「細かすぎて伝わらないけど、これだけは譲れない」食のこだわりってありませんか

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「これだけは譲れない」と思っていること

みかんの房の白い筋はきっちり取ってから食べるとか、納豆は424回かき混ぜるとか。

皆さんも人知れず実行している、「こだわりの食べ方」をお持ちではありませんか?

 

こんにちは、メシ通ライターの飯炊屋カゲゾウです。

ウンチク……、ともちょっと違うし、それを人に押し付けたいわけでもないのですが、「こう食べることで、さらにウマくなる!(と信じてやまない)」こだわりが誰にだってあるはずです。

そんなこだわりをいくつかご紹介。万が一にも、これでみなさんの日々の食事がちょっぴりおいしくなれば幸いです。

 

こだわりその1:まずチャーシューは麺の下に沈める

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 で、カゲゾウのこだわりその1ですが、ラーメンがテーブルに着丼したら、チャーシューは速攻で麺の下に潜らせています。

 

家でも店でも、冷蔵庫から出したばかりの冷たいチャーシューだと、肉がぼそぼそしちゃうし、やっぱり温かい方が絶対旨いですよね。

だから肉を温めるためにスープに沈めています。

 

もっとも最近は、炙ったり、低温調理のしっとりとしたチャーシューなど、調理したてを乗せてくれるラーメン屋もあり、温める必要がない場合もあるのですが、それでもやっぱり沈めてしまいます。

 

なぜって? 

シャーシューの脂や旨味が溶けて、スープがよりおいしくなる気がしませんか?

 

こだわりその2:おでんの出汁はタマゴですする

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おでんのタマゴはまずかじって半割にし、先に黄身を食べる。

そして、そのくぼみに出汁を入れてすすります。

 

これ、こだわりというより、小さい頃からの癖ですね。半割のタマゴの白身を、出汁を飲むためのお猪口代わりにしていました。決して行儀がいいものではないのですが、大人になった今でもついついやっちゃいます。

 

黄身を崩しながら、出汁と混ぜつつ飲むのもおいしいですね。まあ、みっともないので、さすがに家でしかコレをしませんが。

 

こだわりその3:ソフトクリームは徐々にミニソフトクリームにして最後まで楽しむ

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普段はあまり食べる機会がないのですが、観光地やサービスエリアなどで、ついつい買ってしまうのがソフトクリームです。

上物を先に食べ切ってしまい、最後にソフトなしのコーンだけを食べるのって、ちょっとむなしくありませんか?

夏場だとソフトの溶け沈むスピードに合わせて食べ進めればいいのですが、寒い時期だとソフトがなかなか下に沈んでいかない。

 

なので、これまた行儀悪いのですが、ソフトを舌で下方に押し込みながらコーンを食べ進め、最後はミニソフトクリームにして、ひと口でフィニッシュしています。

 

こだわりその4:トンカツは「5、3、1、2、4、6」の順で食べる

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トンカツはヒレではなく、ロース一択のカゲゾウです。

やっぱ、脂身もうまいですもんね。で、そのトンカツですが、ハンバーグやコロッケと違って、どこを食べても均一な食べ物ってわけではありません。

 

不定形なので切り分けられた後だと、サイズや脂身ののり具合も違うし、パーツごとに個体差がある。だからこそ食べる順番にこだわりたい。

 

ここでは6片に切られたと仮定し、左から1、2、……6とナンバリングした場合でお話を進めていきたいと思います。

 

まず初手は「5」です。カゲゾウにとってのトンカツの大トロ部分は「3」と「4」。

いきなりクライマックスにいくわけにはいきません。かといって両端は、大トロに匹敵する希少部位です。こちらも最初に手をつけるには躊躇がある。

 

※端っこが希少部位である理由はこちらの記事をご覧ください。

www.hotpepper.jp

 

となると残りは「2」か「5」になるわけですが、なぜ「5」なのか。

トンカツは店や部位などにもよりますが、おおむね左側の方が幅広です。

 

なので大きさという点からみると価値としては「2>5」となり、となれば様子見の初手は「5」が妥当でしょう。

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 そして次。二手目に食すべきは「3」です。

一番の大トロ(しかも大きい方)に行きます。ええ、人によっては「一番うまい部分を最後に残す」という方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし「温度もごちそうである」と考えるカゲゾウとしては、一番ウマイ部分を冷めてから食べるのは本末転倒。なのでまだ序盤戦ではありますが、一番のクライマックスをアツアツのうちに味わっておきます。

 

三手目は「1」です。もう両端のいずれかに行っていいタイミングでしょう。ではなぜ「6」ではないのか。「大きさ」という観点を重視すれば「1>6」ですが、こと端っこに関してはチト違う。

 

先ほどの「端っこグルメ」の記事をご覧いただいた方ならわかると思いますが、端っこの場合は必ずしも大きければよいというものではな。いや、むしろ小さいほうがなにか「ぎゅっ」と味が濃縮している(ような気がする)。

 

なのでカゲゾウの評価基準としては「1<6」であり、「6」は終盤に取っておきます。

 

四手目は「2」です。これはどちらかというと消去法で導き出されます。すでに「3」の部分は食べてしまいましたが、「最後に一番おいしいものをとっておく」という考えを捨てたわけではありません。カゲゾウの場合、それは大トロの「4」か端っこの「6」の部分。なので必然的に「2」はこのタイミングになります。

 

五手目と最終手は……、実はまだ決まっていません。見出しにこそラストは「6」と書きましたが、正直、その日の気分によってブレることがあります。

修行が足りませんね(←なんのだよ!)

