王道のダブルチーズバーガーをつくる若手オーナーの「理想の味」とは【至高のグルメバーガー】

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【シリーズ】至高のグルメバーガー10選 no.7「HAPPY」@高円寺

HAPPYってなんでしょうね?

幸せな場所? 幸せな時間? 幸せな食事?

 

東京・高円寺のハンバーガーショップ「HAPPY(ハッピー)」の店長さんが考えるHAPPYは、それとはちょっと違うみたいです。

高円寺は古着屋さんやライブハウスが立ち並び、革ジャンのおじさんが歩いている一方、住宅地でもあり普通のおばあちゃんや通学の子どもたちもいる、そんな混沌としたところが魅力的な街です。

さて、この街にあるHAPPYって、どんな感じなのでしょうか。

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高円寺駅南口からお店を見たりしながらのんびり歩いて約8分、すっかり住宅地に入ったところに、かわいいお店がありました。東京メトロ丸ノ内線の新高円寺駅、東高円寺駅からも同じくらいです。

 

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赤い屋根にピンクと扉。ここだけ別世界のようです。

 

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店頭にはメニューもあります。

 

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オーナー店長の月島俊彦さんは、中野出身。実家のある中野ではなく、あえて高円寺にお店を構えた理由とは?

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainこういうお店を好きなお客さんが、高円寺には多いんじゃないかと思ったんです。なんか、「面倒くさい感じ」がするじゃないですか高円寺って(笑)。けっこう派手な人が多いのかなって思うけど、「都会の方で遊ぶのとか緊張して好きじゃないんすよ」みたいな人が多いと思うんですよ。

 

「おいしいものを食べると人は幸せになれる」なんて、ウソだと思う

店内はすっきりとカウンターのみ。

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f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plain内装は枠組み的なところは業者さんに頼んだんですが、ペンキ塗りとかは僕が友達と一緒にやったんです。「思い出作りに来いよ!」って。

席をもっと作れないこともないのですが、雑なのは嫌だったんですよ。目の前の常連さんとだけ楽しく話して接客してて、せっかく初めて遊びに来てくれた人に気を配れないとか。

 

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入り口近くのカウンターにはTシャツや冊子などが並んでいます。

 

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飾ってある写真は友達の作品。

月島さんも昔は脚本を書いたり、映画を作っていたそうです。

 

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──「極楽」Tシャツ、この「極楽」ってもしかしてHAPPYのことですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plain「極楽」Tシャツはたまたま友達が作ってたんですけど、僕の思っているHAPPYってちょうど「極楽」みたいな感じだな、と思って置いてます。

HAPPYってどういう意味でつけたんですか? ってよく聞かれるんですけど、人を幸せにしたいとかそんなんじゃなくて、ただ「ハッピー! 極楽! 楽しい!」みたいな。

 

──すごくシンプルな店名ですよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainおいしいものを食べると人は幸せになれるとか言うけど、あんなのウソだと思う。楽しくないと意味ないじゃんて思うし、楽しければいいんですよ、おいしくなくても。だけどもちろん僕はプロだから、みんながここで過ごしていくために割いてくれた時間をどうせならおいしいもので彩ってあげたいなって思う。それだけです。だから楽しいのが一番すごいんですよ、その価値観は最初から変わらないです。

 

グルメバーガーなんて知らねぇもん」

月島さんがハンバーガー作りを学んだのは、名店「FELLOWS(フェローズ)」です。

同店が駒沢にあった時に入社して、表参道に移転してからも含めて4年あまり働いていました。

「HAPPY」も「FELLOWS」と同じく炭火焼きです。

 

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 f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plain「FELLOWS」は味も一番好きだったんだけど、味だけじゃない、お店の佇まいとかすべてがすごく好きだったんです。僕がやりたいお店そのものみたいな雰囲気だったんです。

 

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──こだわりを語らないところがこだわりなのですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainうーん……というか、例えば僕はロックンロールが好きなんですけど、音楽の理屈なんて、わからなくても見たり聴いたりして「カッコイイ!」ってなるのが最高じゃんって感じなんです。それと同じだからハンバーガーも。ほら、よく記事とかで「これぞ大人のためのハンバーガーなのだ!」とかって見出しあるでしょ。あんなの全然意味無いと思う。

 

──理屈じゃない、と。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plain子どもが食って「うめぇ!」って感動しないハンバーガーはダメ……ダメっていうか、おれは興味無いです。グルメバーガーなんて知らねぇもん。うん、ハンバーガーはジャンクフードですよ。

 

ハンバーガーに対するこだわりとかウンチクは語りたくない、という月島さんですが、そのハンバーガーを作っていく過程では、いろいろなこだわりがチラ見えしていました。

 

まずは、オススメの「ダブルチーズバーガー」から

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f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainバンズはサンワローラン(業務用パンの大手メーカー)です。理由は、まず形がかわいい。これが、ザ・ハンバーガーだなっていう。

でも、ちょっと大きすぎて肉が普通の120gだと負けちゃうんですよ。だから、肉の量も150gにしました。ケチってないで。

 

──たしかにスゴいボリューム感です。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainで、これがわりと崩れやすくて、中身を受け止めきれなくて食べてる間にボロボロになってきちゃうとかもあるんですけど、それも「わー、崩れちゃった!」とか言って楽しんでもらえれば(笑)。

 

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オニオンも焼きます。

 

