タコスで自宅パーティーすると幸せになるからみんなやるといいよ

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タコスでホームパーティ=「タコパ」のススメ

「タコパ」といってもタコ焼きではなく、タコスパーティーです。

 

こんにちは、メシ通ライターの飯炊屋カゲゾウです。

3人の子持ちのため、親しい仲間や友達家族とがっつり会食したいときは、周囲や時間を気にする必要のないホームパーティーにしちゃいます。

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先日も奥さんの友だち家族が遊びにくるというのでタコパを開催しました。ウチのこれまでのホームパーティーの献立で、たぶん一番よろこばれたのがタコスパーティー。

 

メキシコの国民食であるタコスは、手軽でおいしくウケもいいので最高にオススメなのです。今回はこれまで培ったタコパのノウハウを余すとこなくお伝えしたいと思います。

 

最低限これさえあればタコパは成立。ミニマムアイテム編

味噌汁に何の具を入れても味噌汁になるように、トルティーヤ(トウモロコシを原料にした皮)に何かの具をくるめばみんなタコスになるそうです。

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とはいえ、「味噌汁といえばコレ!」と多くの人がイメージするものがあるように「タコスといえばコレ!」と、誰もが思い浮かべる具ってありますよね。

 

とりあえず、以下の食材があるとタコパが成立すると思いますよ。

 

トルティーヤ

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さすがにコレがなければ始まりませんね。

猛者になると皮から作る人もいるらしいですけど、それだけで大仕事になってしまうので、カゲゾウは輸入食材店や業務用スーパーなどで冷凍ものを購入しています。

 

大きさや枚数にもよりますが、10~12枚入りで200~300円くらいで入手できます。

ウチのタコパでは14~15㎝くらいの大きさのものを使います。

枚数の目安は大人1人で4~5枚というところです。

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18~20㎝くらいの大きいサイズのものもありますが、あれだと2枚も食べればお腹がいっぱい。

中身を変えていろいろな味を楽しみたいのでウチでは小さ目の皮を選んでいます。

食べるときはレンジでチンするか、フライパンでちょっと温めてから出してます。

 

タコミート

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トルティーヤに包むひき肉ですね。メイン食材です。

ウチでは牛と豚の合いびきを使っています。

で、味付けですが、こちらもトルティーヤを売っている店なら大抵タコス用のシーズニング(調味料)がありますから一緒に購入しています。

 

シーズニングを使うのでコツというほどのものはありませんが、ひき肉を炒めると大量の水分が出てきます。

 

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これってアクなども大量に混じっているのでこぼして捨てるか、キッチンペーパーなどで吸い取った方がおいしく仕上がります。

 

余分な水分をなくしたら、シーズニングで味付けし、水を加えてしばし煮込めばできあがり。

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あ、あとウチでは栄養とお肉のカサ増しにもなるのでチリコンカン風に缶詰の赤インゲン豆を加えます(もちろん豆はなくてもかまいません)。

 

肉の量の目安は、ハンバーグのようにこればっかりを食べるわけではないので、1人あたま100gくらいあればいいと思います(ほかにも包む具がいろいろありますからね)。

 

サルサ・メヒカーナ

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ざく切り野菜のソースです。

サルサ(salsa)はスペイン語で「ソース」って意味があります。

 

その昔カゲゾウは「サルサ・ソース」などといってた時期もあるのですが、それって「チゲ鍋」(※チゲは韓国語で「鍋」の意味)っていうくらい重複表現で、今思い返しても赤面で顔が赤くなります。

 

サルサの作り方は玉ねぎ、トマト、青トウガラシをざく切り(あるいはみじん切り)にして混ぜ、塩を振ればできあがり。

これをベースにおろしにんにくを入れてもおいしいし、ウチでは爽やかな味わいになるのでセロリのみじん切りを加えています。

 

