こんにちは! 管理栄養士の北嶋佳奈です。
沖縄で暮らすようになって出会ったローカルメシの1つが「天ぷら」です。
沖縄の天ぷらは衣に卵を多く使うので、厚めでもっちりしたフリッターのような感じ。その衣には塩味が付いています。定番の具材は白身の魚、生もずく、イカ、エビ、ゴーヤ、サツマイモ、インゲンなど。そして、沖縄の人は天ぷらにウスターソースをかけて食べる! 天ぷらにソースの発想はなかったので、これにはびっくりしました。
天ぷらは、食堂や居酒屋、天ぷらの専門店で食べられるだけでなく、スーパーの惣菜コーナーやコンビニでも見かける超ポピュラーな沖縄メシ。おやつがわりに天ぷらを食べる文化が沖縄にはあるそうです。
今回はその沖縄の天ぷらを、少ない油で手軽にできるようにアレンジした「揚げ焼き天ぷら」のレシピをご紹介します。メインの具材はやはり沖縄メシの定番、ポークランチョンミートを使います。おつまみ、おかず、おやつにもぜひ!
北嶋佳奈の「ランチョンミートの揚げ焼き天ぷら」
【材料】2~3人前 【調理時間】約15分
- ポークランチョンミート 100g(1/2缶)
- お好みの具材(野菜、きのこなど。今回はピーマン、舞茸、インゲン、生もずく) 適量
- サラダ油、ウスターソース 適量
(A)
- 卵 2個
- 冷水 大さじ2~3
- 薄力粉 100g
- 塩 ふたつまみ
作り方
1. ポークランチョンミートは1cmくらいの厚さに切ってから、さらに1cm幅に切る(拍子木切りにする)。その他の具材もできるだけ厚みが出ないように食べやすく切り、しっかり水気を拭き取る。
ポークランチョンミートのほか、今回はピーマン2個を縦に3~4等分に切り、舞茸ひとつかみ程度を手でほぐし、インゲン4本を半分に切って使いました。
2. ボウルに(A)を合わせて衣を作り、1の具材を入れて混ぜる。
ややもったりとした衣になります。写真のように小麦粉のダマが残っているくらいでOKです。
3. 小さめのフライパンや小鍋に底から5mmくらいの高さまでサラダ油を入れて熱し、衣を付けた具材を重ならないように入れ、中火で2~3分、色付くまで揚げ焼きにする。
4. 色付いたらひっくり返して、同様に2~3分揚げ焼きにして皿に盛る。
衣が油を吸いやすいので、様子を見ながら途中でサラダ油を足すのがおすすめです。
今回は冷蔵庫に沖縄の生もずくがあったので、ボウルとフライパンの掃除も兼ねて最後に投入。もずく100g程度を残った衣と混ぜ、ひと口大にして、残った油で両面がカリッとするまで焼きました。
ふんわりもっちりでクセになる沖縄風天ぷら!
揚げ焼きなので衣は本場の天ぷらに比べると薄めですが、それでももっちりした食感は健在です! ポークランチョンミートは、その衣のおかげでソーセージ入りの惣菜パンのような、アメリカンドッグのような懐かしい味わいに。そのまま食べても美味しいですし、ウスターソース、トマトケチャップ&マスタードをかけるのもいいですね。
ピーマン、舞茸、インゲンも、衣にほのかな塩味があるので、そのままでおつまみやおかずにぴったり。ウスターソースをかけて食べると、甘じょっぱくなってあとを引く美味しさです。ぜひおためしください。
もずくのてんぷらは、沖縄で初めて食べて大好きになった一品。磯の香りとムニュッとした独特の食感でクセになります。酢などで味付けされていない生もずくが手に入れば、一度作っていただきたい味です。
少ない油で調理できるので、後片づけがラクなのが揚げ焼きのいいところ。ポークランチョンミートのほか、ウインナーソーセージ、そのまま食べられるちくわやかにカマなどの練り物も手軽でおすすめです。お好きな食材で、沖縄気分の家メシを楽しんでみてください。
余ったポークランチョンミートは、電子レンジでサクッとみそ汁にするのもおすすめです。
作った人:北嶋佳奈
管理栄養士、フードコーディネーター。大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。『小さなおかず365』(永岡書店)、『旬の野菜をもっとおいしく!デパ地下みたいな ごちそうサラダ』(宝島社)など著書多数。最新刊『一品で大満足!デパ地下みたいなごちそうサンドイッチ』(宝島社)は累計30万部越えのデパ地下シリーズ最新刊で、定番サンドから見た目も味も楽しいサンド、スープにサイドメニューレシピと全139レシピ掲載のボリュームある1冊。
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