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レコード番長がラーメン番長に!? スパイスラーメンby須永辰緒、ただいま「直久」で限定リリース中

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日本のクラブシーン黎明期から活躍し、昨年活動30周年を迎えたDJ/音楽プロデューサーの須永辰緒さん。

以前ご登場いただいたメシ通『舌対音感』を読んでいただいてもわかるように、須永さんは大の酒場好きとして知られていますが、実は超がつくほどのラーメン通でもあるんです。

年間500杯のラーメンを食べるだけでは飽き足らず、自宅にプロ仕様の調理器具を揃えてスープを試作したりと、10年近くにわたって理想のラーメンを追求しているという入れ込みっぷり。さらに、その「研究成果」を発表すべく、玄人はだしの美味しいラーメンを自ら振る舞うパーティーも不定期で開催しているほど。

 

そんな須永辰緒さんが、創業大正3年の老舗ラーメン店「直久」とがっちりタッグを組んで〈華麗(カリー)なるスパイスそば ~初夏の香~〉を共同開発。関東にある19店舗で、4月26日から5月31日まで期間限定発売されています。

ということで須永さん渾身の一杯をいただきに!

 

カレーラーメンではなく「スパイス」のラーメン

やってきたのは都内新橋駅の地下街にある「麺処 直久 新橋店」。

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店頭にはレギュラーメニューが豊富に並んでます。

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と、そこに須永さんが登場。実はこの日、プレ発売イベントということで、須永さんが自ら厨房に立って、麺入れも担当するのだとか。

「直久」のユニフォームと前掛け姿は、完全にモノホンのラーメン職人! 

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それにしても、まさかチェーン店とラーメンを共同開発するまでになるとは……。

 

いやぁ、俺もびっくりですよ(笑)。間に入ってくれた友人がいて、その縁で直久さんと一緒にラーメンを共同開発しようという話になって。いつも自分で作っているような個人の趣味の範囲ではできない感じのものを作って出してみたかったんです。

 

そこで須永さんが提案したのが、「スパイス」のラーメンだったと。

 

いつも自分が作っているような清湯(ちんたん)系のラーメンでもいいんですけど、直久さんにはもともと名古屋コーチンを使った優秀なスープがあるんですよ。そこにスパイスを合わせたら、美味しいラーメンができるんじゃないかってね。

 

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スープベースには名古屋コーチンを使用。コクと旨みは申し分なさそう。

 

とはいえ、自分はスパイスに精通してるわけでもないから、友人でもある東京カリ~番長(水野仁輔さん)に教えを乞うてね。実際に彼の自宅にお邪魔して、香りの立て方とか、いろんなスパイス使いを教えてもらいました。いわば東京カリ~番長直伝のスパイス使いです。それをもとに、直久さんの料理長と試作を重ねてできたのが、今回販売する〈華麗(カリー)なるスパイスそば ~初夏の香~〉なんです。

これね、言っておくけどカレーラーメンじゃないんですよ。あくまで〈「スパイス」のラーメン〉。それは食べてみれば必ずわかってもらえると思います。

 

カレーラーメンも「スパイス」のラーメンも同じようなもんじゃないのかな? と、うっすら思いつつ、ラーメンの出来上がりを待つことに。

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約10種類ものスパイスを調合したとのこと。本気のこだわりを感じます!

 

その間、厨房では今回特別にご本人が麺入れを実演中。

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あたかもDJブースにいるようなたたずまいですが……。

 

湯切りもめちゃくちゃサマになってます!!

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さわやかな辛さで、後味すっきり

そして! ついに! 待望の〈華麗(カリー)なるスパイスそば ~初夏の香~〉がテーブルに運ばれてきました! 