1~2時間くらい寝かせると味が馴染んでいいみたいです。

食べる直前にギュッとライムをしぼりテーブルに出しましょう。

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メヒカーナ(mexicana=メキシカン)というくらいですから、野菜はメキシコの国旗の色(緑・白・赤)に由来するという説もあります。なので玉ねぎとトマトは必須でしょう。

 

ウチは子供がいるので辛い味つけはしません。そのため緑に青トウガラシは使わず、キュウリやピーマンを入れています。

 

あ、分量ですか? どれも適当です。他の料理にかけてもおいしくいただけるので多めに作っても大丈夫。ウチでは玉ねぎ1個、トマト1個、キュウリ1本(もしくはピーマン2個)くらいで作ってます。

 

タコス関連は以上。これでパーティーはギリ成立します……と、いいたいところなのですが、もうひとつ、絶対になくてはならないのは……。

 

ライム

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え? 「なくてもいいじゃん」と声が聞こえましたがマジですか? 

サルサ・メヒカーナ……にはかけなくてもいいのですが、みなさん、飲み物のことを忘れていませんか?

 

そして相性を考えればメキシコ料理にはメキシコビール(しかも瓶)以外考えられません(テキーラという選択肢もありますが、タコス片手にビールをグビグビ飲みたいので、テキーラはまた別の機会に)。

 

そしてメキシコビールを飲むならライムを絞って瓶にねじ込み、グラスなど使わずラッパ飲みがお約束! なのでライムは必須

あ、お子さんやアルコールがダメな方はもちろんソフトドリンクで楽しんでくださいね。

 

あれば本場のタコスの味。ワンランクUPアイテム編

以上の食材はカゲゾウが考える「ミニマム」のアイテムでした。

 

さらに味や雰囲気をもりあげるなら、これらご紹介するアイテムがあると本場(といってもメキシコ本国にはいったことはなく、専門店で食べたメニューなどを参考)の味に近くなりますよ。

 

ハラペーニョ&パクチー

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生の青トウガラシって、ウチの近くのスーパーにあんまり置いてないんですよね。

なので辛味にはハラペーニョの瓶詰めを使うことが多いです。

あとパクチーはサルサ・メヒカーナとめちゃめちゃ相性いいのでかなりオススメです。

 

どちらも最初からサルサに混ぜ込んでしまってもいいのですが、辛さやパクチーは人によって好き嫌いが分かれるので別皿で出してます。

これらがない場合はタバスコでもOKです!

 

ワカモレ

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いわゆるアボカドディップです。

アボカドを崩して塩で味付けし、ライムかレモンを絞りかければできあがり。サルサとミックスしてもおいしいですし、トルティーヤチップスにつけるのも定番、タコスにくるんでもうまいです。

 

ここでワカモレを作る際の小技を2つほどご紹介します。

 

ワカモレハック その①アボカド潰しの術

アボカドって固かったり柔らかかったり、皮が剥きにくかったりで潰すのにけっこう手こずりませんか?

 

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そんなときは皮の上からぐにゅぐにゅと押しつぶしたあと、先っちょを切って小皿に押し出せば、ボールなどで潰す手間が省けます。

 

ワカモレハック その②色止めの種残し

あと種ですけど、あえてディップの中に入れっぱなしにしています。これは色止めの効果があり、鮮やかな緑が長持ちしますよ。

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タコソース

タコスに入れれば味のアクセントになり、本場の味にぐっと近づきます。これもゼロから作ることはなく、瓶詰のものを買ってきてます。

 

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辛いものからマイルドなものまで売ってますので、参加メンバーの顔触れに合わせて買うといいと思います。

 

ナチョス

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トルティーヤチップスに、ソースをかけて食す前菜的料理です。

ソースはサルサ・モヒカーナでもワカモレでも、なんでもいいみたいです。

 

本式のトルティーヤチップスは皮を一口大にカットして揚げるのですが、チップスは普通に売ってるので(三角形のアレですね)それを利用しています。

 

