
こんにちは! 家でできるベトナムご飯、アジアご飯のレシピや調味料、食文化に関する情報を発信しているキー山本です。
これまでもたくさんの反響をいただいている、どこか懐かしくてちょっと新しい味が見つかる、台湾メシのアレンジレシピシリーズ。
今回は、台湾の朝メシの定番の1つ「蛋餅(ダンピン)」を作りやすく、食べやすくアレンジしてご紹介します。
蛋餅は、薄く焼いた生地と卵をくるりと巻いた台湾風のクレープ。蛋餅の「蛋」は卵のことで、卵は欠かせない具材です。その他、ハム、ベーコン、ツナ、ねぎ、チーズ、コーンなどいろいろなものが入っていて、夜市の屋台で食べたことがある、という人もいるかもしれません。
生地にはタピオカ粉が入ることも多く、表面はパリパリ、中はもっちりとした食感。ここでは薄力粉に片栗粉を混ぜてもちもちに焼き上げました。即席の甘辛ソースを合わせて朝メシに、それからお酒のお供やおやつにもぴったりですよ。
それでは作り方です。
キー山本の「蛋餅風 卵とベーコンのパリもちクレープ」
【材料】2枚分 【調理時間】約10分
- 薄力粉 50g
- 片栗粉 10g
- 水 110ml
- 塩 ひとつまみ
- 小ねぎ 3~4本
- スライスベーコン(5cm幅にカットしたもの) 7~8切れ
- 卵 2個
- サラダ油 小さじ6(小さじ1+小さじ2を2枚分)
(ソース)
- スイートチリソース、トマトケチャップ 各大さじ2
作り方

1. ボウルに薄力粉、片栗粉、塩を入れ、水を3~4回に分けて加えては混ぜ、加えては混ぜを繰り返します。
ダマにならないように、水は少量ずつ加えます。お玉などですくうとスッと流れるゆるめの生地になります。

2. 小ねぎを2~3cmの長さに切り、1に加えてサッと混ぜ合わせます。

3. フライパンにサラダ油小さじ1を引き、サラッと流れるくらいまで中火で温めたら、2の生地を半量入れ、薄く広げます。
ゆるめの生地なので、フライパンをくるりと回すとサッと広がります。

4. そのまま中火で1分ほど焼き、表面が乾いてきたらひっくり返します。裏面も1分ほど焼いたら、皿に取り出します。残りの生地も同様に焼きます。
生地はもっちり、しっかり焼き上がるので、裏返すときも、フライパンから取り出すときも破れにくいですよ。

5. 空になったフライパンで半熟のベーコンエッグを焼きます。サラダ油小さじ2を引き、ベーコンを半量入れてカリッとするまで焼いたら、卵を1個割り入れます。フライ返しなどで黄身を崩し、写真のように半熟に焼きます。

6. 焼いておいた生地1枚をベーコンエッグに被せます。

7. 生地を卵ごとひっくり返し、卵とベーコンを巻き込むように両端から真ん中に向けて3つに折りたたんだら、まな板に取り出します。残りの卵とベーコン、生地も同様に焼きます。

8. ソースの材料を混ぜ合わせます。
お好みでトマトケチャップだけ、スイートチリソースだけで食べてもいいのですが、2つを混ぜると甘みと辛み、うま味が1つになってまさに大化けの美味しさ。生春巻き、オムレツ、揚げ物などあれこれ使える万能ソースなので、ぜひおためしください。

9. クレープを食べやすい大きさに切って器に盛り付け、ソースをかければ完成。
パリパリでもっちり。キムチとチーズのおつまみアレンジも◎

クレープを箸でつまむと、生地のもっちり感が早くも伝わってきます! さっそく食べると、外はパリッと香ばしく焼けていて、中はもちもち、やわらか。口が喜んじゃう幸せな食感です。 そして、やさしく広がる卵のうま味、ねぎの風味、ベーコンの塩気のバランスがバッチリ。仕上げにかけたソースをからめて食べると、ほんのりにんにくの風味のあるスイートチリソースに、トマトケチャップのほどよい酸味が加わってあと引く美味しさです。
台湾の朝メシっぽく豆乳や紅茶と合わせてもいいですし、おつまみにするならキンキンに冷えたビールやハイボールに合わせると最高ですよ。

それから、さらにおつまみに寄せて、ベーコンのかわりに白菜キムチとピザ用チーズを包んだ「キムチーズクレープ」もおすすめです。

焼いた卵に生地をかぶせてひっくり返したら、お好みの量のキムチとチーズをのせて3つに折りたたみます。あとは甘辛ソースをかけるだけ。

キムチのピリ辛とチーズのマイルドな味わいが溶け合って、もちもちの生地と相性抜群! とくに、生地に入れたねぎの風味がキムチ&チーズによく合って、いい仕事をしてくれますよ。
お好みの具材で楽しめる蛋餅風クレープ。フライパン1つでサクッとできますので、ぜひ作ってみてくださいね。それでは、また次の記事で会いましょう!
蛋餅には、こちらも台湾ではおなじみ肉鬆(豚肉のでんぶ)をトッピングすることも。その肉鬆をコスパのいい鶏むね肉でアレンジしたこちらのレシピもおすすめです。
作った人:キー山本

ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
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企画協力:フーディストノート

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