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華麗(カリー)なるスパイスそば ~初夏の香~(980円、小ライス無料)

香味油の赤、ジュレの薄緑、半熟卵の黄色が目に鮮やか。顔を近づけるまでもなく、スパイスの香ばしさが嗅覚をくすぐります。

 

「直久」の伝統スープに少し鶏白湯を足したというスープには、北インド式のカレーで使われるというカスメリティをはじめ、10種以上のスパイスをブレンドして作られた香味油がかかっています。

ひと口すすると直線的な辛さはさほど強くなく、多彩な風味が舌を刺激。鶏のコクをしっかり感じられるもののくどさはなくて、さわやかな風味を鼻腔の奥に残しつつ、すっきりとキレのいい後口です。

 

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枝豆にアボカドとチャービルをあわせて作ったジュレを途中で溶かしながら食べると、枝豆の青々としたコクと甘みで味を変えられるのも楽しい。存在感のある炙りチャーシューや穂先メンマなど、具材の美味しさにもこだわりの跡を感じさせてくれます。

 

太めの平打ち麺も主張の強いスープに合っていて美味しいんですが……、

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麺を食べ終わった後、サービスでついてくるご飯にスープをかけて食べてもイケる!

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よくあるカレーラーメンのようにもっさりしたトゥーマッチ感もなく、複雑に絡みあうスパイスの風味を楽しみながらいただくという意味では、たしかに〈「スパイス」のラーメン〉以外の何物でもない!

 

むしろカレーという先入観を捨てて、感覚としては本場四川の担々麺を食べる時のような接し方のほうが、このメニューをより楽しめるのかも。面白いのは、これだけインドっぽさを前面に出しながら、後味は完全に〈和〉なところ。そこが〈スパイスそば〉たる所以なんでしょうね。

 

しかしまあ、このこだわりっぷり、期間限定とはいえチェーン店のメニューの域を超えてますよね。

 

いやぁ、実際開発段階では原価がすごくかかっちゃった(笑)。だけど、そこを知恵と経験を振り絞ってコストを抑えてもらうのが、直久さんの料理長の腕前。そういう部分も含めて、本当に共同開発って感じなんですよ。

 

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これまで自分の手で作ったラーメンを、自分で振る舞える分だけ作ってきた須永さん。チェーン店でメニューを開発し広く展開していくというのは、音楽でいうと、インディーズとメジャーレーベルの違いにもちょっと似ているような。

 

クリエイティビティーの部分とか、流通に至る経緯っていうのはまさにそうですよね。ただインディーズだけでやる良さもあるけど、メジャーじゃなきゃ出せないものっていうのもあるじゃない? あとは宣伝力の圧倒的な違いとかね。そして、自分でアイデアを出して作ったメニューを、より多くの人に食べてもらえる。それは今回、「直久」さんと一緒にやらせてもらう上での大きなアドバンテージですよね。

 

もともとあったスピリットは変えぬまま、チェーン店のシステムとスケールの中で思い切りやりたいことをやっている痛快さ。そうして生まれた奇跡の一杯とも言える〈華麗(カリー)なるスパイスそば ~初夏の香~〉、一度試してみる価値アリ。現在、関東にある19店舗で、2016年5月31日まで、980円で期間限定発売しています。

 

ちなみに、〈華麗(カリー)なるスパイスそば ~初夏の香~〉には、女性限定で「あずき入り和風杏仁豆腐」も無料で提供中。控えめな甘みとしっとりとしたミルキーさで、スパイスそばの後の口直しにぴったり!

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お店情報

直久 新橋店

住所:東京都港区新橋2丁目地下街1号 ウィング新橋名店街
電話番号:03-3574-7279
営業時間:月~金曜11:00~23:00(LO 22:40)、 土日祝11:00~22:30(LO 22:00)
定休日:無休(ただし、年始、施設休館に準ずる)
※他チェーン店でも提供中。詳細は公式WEBサイトをチェック

 

書いた人:宮内健

宮内健

1971年東京都生まれ。ライター/エディター。『バッド・ニュース』『CDジャーナル』の編集部を経て、フリーランスに。以降『bounce』編集長、東京スカパラダイスオーケストラと制作した『JUSTA MAGAZINE』編集を歴任し、2009年にフリーマガジン『ramblin'』を創刊。現在は「TAP the POP」などの編集・執筆活動と並行してイベントのオーガナイズ、FM番組構成/出演など、様々な形で音楽とその周辺にあるカルチャーの楽しさを伝えている。

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