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ウチではタコソースにとろけるチーズを入れレンジでチン。それをチップスにかけてテーブルに出してます。子どもにも大人にも好評で、いつもあっという間に食べつくされてしまいます。

 

ハードシェル

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トルティーヤの硬い版ですね。

こちらも輸入食材店で取り扱っています。カゲゾウが人生ではじめて食べたタコスってたぶん「ロイヤルホスト」のタコスだっと思うんですけど、そこがこのハードシェルタイプなんですね。

 

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パリパリ小気味よい食感がとてもおいしいのと原体験の影響も相まって、ウチではソフトとハード、両方をいつも用意します。

 

レタス

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野菜もわしゃわしゃ食べたいですよね。サルサがありますけどあくまでソースなので、レタスの千切りもいつも用意しています。

 

レタスの代わりに玉ねぎやキャベツのスライスでもいいですね。あるいはこれらを全部ミックスしちゃうときもあります。

 

チーズ

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あればタコスがおいしくなるのは説明不要でしょう。種類はお好きなチーズでOKですが、タコスに入れるので形状はフレーク状か細切りタイプが良いです。

 

ウチでは複数のチーズをミックスしたものか、カッテージチーズなどを使うことが多いです。

 

エビ

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タコスの具はシーフードもよく合います。今回はおろしにんにくと塩コショウで味付けしたエビを用意しました。ひき肉の代わりにシーチキンなどを具にしてもヘルシーでおいしいですよ。

 

クーラーボックス

飲み物を毎回冷蔵庫まで取りに行くのはめんどうですよね。あといくら親しいゲストでも、家の冷蔵庫を開けられるのはちょっと抵抗があるものです。

かといってリクエストがあるたびにホストが取りに行くのも大変。

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なのでウチではクーラーボックスを用意します。

 

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水を張って飲み物を入れ、前日から容器で凍らせておいたブロック氷も投入します。お代わりはここから各々勝手に取り出してもらいます。

 

氷水の中にある飲み物って、お祭の屋台みたいで演出としてもおもしろいと思いますよ。あ、あと水滴をふき取るためのタオルを近くに置くことを忘れずに。

 

タコパなら最初に料理を用意してしまえば、あとは各々自分の好きな具で自分のペースで作って食べるので、ホストもテーブルについてゆっくり食事とおしゃべりができます。

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子どもも大人も入り乱れてワイワイやるのが楽しい。

とても陽気なパーティーになると思いますよ。

 

余った食材問題もタコパなら心配なし

ホムパにつきものなのが、前日の中途半端に余った食材をどう食べるかですね。

タコパでありがちなのがトルティーヤだけなくなって、他が全部中途半端に余っているパターン。

 

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でも大丈夫、お米だけ用意しておいてください。

そう、ごはんにタコミートや野菜、砕いたチップス、チーズを乗せればあっという間に「タコライス」の完成です。

 

逆にトルティーヤだけたくさん余るということもあるでしょう。こちらもまったく問題ありません。

 

やっぱり余りがちなチリソース(なければケチャップ)をトルティーヤに塗って、余っている食材、もしくは冷蔵庫の半端な余りモノを適当に配置してチーズを乗せれば準備OK。

 

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オーブントースターで焼けば「薄焼きパリパリピッツァ」の一丁できあがりです。

ホムパ当日から次の日のまで楽しめるタコス。みなさんもぜひお試しください。

 

書いた人:飯炊屋カゲゾウ

飯炊屋カゲゾウ

1974年生まれの二女一男のパパ。共働きの奥さんと料理を分担。「おいしいものはマネできる」をモットーに、料理本やメディアで紹介されたレシピを作ることはもちろん、外で食べた料理も自宅で再現。家族と懐のために「家めし、家BAR、家居酒屋」を推進中。「双六屋カゲゾウ」名義でボードゲーム系のライターとして活動中。「子育屋カゲゾウ」名義で育児ブログも更新中。

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