 

ただ、おいしくいただきながらも、徐々にフェードアウトしつつ「ああ、おいしかった」としみじみ食事を終えたい。

 

であれば、最後に大トロで「うんまっ!」と調子が跳ね上がるよりは、味はうまいがサイズは小さい端っこの方が美しいフィナーレでしょう。

 

なのでトンカツを食べる順番は「5、3、1、2、4、6」となるのです。

 

こだわりその5:カップ麺はプラスチックのフォークで食す

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ある時、家でカップ麺(縦型容器)を食べていたんですが、そこはかとない違和感にさいなまれました。アレ? なにかしっくりこないぞ。

 

そこで気がついたのはお箸の存在。普段家で使っている木箸でカップ麺を食べると、なんかイマイチなんですよね。

 

これが即席の焼きそばとか、蕎麦やうどんだったり、あるいは容器が「どんぶり型」のカップなら、そこまで気になりません。

 

でも縦型容器で食べるラーメンは、絶対にプラスチックのフォークで食べたほうがウマい(気がする)。

 

おそらく、昔やっていたカップ麺のCMや、カップ麺の自販機にプラのフォークがついていたりしたので、そのへんの刷り込みのせいなんだと思います。まあ、割り箸ならギリセーフという感じなのですが。

 

なので、ウチには必ずプラのフォークが数本引き出しに眠っています。

 

こだわりその6:回転寿司&スーパーの寿司もガリで醤油を塗る

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子どもの頃、親に回転寿司に連れていってもらうと、シャリ側にべっちゃり醤油をつけ、喜んで食べていました。

 

でも、いいかげん自分もオッサンになり、時には回らないお寿司屋さんにも行きますし、第一に塩分の取りすぎも気になるお年頃。

 

で、高級なお寿司屋さんだと、大将がネタにあらかじめハケで醤油を塗ってくれますよね。あれ、いいな、と。

 

子どもがいるので、家族で回転寿司には月1~2回くらい行きます。そして寿司に醤油をつけるときはそこだけ高級店をマネして、ガリをハケ替わりに、醤油にひたしてネタに塗って食べてます。

 

スーパーなどで買ってきたお寿司などもしかり。まあ、奥さんは「めんどくさいことする人ねぇ」って顔でカゲゾウのことをみてますけど。

 

こだわりその7:せいろそばの〆はミニかけそばである

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さあ、そろそろこの記事も〆ましょうか。

〆つながりとして、せいろそばを食べ終わった後の〆として、みなさんつけ汁を蕎麦湯割にして飲むと思うのですが、この時カゲゾウは蕎麦を二〜三口あえて残しておきます。

これは割ったつけ汁にそばを入れて、「なんちゃってミニかけそば」にして楽しむためです。

 

本当はせいろとかけの2つを頼めばいいんでしょうけど、そこまで量を食べられるわけではない。でも、せいろとかけの2種類の味を楽しみたい。そこであえての「蕎麦ちょっと残し」です。

 

つけ汁をその店で出すかけそばと同じ濃度(と思われる味)にしたら、残していた蕎麦を泳がせ、ズズズ! 

 

ちょっとセコイ気もするのですが、いつもそんな風にそばを楽しんでいます。

 

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あと、天ぷら蕎麦を頼んだりすると、剥がれ落ちた衣が皆敷(料理の下に敷いてある紙)に結構残ってたりします。

あれも抜かりなく集めてお猪口に入れ「ミニたぬき蕎麦(温)」にすることもしばしばです。

 

皆さんにもこんな食のこだわり、ありませんか

さてさて、ここまで自分にとってのこだわりをご紹介してきましたが、人様から見れば謎と思われるような食べ方も、本人にとっては譲れないこだわりなのかもしれません。

 

マナーやエチケットに反していないなら、時にはその食べ方に付き合ってみるのも乙なもの。食べ慣れたメニューでも、新たなおいしさが発見できるかもしれません。

 

皆さんにも「細かすぎて伝わらないけど、これだけは譲れない食のこだわり」があれば、ぜひ教えて欲しいですね。

 

書いた人:飯炊屋カゲゾウ

飯炊屋カゲゾウ

1974年生まれの二女一男のパパ。共働きの奥さんと料理を分担。「おいしいものはマネできる」をモットーに、料理本やメディアで紹介されたレシピを作ることはもちろん、外で食べた料理も自宅で再現。家族と懐のために「家めし、家BAR、家居酒屋」を推進中。「双六屋カゲゾウ」名義でボードゲーム系のライターとして活動中。「子育屋カゲゾウ」名義で育児ブログも更新中。

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