にんにくと安い豚こまで1人鍋を作って「唐辛子塩」で食べる。熱くて辛くて大正解だった

こんにちは! ベトナム料理人のキー山本です。

家でできるアジアご飯のレシピや調味料、食文化に関する情報を発信している僕が今日紹介したいのは、これからの寒い時期に食べたい1人鍋レシピ。上海で食べた煮込み料理をアレンジした「唐辛子塩で食べるにんにく豚鍋」です。

僕が旅行で行った上海の空港で偶然出会ったのは、牛肉の様々な部位、野菜を塩味のスープで煮て食べる「跷脚牛肉」(チャオジャオニュウロウ)という料理。とくに気に入ったのが、肉や野菜をスパイスの効いた粗びきの唐辛子につけて食べるところでした。

塩や花椒の混ざった唐辛子は、ガツンと辛いだけでなく香りもよし。これをつけると具材が一気にいろいろな風味をまとって、素朴ながらインパクトのあるガチ中華感ある味に! もう夢中で食べ尽くしてしまいました。

ここでは、作りやすく豚こま肉、キャベツの鍋仕立てで、スパイスの効いた唐辛子のかわりには、薬味などがミックスされた七味唐辛子を用意。塩やうま味調味料、花椒を足してみました。

にんにくのパンチが効いたスープが食欲をそそり、おつまみにするもよし、ご飯のおかずにするもよし。鍋だから麺でシメるのもいいですね。それでは作り方です。

 

キー山本の「唐辛子塩で食べるにんにく豚鍋」

【材料】(1人分)

  • 豚こま肉 120g
  • キャベツ 90g
  • 長ねぎ 30g
  • パクチー 10g
  • にんにく 1かけ
  • 木綿豆腐 100~150g
  • サラダ油 大さじ1
  • 塩 ひとつまみ
  • 中華麺 お好みで

(A)

  • 塩 小さじ1/2
  • 酒 小さじ1
  • 鶏がらスープの素(顆粒) ひとつまみ
  • オイスターソース 小さじ1/3
  • 水 500ml

(唐辛子塩)

  • 七味唐辛子 小さじ2
  • 塩 小さじ1/4
  • うま味調味料 2~3ふり
  • 花椒(パウダー。あれば) ひとつまみ

 

作り方

1. キャベツ、パクチーは食べやすいサイズに切ります。にんにくは粗めのみじん切りに、長ねぎは縦半分に切ってから2mm幅に細かく刻みます。豆腐は6等分に切ります。

 

2. ボウルに豚こま肉、塩ひとつまみを入れてよくもみ込みます。

 

3. 鍋にサラダ油を引き、にんにくを入れて弱火で炒めます。にんにくの香りが立ったら、豚こま肉も入れて、色が変わるまで2~3分炒めます。

 

4. 唐辛子塩の材料は小皿に入れ、よく混ぜ合わせておきます。

 

5. 3の鍋に(A)、キャベツ、豆腐を入れて火を強め、沸騰したら弱火にして2分ほど煮込みます。キャベツがしんなりしたら、仕上げに長ねぎとパクチーを散らして完成です。唐辛子塩を添えます。

熱々で食べられるように、卓上コンロに鍋をかけて弱火で温めながら食べました。

 

口中にうま味と香りと辛味が広がって、ウマい!

あっという間に、にんにく豚鍋の完成です。にんにくの刺激的な香りと豚肉のうま味が詰まったスープは、特別な調味量は入れていませんが、これだけで具を食べても十分美味しいです。長ねぎ、パクチーは少し入れるだけで一気にエスニックな風味にしてくれますね。

そして、熱々の豚肉とキャベツを唐辛子塩につけてひと口。ジャリッとした唐辛子の食感と豚肉のほどよい噛みごたえを感じた後にやってくるのは、刺激的な辛味とさわやかなスパイスの香り。口中にうま味と香りと辛味が広がって、うん、ウマい! シンプルな豚肉の鍋が一気に味変です。ゆず胡椒を薬味にして食べる鍋をより複雑な味わいに、より辛くした感じでしょうか。

しっとりやわらかく煮えたキャベツの甘みと、汁気をたっぷり含んだ熱々の豆腐もたまりません。

 

ほどよく具材を食べてから、今回は中華麺を入れてシメラーメンを楽しみました。

細目の中華麺(生麺)を1/2玉くらい入れて煮込み、残った唐辛子塩を鍋に入れてできあがりです。

豚肉とにんにくの濃厚なうま味、唐辛子の辛みが効いたスープは熱々で最高です! あっという間に完食でした。生麺を使うと、麺についた粉のおかげでスープにほんのりとろみがつき、いい感じに麺にからんでくれますよ。

 

10分ちょっとでできる、うま味と辛み、風味がクセになるにんにく豚鍋。1人鍋のローテーションにぜひ加えてみてください。唐辛子塩はキッチンで持て余しているブラックペッパー、五香粉、クミン、ガラムマサラ、ステーキシーズニングやケイジャンシーズニングなど、いろんなスパイスでアレンジできると思います。ラム肉とクミンの組み合わせも間違いないですね。今度ためしてみたいです。

それでは、また次の記事で会いましょう!

 

作った人:キー山本

ベトナム料理人。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。

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