【肉撃】大阪王将の「サーロインステーキ炒飯」の爆発力がハンパない件【本社に直撃】

大阪王将に行ったら、餃子を食べる。焼き餃子専門店と冠している、餃子推しの店なのだから。なのに「サーロインステーキ炒飯」という破壊力満点のメニューがあるではないか。どういうつもり!? と大坪ケムタ氏が立ち上がった。東京・新宿御苑「大阪王将 新宿店」で実食後、本社に突撃(メールインタビュー)を敢行した。

エリア新宿御苑 (東京)

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大阪王将のこだわり肉&炒飯の究極系!

絶品厚切り肉盛り炒飯」に「やわらか牛カルビ炒飯」と、定期的に企画メニューで肉と炒飯のコンボを打ち出してきた大阪王将。

昨年からは肉撃というキャッチフレーズを採用、「肉撃コク旨ローストビーフまぜそば」など麺類も含めた総力戦というべき展開になってるのをご存知ですか?

だってメニューもこんな推しっぷり。

 

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▲いやがおうにも目をひかれる「肉撃」のインパクト!

 

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▲売りは焼餃子ですけど、美味ければ炒飯も推す!

 

看板に「焼餃子専門店」を掲げるくらい餃子が売りなはずなのに、何でそんなに肉と炒飯が好きなの? 好きすぎるの!?

でもそんな大阪王将が肉好きとしては気にならずにいられない。

 

そんな大阪王将から肉のクライマックスシリーズというか肉と炒飯が悪魔合体して魔神出来ちゃったよ、みたいなメニューが爆誕、いや肉誕!

それが「サーロインステーキ炒飯」です。その本気さは大阪王将メニュー初の4ケタ価格という思い切りでわかるはず。量減らして「999円(税別)」とかそんなしょっぱい事はしてないんだぜ!

 

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▲サーロインステーキ炒飯 ステーキ100g(1,180円)

 

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▲肉のうまみに絡まるガーリック、これぞ男の肉

 

「サーロインステーキ炒飯」のキャッチコピーは「大阪王将史上最強炒飯」。

料理における「最強」とは何……?

その概念はさておき、「ステーキ」というだけでもひるむのに「サーロイン」まで付けられたらひれ伏すしかない! もうそのメニューが「名は体を表す」の言葉どおりに言い尽くしてますが、期待通りに炒飯の上にステーキが! そしてキノコが!

 

まずはそのステーキをいただいてみます。まず感じるのは口にした時の肉の上質感!

正直、大阪王将に限らずですがもっとお安い価格帯のお肉料理も嫌いじゃないですよ? 味濃いめのソースでパンチ利かせてみました系なやつも。ただ、かみ応えあるこの肉からほとばしる味とエナジー! みたいなのは、さすが4ケタ価格だサーロイン。

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100gなら一枚ずつ味わいたい

 

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▲今まで通ってきた大阪王将で出会った初めての味……

 

また、振りかけられたガーリックとバターの味わいがソソります。あと肉と肉の合間に挟むことで引き立つ、きのこの風味。そういえば、ここ最近のチェーン飯屋さんの企画メニューってきのこを使うことが多い気がします。味の濃縮感がいいんですよね。

 

ちなみにこの「サーロインステーキ炒飯」、基本メニューはステーキ100gですが、倍の200gも用意されてます。その値段は1,680円。決して安くはありません。しかしその一皿がテーブルに届けられた時、口には出さずとも心の奥底で驚嘆するはず。

だってこの覆い尽くす肉! マジでご飯が見えない……。

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▲サーロインステーキ炒飯 ステーキ200g(1,680円)

 

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▲本当にご飯が見えない肉の山っぷり。100g200gはこうも違う

 

炒飯と考えればレンゲで食べるのが普通ですが、「肉をレンゲで食べる、しかもサーロインステーキを」というどこか禁断の地を踏んだような、ダイナミックでバイオレントな衝動を満たす感動。ああ、ガッツリの喜びよ……。

正直、100g200gでは食べた後の「肉食ったー!!」感が違いますね。

 

普段のランチというのにはお高いという人でも、新年のお祝い、お子様の入学祝い、会社の仕事始めと適当な祝賀にかこつけて肉、肉、食ってまた肉! という満足感を味わってほしいですね、これ。

 

そして肉に隠された炒飯ですが、大阪王将では一番オーソドックスな炒飯である五目炒飯に比べると具は卵にパプリカにピーマンとシンプル。しかし、あえて言わせてもらえばこの炒飯が本気を出し始めるのは後半!

