてしまっていた……

 

しかし、それに気づきつつも「コーラを飲めってあるでしょ」とたしなめる長女(怪盗にやさしいな、オイ)。二人で律儀にボトルを空にすると、そこには次女が大好きな絵本の題名が。それが次なる謎のありか。2人は2階の本棚を目指します。

 

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ナゾ②「あんごうぶんをかいどくしろ」。目当ての絵本の中に挟まれていたのは4×4のマスに書かれた文字と一部穴が開いた正方形プレート。どうやら回転式暗号のようです。文字にプレートを乗せ、90度ずつ回転させながらスリットに現れる文字を拾って文章にします。次の謎のありかは、普段は電車のおもちゃを収納している引き出しにあることが分かりました。

 

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▲鏡に暗号文を映すと文字が読めるようになっている(画像右)

 

ナゾ③「ふしぎなもじ」。くろぼうしからの指令をみるとまずは洗面所に移動するようです。そしてふしぎなもじを鏡に映せば……、目の前にある三面鏡の「マンナカノカガミヲアケロ」との指示。鏡を開けキャビネットの棚を見るとそこにはあやしげな鍵がありました!

 

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鍵はすぐに使うのではなく「モッテイタホウガイイ」らしいので一旦手元に保管。続く文章には「シンブンウケノナカヲミテミロ」とあり、姉妹は外へと飛び出します!

 

新聞受けの中にあったのはナゾ④「あみだくじあんごう」。あみだをたどって拾い出した文字を数字順に並べれば「きいろいくさりをさがせせ」との指示。

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実は探索の最中、2階の収納扉に明らかにあやしい黄色い鎖が絡みついていました。それを思い出した姉妹は階段を駆け上がります。

 

黄色い鎖を解き、いよいよプレゼントを発見! と、思いきやそこにプレゼントはなく、くろぼうしからのメッセージが。どうやらこの場所はダミーでプレゼントは別の場所にあるようです。

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これまで足を踏み入れなかった別の部屋の収納に、もう1つの黄色い鎖がありました。しかしこちらには南京錠がかかっており、このままでは……、そうだ! 洗面所のキャビネットで見つけた鍵があったはず。

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それを鍵穴に入れてみると……カチャリ。無事に開錠され姉妹はプレゼントを取り戻すことができました!

 

全国にいる他の「かいとう くろぼうし」に告ぐ!

今後、みなさんの家にもくろぼうしが現れる可能性が十分あるでしょう。そんなお父さんお母さん……じゃなかったくろぼうしたちに、先輩くろぼうしから聞いたいくつかのアドバイスをお伝えします。

 

1. まずは設計図を作ろう!

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▲こちらこの記事用に清書した「かいとう くろぼうし」の設計図。実際のものは鉛筆書きでもっとラフです

 

まずはカンタンでいいので設計図を作りましょう。ご自分の家のレイアウトやお子さんの年齢を考えながら、謎の個数や隠し場所を決めていきます。

家のアチコチを探索するのが子どもにとって楽しいようです。1階と2階を移動させたり、お風呂やトイレに暗号を隠したり、時には屋外を使うなどできるだけ導線を長く複雑にすると冒険感が増します。

 

2. 事前にシミュレーションをしよう

謎・暗号を作成したら必ず一度自身で解いてみましょう。

簡単な文章でも意外に誤字・脱字があります。特に解読者がお子さんだということを考えると、たった一文字の間違いでも致命傷(謎が解けない)という場合があります。

またありがちなのが謎の隠し場所を間違えてしまうこと。Bの場所を示す謎はその手前のAに置くべきですが、Bに置いてしまうというケアレスミスがよくあります。

これらのミスを防ぐには実際の暗号文やアイテムを本番と同じ場所に設置して、本当に機能するかをスタートからゴールまで通しで試してみることです。

 

3. 錠と鍵が重要だったりする

これは宝探しゲームをイベントとして実際運営されている方に聞いた話なのですが、参加者に対して冒険の最後に「宝箱の鍵を開ける」というアクションを必ず組み込むそうです。理由はクライマックスを象徴する重要なアクションになっているから。

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ただご自宅でやる場合プレゼントが収まる宝箱を用意するというのも意外と大変。そのためウチでは宝箱の代わりに、収納扉に南京錠をつけたというわけです(過去の誕生日ではトランクの数字錠を利用したこともあります)。

 

4. 謎解きはあくまでもサブ、難度はほどほどに

つい手応えのある謎を作りたくなりますが、暗号を解読する快感と、宝にどんどん迫るワクワク感・爽快感が大切です。ほどほどの難度にしましょう。お子さんがてこずっているようだったらどんどんヒントを伝えてください。

※ウチの姉妹が「今年はカンタン過ぎたね~」などといっているのを聞いてしまいました。「来年泣きっ面になってもしらんぞ」という気持ちがふつふつ湧いてきたのも事実なのです(笑)

またお子さんの年齢によってはまだ文字が読めない場合もあるでしょう。そんな時は写真を使うのも手です。次の謎のありかを撮影してプリントアウトすれば暗号文の代用になりますよ。

 

元ネタは『きょうはなんのひ?』という絵本

1つの謎を解くと次の謎の場所が提示され、段々とゴールへと近づいていく宝探し的な遊戯は昔からありますし、みなさんも近い遊びをしたことがあると思います。

世界中で小説・映画が大ヒットした『ダ・ヴィンチ・コード』にしても、現在日本各地で開催されている脱出ゲームや宝探しゲームなどのイベントにしても基本的には同じ構造。くろぼうしの謎を作るときはこれらをよく参考にしています。

ただ、カゲゾウが「かいとう くろぼうし」を始めようと思ったのは、実は子どもの頃に読んだきょうはなんのひ?』(作:瀬田貞二/絵:林明子・福音館書店)という絵本が元ネタになっています。

www.fukuinkan.co.jp 

この物語では、まみこという少女がお母さんに対してある謎を仕掛けます。それは一通の手紙からはじまり、お母さんは楽しみながら時に悩みながら家中に隠された手紙を探し出します。

ストーリーもイラストも、とても魅力的でぐいぐいと引き込まれます。読者はお母さんと共に謎を解いているような気持ちになることでしょう。特に最後で明かされる企みには……おっと、ネタバレはやめておきます。

 

とにかくとても素敵な物語で、個人的に生涯ナンバー1の絵本です。いつかこれをまねして誰かを楽しませたいというモチベーションがずっとあり、その思いが「かいとう くろぼうし」の出現に繋がりました。またくろぼうしの挑戦状は、姉妹にとってもとても楽しく印象深い経験だったようです。みなさんのお子さんのもとにも、謎の怪盗が出現することを願ってやみません。

 

書いた人:飯炊屋カゲゾウ

飯炊屋カゲゾウ

1974年生まれの二女一男のパパ。共働きの奥さんと料理を分担。「おいしいものはマネできる」をモットーに、料理本やメディアで紹介されたレシピを作ることはもちろん、外で食べた料理も自宅で再現。家族と懐のために「家めし、家BAR、家居酒屋」を推進中。「双六屋カゲゾウ」名義でボードゲーム系のライターとして活動中。「子育屋カゲゾウ」名義で育児ブログも更新中。

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