都会の喧騒を忘れてリフレッシュ! 四季折々を感じながら過ごす、茶屋でのひととき【福岡】

f:id:mesitsu_lb:20160311121744j:plain

突然ですが、ムショーーーーーーに、甘いものが食べたい……。

うん、和菓子な気分だな。

よし、どこかおいしい甘味処を思い出そう。

「…… …… ……。」

ヤバイ、糖分不足で、脳ミソが働かない。

落ち着け、俺。
落ちついて、おいしい甘味処を思い出そう。

「…… …… ……。」

 

駄目だ。
全然、脳ミソが働かない。
Give me 糖 ~!!!!!!!
Give me 甘いモン~ !!!!!!!

という叫びが届いたか、どこからともなく、神々しい声が。

「お宮参りに、おイキナサーイ」。

「まずは、神に祈りなサーイ」。

「御意っす」てことで、やってきました「愛宕神社」

f:id:mesitsu_lb:20160311121542j:plain

まずはお参りを。「いつも見守って下さり、ありがとうございます」。そして、「わたくしめに、おいしい甘味処を教えたま~え~」。

パンッ、パンッ!! 深々と一礼……。

 

で、頭の上に電球ピカリ!!

「思い出した! 岩井屋や!

そうそう、食べたかったんは、岩井屋の和菓子や~~~」

……的な、茶番に毎度おつきあいいただきまして、誠にありがとうございます。
前置きが長いメシ通レポーターの、マツウです。

神のお導きによって参りました、愛宕神社内にある甘味茶屋「岩井屋」が、今回のご紹介でございます。

 

と、その前に、都会のオアシスでお参りを

甘いモンを欲して死にそうですが、まず愛宕神社について少しお話を。

神社の創始は西暦72年。日本三大愛宕の一社で、商売繁盛・家内安全・安産成就などあらゆる願いを叶えてくれる神社です。近年では縁結びのパワースポットとしての注目度も上昇中。いつ訪れても、若いカップルや家族連れで賑わっています。都心に近い所にありながら、緑に包まれていて空気が澄んでいることも評判のひとつかもしれません。

f:id:mesitsu_lb:20160422154256j:plain

車の方は福岡市の中心部・天神から車で20分。公共交通機関を利用する場合は、福岡市営地下鉄「室見駅」から徒歩20分です。小高い丘の上にあるので、スニーカーなど歩きやすい服装をオススメします。

 

心も体も、解放しよう

お参りの後は、境内の裏に回ってみましょう。
福岡タワーも望める、絶好のロケーションが広がっています!

f:id:mesitsu_lb:20160311121555j:plain

目に飛び込んでくるのは、博多湾と空の青!

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121600j:plain

結ばれたおみくじが、花びらのようになっていま~す。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121616j:plain

夜景スポットとしても最高!! 今日も福岡タワーが輝いています。

 

ちなみに、余談。わたくしの地元・福岡では、お正月に3つの神社に参拝する“三社参り”の風習が色濃く残っています。大宰府天満宮、櫛田神社、住吉大社、宮地嶽神社、宗像大社などなど、福岡っコたちは家族や大切な人とお参りに行くのです。かく言うわたしも、子どもの頃から正月になると必ずと言っていいほど「愛宕神社」に初詣で訪れていました。で、その時のお楽しみが……あるのですが、この先で紹介させていただきやっス!

 

愛宕神社のお膝元で340年。老舗茶屋で一服

f:id:mesitsu_lb:20160311121622j:plain

てことで、甘味茶屋「岩井屋」。参道の階段を下りて鳥居をくぐるとすぐ目の前、真っ赤な和傘が目印です。
さっそく店内に入ってみましょう。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121628j:plain

f:id:mesitsu_lb:20160311121634j:plain

お茶屋さんって狭いイメージがありましたが、こちらのお店は手前に奥に並ぶ並ぶ座布団が。元禄2年(1689年)に旅籠屋として創業し、甘味茶屋としては100年以上の歴史を誇る由緒あるお店だけあって、めちゃくちゃ広ーい!! 畳に座布団の黄金コンビ、やっぱり日本人はお座敷ですな。ゆったりとくつろがせていただきましょう~。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121640j:plain

和室の奥の席は、窓から庭が眺められる特等席。樹齢120年を超える大きな桜の木がどっっしり根を張っています。春は淡いピンク色で、夏は青々しくお店を彩ってくれます。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121645j:plain

ボーーン、ボーーン♪ と趣のある柱時計の音色。100年以上の歴史をお店とともに時を刻み続けてきた働き者です。店内は床柱、欄間、調度品など長く愛用されているベテランさんたちであふれています。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121650j:plain

 

イヨッさすがの老舗! 器も艶やか

f:id:mesitsu_lb:20160311121655j:plain

珈琲は柿右衛門・今右衛門・源右衛門の有田焼で提供してくれます。これは、気分が上がる〜。抹茶は、唐焼や萩焼をはじめとする日本全国の美しい器でご堪能あれ。

 

上質な素材にこだわった、一子相伝の味

“あんこファン”の皆様、“あんこマニア”の皆様、アテンション・プリ~ズ!!
秘伝の製法で練り上げているというあんは、創業当時から代々受け継がれている絶品の美味! 小豆の風味を生かすため、使用する素材は小豆・水・砂糖・塩のみ。季節や天候によって練り方を微調整しながら、その時その時の美味しいあんを提供し続けているそうです。明治初期から120年。“本物の美味しい味”を、愛宕様に来られた方々に喜んで帰っていただきたい”という想いを胸に、焼餅やぜんざいを振る舞い続けていらっしゃいます。こしあんと甘酒から始まったこのお店も、時代とともにさまざまなメニューが加わってきました。
ということで、ベストメンバーが勢揃いした、お品がきをご紹介いたします。

f:id:mesitsu_lb:20160311121702j:plain

抹茶セット 800円、珈琲セット800円、あべかわセット880円、磯辺セット880円、
いわいだんごセット880円、お福900円、寿もち380円、愛宕桜1,200円などなどのほかきめ細やかでふわ~っとやわらかい口当たりのかき氷(夏季限定)、コーヒー氷にアイス、小豆、皮はぎ(あんこ)にかき氷がのったあんパフェ(夏季限定)寒~い冬をやさしく温めてくれるぜんざいなど、季節感を味わえる限定メニューも豊富です。