 

ステーキに絡まっていたガーリックバターソースと混ざりあった時の味の爆発力は、「エウレカ!」もしくは「ケミストリー!」と口に出したくなるレベル。

 

この肉と炒飯の境目こそが本体なのでは? と言いたくなる味ですよ。

 

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▲炒飯にバターが絡んだ一帯がたまらんのです

 

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▲好き嫌いの分かれる脂身の部分と合わせると脂のトリプルコンボだ!

 

炒飯の油とバターのツープラトン攻撃は足し算ではなく掛け算の威力!

いやー、ただの肉+炒飯と思ったら大間違いな組み合わせでした。

 

「来年度からは肉だけでない高級食材も」

この「サーロインステーキ炒飯」、フツーに感想を書くだけではもったいなさ過ぎる……大阪王将本社にメールインタビューをお願いしました。

 

--大阪王将ではこれまでの限定メニューでも「絶品厚切り肉盛り炒飯」や「やわらか牛カルビ炒飯」など肉と炒飯に過剰にこだわりがあるように思えます。その狙いやお客様の反応などを教えてください。

 

大阪王将:近年のトレンド食材の「肉」をふんだんに使用することで、口いっぱいに頬張るボリューム感を全面に押し出したメニュー開発を行ってきました。この肉メニューに大阪王将で人気の炒飯を併せることで、男性の胃袋をつかむ一品を常に意識して新商品を打ち出してます。特に昨年からスタートした絶品肉中華シリーズいわゆる肉撃メニューは、多くのお客様に支持され、シリーズ化し今年も継続し実施してきました。

 

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▲お店によってはこんなフラッグまで

 

──今回の「サーロインステーキ炒飯」ですが、「大阪王将史上最強炒飯」というキャッチフレーズからしてインパクトがありますが、どういうコンセプトで生まれたメニューでしょう。

 

大阪王将:目的は食欲直撃で付加価値を感じる商品を提供することであり、価値がわかりやすいこと、ダイレクトに伝わることを意識して商品開発をしています。その方法が“絶品肉中華シリーズ”です。お客様が商品名を見ただけで価値がわかる商品を提供し集客につなげています。

 

──1,000円を越える値段も思い切った感がありますが、そこに踏み切った理由は。

 

大阪王将:今までのように安い・早い・美味いだけでは集客につながりません。1,000円を超えても価値を感じてもらえる商品であれば満足してもらえると思います。お客様が見ただけでわかる価値の商品、「サーロインステーキ炒飯」と聞いただけで価値を感じとっていただけると思い、この価格設定をしています。

 

──サーロインステーキ部分のこだわりを教えてください。

 

大阪王将:今回ステーキ肉に関しては、牛肉の最高部位と言えるサーロインを使用する事にこだわりました。肉質・風味を最優先しています。ぜひ200gのサーロインステーキもお召し上がり頂きたいです。100gの品以上に、よりサーロインステーキを楽しんで頂けると思います。 

 

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▲ステーキも美味しいけれど……

 

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▲その合間にきのこを挟むのもまたよし

 

──炒飯部分のこだわりを教えてください。具がシンプルなところが印象的です。個人的には上のステーキと炒飯を食べ進んでいって、下の方にたまったガーリックバターと炒飯が絡まったところが劇的な味でした。

 

大阪王将:炒飯に関してはステーキとの相性を考えて、あえてシンプルな玉子炒飯をベースに、食味・食感のアクセントとなるパプリカ・ピーマンを加えました。更にデミグラスソースを少量加え、食べていくうちにうま味が重なるように設計しています。

 

──大阪王将には炒飯以外にも「肉撃コク旨ローストビーフまぜそば」など「肉撃」シリーズがありますが、今後も展開していく予定ですか?