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パティは大きめの150gです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainパティはオーストラリア産のチャックテンダーを一番粗いミンチにしてます。あとオニオンを入れてます。玉ねぎを一度に40〜50個くらいみじん切りにして2時間くらいじっくり炒めてペースト状にしたもの。いわゆるあめ色玉ねぎです。それと和牛の牛脂と卵と塩こしょうも混ぜ込んでます。

よく肉肉しいって言われますが、肉肉しい気持ちを味わうためには肉じゃないものも入ってた方が肉肉しくなるんですよ、食べてる人は。

 

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パティは炭火の直火焼きです。

 

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パティを焼いている上の網にはバンズが乗っています。 こうすることによって、バンズが燻されて香ばしくなるんだそうです。

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片面に軽く焦げ目がつく程度にカリッと焼けたらひっくり返します。

 

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チーズを乗せて、

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上側のバンズにバターを塗ります。

 

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野菜スタンバイ。下からレタス、トマト、ピクルスです。

 

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下側のバンズにはマヨネーズを塗ります。

 

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バンズの上に野菜を重ねて、

 

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鉄板の上で、玉ねぎを乗せます。

 

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チーズがトロ〜リとろけています。

 

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重ねて、

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のせます。

 

口に入りきらないド迫力のダブルチーズバーガー

さて、ピクルスを刺したピックを刺して完成です。

 

すごい高さのものがやってきました!

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▲ダブルチーズバーガー(1,800円)

 

ランチタイムは、ハンバーガーの価格のみでフライドポテト、コールスロー、ソフトドリンクがセットになっています。プラス300円で生ビールかシードルに変更も可。

 

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パティとチーズの迫力が半端ないですね。

 

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こうして見ると、たしかにバンズの形がかわいいです。まるで絵に描いたハンバーガーのよう。

 

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ジンジャエール。ソフトドリンクはランチではセットでついてきます。

夜は1ドリンク制。ドリンクは夜はソフトドリンクもアルコールも一律500円です。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plain「なんで同じ値段?」ってよく聞かれるんですけど、ソフトドリンクを安くすると、本当はビール飲みたいけど節約してコーラって人がいるじゃないですか。特に若い人なんかだと。同じ値段ならビールを飲みたい時はビール飲むでしょ?

1ドリンク制なのは、やっぱりハンバーガーってコーラでもビールでも飲みながらの方がおいしいと思うんですよ。

 

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生ビールはバドワイザー。USパイントグラスで出てくるので500円はお得感あります。

生のシードル(りんごの発泡酒)が飲めるのも珍しいです。すっきりさわやかでお酒が苦手な人でもおいしく飲めると思います。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainシードルは知り合いのすっごいかわいい女の子が「シードル大好き」っていつも飲んでたんで入れてみたんですけど。わりとみんな知らなくてガン無視されますね(笑)。でもイギリス人には喜ばれるんですけど。イギリスのパブとかにあるんで。

 

さて、ダブルチーズバーガーをいただいてみましょう。

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でかい……。

 

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つぶそうとしても弾力があってあまりつぶれないので、 片手では抑えきれないです。

そして、口に入りきらない……。

150gパティのダブルは手強いです。口が小さい、というかすごく大きくない人は縦に一口で食べるのは諦めた方がいいかも。

 

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バンズ、弾力少なめのサックリとした感触です。

パティはしっかりした歯応え。かんでも崩れません。なるほど、これが肉肉しいと言われるゆえんですね。

牛肉だけのパティと比べて、肉の塊感がしっかりしているのです。そして、形は見えませんが、飴色玉ねぎがコクをプラスしているのでしょうか?

おいしいです!

 

このダブルチーズバーガーはいままでのこの連載のなかで「口に入らない度」「お腹いっぱい度」ともにナンバーワンでした!

 

名物の「アボカドチーズバーガー」もスゴい

もう1品は、お店で一番好評だというアボカドチーズバーガー。もちろん私も大好きです、アボカド。

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扇型でスタンばってるアボカド。

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今度はパティは1枚です。

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アボカドをON。

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マヨネーズベースのオリジナルソースをかけます。

 

美しい仕上がりです。

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▲アボカドチーズバーガー(1,400円)

 

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アボカドとチーズ、やはり間違いない組み合わせです。

 

f:id:Meshi2_IB:20180306140308p:plainお客さんとはあんまりハンバーガーの話をしないんですよ。恋の相談に乗ったり、仕事の愚痴を聞いたり、そういう話しかしてないのにずっといてくれたり、オープンしてからまだ半年しか経ってないのに何回も来てくれたりする人もいるんです。そういう人たちがたまたま居合わせて仲良くなってたりするのを見ると、本当にやっててよかったなって思います。

 

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備え付けのノートにはお客さんが描いたかわいいメッセージが。

 

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ごちそうさまでした!

 

お店情報

HAPPY(ハッピー)

住所:東京都杉並区高円寺南2-53-1 FLATKOU102
電話番号03-6874-2801
営業時間:火曜日〜金曜日12:00~15:00/18:00〜22:00、土曜日・日曜日・祝日12:00〜19:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業し、翌日休業)
ウェブサイト:http://tokimeki.biz/

 

書いた人:工藤真衣子

工藤真衣子

カメラマン。美しい女性が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでテレビドラマのスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ雑誌など、素敵なものを愛を込めて撮るお仕事をしています。趣味は美味しい料理を作って食べること。

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