みなさんこんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。
今回は、豚の角煮Loverだけど八角の香りは苦手、という方におすすめ、ナンプラーで作る簡単「ベトナム風角煮丼」のレシピをご紹介します。
角煮といえば中華料理の甘辛な味付けと八角の独特な香りを想像される方が多いと思いますが、今回はベトナム版豚の角煮、ティット・コー・チュンを簡単アレンジ。ベトナム料理ではよく使う、砂糖を煮詰めてカラメルにしたものを入れて煮込みます。
中華風の豚の角煮に比べるとナンプラーの塩味とうま味が強く、甘さより少し塩味が勝った、より米に合う味です。八角がない分、にんにくやナンプラーの香りが強く、これも食欲をそそります。
また、カラメルを使うことでコクがでて複雑な味になり、色出しの効果もあって美味しそうな茶色い角煮に仕上がりますよ。
肉が食べたい! そんな日にぴったりのレシピです。
Ki Yamamotoの「ベトナム風ナンプラー角煮丼」
【材料】(1人分)
- 豚バラ肉(ブロック) 150g
- うずらの卵(水煮) 6個
- 鷹の爪 2本
- にんにく 2かけ
- グラニュー糖 大さじ3
- ナンプラー 大さじ2
- サラダ油 大さじ1
- 水 400ml
- 青ねぎ(小口切り) 少々
- 塩、こしょう 少々
- 温かいご飯 1人分
作り方
1. にんにくはみじん切りに、豚バラ肉は2~3cm幅に切ります。
豚バラ肉は煮込むと少し縮むので、少し大きめに切ります。
2. ボウルに豚バラ肉とにんにくを入れ、塩、こしょうをふったら、よくもみこんで下味を付けます。
3. カラメルを作ります。鍋にサラダ油、グラニュー糖を入れ、弱火にかけてスプーンなどで混ぜながら加熱します。
グラニュー糖が溶けて茶色っぽくなってきたら火を止めて、余熱で加熱しながら、写真のような黄金色になり、とろりとするまで混ぜます。
加熱のしすぎで色が濃くなりすぎると苦味が強く出るので、余熱で火を入れていくのがポイントです。
4. 3に下味を付けた豚バラ肉を加え、表面の色が変わるまで中火で炒めます。
カラメルを肉に絡めるように炒めます。
5. 4に水と鷹の爪、うずらの卵を加え、沸騰したら弱火にして、
アクを取りながら煮汁が半分くらいになるまで、フタはせずに約40分煮込みます。
ベトナムではココナッツウォーターで煮込みます。ここでは作りやすく水にしましたが、ココナッツウォーターを使うと爽やかな香りで本場感がアップします。ココナッツウォーターは輸入食材を多く扱うようなお店で手に入りますよ。
6. 最後にナンプラーを加え、さらに弱火で5分ほど煮込み完成。
ナンプラーは塩分があり、先に入れて煮込むと豚バラ肉がやわらかくなりにくいため、最後に加えます。
7. 温かいご飯を丼によそい、煮込んだ豚バラ肉を盛り付け、煮汁をお好みの量かけたら、仕上げに青ねぎをぱらりと散らします。
ご飯ががっつりいけちゃう!
ナンプラーのうま味たっぷり、ベトナム風の豚の角煮丼の完成です。
じっくり煮た豚バラ肉はしっかり味が染み込んで、やわらかな食感ながら箸で崩れるほどではなく、しっかり肉を食べている! という満足感があります。にんにくが効いたパンチのある香り、そして濃厚なカラメルのコクとナンプラーのうま味が合わさって、ご飯がすすむこと間違いなしです。
お好みで、卵黄トッピングもおすすめ。 卵黄を崩しながら食べると、香ばしいカラメルの風味をまとったやわらかなお肉と卵黄が絡まって、もうご飯が止まらない~。まさに禁断のトッピングです。
しょうゆではなくカラメルで色を出すのがおもしろい、ベトナム風の豚の角煮。煮込む時間はかかりますが、手順自体は難しくありませんよ。
ちなみにこのカラメルは、豚の角煮以外に魚の煮込みにも使えます。食欲をそそるきれいな茶色に仕上がるので、ぜひ試してみてください。
それではまたお会いしましょう!
作った人:Ki Yamamoto
ベトナムとアジア料理研究家。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の彼女URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。名前の読み方は「キーヤマモト」。好物は麺類全般。
- ブログ:URIと台所。
- Instagram:@kiyamamoto_urikitchen
- レシピブログ:Ki Yamamotoさんのmyレシピブック
企画協力:レシピブログ
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