アジアの屋台を食べ尽くしたベトナム料理店の店主に「アジア風焼きそば」を教えてもらってきた

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あの「アジアの屋台の味」を再現したい 

アジア屋台の人気メニューといえば「焼きそば」。

もちもちの平打ち麺に甘酸っぱいソースが食欲をそそるタイのパッタイや、インスタント麺を使ったベトナムのミーサオ、甘くて辛くてコク深いインドネシアのミーゴレンと、各国ごとに特色ある焼きそばが存在します。

 

そんなアジア風の「焼きそば」を自宅で作ろうと思っても、調味料や食材を揃えないといけないことを考えると、ちょっとハードルが高い……いえいえ、そんなことはないのです。

なんせもともとは、屋台料理なのですから、コツさえ掴めば簡単に、本格的な味のものを作れるのです。

 

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というわけで今回は、スーパーに売っている材料と自宅にある調理器具だけで作れるアジア風焼きそばのレシピを、東中野にあるベトナム料理店「米麺酒場 PHO VA BIA HOI(フォーヴァビアホイ)」の店主・林孝至さんに教えていただきました。

 

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レシピに入る前に、林さんのお店のご紹介を。

「米麺酒場 PHO VA BIA HOI(フォーヴァビアホイ)」は、日本ではまだ珍しいベトナム北部発祥のビアホール「ビアホイ」を再現したお店。

林さんがベトナムを訪れた際にたまたま寄った、ビアホイの穏やかで温かい雰囲気に感動し、「ぜひ、日本でビアホイをやってみたい」と思ったのが開店のきっかけだったそうです。

 

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そもそも、ビアホイとはベトナム語で「生ビール」を意味しています。

それが転じて、ベトナム産の生ビールを出す酒場のことを「ビアホイ」と呼ぶようになったのだとか。「米麺酒場 PHO VA BIA HOI(フォーヴァビアホイ)」にも、ベトナムをはじめとするアジア各国の様々なビールがずらり。

 

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▲ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、台湾、中国、オランダのビールを楽しめます!(各500円 ※2019年10月1日以降は550円)

 

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現地さながら、カラフルな椅子や食器も気分を盛り上げてくれます。

おまけに、店内の窓際カウンターや、外テーブルからは駅に発着する総武線を観ることが出来るのも、電車好きな人にはたまらないポイントのひとつ。

 

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店内には、各国のお菓子や袋麺、カップラーメンにおもちゃなどが売られているアジアの雑貨屋のようなコーナーも。

今でも月イチでアジア各国を訪れる林さんが現地で仕入れてくるため、なかなか日本では見かけない商品も多く、訪れる外国人のお客さんに驚かれたり喜ばれたりすることも多いそう。

 

ベトナムの雰囲気をたっぷり堪能したところで、そろそろ「アジア風焼きそば」の作り方を教えていただきたいと思います。まずは材料から。

 

「アジア風焼きそば」の材料はこんなにシンプル 

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【アジア風焼きそば・材料1人前】

  • 焼きそばの麺(スーパーで売っている3パック100円くらいの蒸し麺)1袋
  • ゴーヤ 40g
  • 赤たまねぎ 40g
  • ランチョンミート 60g
  • もやし 1/2袋
  • 特製調味料(ナンプラーと料理酒を大さじ2:小さじ1の割合にする)大さじ1~2杯程度
  • サラダ油 適量
  • ごま油 少々

 

──特製調味料? ちょっと日本のスーパーで買うにはハードルが高いのでは……?

 

f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:特製といっても、そんなに難しいものじゃないですよ。ナンプラーに料理酒をちょっと注いで、唐辛子とニンニクを漬け込んで2週間ほど置いたもので、これさえあれば、炒め物でもカルパッチョでもアジア風の味になります。

 

──万能に使えるんですね!

