【絶品すぎる】自宅でできる、まかないのケチャップチャーハン【料理人のまかないメシ】

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家庭でできるおいしいチャーハンの裏ワザがめちゃくちゃシンプルだった。絶品「ケチャップチャーハン」レシピ【料理人のまかないメシ vol.4】

僕が通っている町中華のひとつが、浅草の「あさひ」です。

他にはない独特のメニューがおいしいので、わざわざ出かけてしまうのです。

場所は浅草寺から言問通りを渡った、柳通り沿いにあります。

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ここのお店で特におすすめは、独特なビジュアルの中華丼。

 

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目玉焼き、チャーシュー、ナルトの下に野菜のあんかけがあり、その下がご飯という構造になっています。

 

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この中華丼がおいしいのですよ。これで850円はお値打ちでしょ。

さらに変わったところでは、パクパクパクチーそば。

 

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パクチーたっぷりです。これで900円。

どこかエスニック風なラーメンなのですが、タイでもなければ、日本でも中国でもないという不思議なおいしさがあります。

創業はかなり古く、戦前らしいのですが、

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain詳しい資料が残っていないのでよくわからないなあ。

 

とおっしゃるのは、4代目の植木隆一さん

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植木さん、まさに下町の町中華のご主人という気さくな方。

そこで、まかない飯があるかうかがったところ、小学校4年生のときから自分でつくって食べている「ケチャップチャーハン」というのがあるというので、教えていただきました。

 

── しかし、なぜ「ケチャップチャーハン」なのですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain子どもの頃はお店の上に住まいがあって、下に降りれば、チャーハンをつくってもらえるわけですけど、たまにはケチャップ味のチャーハンが食べたいって思って、自分でつくったのが最初です。

 

── 簡単にできるレシピなのですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain使うものはこのフライ返しとフライパンだけです。

 

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フライパンはテフロンのものですね。

あー。これ、用意してくださったのですか!

ありがとうございます。

 

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── 新品じゃないですか。


f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainええ、家庭用のレシピだっていうので、先日、ドンキで買ってきました(笑)。で、まずは、ウィンナーソーセージを手でちぎります。

 

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── あの、なぜ手で?

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain当時、小学校4年生だったので、包丁を使うのは危ないからと親に禁止されていましたので、手でちぎるわけですよ。

 

ほっほう。これが実はいい味を出すことになるから不思議。

はい、材料がそろいました。

バターがひとかけら、ケチャップは、小さな中華椀に半分くらい。

ケチャップは好みの量を入れてください。

味見をしながら追いケチャップしても大丈夫だそうです。

卵が1個にウィンナー2本を手でちぎったもの。

これにご飯が茶碗に山盛り一杯。

 

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── 材料はこれだけですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainはい、そうです。

 

── レシピは小学校4年生のときのままなのですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainいえいえ、その後にいろいろ試行錯誤していますよ。小学校4年生の頃よりはかなりレベルアップしているはずです。まずは、コンロの火をつけて、フライパンにバターを入れます。それから、ウィンナーソーセージ。卵を割入れます。

 

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── 片手で卵を割るなんて、さすがプロですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainあ、これは普通に割っていただいて大丈夫ですよ(笑)。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainほら、まだバターがとけ切らずに残っているでしょ、このタイミングで卵をつぶします。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainすぐにご飯を入れますよ。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainフライ返しで、ご飯をつぶします。そして、ケチャップ投入。

 

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ご飯が赤く染まっていきます。

 

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ここまではあっという間の出来事です。

そして、ここから時間をかけます。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain家庭でおいしいチャーハンをつくるポイントは、よく炒めることです。できれば、焦げる寸前まで炒めてください

 

── あー、焦げる寸前って、難しいですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainよく、べちゃべちゃのチャーハンになってしまうっていうのを聞きますが、それは炒め方が足らないのです。

 

ああ。そうか。

なるほど、言われてみれば、目からうろこですね。

シンプルだけど、なかなか素人にはできませんよね。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainフライ返しでよく混ぜてください。こうして、押さえて、ひっくり返します。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainしばらく、ひっくり返しながら焼きます。見てください、ちょっと焦げが出てきたでしょ。まだまだ、ひっくり返して焼きます。

 

そうか、フライパンをあおることは一切しないのですね。

フライ返しで、時々ひっくりかえすだけです。

 

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── うわぁ、湯気がものすごく出てきましたね。僕ならここで火を消して、お皿に移しますね。炒めはじめて4分くらいです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainまだまだ、ここはひっくり返しながら炒めていきます。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainそろそろ焦げる手前なので、ちょっと緊張してきました(笑)。炒めはじめて5分ほどです。

 

── うわぁ、さらに湯気が出てきましたよ。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainまだまだ、裏返しながら炒めます。 

 

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── うわぁ、たぶん、僕のような素人なら、なかなかここまで炒められませんよ。プロはさらにここから炒めるわけですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainもう少しですよ。

 

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── おっと、ものすごい量の湯気が出てきました。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain見えますか? ウィンナーにもちょっと焦げが入っているでしょ、ここでウィンナーにもよく火が入っていることがわかりますよね。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainこのぐらい炒めれば、そろそろいいでしょうか。

 

と火を止める植木さん。

時計を見れば、フライパンに具材を投入してから約7分が経過しています。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainお皿に移しましょう。

 

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うわぁ、いい色になっていますよ。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain出来上がりました。

 

はい、こちら。

すでにかなり香ばしいですよ。

 

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さっそくいただいてみましょうか。モグモグ……。

うわぁ、これは見た目以上においしいですねぇ!

お米がパラパラですし、お米一粒ずつにうまさがコーティングされている感じです。

 

── 植木さん、いかがでしょう?

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain実はコンロを買って、2回ほどつくってみました。

 

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f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainうん、懐かしい味です。3回目もおいしくできました。さらにここにのりなどがあれば、ちぎってのせるのもいいですよ。

 

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のりが入ると、さらにおいしくなりますね。

 

── お店で出してくださいよ。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plain出しませんよ。まあ、これはB級以下のC級グルメって感じなので、みなさんが家で簡単につくるときにこのレシピを使ってほしいです。

 

── ところで、カレーチャーハンもつくっていたそうですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180330194429p:plainはい、レシピはケチャップチャーハンとまったく同じです。ケチャップのところをカレー粉にしてください。個人的にはSBの赤缶がおすすめです。ポイントはケチャップチャーハンと同じで、焦げる寸前まで炒めるということです。

 

焦げる寸前まで炒めるということだけがポイントです。

長い時間炒める理由として、ケチャップとご飯の水分を飛ばすためと、塩を使わないぶん、味を濃くする必要があるためだそうです。

火加減は一切調整していませんでした。

家庭のガスコンロなら中火くらいですね。

味付けですが塩コショウはしなくても、バターとケチャップで十分です。

しかも、手でちぎったウィンナーからもいい味が出ているし、食感もいいですね。

しかも、材料費は100円以下ですよ。

これは、試してみる価値ありですね。

植木さん、ありがとうございました。

 

店舗情報

あさひ

住所:東京都台東区浅草3-33-6
電話:03-3874-4511
営業時間:11:30~15:00、17:30~21:00
定休日:月曜日、第3火曜日

www.hotpepper.jp

 

書いた人:下関マグロ

下関マグロ

1958年生まれ。山口県出身。出版社、編集プロダクションを経てフリーライターへ。『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『歩考力』(ナショナル出版)『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)など著書多数。

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