かき氷は炙るもの。見よ、これが本当の”インスタ映え”だ!

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かき氷をガスバーナーで炙ってる……!?

 

今回は、一瞬「エッ……」と思うような面白メニューがたくさん並ぶ、「麺とかき氷 ドギャン」をご紹介しましょう。

 

インスタ映えばっちこい、な姿勢

ドギャンはもともと、宮崎県出身のオーナー・坂本さんが、地元で食べた「黒い焼き鳥」を大阪でも再現したくてスタートした宮崎郷土料理店。南船場と本町の2店舗で長年営業しており、2017年に新しい業態として、趣味であったラーメンと大好きなかき氷に特化した3店舗目「麺とかき氷 ドギャン」をオープンさせました。

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▲オーナーの坂本さん

 

そんなドギャンの特徴が、先に挙げた「焼き氷」をはじめとする見て楽しいメニューの数々。いわゆる「インスタ映えグルメ」というやつです。

 

── やっぱり最近は映える要素が必要なんですかね?

 

f:id:kimuraosaka:20180817145120p:plain坂本さん:飲食店を対象にした講習会に行くと、今はインスタが大事やという話によくなります。だからうちでも、特にかき氷は出した瞬間「ワー!」と言ってもらえるものが基本。ちなみに、ネットに載せるとアクセス数が伸びる「料理写真の法則」があります。

 

── えっ、そんな魅力的な法則があるんですか! 教えていただくことって……!?

 

f:id:kimuraosaka:20180817145120p:plain坂本さん:あ、いいですよ。まずは赤い肉の写真やね。ローストビーフとか、肉々しい感じをアピールすれば数字が伸びる。あと卵黄も大事で、これさえのせたらどんな料理でもおいしく見えるという(笑)。卵黄の色も黄色ではなくて、オレンジ色であればあるほどいいですね。

 

そうなのか!

たしかに、卵かけご飯をはじめ卵黄のとろりとした部分には「おいしそう」感がにじみ出ているものです。「おいしそう」であることは、「食べたい」という行動を促す大事な要素ですし、見過ごすわけにはいきません。

 

その知識でもって坂本さんが生み出したメニューがこちらです!

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▲カルボナ・ライス・ローストビーフ サラダ付き(1,500円)

 

潔いことこの上なし。

坂本さんの目論見は見事に当たり、ドギャンにはカルボナ・ライス目当てに多くの人が訪れているのだそう。

 

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▲とろ〜。こりゃたまらん

 

もちろん見栄えだけ整えればいいというわけではありません。

グルメブログも運営している坂本さんは、関西はもとより東京など関東圏のお店も食べ歩き、独自に味の研究を重ねる努力タイプ。味わいもしっかり追求し、手間暇を惜しまずに作り上げています。

 

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カルボナ・ライス・ローストビーフも、ベーコンと玉ねぎのうま味が香るこっくりおいしいオリジナルカルボナーラソースと、タレに一晩漬け込み低温調理でじっくり加熱したやわらか&ジューシーなローストビーフが絡み合う、絶品どんぶり。ボリューム満点ですが、一瞬でペロリです。

 

あと、卵黄がのったこの「まぜそば」もめちゃくちゃおいしい。

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▲まぜそば 850円

 

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いわゆるあぶらそばなのですが、それほどあぶら感はなく後味すっきり。何よりも醤油ダレのうま味がガツッとくるのが特徴です。具材たっぷり、かつ太麺でボリューミーなのもうれしいポイント。思い出すだけでヨダレがじゅるり……。ちなみにこちら、スタッフさんがまかないで注文する率No.1!

 

これかき氷なんですか?

ドギャンは1年中かき氷が食べられるお店であり、その種類もたくさんあります。

 

中でも気になったのが、このショコラフロマージュ(800円)。

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なんかすごい……!