 

f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:実際にお店でも、この特製調味料を使っているんですけど、ご家庭で作る時には、ナンプラー大さじ2に、料理酒小さじ1で代用も出来ます。辛いのが好きな人はそこに乾燥の鷹の爪を刻んだもの(分量外)を、ニンニクの風味が好きな人は、ニンニクをみじん切りにして(分量外)、加えても美味しいですよ。

 

──ナンプラーって比較的どこでも手に入るものなのでしょうか。

 

f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:ナンプラーって、今ではスーパーはもちろん、100均でも売っているので、入手しやすいです。ベトナムの魚醤といえば、ニョクマムですが、入手しやすいナンプラーで十分です。

 

材料が揃ったところで、下ごしらえスタート。

 

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f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:まずはゴーヤのワタを抜いて5ミリくらいにスライス。ワタはスプーンでくり抜くようにすると、簡単に取れます。切った後は水にさらさなくても平気ですよ、苦味が美味しいので。赤玉ねぎはスライスで。

 

──赤玉ねぎはマストなのでしょうか。

 

f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:なければもちろん、普通の玉ねぎで代用できます。ランチョンミートは一口大に。ランチョンミートがない場合はソーセージでももちろん大丈夫です。

 

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次に麺のパックを開けて、少し水道のお湯をかけてほぐしやすくしておきます。

ここまでで下準備が完了。いよいよ調理スタートです。

 

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熱してサラダ油を引いたフライパンに、ランチョンミート、ゴーヤ、赤たまねぎを順番に投入。

 

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強火で炒めて軽く火が通ったところで、もやしを追加。さらにごま油を回し入れる。

 

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さきほどお湯で軽くほぐした麺を投入し、ざっと炒めた後、調味料を入れて味つけ。

 

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f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:調味料を入れてから、よく炒めるのがコツです。野菜の水分と調味料とで煮る感覚ですね。そうすることで麺がくたっとして、アジア風になります。

 

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完成! ここまでの調理時間は、なんと3分程度! 早い!!!

 

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f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:はい、これで完成です。このままでももちろん美味しいんですが、さらに見映えを良くしたい場合は、目玉焼きとパクチー、それに紅白なますをトッピングすると……ほら!

 

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一気におもてなしにも対応可能な、見た目もオシャレなアジア風焼きそばの出来上がりです。

驚くほど簡単、そしてそのお味はというと……ランチョンミートの塩っけと、ゴーヤの苦味、玉ねぎの甘み、もやしのシャキシャキ感、そしていい感じにくったりとした麺にナンプラーの風味が絡み、口の中にアジアの混沌が広がります。

これは美味しい!

 

この店のフォーは絶品です

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ひとしきりお腹は満足しましたが、店名にもなっている「フォー」を食べずに帰るわけにはいきません。

牛すじのフォー」(写真右・650円)、それに先ほどの特製調味料に漬け込んだという「手羽先のガイヤーン」(写真左・3本 450円)を追加オーダー。

 

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フォーは、すっきりとしながらも味わい深いスープに、やや濃いめの味つけのトロトロ牛すじ煮込み。

つるつるとした米の麺にトッピングの水菜と赤たまねぎの歯ごたえがアクセントになってこれも美味。

熱々で運ばれてきたタイ風焼き鳥「ガイヤーン」は、プリップリ。ビールが進む味ですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20190913155515p:plain林さん:本来はガイヤーンは炭火で焼くんですが、うちではグリルを使っているので、中までジューシーです。フォーは僕が東京の専門店で修行して学んだ味で、麺も本場から取り寄せたものを使っています。

 

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ふと外を見れば、外は夕暮れに差し掛かるところ。

外のテーブルで風にあたりながらビールを飲みつつ麺を啜れば、まさにベトナムのビアホイを感じることが出来ます。ぜひ、一度、ご体験くださいませ!

 

撮影:斎藤泉

 

お店情報 

米麺酒場 PHO VA BIA HOI(フォーヴァビアホイ)

住所:東京都中野区東中野1-51-13
電話番号:03-6908-5998
営業時間:18:00~23:00 火・金はランチ営業あり 11時~14時30分
定休日:日曜日 ※アジア諸国への仕入れのため臨時休業することがありますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

www.hotpepper.jp

 

書いた人:タケダキョウコ

タケダキョウコ

タケダキョウコ。東京生まれ。男性誌を中心に活動するフリーライター。夫と息子と犬と一緒に都内に住んでます。辛いものも甘いものも家メシも外食も大好き。趣味は塊肉を捌くこと。

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