 

では、さっそく注文と参りましょう

頼みますのは、もちろん、甘いモン~♪ たら甘いモン~♪

と、ちょっちょ、ちょっとお待ちなすって~。
グルメライターレーダーが「ピコンピコン」鳴っとります。

ややっ! なんじゃこりゃ~!!
昨年10月から出している「いわとっちょ」なる新メニューがあるというでは、あ~りませんか!?「気になる、気になる、気になる」。
「これ何? これ何? ねぇこれ何なのよ~?」と店員さんに訪ねると、「いわとっちょ」は、ベネチア大好きな若大将がイタリア料理を岩井屋風にできないだろうかと、考えに考えて生み出したアイデアメニューとのこと。このお店の代名詞である焼餅とイタリア料理・カルトッチョを融合させて“新感覚焼餅”として商品化したら、たちまち好評メニューになったそう。

まじか~!?
そいつを、いただかねぇとあらば、グルメの神さんにもお天道さんにも、愛宕の神さんにも顔向けできねぇ~。
てやんでぃ、スイーツは食後って相場が決まってんのさと、グルメスイッチを切り替えて、「いわとっちょ」を注文の助~。

f:id:mesitsu_lb:20160311121708j:plain

で、運ばれてきました「いわとっちょ(1,260円)」
呼ぶだけで楽しい「いわとっちょ」
これだけ言ったら覚えるでしょ?「いわとっちょ」
今年の流行語大賞は、ぜひ「いわとっちょ」
ではでは、いただきます!「いわとっちょ」

フォークとナイフで、お上品にいただきましょうと思っていたら、女将さんの声が。
『手で持って、かぶりついたがウマかよ』。
ちゅうことで、ガブリんちょ!!!!

おぉ〜! サクッとした歯ごたえのお餅の中から、ジューシーな和牛がとろ~り。
これは発見、餅と牛肉って意外と合うゾ!

ジャポネソースも、香ばしく焼かれた餅にピッタリ。
新しい食べ物に出合った瞬間って、嗚呼、しあわせ〜。
若大将! 次なる新メニューも期待しております。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121715j:plain

で、で、で、続いてのご登場は、待ってました~! ! ! ! ! !
よっ、岩井屋(の甘味)!
オススメしてもらったのは、この時期(春先)限定の贅沢スイーツです。

お盆にちょこんと梅を添えてくれて、いや〜粋。さすがの老舗です。

お椀の蓋をそっと開けると~…、ほわほわ~っと白い湯気が。
お! お~!!「いちご大福(600円)」さん。あえて、「さん」と付けて呼びたくなるほど、見目麗しきその白い肌。思わず目が「・」になっちまうっス。

ほんで、温かくてやわらかい大福餅を割ると、中からイチゴがこんにちは。あかい、まるい、おおきい、うまいと4拍子そろった「あまおう」がまるっと入っているではあ~りませんか。とろ~りお餅&甘酸っぱいイチゴ&やさしいあんこ、文句なしの最強スリートップでございます!

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121724j:plain

そして、真打ち登場
私の正月のお参りの楽しみでもある「いわい餅(200円~)」は、屋号と愛宕神社の神紋が入った絶品和菓子。
つぶあん、こしあん、抹茶、栗と、4種の味が選べます。
どれも捨て難いけど、今回は創業当時から愛されている、こしあんをいただくことに。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121731j:plain

f:id:mesitsu_lb:20160311121736j:plain

注文が入ってから焼き上げているだけあって、アツアツです。
う、う、美味い!
外はカリっと香ばしく歯切れのよいお餅に、たっぷりとあんが詰まっています。やさしいあんのほのかな甘みに、ノックアウト寸前です。2個3個と頼む人が多いというのも納得の逸品。サクッと歯切れも良くて、上品な舌触り。
このままでは、他の3つの味も確かめなければ。と一瞬頭をよぎったのは言うまでもありませんが、持ち帰って家で楽しむことにいたします。

 

f:id:mesitsu_lb:20160311121744j:plain

創業120年の老舗茶屋という先入観で、てっきり格式高いお店かと思っていましたが、すごく心地よい空間で、リーズナブルに静かなひとときを味わえるお店でした。

春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の静寂、薫る風、鳥のさえずり……。四季を味わいにふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。いつ訪れても日本人のこころを思い出させてくれる素敵なお店です。

愛宕さんへの、お参りもお忘れなく。
神様、またおいしいお店に導いてくださいませ~。

 

お店情報

岩井屋

住所:福岡福岡市西区愛宕2-6-33
電話番号:092-881-0304
営業時間:9:00~18:30(LO 18:00)
定休日:12月29日~12月31日の20:08までの期間のみ休み
    ※初詣のため12月31日の20:08から営業です。
アクセス:福岡市営地下鉄室見駅 徒歩20分
ウェブサイト:http://www.atago-iwaiya.com

※金額はすべて税込です。

 

書いた人:マツータケシ

マツータケシ

福岡在住。某出版社を経て、フリーのカメラマン&ライターとして活動中。好きな言葉は「一日三度のメシ」。福岡の安くてうまい穴場を発掘することにはまっている。

過去記事も読む

トップに戻る