 

f:id:kimuraosaka:20180817145120p:plain坂本さん:東京の、有名なかき氷のお店に行ったんですわ。そこで食べたかき氷が、めっちゃおいしくてねえ(ニッコリ)。こりゃもうかき氷やなくて、ケーキやわと思て。それで、うちのは形もケーキにしたろと思ったんです。

 

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▲ホールケーキを丸ごと食べている感

 

チョコレートソースをたっぷりかけたかき氷をマスカルポーネクリームチーズでコーティング。こっくりとした甘味がチーズのほどよい酸味と溶け合い、とてもとてもおいしいです。

 

f:id:kimuraosaka:20180817145120p:plain坂本さん:かき氷って、最後らへんソースがなくなって氷だけ食べてる時ってありません? そういうのがすごくいやなんで、最後までおいしく食べられるようにソースはたっぷりかけてます。

 

なるほど、たしかにチョコレートをそのまま削っているような濃厚さです。氷もふわふわやし、まじでケーキみたいやん、おいしいな……。

 

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冒頭の「焼き氷」(800円)もやっぱりうまい。
かき氷の周りはふわふわのメレンゲなのですが、炙ることでマシュマロみたいになるんです。ふわやわ氷と一緒に口に入れると、シュワっと溶けてなくなり甘味だけがかすかに残る、なんとも風流な味わいでした。

 

かき氷試作の様子をのぞいてみよう

アイデアは頭の中にたくさんあるという坂本さん。ゆえに、毎週新作のかき氷をリリースしているのだそう。

つい先日はキャンディーをかき氷にトッピングしたら面白そうだと思い立ち、UHA味覚糖の本社に出向いて直談判。先方の担当者とも意気投合し、UHA味覚糖とのコラボ「純露かき氷」も生み出したほどです。

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▲純露味のゼリーを大胆にトッピング。700円

 

この日、かき氷の試作をするとのことでのぞき見させてもらいました。頭の中でイメージし、この日はじめてかき氷として完成させていくそうです。

 

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取り出したのは……

 

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トマトとバジル! そうきたか!

 

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氷を盛って、トマトピューレとマスカルポーネクリームチーズソース、練乳をどしどしかけていきます。そこに迷いは一切なし。

まったく味が想像できないのですが……おいしいのでしょうかね!!!??

 

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氷とソースで3層作ったら、最後にトマトジャムをたっぷりをのせて

 

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ミニトマトとバジルを飾って出来上がり!
厨房はかき氷の試作だとは思えない、ピザのような香りが漂っています。

 

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出来上がったかき氷はすぐさま試食。

 

── ……ど、どうです?

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「まあ、こんなもんやね(笑)」

 

トマトと練乳ってどうなんだろう……これはちょっと、さすがにアレなんじゃない? なんて正直疑っていましたが、坂本さんは出来栄えに満足そうなご様子。

 

f:id:kimuraosaka:20180817145120p:plain坂本さん:トマトに砂糖をかけて食べることないですか? その発想ですわ。マスカルポーネチーズは何にかけても間違いないし、意外とおいしくできました!

 

へーおいしいのかあ……なるほどお。ちなみに、ちょっとスタッフさん、新作食べてみてもらってもいいです?

 

「えー」と言いながらも、おそるおそるパクッ。

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── 正直なところ、どうです?

 

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「あ、普通にすごいおいしいです!」

 

……本当?

 

不安な気持ちを抱えたまま、味見させてもらうと、

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疑ってすいませんでした!

トマトとチーズは、甘くなってもやっぱりベストマッチなんですね。トマトの酸味はほとんどなくうま味だけが抽出されていて、とてもおいしゅうございました。

 

「おいしくて面白い」メニューで食のエンターテイメント性を追求する「麺とかき氷 ドギャン」。時代の流れに軽やかに沿いながら、アイデア心を忘れず味へのこだわりや手間暇も惜しまない。そんなお店がいつの時代も繁盛するのだなと、改めて感じた次第です。

 

お店情報

麺とかき氷 ドギャン

住所:大阪大阪市中央区谷町4-9-11
電話番号:06-6232-8800
営業時間:11:30〜21:00(9月下旬〜4月は11:30〜14:00、18:00〜23:00 日曜日・祝日11:30〜20:00)
定休日:水曜日
ウェブサイト:http://www.dogyan.jp/
ブログ:どぎゃんですか?

www.hotpepper.jp

 

書いた人:木村桂子

木村桂子

福井県出身、大阪府在住。某エンタメ系企業にて雑誌編集に携わり、その後コピーライターを経てフリーランスに。大衆居酒屋から小洒落たカフェまで、うまいと聞けばどこへでも突入。ゆえに体重増量中。

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