 

大阪王将:はい、来年度からは、肉だけでなく高級食材を使用したメニュー提案も構想しています。お客様に明快でわかりやすい価値ある商品をご提供していきたいと考えています。

 

高級食材、というと一瞬ひるむ自分もいるけれど、今回のサーロインステーキであらためて食べた瞬間心弾んだ自分もいる。なんといっても中華というと食材の宝庫ですからね。いや~、大阪王将の肉と炒飯に賭けるネクスト、楽しみですね!

 

実は餃子におすすめ! 味噌ダレアレンジ

さて大阪王将、「餃子専門店」とうたっているだけに餃子が売り。

肉と炒飯でお腹いっぱいですけど、せっかくなので餃子もいただきましょうか。ちなみに大阪王将、名前が同じだけにあっちの王将、いわゆる「餃子の王将」と関係あるの? と思ってる方も多いと思います。

 

答えは、先代の社長が「餃子の王将」に修行に行かせてもらい47年前に「大阪王将」として独立したのだとか。餃子界豆知識です。

 

この日うかがった新宿店では「大阪王将餃子ぶらり旅フェア」として、「味噌カレーチーズ水餃子青森県)」「炙りナッツ焼餃子千葉県)」「串揚げ味噌カツ餃子愛知県)」「大山鶏の鶏しそ餃子鳥取県)」「タコライス風焼き餃子沖縄県)」が提供されていました(店舗限定メニュー)。「串揚げ味噌カツ餃子」とかもうオリジナルにもほどがありますね!

 

でも絶対美味いヤツ!

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▲冬休みどこに行けなくても餃子で全国縦断だ!

 

しかしここはオーソドックス寄りで人気という「ジャンボ肉汁餃子」を。がぶっと食いつくと……汁が!

うまい肉のエキスがあふれる!

あえてひとくち目は汁があふれるのを知らないふりして食べて、「おふう! 汁! 汁が! こぼれる!」と踊り食い状態を楽しみたい気がしますよ。

 

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▲ジャンボ肉汁餃子(490円)

 

基本の食べ方は醤油ダレですが、ちょっと変化球として大阪王将おすすめなのが味噌ダレとのマッチング。濃厚な味と餃子の具が混ざり合って醸し出す新たな味わい。

 

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▲おなじみ調味料の中に味噌ダレが

 

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▲一個がでかい! 餃子にかぶりつくという感覚

 

ちなみにネットで検索してみると、醤油やラー油、それにこの味噌ダレなどを好みのバランスで混ぜる食べ方があちらこちらにヒット。お店おすすめの味わいを率直に楽しむのもいいですが、好きに食べれるのがチェーン系の良さでもあります。

 

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▲おひとりさまもウェルカムな雰囲気がいいです

 

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新宿店は遅くまで営業しているので飲みの〆にも使えますね

 

仕事の合間や終わった後、心と身体を回復させるためにガッツリ食べる中に、先の餃子のバリエーションや味噌ダレのような普段と違う彩りも楽しめる。これこそ普段使いしたいチェーン系の見本ですな。

 

お店情報

大阪王将 新宿

住所:東京新宿新宿2-11-7 33宮庭ビル1F
電話番号:03-5368-2788

営業時間:月曜日~木曜日 11:00~翌2:30、金曜日・土曜日 11:00~翌4:00、日曜日 11:0023:00
定休日:無休
ウェブサイト:https://www.osaka-ohsho.com/

※この記事は2016年12月の情報です。
※金額はすべて税込みです。 

 

書いた人:大坪ケムタ

大坪ケムタ

日本全国どこに入っても手早く安心して食べれるチェーン店好き。特に茶色い食べ物と期間限定メニューには目がない。天丼はえび天よりかき揚げ派。普段はアイドル・芸能etcよろず請け負うフリーライター業。

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